10 / 10
閑話 ユウラシア入学
しおりを挟む
私がレアード王子・・・いや、日村さんと出会ってから数年経ち、いよいよレオン王国にある『シオン魔法学園』に入学する時がやってきた。
「君が珍しい光属性を持つ皇女ユウラシアだね」
Sクラスにやってきた私に話かけてきたのはどことなくかっこいい雰囲気の女性だった。
「はいなのです。ユウラシア・オブ・ランドと申します」
「そうかしこまらなくていい、君のほうが身分は上だしこれから3年間一緒に過ごすんだからな。私はガーランド侯爵家が長女、カスミ・ガーランドだ。カスミと呼び捨てでかまわない」
「すみません、この口調は口癖なので気にしないでほしいのですよ。よろしくなのです、カスミ」
入学して初めての友達ができた瞬間だった。
そして、学食にやってきた私に感動の出来事があったのだ。
「お米!?白米があるのですか!?」
「あー、君は他国の皇女だったね。数年前にこの国の王子、レアード様が当時家畜の餌としてしか使い物にならなかった『コメ』を改良、普及したのさ。てゆうか白米をご存知とはね」
そして次に驚いたのは、なんと味噌汁と醤油があったことだ。
「おいおい、珍しいのは分かるが何も泣かなくてもいいじゃないか」
無意識のうちに涙が出ていたようだ。
「うっ・・・うっ・・・まさかまたこの味に出会えるなんて思わなかったのですよ・・・お母さん・・・」
私は前世の母親のことを思い出していた。
「お母さんってリムル女王のことかい?もうホームシックになるとは・・・ユウラシア、君は可愛いな」
(レアード様・・・やっぱりあなたは・・・)
それから私は数あるクラブ活動の中から『料理研究会』に入ることにした。
レアード様に負けないよう、日本の料理を作るために。
私が考えた・・・というか再現した料理のうち、いくつかが食堂で採用されることになった。
まずはスパゲッティ。
ラーメンは採用されなかった。
貴族の食べ物としては汁が散る食べ物はふさわしくないようだ。
そしてピザ。
この世界にはチーズを食べる文化がなかったため、作るのに苦戦したがなんとか完成した。
天ぷらが思いの外大好評だった。
「君が珍しい光属性を持つ皇女ユウラシアだね」
Sクラスにやってきた私に話かけてきたのはどことなくかっこいい雰囲気の女性だった。
「はいなのです。ユウラシア・オブ・ランドと申します」
「そうかしこまらなくていい、君のほうが身分は上だしこれから3年間一緒に過ごすんだからな。私はガーランド侯爵家が長女、カスミ・ガーランドだ。カスミと呼び捨てでかまわない」
「すみません、この口調は口癖なので気にしないでほしいのですよ。よろしくなのです、カスミ」
入学して初めての友達ができた瞬間だった。
そして、学食にやってきた私に感動の出来事があったのだ。
「お米!?白米があるのですか!?」
「あー、君は他国の皇女だったね。数年前にこの国の王子、レアード様が当時家畜の餌としてしか使い物にならなかった『コメ』を改良、普及したのさ。てゆうか白米をご存知とはね」
そして次に驚いたのは、なんと味噌汁と醤油があったことだ。
「おいおい、珍しいのは分かるが何も泣かなくてもいいじゃないか」
無意識のうちに涙が出ていたようだ。
「うっ・・・うっ・・・まさかまたこの味に出会えるなんて思わなかったのですよ・・・お母さん・・・」
私は前世の母親のことを思い出していた。
「お母さんってリムル女王のことかい?もうホームシックになるとは・・・ユウラシア、君は可愛いな」
(レアード様・・・やっぱりあなたは・・・)
それから私は数あるクラブ活動の中から『料理研究会』に入ることにした。
レアード様に負けないよう、日本の料理を作るために。
私が考えた・・・というか再現した料理のうち、いくつかが食堂で採用されることになった。
まずはスパゲッティ。
ラーメンは採用されなかった。
貴族の食べ物としては汁が散る食べ物はふさわしくないようだ。
そしてピザ。
この世界にはチーズを食べる文化がなかったため、作るのに苦戦したがなんとか完成した。
天ぷらが思いの外大好評だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる