16 / 27
16
しおりを挟む
*
屋上で過ごしたあと、大智は補習のために教室に戻ると云いだした。
「斯波にプレゼントが渡せるように考えておいてやるから、お前も部活に行って来い」
そう云われた潤太は、食堂で大智と一緒にお昼ご飯を食べたあと、いったんそこで彼とは別れた。
そして、十七時すぎ。保健室で俊明へのプレゼントが入った大きな紙袋を抱えて、大智が来るのをいまかいまかと待ち望んでいた潤太のもとに、彼はやって来た。
「やっと補習、終わったの?」
平然と部活を早退してきている潤太に、大智は苦虫をつぶしたような顔をしている。
「ああ、さっき終わった」
「そっか。じゃぁ……」
潤太は先生用の椅子から立ちあがると、紙袋を掲げてポーズをとった。
「じゃじゃーん。名付けて『クリスマスプレゼント再チャレンジ大作戦!』パフパフパフ。決行―っ」
「おいこら、吉野、待て!」
補習が終わったのならば急がなきゃと、俊明を探すつもりで走りだそうとした潤太の腕を、すかさず大智が掴んできた。
「先輩、なに?」
「……斯波は役員室にいる」
「ほんと? 斯波先輩、役員室にいるって」
「……ああ。だから走るな。危ない」
二カ月近く「作戦」につきあわされてきて、大智は俊明の情報を得るプロフェッショナルになったようだ。
「先輩すごーい。ありがとう」
それでは、いざ行かん! と、今度は歩くことを心がけて保健室をでた潤太のあとに、大智がついてきた。場所さえわかればひとりで行けるというのにわざわざついてくるとは、大智は自分のことをよっぽど危なっかしいと思っているようだ。
それにしても、潤太にはなんだか大智の機嫌が悪いように見えた。
(なんか、ムスッとしているし、無口だし)
吹きっ晒しの屋上に置き去りにしたことを、まだ根にもっているのだろうか?
一緒にいるのにそんな顔して黙り込まれると憂鬱になってしまう。なにか話してくれないと場が持たないじゃないかと潤太は、こっそり唇を尖らせた。
「おい、吉野」
やっと話かけてくれた大智にほっとした潤太は、ことさら明るい声で「なに?」と彼を見上げた。
「お前さ、あいつにそれ渡して本当に告るつもりなのか?」
「……名づけて、クリスマスプレゼントを渡して告白成功再チャレンジ大作戦! ――」
「いや、タイトルはどうでもいい。……おまえ、これで失敗したら……」
大智はそこでいちど言葉を区切った。失敗したらなんだというのだろう。歩きながら、縁起でもないことを云いだした大智の言葉の続きを待っていると、つぎに彼はとんでもないことを云だした。
「もう、あいつのこと諦めたら?」
(……はい? いま、なんと?)
潤太は足をとめた。気づいた大智も数歩遅れて立ち止まる。
「なんで?」
「なんで、って――」
潤太から顔を逸らした大智は頭を掻いている。
「そりゃ、ま……。その、なんだ……」
やけに歯切れが悪い。いつもとなにか違う大智の様子に、潤太の胸はざわついた。
(なんで、そんなこと云うの?)
今までずっと潤太の相談を聞いてくれて、告白がうまくいけばいいなと励ましてくれていたのに。ずっと一緒に行動してくれていたのに、なぜ今さら。
(応援してくれていたんじゃなかったの?)
彼の変化がわからないうえに、そんなむづかしい顔までされて、潤太はだんだん不安になってきた。いまの大智はなんかちょっと怖い。まるで知らないひとみたいでイヤだ。
逸らされている彼の視線とつぎに目があってしまったとき、どうすればいい? 潤太は数歩進むと、彼を追い越した。
「それでは吉野いっきまーす!」
場の空気を無理やり払拭するために元気な声をだして、潤太はそのまま俊明のいる役員室に向けて走りだした。それは、俊明に早く会いたいという気持ちからではなく、潤太の胸のうちに沸いた、得体のない不安から逃げ出すためだったのかもしれない。
「だからっ! お前いい加減、廊下走るのやめとけって‼」
ここはもう特別教室の揃った北校舎だ。こんな日のこんな時間のこんな場所。自分たちのほかにひとなんて誰もいない。なにが危ないというのだ。
それなのに追いかけてきた大智はまた潤太のことを捕まえる。そこはちょうど、役員会議用の教室が見えてきたあたりだった。
「ほら、ゆっくり歩けって」
「…………はい」
このまま振り切って逃げてしまいたい気分だが、手首をしっかり握りしめられているので諦める。大智はなにも云わない。
さっきの怒ったような顔はもうしていないのだろうかと、こそっと彼の顔を見てみると、大智は口を一文字に結んでいて、機嫌は悪いままのようだった。
はじめて見る彼の側面に、息苦しさを感じる。鼓動がやたらにはやいのは、疾走したせいか、それともいまから俊明に告白することに緊張しているからなのか――、それとも……。
(せっかく先輩のところに行くのに、大智先輩のせいでヘンな気持ちになったじゃないか)
潤太は気分を変えるために、大智に話しかることにした。
「先輩、ほんとに足、早いよね」
「お前も、ちょこまかと充分、すばやいよ」
(――ん?)
潤太は「あれ?」と呟きながら首を傾げた。
(俺は先輩のこと褒めたよね。で、先輩もお返しに褒めてくれているんだよね? 今そういう流れだよね? なのに褒められてた気がしないのは、なせだろう?)
単純な潤太の気分は呆気なく変わっていた。
「云っとくけど、褒めてないからな」
「え、なんで⁉ っていうか、やっぱり!?」
ふいに繋ぎっぱなしだった手を、くんっ、と引っぱられて、潤太はバランスを崩して後ろに倒れそうになった。
「うわっ」
それは引っぱられた訳ではなくて、ただ大智が立ち止まっただけだったようだ。振り返ると大智は繋いだ片手を離さないまま、じっと潤太のことを見ていた。
「……先輩、あの……、なに? どうしたの?」
「なぁ、吉野。やっぱ、やめない? あいつんとこ行くの」
「だから、どうして?」
俊明のいる教室はもう目のまえだというのに、大智はまたさっきと同じことを云はじめた。
(心臓がどきどきしてるのは、斯波先輩がすぐそこに居るからだ)
潤太は大智と繋いでいないほうの手に持った、紙袋の持ち手をぎゅっと握った。
「どうしてって……」
聞きたいようで聞きたくないような彼の答えから、逃げたい気持ちで視線をさ迷わすと、役員室の後ろのドアの小窓から、中にいる俊明の姿を見つけた。途端にきゅんと潤太の胸が締めつけられる。
俊明をひと目視界に入れるだけでも、こんなにもときめいてわくわくしてくる。
(よかった)
やっぱり、自分は彼のことが大好きだ、潤太は胸を撫でおろした。潤太はなぜ彼を好きでいることに、ほっとしないといけないのか、いまは考えないでおく。
窓から見えた俊明はたくさんの模造紙を抱えて立ち動いていた。
(そうだ、コレを渡す前にお手伝いして、ポイントをあげておこう)
潤太は大智の手を振りほどくと両手で紙袋を持って、鍵が開いているはずの前のドアへと足をはやめた。ところがドアを開けようと伸ばした手を大智にとられて、彼のほうへ引き寄せられてしまう。
そのまま両肩を掴まれてしまい、潤太は彼に向き合わされた。大智の腕の力は強くて、簡単に振りほどけそうにはない。潤太は真剣な顔をした彼の様子に、ゴクリと唾を呑みこんだ。
屋上で過ごしたあと、大智は補習のために教室に戻ると云いだした。
「斯波にプレゼントが渡せるように考えておいてやるから、お前も部活に行って来い」
そう云われた潤太は、食堂で大智と一緒にお昼ご飯を食べたあと、いったんそこで彼とは別れた。
そして、十七時すぎ。保健室で俊明へのプレゼントが入った大きな紙袋を抱えて、大智が来るのをいまかいまかと待ち望んでいた潤太のもとに、彼はやって来た。
「やっと補習、終わったの?」
平然と部活を早退してきている潤太に、大智は苦虫をつぶしたような顔をしている。
「ああ、さっき終わった」
「そっか。じゃぁ……」
潤太は先生用の椅子から立ちあがると、紙袋を掲げてポーズをとった。
「じゃじゃーん。名付けて『クリスマスプレゼント再チャレンジ大作戦!』パフパフパフ。決行―っ」
「おいこら、吉野、待て!」
補習が終わったのならば急がなきゃと、俊明を探すつもりで走りだそうとした潤太の腕を、すかさず大智が掴んできた。
「先輩、なに?」
「……斯波は役員室にいる」
「ほんと? 斯波先輩、役員室にいるって」
「……ああ。だから走るな。危ない」
二カ月近く「作戦」につきあわされてきて、大智は俊明の情報を得るプロフェッショナルになったようだ。
「先輩すごーい。ありがとう」
それでは、いざ行かん! と、今度は歩くことを心がけて保健室をでた潤太のあとに、大智がついてきた。場所さえわかればひとりで行けるというのにわざわざついてくるとは、大智は自分のことをよっぽど危なっかしいと思っているようだ。
それにしても、潤太にはなんだか大智の機嫌が悪いように見えた。
(なんか、ムスッとしているし、無口だし)
吹きっ晒しの屋上に置き去りにしたことを、まだ根にもっているのだろうか?
一緒にいるのにそんな顔して黙り込まれると憂鬱になってしまう。なにか話してくれないと場が持たないじゃないかと潤太は、こっそり唇を尖らせた。
「おい、吉野」
やっと話かけてくれた大智にほっとした潤太は、ことさら明るい声で「なに?」と彼を見上げた。
「お前さ、あいつにそれ渡して本当に告るつもりなのか?」
「……名づけて、クリスマスプレゼントを渡して告白成功再チャレンジ大作戦! ――」
「いや、タイトルはどうでもいい。……おまえ、これで失敗したら……」
大智はそこでいちど言葉を区切った。失敗したらなんだというのだろう。歩きながら、縁起でもないことを云いだした大智の言葉の続きを待っていると、つぎに彼はとんでもないことを云だした。
「もう、あいつのこと諦めたら?」
(……はい? いま、なんと?)
潤太は足をとめた。気づいた大智も数歩遅れて立ち止まる。
「なんで?」
「なんで、って――」
潤太から顔を逸らした大智は頭を掻いている。
「そりゃ、ま……。その、なんだ……」
やけに歯切れが悪い。いつもとなにか違う大智の様子に、潤太の胸はざわついた。
(なんで、そんなこと云うの?)
今までずっと潤太の相談を聞いてくれて、告白がうまくいけばいいなと励ましてくれていたのに。ずっと一緒に行動してくれていたのに、なぜ今さら。
(応援してくれていたんじゃなかったの?)
彼の変化がわからないうえに、そんなむづかしい顔までされて、潤太はだんだん不安になってきた。いまの大智はなんかちょっと怖い。まるで知らないひとみたいでイヤだ。
逸らされている彼の視線とつぎに目があってしまったとき、どうすればいい? 潤太は数歩進むと、彼を追い越した。
「それでは吉野いっきまーす!」
場の空気を無理やり払拭するために元気な声をだして、潤太はそのまま俊明のいる役員室に向けて走りだした。それは、俊明に早く会いたいという気持ちからではなく、潤太の胸のうちに沸いた、得体のない不安から逃げ出すためだったのかもしれない。
「だからっ! お前いい加減、廊下走るのやめとけって‼」
ここはもう特別教室の揃った北校舎だ。こんな日のこんな時間のこんな場所。自分たちのほかにひとなんて誰もいない。なにが危ないというのだ。
それなのに追いかけてきた大智はまた潤太のことを捕まえる。そこはちょうど、役員会議用の教室が見えてきたあたりだった。
「ほら、ゆっくり歩けって」
「…………はい」
このまま振り切って逃げてしまいたい気分だが、手首をしっかり握りしめられているので諦める。大智はなにも云わない。
さっきの怒ったような顔はもうしていないのだろうかと、こそっと彼の顔を見てみると、大智は口を一文字に結んでいて、機嫌は悪いままのようだった。
はじめて見る彼の側面に、息苦しさを感じる。鼓動がやたらにはやいのは、疾走したせいか、それともいまから俊明に告白することに緊張しているからなのか――、それとも……。
(せっかく先輩のところに行くのに、大智先輩のせいでヘンな気持ちになったじゃないか)
潤太は気分を変えるために、大智に話しかることにした。
「先輩、ほんとに足、早いよね」
「お前も、ちょこまかと充分、すばやいよ」
(――ん?)
潤太は「あれ?」と呟きながら首を傾げた。
(俺は先輩のこと褒めたよね。で、先輩もお返しに褒めてくれているんだよね? 今そういう流れだよね? なのに褒められてた気がしないのは、なせだろう?)
単純な潤太の気分は呆気なく変わっていた。
「云っとくけど、褒めてないからな」
「え、なんで⁉ っていうか、やっぱり!?」
ふいに繋ぎっぱなしだった手を、くんっ、と引っぱられて、潤太はバランスを崩して後ろに倒れそうになった。
「うわっ」
それは引っぱられた訳ではなくて、ただ大智が立ち止まっただけだったようだ。振り返ると大智は繋いだ片手を離さないまま、じっと潤太のことを見ていた。
「……先輩、あの……、なに? どうしたの?」
「なぁ、吉野。やっぱ、やめない? あいつんとこ行くの」
「だから、どうして?」
俊明のいる教室はもう目のまえだというのに、大智はまたさっきと同じことを云はじめた。
(心臓がどきどきしてるのは、斯波先輩がすぐそこに居るからだ)
潤太は大智と繋いでいないほうの手に持った、紙袋の持ち手をぎゅっと握った。
「どうしてって……」
聞きたいようで聞きたくないような彼の答えから、逃げたい気持ちで視線をさ迷わすと、役員室の後ろのドアの小窓から、中にいる俊明の姿を見つけた。途端にきゅんと潤太の胸が締めつけられる。
俊明をひと目視界に入れるだけでも、こんなにもときめいてわくわくしてくる。
(よかった)
やっぱり、自分は彼のことが大好きだ、潤太は胸を撫でおろした。潤太はなぜ彼を好きでいることに、ほっとしないといけないのか、いまは考えないでおく。
窓から見えた俊明はたくさんの模造紙を抱えて立ち動いていた。
(そうだ、コレを渡す前にお手伝いして、ポイントをあげておこう)
潤太は大智の手を振りほどくと両手で紙袋を持って、鍵が開いているはずの前のドアへと足をはやめた。ところがドアを開けようと伸ばした手を大智にとられて、彼のほうへ引き寄せられてしまう。
そのまま両肩を掴まれてしまい、潤太は彼に向き合わされた。大智の腕の力は強くて、簡単に振りほどけそうにはない。潤太は真剣な顔をした彼の様子に、ゴクリと唾を呑みこんだ。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる