薬害調査官 飛騨亜礼

坂崎文明

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第一章 子宮頸がんワクチン薬害

子宮頚がんワクチン薬害最終報告書

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「つまり、子宮頚がんワクチンは全く効果がなく、かえって子宮頚がんが増加するということね?」

 薬師御言はいつものスーツ姿で、姿勢よくソファに座って、子宮頚がんワクチンの最終報告書に目を通していた。

 そこはWeb小説投稿サイト「作家でたまごごはん」の応接室で、飛騨亜礼にメガネ君と神楽舞が同席していた。

「英国などの接種率80%程度の高い数ヵ国では、子宮頚がんワクチンを接種した若い世代で増加し、非接種の50、60代では減少してます。接種率15%のフランスなどでは、減少しています。さらに子宮頚がんワクチンに関わるHPVワクチンのノーベル賞にも疑惑があり、ノーベル委員会5名と製薬会社の癒着、利益相反が疑われます。結論は巨大医療詐欺ですね。ただ、それを立証するのはなかなか難しいでしょう」

 飛騨は敢えて医療詐欺という強い言葉を使って、踏み込んだ結論を述べた。

「分かったわ。これでは無難な報告書を書けそうもないので、お蔵入りかもね。ただ、ちゃんと報酬は支払うし、また、この報告書が役立つ時が来るでしょう。とにかく、お疲れ様でした」

 薬師御言は不思議と晴れやかな表情をしていた。

「本当に力不足で申し訳ないです。子宮頚がんワクチンの薬害のメカニズムなども海外、国内の論文などから収集しておきました。過剰なワクチンの抗体を除去する免疫吸着療法が治療法としては最適だと、専門医師からの助言ももらいましたので、薬害患者さんの治療にお役立て下さい」

 飛騨も後ろめたかったのか、追加調査で治療法などを提供した。

「ありがとう。助かるわ。それで、もうひとつ、調査を依頼したいのたけど、米国のはしかワクチンの調査をしてほしいの。米国では、はしかの大流行で死亡者がでていて、反ワクチン運動も活発でSNS規制やら、ワクチンポリスという特殊部隊まで出動して、ワクチン接種を強制してるの。ワクチン戦争のような様相らしいのよ。情報が混乱していて、現地の生の声を聞かないと判断つかない状況なのよ」

「ワクチンポリスですか? 何かの冗談ではない?」

 メガネ君が思わず話に割り込んできた。

「残念ながら本当よ。二歳の幼女にインフルエンザワクチンを接種させるために、州の特殊部隊が出動したらしいの。笑えない冗談のようの話だけど事実よ」

 神楽舞も興味深い話に我慢しきれなくなったのか、話に割り込んできた。

「飛騨君、この話は受けた方がいいわ。薬師さんのせっかくの依頼だし」

 明らかに米国お土産目当ての発言だが、そんなことはおくびにも出さない。
 真剣な表情で何かの使命感に燃えてるような見事な演技をしている。

「分かりました。依頼とあれば、断る理由はありません」

 何故かあっさり承諾する飛騨であった。
 まあ、少し思う所もあった。
 WEB小説投稿サイトの複垢調査官として始めた仕事であるが、所詮、それは個人的で小さな悪にすぎない。
 だが、ワクチンは違う。
 人の健康や下手をしたら生死に関わる問題だ。
 現実にインドでは子宮頚がんワクチンの導入試験中に死亡事故が起こり、接種は全面中止になっている。あそこはホメオパシー大国だし、独自の医学もあるということもあるためだが。
 他の国でも子宮頚がんワクチン接種直後に死亡事故が起こっている。
 ノーベル賞まででっち上げて創られた子宮頚がんワクチンは巷でよく言われているように、世界人口削減のための生物化学兵器である可能性さえ浮上してくる。
 そういう、いわば巨悪を放置していいのかというある種の使命感が飛騨の中に生まれつつあった。

「ありがとう。助かるわ。では、会社の方にも正式に仕事の依頼を出しておきます。ご苦労様てす」

 薬師御言はすっと立ち上がると、いつもの美しい後ろ姿を見せて、応接室を後にした。

「飛騨君、お土産わすれないでね」 

 神楽舞は無邪気にいう。
 大人気ないというか、大人とは思えない。

「舞さんのことだから、そういうことだろうと思っていましたよ」

 飛騨は呆れつつ、舞らしいと笑いながら思った。

「飛騨さん、結構、危険な調査になりそうなので、気をつけて下さいね」

 メガネ君は不吉な予感を感じているような表情である。
 戦国時代の戦いを経て、メガネ君は妙に勘が鋭くなってる気もするが、心配し過ぎだろう。

「大丈夫だよ。まさか、ワクチンポリスと対決とかしないよ。安全第一の調査に徹するよ」

 飛騨にもただでは済まない予感はあったのだが、未来は分からないのだから心配しても仕方ない。
 結果的には、飛騨の楽観は大きく裏切られることになるのだが、それはまた別の話である。
 子宮頚がんワクチン最終報告はとりあえず終わって、飛騨はほっと一息ついた。







(あとがき)



第210話 英国など子宮頸がんワクチンを接種した世代で子宮頸がんが増加、HPVワクチンに全く効果がないことは明白になった
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054892089327


第211話 子宮頸がんワクチンに繋がるノーベル賞受賞自体に黒すぎる疑惑が! ノーベル委員会のメンバーが製薬会社の理事会に出席し、ノーベル委員会と製薬会社が提携してた件
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054892130533

第212話 子宮頸がんワクチン接種率の高いオーストラリアの元首相トニーアボット氏、ワクチン財団のビル・ゲイツ氏が娘と家族のためにワクチン拒否、富裕層に広がる反ワクチン主義
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054892131045

第214話 子宮頸がんワクチン有害海外論文続々!Bスポット療法と免疫吸着療法という治療法https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054892281061


 

 現実の子宮頸がんワクチンの薬害もこの最終報告書と大差ないですが、まあ、困ったものですが、解明はまだまだかかりますかね。

 でも、真実はもうすぐ明らかになり、ニセ医学批判の医者もただの御用医者であることも徐々に暴かれるでしょう。


 (第2章予告)

 米国ワクチン戦争の只中で、免疫システムをリセットする新型はしかウイルスの謎を調査する飛騨亜礼。
 そこに立ちはだかるワクチンポリスとの戦い! 
 謎の美人DNA捜査官キャロライン・フーバーの協力の下、飛騨亜礼は新型はしかウイルスの謎を解くことができるのか?ハリウッドで映画化されます。嘘です。 
 
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