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第2部
最終話
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「悪戯じゃないって…どういう事ですか?」
意味が分かっていない琉斗がきょとんと目を見開きながら問い掛けてきて、奏多は顔を真っ赤にしながら、ボソッと呟いた。
「こんな事されても悪戯じゃなく、嬉しいって思ってしまうから…俺、琉斗さんのこと好きです、ずっと待たせてごめんなさい」
告白をするといきなり抱き締められてしまい、いつもなら一応は離そうとするが奏多はゆっくり背中に手を回してギュッと抱き締め返した。
「本当ですか?嘘じゃないですよね?」
「嘘じゃないですよ、本当に…琉斗さんが好きです…」
「嬉しいです、やっと手に入った…」
少し離れると琉斗は嬉しそうに笑いながら顔を近づけてきて、そのままキスをされてしまった。
特に抵抗もせずにしていると、舌が口内に入ってきてビクッと体が跳ね上がった。
「んっ、んぅ…」
舌同士を絡ませていると、ゆいの声が聞こえてきて奏多はすぐに顔を離した。だが琉斗は離そうとせずまたキスをしようとしてきたので手で押さえた。
「いや、待ってください…!ゆいさんの声が…」
「すみません、無理です」
そう言うとまた口付けられてしまい、奏多は無理矢理離そうとしたが琉斗の力が強く離せず、そのまま何回も口付けられてしまった。
ようやく離されて部屋に戻ると、愛佳が怒りながら近寄ってきた。
「お兄ちゃん!琉斗さん!夕飯出来たのに、何回呼んでも来ないから冷めかけちゃったよ?」
「ご、ごめん…ゆいさんと愛佳が作ってくれたんだもんな…」
真っ赤になった顔を隠す様に俯かせながらダイニングの方に向かおうとしたが、愛佳が奏多の腕を掴んで止めてきた。
腕を掴まれてしまいきょとんとしていると、愛佳がコソッと小声で問い掛けてきた。
「お兄ちゃん、何か報告があるんじゃない?」
「…な、何のことだ?」
「呼びに行ったゆいさんがニヤニヤ笑っていたよ?」
その言葉にゆいの方を見ると、ばっちり目が合い、ニコッと笑ってきた。
とりあえずそれぞれ席に着きジュースの準備をすると、乾杯をしたが…ゆいと愛佳がニヤニヤ笑いながら見つめてきて奏多はチラリと琉斗を見たが、琉斗はきょとんとしていた。
「えー…あー…はい、あの俺…琉斗さんとお付き合いする事になりました…」
伝えると愛佳が勢いよく抱きついてきて、奏多は受け止めた。
「おめでとう!お兄ちゃん!琉斗さん、お兄ちゃんをよろしくお願いします!」
「ありがとう、愛佳さん…いつでも俺の事お兄ちゃん呼びしていいからね」
「はい!琉斗お兄ちゃん!」
「待って!!それは早いから!!」
両思いになってからのコスイベ。
目の前には、いつも通りマルスの格好でカッコよく決めている琉斗がいて奏多は心の中できゃーきゃー騒ぎながら見ていた。
そんな奏多に琉斗はフッと笑って見つめていたが…だんだん落ち着いてくると周りをキョロキョロ見回した。
「あの…愛佳さんは?」
「あ、愛佳は友人と用事があって来れないって…ゆいさんは?」
「ゆいも用事があったので…まさか…」
2人の考えが何となく伝わり、同時に息を吐くと琉斗はジーッと奏多を見つめてきて奏多は首を傾げて「どうしました?」と問い掛けた。
「いや、その…どうして奏多さん、一般参加なんですか?」
そう今日の奏多は、一般参加でレオンの格好をしていなくカメラを持っていた。
「あ、あの…今回はその主人公目線でマルスを見たいなーって思って…」
「…奏多さんのお願いでしたら、いつでもマルスになりますのに…でもそうですね、なら主人公を相手するみたいにたくさんエスコートしますね」
そう言うとその場にしゃがみ込み手を持ってきて、あまりのかっこよさに周りの人達もうっとりと見惚れてしまい、奏多はハッと我に帰るとすぐにカメラを準備して撮影を開始した。
その後もちゃんとポーズや表情を決めていき、色んな方から声をかけられては撮影をしていくのをずっと眺めていた。
(やっぱり…琉斗さんも素敵だけど…マルスとしてもイケメンなんだよな…)
「奏多さん?」
名前を呼ばれて顔を上げると目の前に琉斗がいてドキッと来てしまい、慌てながら離れて「な、何!?」と問い掛けた。
「あ、いえ、水を飲もうかと…」
「は、はい…」
琉斗のペットボトルを出して渡すとお礼を言われて飲んでいる姿を眺めた。
その姿もやはりイケメンだな…と思っていると、琉斗がコソッと問い掛けてきた。
「そういや奏多さん、マルスと俺…どっちが好きですか?」
その質問は最初に告白された時の事を思い出し、奏多はうーんと唸りながら考えだしたが…全然答えが出ずに悩んでいた。
そんな奏多に痺れを切らした琉斗が顔を近づけてきてすぐに無理矢理離した。
「琉斗さん、近すぎます!」
「なら、教えてくれますか?」
「…マルスな琉斗さんも、普段の琉斗さんも好きじゃ駄目ですか?」
そう答えると暫く沈黙が流れて、奏多は首を傾げた。
声を掛けようとした瞬間にいきなり抱き締められてしまい、奏多は悲鳴を上げた。
「ぎゃー!!ちょっ、ここではだめーーー!!!」
END
意味が分かっていない琉斗がきょとんと目を見開きながら問い掛けてきて、奏多は顔を真っ赤にしながら、ボソッと呟いた。
「こんな事されても悪戯じゃなく、嬉しいって思ってしまうから…俺、琉斗さんのこと好きです、ずっと待たせてごめんなさい」
告白をするといきなり抱き締められてしまい、いつもなら一応は離そうとするが奏多はゆっくり背中に手を回してギュッと抱き締め返した。
「本当ですか?嘘じゃないですよね?」
「嘘じゃないですよ、本当に…琉斗さんが好きです…」
「嬉しいです、やっと手に入った…」
少し離れると琉斗は嬉しそうに笑いながら顔を近づけてきて、そのままキスをされてしまった。
特に抵抗もせずにしていると、舌が口内に入ってきてビクッと体が跳ね上がった。
「んっ、んぅ…」
舌同士を絡ませていると、ゆいの声が聞こえてきて奏多はすぐに顔を離した。だが琉斗は離そうとせずまたキスをしようとしてきたので手で押さえた。
「いや、待ってください…!ゆいさんの声が…」
「すみません、無理です」
そう言うとまた口付けられてしまい、奏多は無理矢理離そうとしたが琉斗の力が強く離せず、そのまま何回も口付けられてしまった。
ようやく離されて部屋に戻ると、愛佳が怒りながら近寄ってきた。
「お兄ちゃん!琉斗さん!夕飯出来たのに、何回呼んでも来ないから冷めかけちゃったよ?」
「ご、ごめん…ゆいさんと愛佳が作ってくれたんだもんな…」
真っ赤になった顔を隠す様に俯かせながらダイニングの方に向かおうとしたが、愛佳が奏多の腕を掴んで止めてきた。
腕を掴まれてしまいきょとんとしていると、愛佳がコソッと小声で問い掛けてきた。
「お兄ちゃん、何か報告があるんじゃない?」
「…な、何のことだ?」
「呼びに行ったゆいさんがニヤニヤ笑っていたよ?」
その言葉にゆいの方を見ると、ばっちり目が合い、ニコッと笑ってきた。
とりあえずそれぞれ席に着きジュースの準備をすると、乾杯をしたが…ゆいと愛佳がニヤニヤ笑いながら見つめてきて奏多はチラリと琉斗を見たが、琉斗はきょとんとしていた。
「えー…あー…はい、あの俺…琉斗さんとお付き合いする事になりました…」
伝えると愛佳が勢いよく抱きついてきて、奏多は受け止めた。
「おめでとう!お兄ちゃん!琉斗さん、お兄ちゃんをよろしくお願いします!」
「ありがとう、愛佳さん…いつでも俺の事お兄ちゃん呼びしていいからね」
「はい!琉斗お兄ちゃん!」
「待って!!それは早いから!!」
両思いになってからのコスイベ。
目の前には、いつも通りマルスの格好でカッコよく決めている琉斗がいて奏多は心の中できゃーきゃー騒ぎながら見ていた。
そんな奏多に琉斗はフッと笑って見つめていたが…だんだん落ち着いてくると周りをキョロキョロ見回した。
「あの…愛佳さんは?」
「あ、愛佳は友人と用事があって来れないって…ゆいさんは?」
「ゆいも用事があったので…まさか…」
2人の考えが何となく伝わり、同時に息を吐くと琉斗はジーッと奏多を見つめてきて奏多は首を傾げて「どうしました?」と問い掛けた。
「いや、その…どうして奏多さん、一般参加なんですか?」
そう今日の奏多は、一般参加でレオンの格好をしていなくカメラを持っていた。
「あ、あの…今回はその主人公目線でマルスを見たいなーって思って…」
「…奏多さんのお願いでしたら、いつでもマルスになりますのに…でもそうですね、なら主人公を相手するみたいにたくさんエスコートしますね」
そう言うとその場にしゃがみ込み手を持ってきて、あまりのかっこよさに周りの人達もうっとりと見惚れてしまい、奏多はハッと我に帰るとすぐにカメラを準備して撮影を開始した。
その後もちゃんとポーズや表情を決めていき、色んな方から声をかけられては撮影をしていくのをずっと眺めていた。
(やっぱり…琉斗さんも素敵だけど…マルスとしてもイケメンなんだよな…)
「奏多さん?」
名前を呼ばれて顔を上げると目の前に琉斗がいてドキッと来てしまい、慌てながら離れて「な、何!?」と問い掛けた。
「あ、いえ、水を飲もうかと…」
「は、はい…」
琉斗のペットボトルを出して渡すとお礼を言われて飲んでいる姿を眺めた。
その姿もやはりイケメンだな…と思っていると、琉斗がコソッと問い掛けてきた。
「そういや奏多さん、マルスと俺…どっちが好きですか?」
その質問は最初に告白された時の事を思い出し、奏多はうーんと唸りながら考えだしたが…全然答えが出ずに悩んでいた。
そんな奏多に痺れを切らした琉斗が顔を近づけてきてすぐに無理矢理離した。
「琉斗さん、近すぎます!」
「なら、教えてくれますか?」
「…マルスな琉斗さんも、普段の琉斗さんも好きじゃ駄目ですか?」
そう答えると暫く沈黙が流れて、奏多は首を傾げた。
声を掛けようとした瞬間にいきなり抱き締められてしまい、奏多は悲鳴を上げた。
「ぎゃー!!ちょっ、ここではだめーーー!!!」
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