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十三話 ボクも師匠に! ③
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「次来ないの?」
リザードマンをいとも簡単に倒し、隠れていたのに私達を見つけたその子。
「いやー、お見事お見事。実に良いものを見せてもらった」
パチパチと手を叩きながら草むらから出てその子の元へと近づいて行くシオンさん。どうしたらいいのか分からなかった私はとりあえずシオンさんについて行くことにした。
「うわっ……! か、可愛い……!」
思わず言葉が溢れた。その子へ近づいて行き顔がよく見えるようになった時、意識せずそう私は呟いていた。
透き通りまるで宝石の様に青く輝き、くりくりのお目目。男の子のような短めだけどサラサラの銀に光る髪。幼い顔立ち。可愛いっ! なんだろう、なでなでしてよしよししたくなる!
「……ボクに何か用?」
その子はかなり私達を怪しんでいるようだった。うん、そう思われるのも無理はないよね。この森の中には人なんてほとんど居ないし、何よりシオンさんが怪し過ぎる。怪し過ぎるって言うか胡散臭い。私? 私は大丈夫。だって、何も言ってない。見てるだけ。……グヘヘ。
「用? そんなものはねえけど? 俺たちは偶々通りかかっただけだ。偶々通りかかって面白そうなことやってるから見させて貰っただけだ」
ものすごく軽い調子で話しかけるシオンさん。警戒を解こうとしてるのかな? でも、それは多分逆効果。胡散臭さに拍車がかかってる。……あっ、シオンさんはいつでもこんな感じだった。
「……ふぅん。そう。でも、見せ物はもう終わったから何も面白いものはないよ」
その子は実に素っ気なく言う。私達を怪しんでいると言うより興味がないみたいに。
「そうか? 面白いものならまだあるだろ? 例えば、その背負っているやつとか」
シオンさんがそう言った時、その子がピクッと反応した。
「……これを奪いに来たの?」
そして、その子の様子が急変する。先程までの興味のなさそうな態度から一変、私達へ敵意を向ける。
「あ…………う、……はっ……」
それはまるで喉元へと鋭利な刃物を突きつけられているようだった。初めてシオンさんと会った時に感じたものとはまた違った感じの威圧感。ただ意識を向けられ、見られているだけなのに息が苦しく、背筋に冷たい汗が流れる。
「……おいおい、そんな怖い顔しないでくれよ」
シオンさんは今までと変わらない態度でその子と話す。私は息するのも苦しいぐらいなのにヘラヘラと。私とは全てにおいて違う。
「別に奪いに来た訳じゃない。ただ、面白そうだって思っただけだ。それが欲しいなんて思っちゃいない」
「………………」
シオンさんはそう言ったけど、その子の様子は変わらない。武器は構えられ、威圧感は緩むことなく私達にのしかかる。
「それに面白いと思ったのはその背負っているやつより、お前だ。お前自身」
「……ボク?」
シオンさんの言葉が通じたのか、その子からの威圧感が緩む。それにしてもシオンさんもその子に興味が? 確かに可愛いけどシオンさんよりずっと年下っぽいけど。……まさか、シオンさんロリコン?
「ああそうだ。お前だ。えーと、名前は?」
「……リン」
その子はリンと名乗った。リンちゃん。……良いっ!
「リンね。でそうそう。俺はリン、お前の方が面白いと思った訳だ。リン。お前歳はいくつだ?」
「歳? ……十四」
リンちゃんは十四歳。十四歳……。……良いっ! けどあんまり年相応には見えない。もう二つぐらい下に見える。背も低いし、顔も幼いし。私も二年前はこんな感じだったのかな?
「十四か。まだ十四にしてその強さ。身ごとなもんだ。ぜひともどうやってそんなに強くなったのか教えてくれよ」
「……そんなの教えなくても君はある程度強いみたいだけど?」
「いやいや。俺なんてクソ雑魚だから。それにそんなクソ雑魚が弟子を持ってしまったからもう笑えもしない。なあミイナ?」
「え? あっ、はいそうですね!」
「あ? 俺がクソ雑魚だってか? 言うようなったな~ミイナ」
「ええ!?」
今の同意を求めたんじゃないの!? そう思ったから同意したのに!? 別にシオンさんが弱いと思ったことなんて無い! これは断言出来る! ……胡散臭いとはよく思うけど。
「……教えたって分からないよ」
「ん?」
リンちゃんはぼそっと呟いた。その時は何言ってるのか聞き取れなかったけど、次口を開いた時にははっきりと聞き取れてしまった。
「教えたって分からないよ。クソ雑魚には」
はっきりと。そうはっきりとシオンさんに喧嘩を売った。
リザードマンをいとも簡単に倒し、隠れていたのに私達を見つけたその子。
「いやー、お見事お見事。実に良いものを見せてもらった」
パチパチと手を叩きながら草むらから出てその子の元へと近づいて行くシオンさん。どうしたらいいのか分からなかった私はとりあえずシオンさんについて行くことにした。
「うわっ……! か、可愛い……!」
思わず言葉が溢れた。その子へ近づいて行き顔がよく見えるようになった時、意識せずそう私は呟いていた。
透き通りまるで宝石の様に青く輝き、くりくりのお目目。男の子のような短めだけどサラサラの銀に光る髪。幼い顔立ち。可愛いっ! なんだろう、なでなでしてよしよししたくなる!
「……ボクに何か用?」
その子はかなり私達を怪しんでいるようだった。うん、そう思われるのも無理はないよね。この森の中には人なんてほとんど居ないし、何よりシオンさんが怪し過ぎる。怪し過ぎるって言うか胡散臭い。私? 私は大丈夫。だって、何も言ってない。見てるだけ。……グヘヘ。
「用? そんなものはねえけど? 俺たちは偶々通りかかっただけだ。偶々通りかかって面白そうなことやってるから見させて貰っただけだ」
ものすごく軽い調子で話しかけるシオンさん。警戒を解こうとしてるのかな? でも、それは多分逆効果。胡散臭さに拍車がかかってる。……あっ、シオンさんはいつでもこんな感じだった。
「……ふぅん。そう。でも、見せ物はもう終わったから何も面白いものはないよ」
その子は実に素っ気なく言う。私達を怪しんでいると言うより興味がないみたいに。
「そうか? 面白いものならまだあるだろ? 例えば、その背負っているやつとか」
シオンさんがそう言った時、その子がピクッと反応した。
「……これを奪いに来たの?」
そして、その子の様子が急変する。先程までの興味のなさそうな態度から一変、私達へ敵意を向ける。
「あ…………う、……はっ……」
それはまるで喉元へと鋭利な刃物を突きつけられているようだった。初めてシオンさんと会った時に感じたものとはまた違った感じの威圧感。ただ意識を向けられ、見られているだけなのに息が苦しく、背筋に冷たい汗が流れる。
「……おいおい、そんな怖い顔しないでくれよ」
シオンさんは今までと変わらない態度でその子と話す。私は息するのも苦しいぐらいなのにヘラヘラと。私とは全てにおいて違う。
「別に奪いに来た訳じゃない。ただ、面白そうだって思っただけだ。それが欲しいなんて思っちゃいない」
「………………」
シオンさんはそう言ったけど、その子の様子は変わらない。武器は構えられ、威圧感は緩むことなく私達にのしかかる。
「それに面白いと思ったのはその背負っているやつより、お前だ。お前自身」
「……ボク?」
シオンさんの言葉が通じたのか、その子からの威圧感が緩む。それにしてもシオンさんもその子に興味が? 確かに可愛いけどシオンさんよりずっと年下っぽいけど。……まさか、シオンさんロリコン?
「ああそうだ。お前だ。えーと、名前は?」
「……リン」
その子はリンと名乗った。リンちゃん。……良いっ!
「リンね。でそうそう。俺はリン、お前の方が面白いと思った訳だ。リン。お前歳はいくつだ?」
「歳? ……十四」
リンちゃんは十四歳。十四歳……。……良いっ! けどあんまり年相応には見えない。もう二つぐらい下に見える。背も低いし、顔も幼いし。私も二年前はこんな感じだったのかな?
「十四か。まだ十四にしてその強さ。身ごとなもんだ。ぜひともどうやってそんなに強くなったのか教えてくれよ」
「……そんなの教えなくても君はある程度強いみたいだけど?」
「いやいや。俺なんてクソ雑魚だから。それにそんなクソ雑魚が弟子を持ってしまったからもう笑えもしない。なあミイナ?」
「え? あっ、はいそうですね!」
「あ? 俺がクソ雑魚だってか? 言うようなったな~ミイナ」
「ええ!?」
今の同意を求めたんじゃないの!? そう思ったから同意したのに!? 別にシオンさんが弱いと思ったことなんて無い! これは断言出来る! ……胡散臭いとはよく思うけど。
「……教えたって分からないよ」
「ん?」
リンちゃんはぼそっと呟いた。その時は何言ってるのか聞き取れなかったけど、次口を開いた時にははっきりと聞き取れてしまった。
「教えたって分からないよ。クソ雑魚には」
はっきりと。そうはっきりとシオンさんに喧嘩を売った。
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