44 / 100
四十四話 ジャスティス・ロウ ②
しおりを挟む
「みんな下がっていてくれ。もう大丈夫。後は僕に任せてくれ!」
白いマントをはためかせ、白を基調としたコスチュームに身を包み現れたヒーロー。ドラゴンの放った火球を殴り返し、無傷で私達の前に立つヒーロー。
「ジャ、ジャスティス・ロウだあ! ジャスティス・ロウが来てくれたぞ!!」
彼の登場に重い雰囲気だった場が沸き立つ。歓喜し安堵の声で溢れかえる。現れただけでこの反応。すごいまさにヒーロー。「ジャスティス・ロウ」。それがこのヒーローの名前。
「ふおおぉぉ! ヒーローヒーロー! カッコイイ!!」
沸き立ったのは彼らだけではない。ここにも一人、目を輝かせ歓声を上げる者が。さっきまでシオンさんを盾にしていたリンさんが。
「あっ、あくしゅ、握手してもらえるかな!?」
ヒーローの登場にはしゃぎ過ぎているリンさん。いや、まだヒーローは登場しただけですからね?
「後にしとけよ。ヒーロー様のお仕事はまだ終わってねえんだぜ?」
そう。彼はまだ登場しただけでドラゴンもまだ生きている。さっきまで自分の放った火球を打ち返されて怯んでいたドラゴンももう立ちなおった。あのドラゴンを倒すのが先だろう。
「じゃあボクがサクッと倒してくる!」
「それじゃヒーローの意味ねえだろ。ここは大人しく待ってろよ」
リンさんシオンさんはいつも通りだが、それ以外の周りの人達もヒーローの登場に歓喜し、ドラゴンのことなんか忘れてるかのようにグダグダな光景が広がる。これを好機と捉えたかそれともそんなことお構いなしなのかドラゴンは再び息を吸い込み、炎を放とうとする。
「させないっ!」
それにいち早く反応したヒーロー。炎を放出する前に下から口を叩き上げる。それにより開きかけた口は閉ざされ、ドラゴンの顔は上へと向いた。
「ハアアアアァァァ!!」
下から叩き上げた後、彼は止まることなく連打をお見舞する。顔が上がったことにより無防備に晒された内側の首や腹。外側は硬い鱗に守られたドラゴンの体も内側は鱗がなく柔らかい。と言っても、外よりは柔らかいと言うだけだけど。
「オオオオォォ!!」
首から腹までを殴る殴る。柔らかいと言っても、リザードマンなどの中級魔物の鱗より硬いドラゴンの体。普通の人が殴れば、逆に殴った方がダメージを負う程だが、彼にはそんなの関係無いのだろう。殴る度にドラゴンの体がへこみ、うめき声を上げさせる。
硬い体を易易と粉砕していく拳。すごい。けど、なんだろう。初めて見るはずなのになんか初めての気がしない。うーん、どこかで見たような。武器を持たず、自分の体のみで戦う姿を見ているとなんだか。破壊力もすごいけど、意外と丁寧って言うか正しい戦い方って言うか。いやでも、会うの自体初めてだしなぁ。まあ、いいや。
これ以上内側を殴られるのはまずいと感じたのかドラゴンは地面にうつ伏せとなった。彼を押し潰すかのように地面へ倒れ込み、避けられた後も起き上がろうとはしない。うつ伏せの状態で彼を威嚇する。
「硬い鱗で身を守るか。それがどうした! 僕は、僕はジャスティス・ロウだ!!」
硬い鱗で完全に守られたドラゴンを前にしても彼は挫けない。彼は自分を奮い立たせ、拳を更に強く握りしめる。そして、高く跳び上がり、ドラゴンの顔前へ。
「オオオオォ! くらえ! ジャスティスパーンチ!!」
高く跳び上がり、振り下ろされた拳。その拳はドラゴンの硬い鱗だけでなく頭蓋も砕き、ドラゴンを絶命させた。
すごい。あの硬い鱗に頭蓋を素手で砕くなんて。それにしても、……ジャスティスパーンチ。
「……よし。みんな、もう大丈夫だ! ドラゴンはこのジャスティス・ロウが倒した!!」
ドラゴンの頭上から振り返り、拳を見せながら言うジャスティス・ロウ。その瞬間、その場は先程以上の歓喜の声で溢れかえった。
「オオオォ! さすがはジャスティス・ロウだあ!!」
「ありがとう! ありがとうジャスティス・ロウ!!」
「すごいすごい! カッコイイカッコイイ!! ヒーローヒーロー!!」
場はもの凄い盛り上がりとなった。討伐の為に集まっていた冒険者達だけでなく、いつの間にか街の人達もやって来ていて、みんなすごく盛り上がっている。リンさんもさっきから「すごい!」とか「カッコイイ!」ばかり言ってる。うん、まあ、すごいしドラゴン倒してカッコイイとは思うけど、……ジャスティス・パーンチ。シオンさんと私だけがこの場で浮いていた。
「ありがとう! ありがとう! ん? サイン? お安い御用さ!」
ドラゴンから降りてきたロウさんはみんなに囲まれ、まさしくヒーローとなっている。握手をせがまれたり、サインをお願いされたり。
「はっ! ボクも行ってくる! 握手してー!!」
リンさんもあの人だかりに突撃して行っちゃった。してもらえるといいですね。握手。
「良いもん見れたなぁ。実にハイクオリティなヒーローショーだったな」
「ショーって……」
残ったシオンさんはさも愉快そうに笑う。
「ショーだったろ? 最後の一撃は鱗も頭蓋も砕く程の威力。あれを最初からやれば一撃なのにわざわざ派手に何発も。何か理由があったのかは知らねえが」
うーん、確かにそう言われるとそう思えてきた。それまでのもすごい威力だったけど、最後の一撃は比べ物にならないぐらいの威力だったし、はじめからそうしてれば一撃、ショーと言われてもおかしくないのかなぁなんて。
「それにしても正義の味方であるヒーローがあんな戦い方するなんてなあ」
「まあ、確かにやり過ぎっていうか、一方的っていうか……」
「そんなことじゃねえよ。見ていて分からなかったのか?」
え? なに、分からなかったのかって。ちゃんと見ていたけどそんな変なところとか無かったけど。あの人強いなぁとか、パンチすごいとかぐらいしか分からなかったけど。
「一つ一つの動作に出てただろ? お前も見たことある奴が」
見たことある奴? そう言えば、ロウさんの戦いを見ていてなんだか初めて見た気がしないなぁなんて思ったけど、やっぱり間違いじゃなかったんだ。でも、誰だろう。私も見たことある人って。
すごい破壊力に、意外と丁寧な戦い方で武器を持たない人ってことでいいのかな? そんな人居たっけ? リンさんもシオンさんも武器使うし、それ以外だと……。あっ……。
「あれは間違いなくドン・オーガストと同じだ」
そうだ。あれはドンさんだ。以前リンさんとの戦いで見たことがある。あの時は手を抜いてたけど言われて見れば動作が似ている。……ような気がする。確信はない。でも、まあ、「あれ?なんか見たことあるかも?」なんて思ってたし、分かってたことにしよう。あれはドンさんだ!
「正義の味方ととある組織のドン。いったいどんな関係があるのかねえ?」
「さあなんでしょうかね。って言うか、とある組織ってただの冒険者ギルドじゃないですか」
そんな悪の組織みたいな言い方して。そんな風に言えば、私もリンさんも悪の組織の構成員になるじゃないですか。まあ、確かにドンさんそう言うの似合いそうだけど。
「やったよー! 握手してもらえたー」
二人はいったいどんな関係があるかななんて考えてるとリンさんが満面の笑みで帰って来た。良かったですね。握手してもらえて。
「じゃあ、僕はこれで失礼させてもらうよ。みんな、また会おう!」
リンさんがこちらに帰って来たころにロウさんは足早にこの場を離れて行ってしまった。ああ、ちょっとぐらい私もお話したかったのに。ドンさんのことの真偽も確かめたかったなあ。
風のように現れ、風のように去っていったヒーロー「ジャスティス・ロウ」。「また会おう!」なんて言ってたしまた会えるといいな。……ジャスティスパーンチ。
白いマントをはためかせ、白を基調としたコスチュームに身を包み現れたヒーロー。ドラゴンの放った火球を殴り返し、無傷で私達の前に立つヒーロー。
「ジャ、ジャスティス・ロウだあ! ジャスティス・ロウが来てくれたぞ!!」
彼の登場に重い雰囲気だった場が沸き立つ。歓喜し安堵の声で溢れかえる。現れただけでこの反応。すごいまさにヒーロー。「ジャスティス・ロウ」。それがこのヒーローの名前。
「ふおおぉぉ! ヒーローヒーロー! カッコイイ!!」
沸き立ったのは彼らだけではない。ここにも一人、目を輝かせ歓声を上げる者が。さっきまでシオンさんを盾にしていたリンさんが。
「あっ、あくしゅ、握手してもらえるかな!?」
ヒーローの登場にはしゃぎ過ぎているリンさん。いや、まだヒーローは登場しただけですからね?
「後にしとけよ。ヒーロー様のお仕事はまだ終わってねえんだぜ?」
そう。彼はまだ登場しただけでドラゴンもまだ生きている。さっきまで自分の放った火球を打ち返されて怯んでいたドラゴンももう立ちなおった。あのドラゴンを倒すのが先だろう。
「じゃあボクがサクッと倒してくる!」
「それじゃヒーローの意味ねえだろ。ここは大人しく待ってろよ」
リンさんシオンさんはいつも通りだが、それ以外の周りの人達もヒーローの登場に歓喜し、ドラゴンのことなんか忘れてるかのようにグダグダな光景が広がる。これを好機と捉えたかそれともそんなことお構いなしなのかドラゴンは再び息を吸い込み、炎を放とうとする。
「させないっ!」
それにいち早く反応したヒーロー。炎を放出する前に下から口を叩き上げる。それにより開きかけた口は閉ざされ、ドラゴンの顔は上へと向いた。
「ハアアアアァァァ!!」
下から叩き上げた後、彼は止まることなく連打をお見舞する。顔が上がったことにより無防備に晒された内側の首や腹。外側は硬い鱗に守られたドラゴンの体も内側は鱗がなく柔らかい。と言っても、外よりは柔らかいと言うだけだけど。
「オオオオォォ!!」
首から腹までを殴る殴る。柔らかいと言っても、リザードマンなどの中級魔物の鱗より硬いドラゴンの体。普通の人が殴れば、逆に殴った方がダメージを負う程だが、彼にはそんなの関係無いのだろう。殴る度にドラゴンの体がへこみ、うめき声を上げさせる。
硬い体を易易と粉砕していく拳。すごい。けど、なんだろう。初めて見るはずなのになんか初めての気がしない。うーん、どこかで見たような。武器を持たず、自分の体のみで戦う姿を見ているとなんだか。破壊力もすごいけど、意外と丁寧って言うか正しい戦い方って言うか。いやでも、会うの自体初めてだしなぁ。まあ、いいや。
これ以上内側を殴られるのはまずいと感じたのかドラゴンは地面にうつ伏せとなった。彼を押し潰すかのように地面へ倒れ込み、避けられた後も起き上がろうとはしない。うつ伏せの状態で彼を威嚇する。
「硬い鱗で身を守るか。それがどうした! 僕は、僕はジャスティス・ロウだ!!」
硬い鱗で完全に守られたドラゴンを前にしても彼は挫けない。彼は自分を奮い立たせ、拳を更に強く握りしめる。そして、高く跳び上がり、ドラゴンの顔前へ。
「オオオオォ! くらえ! ジャスティスパーンチ!!」
高く跳び上がり、振り下ろされた拳。その拳はドラゴンの硬い鱗だけでなく頭蓋も砕き、ドラゴンを絶命させた。
すごい。あの硬い鱗に頭蓋を素手で砕くなんて。それにしても、……ジャスティスパーンチ。
「……よし。みんな、もう大丈夫だ! ドラゴンはこのジャスティス・ロウが倒した!!」
ドラゴンの頭上から振り返り、拳を見せながら言うジャスティス・ロウ。その瞬間、その場は先程以上の歓喜の声で溢れかえった。
「オオオォ! さすがはジャスティス・ロウだあ!!」
「ありがとう! ありがとうジャスティス・ロウ!!」
「すごいすごい! カッコイイカッコイイ!! ヒーローヒーロー!!」
場はもの凄い盛り上がりとなった。討伐の為に集まっていた冒険者達だけでなく、いつの間にか街の人達もやって来ていて、みんなすごく盛り上がっている。リンさんもさっきから「すごい!」とか「カッコイイ!」ばかり言ってる。うん、まあ、すごいしドラゴン倒してカッコイイとは思うけど、……ジャスティス・パーンチ。シオンさんと私だけがこの場で浮いていた。
「ありがとう! ありがとう! ん? サイン? お安い御用さ!」
ドラゴンから降りてきたロウさんはみんなに囲まれ、まさしくヒーローとなっている。握手をせがまれたり、サインをお願いされたり。
「はっ! ボクも行ってくる! 握手してー!!」
リンさんもあの人だかりに突撃して行っちゃった。してもらえるといいですね。握手。
「良いもん見れたなぁ。実にハイクオリティなヒーローショーだったな」
「ショーって……」
残ったシオンさんはさも愉快そうに笑う。
「ショーだったろ? 最後の一撃は鱗も頭蓋も砕く程の威力。あれを最初からやれば一撃なのにわざわざ派手に何発も。何か理由があったのかは知らねえが」
うーん、確かにそう言われるとそう思えてきた。それまでのもすごい威力だったけど、最後の一撃は比べ物にならないぐらいの威力だったし、はじめからそうしてれば一撃、ショーと言われてもおかしくないのかなぁなんて。
「それにしても正義の味方であるヒーローがあんな戦い方するなんてなあ」
「まあ、確かにやり過ぎっていうか、一方的っていうか……」
「そんなことじゃねえよ。見ていて分からなかったのか?」
え? なに、分からなかったのかって。ちゃんと見ていたけどそんな変なところとか無かったけど。あの人強いなぁとか、パンチすごいとかぐらいしか分からなかったけど。
「一つ一つの動作に出てただろ? お前も見たことある奴が」
見たことある奴? そう言えば、ロウさんの戦いを見ていてなんだか初めて見た気がしないなぁなんて思ったけど、やっぱり間違いじゃなかったんだ。でも、誰だろう。私も見たことある人って。
すごい破壊力に、意外と丁寧な戦い方で武器を持たない人ってことでいいのかな? そんな人居たっけ? リンさんもシオンさんも武器使うし、それ以外だと……。あっ……。
「あれは間違いなくドン・オーガストと同じだ」
そうだ。あれはドンさんだ。以前リンさんとの戦いで見たことがある。あの時は手を抜いてたけど言われて見れば動作が似ている。……ような気がする。確信はない。でも、まあ、「あれ?なんか見たことあるかも?」なんて思ってたし、分かってたことにしよう。あれはドンさんだ!
「正義の味方ととある組織のドン。いったいどんな関係があるのかねえ?」
「さあなんでしょうかね。って言うか、とある組織ってただの冒険者ギルドじゃないですか」
そんな悪の組織みたいな言い方して。そんな風に言えば、私もリンさんも悪の組織の構成員になるじゃないですか。まあ、確かにドンさんそう言うの似合いそうだけど。
「やったよー! 握手してもらえたー」
二人はいったいどんな関係があるかななんて考えてるとリンさんが満面の笑みで帰って来た。良かったですね。握手してもらえて。
「じゃあ、僕はこれで失礼させてもらうよ。みんな、また会おう!」
リンさんがこちらに帰って来たころにロウさんは足早にこの場を離れて行ってしまった。ああ、ちょっとぐらい私もお話したかったのに。ドンさんのことの真偽も確かめたかったなあ。
風のように現れ、風のように去っていったヒーロー「ジャスティス・ロウ」。「また会おう!」なんて言ってたしまた会えるといいな。……ジャスティスパーンチ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる