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後編*
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もつれるように、柊馬を抱えてベッドに転がり込んだ。
狭いシングルベッドに育ち盛りの男子高校生2人が乗るのはさすがに無理があるんだろう、安いスプリングが悲鳴を上げる。
シャツのボタンをプチプチと外して、アンダーシャツをまくり上げる。
脇腹を舐め上げると、少し塩辛い。
「ぁ……っ」
ピク、と柊馬が反応してくれる。
滑らかな肌は触っても舐めても心地良くて、いつもしつこく撫で回して舐めたり噛んだりしてしまう。
でも、まだこんなのは最初のイタズラ。
柊馬が一番弱い乳首は、じっくり焦らしてから、そっと触れるか触れないかのタッチで刺激してやる。
「……ひぁぁっ……ゃ、ぁンン!」
ビクビクと震え、背を反り返らせて柊馬が悶える。
胸を突き出すような格好になっているのが余計に淫らで、俺も腰にカッと熱が集まるのが分かる。
腕をシーツに縫いとめて、尖らせた舌でツンツンと突いてやると、だんだん色づいて紅くぷっくりと勃ち上がるのが何ともいやらしい。
「ぁ、っや、そんなっ、に、したら、やだぁ……っ!」
溶け落ちそうに甘い声で、柊馬がイヤイヤをする。
「俺には「もっとして」って言ってるように聞こえるけど……?」
「ちが、っ、ひぁ、ふぁああッン!」
……正直、こんなに可愛くて感じやすくてエロい柊馬を、陸上部なんて狼の群れに入り込んでいくのを許したのは俺の痛恨のミスだ。
汗に濡れる柊馬の素肌をどれだけの男が舌舐めずりをして見ているかと思うと、自分の台詞も飛びそうになることがある。
中学の時から足が早かった柊馬にとって、インターハイ常連のこの高校の陸上部は憧れだったらしい。
俺は汗臭いスポーツには興味がなかったから、残念だったけど柊馬と同じ部活は選べなかった。
演劇部は、いくつか勧誘を受けた部活の中から消去法で決めた。
初めてみたら結構面白くて、今は結構真面目に練習に顔を出しているけど。
散々嫌だと言われ、その声が泣き声まじりになってきた頃、俺はようやく、赤く腫れ上がった柊馬の乳首を解放した。
俺ももう腹の中で暴れる欲望を抑えておくのは限界だった。
俺がベルトを緩めてズボンを脱いでしまう間、柊馬も自ら脱いでいく。
その様が柊馬も欲しがってくれているのを表しているようで、たまらなく気持ちが高ぶる瞬間だった。
俺たちは、まだ挿入まではしたことがない。
やり方は何となく知っているけど、柊馬を怖がらせたくなかったってことと、そもそも準備や後始末を入れるととても時間が足りなかった。
バイトしてる奴らはその金で彼女とホテル行ったりもしていたみたいだけど、俺はそんな時間があるなら、何もできなくても柊馬と一緒にいたかった。
——大学へ進学したら、柊馬と一緒に2人で暮らす。絶対に!
これが今の俺の望み。
シャツだけを引っ掛けた格好で俺は柊馬の上に跨り、期待に震える柊馬の屹立と、自分のものをひとまとめに握って擦り始めた。
「ぃあ……ぁん、そ、ま……気持ちい…は、ぁっ」
柊馬は目をギュッと瞑って俺にしがみつき、ただひたすら与えられる快感に耐えている。
可愛い。
俺はたまに柊馬の耳や首を噛みながら、できるだけゆっくり高みを目指す。
なるべく長く、感じる柊馬を見ていたいから。
「……っふ……んんっ……あ……っんぅぅ……そ、まぁ……」
「ん……? 柊馬、気持ちい?」
「ぅん……ぃい……ぁうっ……気持ちっ……」
鼻にかかった声で甘く啼いてくれる柊馬に、思わず頬が緩む。
ビクビクと跳ねる身体に、パンパンに張った亀頭。
上下に擦るたびに、どちらのものか分からない先走りで濡れた音が上がる。
そろそろかな、と感じた俺は、ゆるゆるとした動きから、両手を使って先端と根元を同時に責めて追い立てることに集中する。
「ぃや、ぁ! ぁああ、だめっ、ひゃあん、んんっ、やぁああ……!」
柊馬の声が高く悲鳴のように変わる。
俺ももう限界だ。
2人でほぼ同時に達して、白濁が噴き上がる。
はっ、はっ、と2人分の息が部屋に響いた。
くったりと俺にもたれかかる柊馬が愛おしくて、ティッシュで手を拭うと頭をポンポンと撫でてやる。
ちょうどそのタイミングで、表で車の音がした。
2人で目を見合わせる。
母親だ。
手早く汚れを拭き取ると部屋の窓を開け放ち、何事もなかったかのように部屋着に着替えてリビングに急いだ。
こうして、俺たちの1日は今日も平和に過ぎていく。
狭いシングルベッドに育ち盛りの男子高校生2人が乗るのはさすがに無理があるんだろう、安いスプリングが悲鳴を上げる。
シャツのボタンをプチプチと外して、アンダーシャツをまくり上げる。
脇腹を舐め上げると、少し塩辛い。
「ぁ……っ」
ピク、と柊馬が反応してくれる。
滑らかな肌は触っても舐めても心地良くて、いつもしつこく撫で回して舐めたり噛んだりしてしまう。
でも、まだこんなのは最初のイタズラ。
柊馬が一番弱い乳首は、じっくり焦らしてから、そっと触れるか触れないかのタッチで刺激してやる。
「……ひぁぁっ……ゃ、ぁンン!」
ビクビクと震え、背を反り返らせて柊馬が悶える。
胸を突き出すような格好になっているのが余計に淫らで、俺も腰にカッと熱が集まるのが分かる。
腕をシーツに縫いとめて、尖らせた舌でツンツンと突いてやると、だんだん色づいて紅くぷっくりと勃ち上がるのが何ともいやらしい。
「ぁ、っや、そんなっ、に、したら、やだぁ……っ!」
溶け落ちそうに甘い声で、柊馬がイヤイヤをする。
「俺には「もっとして」って言ってるように聞こえるけど……?」
「ちが、っ、ひぁ、ふぁああッン!」
……正直、こんなに可愛くて感じやすくてエロい柊馬を、陸上部なんて狼の群れに入り込んでいくのを許したのは俺の痛恨のミスだ。
汗に濡れる柊馬の素肌をどれだけの男が舌舐めずりをして見ているかと思うと、自分の台詞も飛びそうになることがある。
中学の時から足が早かった柊馬にとって、インターハイ常連のこの高校の陸上部は憧れだったらしい。
俺は汗臭いスポーツには興味がなかったから、残念だったけど柊馬と同じ部活は選べなかった。
演劇部は、いくつか勧誘を受けた部活の中から消去法で決めた。
初めてみたら結構面白くて、今は結構真面目に練習に顔を出しているけど。
散々嫌だと言われ、その声が泣き声まじりになってきた頃、俺はようやく、赤く腫れ上がった柊馬の乳首を解放した。
俺ももう腹の中で暴れる欲望を抑えておくのは限界だった。
俺がベルトを緩めてズボンを脱いでしまう間、柊馬も自ら脱いでいく。
その様が柊馬も欲しがってくれているのを表しているようで、たまらなく気持ちが高ぶる瞬間だった。
俺たちは、まだ挿入まではしたことがない。
やり方は何となく知っているけど、柊馬を怖がらせたくなかったってことと、そもそも準備や後始末を入れるととても時間が足りなかった。
バイトしてる奴らはその金で彼女とホテル行ったりもしていたみたいだけど、俺はそんな時間があるなら、何もできなくても柊馬と一緒にいたかった。
——大学へ進学したら、柊馬と一緒に2人で暮らす。絶対に!
これが今の俺の望み。
シャツだけを引っ掛けた格好で俺は柊馬の上に跨り、期待に震える柊馬の屹立と、自分のものをひとまとめに握って擦り始めた。
「ぃあ……ぁん、そ、ま……気持ちい…は、ぁっ」
柊馬は目をギュッと瞑って俺にしがみつき、ただひたすら与えられる快感に耐えている。
可愛い。
俺はたまに柊馬の耳や首を噛みながら、できるだけゆっくり高みを目指す。
なるべく長く、感じる柊馬を見ていたいから。
「……っふ……んんっ……あ……っんぅぅ……そ、まぁ……」
「ん……? 柊馬、気持ちい?」
「ぅん……ぃい……ぁうっ……気持ちっ……」
鼻にかかった声で甘く啼いてくれる柊馬に、思わず頬が緩む。
ビクビクと跳ねる身体に、パンパンに張った亀頭。
上下に擦るたびに、どちらのものか分からない先走りで濡れた音が上がる。
そろそろかな、と感じた俺は、ゆるゆるとした動きから、両手を使って先端と根元を同時に責めて追い立てることに集中する。
「ぃや、ぁ! ぁああ、だめっ、ひゃあん、んんっ、やぁああ……!」
柊馬の声が高く悲鳴のように変わる。
俺ももう限界だ。
2人でほぼ同時に達して、白濁が噴き上がる。
はっ、はっ、と2人分の息が部屋に響いた。
くったりと俺にもたれかかる柊馬が愛おしくて、ティッシュで手を拭うと頭をポンポンと撫でてやる。
ちょうどそのタイミングで、表で車の音がした。
2人で目を見合わせる。
母親だ。
手早く汚れを拭き取ると部屋の窓を開け放ち、何事もなかったかのように部屋着に着替えてリビングに急いだ。
こうして、俺たちの1日は今日も平和に過ぎていく。
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