個人的意見

09 死刑制度の是非

　死刑制度の賛否は常に議論されながらも日本は死刑制度を継続している。よく、被害者や加害者視点で死刑制度について意見を述べる人がいるが、そもそも司法は被害者の為に存在するとは思っていない。なら、誰の為なのか？　国民か？　その問いに対する答えは、そもそも誰ではなく、何の為にあるのか？　という問いが正しく、それは社会の為と答えられないだろうか？
　社会の為とは、秩序を指す。それを維持する為のシステムが司法であるというのが個人的な司法の考え方だ。
　故に、死刑制度の是非も被害者視点より、社会の為に必要性があるか否かと考えられる。
　現状、社会秩序を考慮した時に死刑制度廃止の判断になる具体的な材料はないと考える。
　よく、ヒューマンエラーで裁判官も完璧ではないという理由で死刑制度を反対されるが、今の司法は慎重に裁判が行われ、昔に比べ証拠もより科学が進歩している状況を踏まえた上で、更に裁判は一回のみならず最高裁までやり直せる。これも、裁判が完璧でないからこそだ。そういった具体策がある中で、それでも死刑制度を反対するなら死刑制度を継続する上での社会にとっての不都合を納得できるかたちで説明すべきだろう。