お願いいたします。

やっと話せます。

「で？願いとは？」
フレディはカレンに聞いた。
「私はフローラ様を傷つけました。すれ違いざまに無視したので手をたたきました。なので死刑をお願いいたします。これから先も傷つけるかも知れませんし、お腹の御子を殺してしまうかも知れないのでそうなる前にそうなる前にと…」
「わかった。では最後の願いだ。そうしてやろう。」
「いけません！フレディ様！生きて罪を償わせてあげてください。私は許しますので！」
フローラが言ってはみたが、誰も耳を貸さなかった。
「あそこまでフローラ様に言わせるなんて酷いやつだな。」
「死刑にした方が良くない？フローラ様恐怖で震えているわよ。」

さんざんカレンを罵倒する声が聞こえる。フローラは恐怖で震えているように見えるがすごく怒っている。
カレンは無視をして、
「これで隷属契約が一つきえた！やっと生きることから解放される！」
とつい言ってしまったが誰も聴いていなかったがフレディは疑問に思った。何故隷属契約？気にすることもないかととりあえず忘れることはできなかった。

「で死ぬ前に理由くらいは聴いてやる。お前は妹を通じて願いは言っていたが初めて自分で言った願いだ。死刑は確定だ。今さら覆しはしない…」
「ありがたき幸せにございます。」