目が覚めたらヤンデレ男に監禁されてたけど、憑依能力で全部解決しちゃいます！

1章

5

まずマリアのハッピーエンドの為にはアイルから逃げることが大事だな…
あっそうだ！「愛してる作戦」があったんだった。マリアはアイルを一旦待つことにした。
アイルを待つこと数時間…
アイルがやっとやって来た。今日も恐ろしい笑顔をしながらこっちへ来た。

「マリア、今日も来たよ」
「アイル…！待ってたよ、私ね考え直したんだけどね、やっぱり好きなのはアイルしかいないよ」
「ええっ、本当に…？マリアがやっと僕のこと理解してくれたんだ、、愛してるよマリア」
私があんたを理解？何を言ってるんだか…
まぁ作戦成功のために頑張るぞ！！

「うん！もちろん、でさ、私さアイルと一緒の部屋で暮らしたいんだけどね、ここだと檻が邪魔でアイルの近くすら行けないの…」
と悲しげに言った。
「そっか…そんなに考えてくれていたなんて嬉しいよ♡もちろん一緒の部屋で暮らしたいし出してあげるよ」
マリアはその言葉と同時に嬉しさが半端なく溢れて来た。案外ちょろいなと思った、実際もっと粘る予定だったけどまぁ、ちょろくて助かったと思った。

アイルが檻に近づいてきて鍵をポケットの中から出して檻からマリアを出した。
外には窓があり、そこから見えたのは綺麗な夜空だった。

私はそれを見てやっと出れたんだ、、でもここからも頑張んなきゃ、、檻から出られたから次はアイルから逃げなきゃな。
　
　もうこれは強引に行くしかない気がする…
それで逃げる時はなるべくアイルが居ない時がいいよね…と思った。

そしてアイルが部屋に案内してくれた。そこは思った以上に綺麗で広かった。けれどそこは2人用の部屋だった、、
それはもちろんアイルとマリアの部屋だった。

えっ、と思ったがどうせは逃げるし、このくらいはいいかと思った。
それにしても広い家だな、アイルって何者？
あっ、そうだった。アイルは公爵家の人間だったんだ、それでマリアも公爵家の人間だった。