婚約破棄から逃れるために垢抜けしたらヒロインよりモテるようになっちゃいました

1、あれ…？

ここはどこ…？でも素敵な場所だわ…
 凄く高いマンションに、ん？マンション？私は今書庫で本を探していた。そして書庫の中で凄く輝いて見える本があった。それを見ていたらその途端に頭がズキっと痛くなり、脳内に誰かの記憶が入ってきた。
　
　その人は白上 由希と言い、容姿に恵まれていてモデルのお仕事をしていた、その子は本が大好きでよく図書館に行っていた。
　
そして 図書館で由希が本を読んでいたら、
「リア最低すぎ！カリナ…顔は可愛くないけど可哀想！！私だったら絶対垢抜けしてやる！」
と由希が怒っているような口調で言っていた。
「あら、さっき私の名前を言っていたような…あっ！？」

前世で私が1番大好きだった作品「悪魔の囁き」に私が転生してしまった…！？

「悪魔の囁き」はヒロイン、リアは凄く性悪女だった。そしてリアは公爵家のパーティに行った時、パーティの主役のリジュールに一目惚れをした。けれどリジュールには婚約者がおり、その婚約者とはカリナだった。
けれど、カリナは社交界でも有名なブサイクだった。
リアはその事を利用し、リジュールを誘惑し、カリナを婚約破棄までに追い込んだ。だが、カリナの家はリジュールに支えられていた。カリナは婚約破棄され、カリナの家は倒産してしまう。けれどリアはそんなの気にせず、他の男も誘惑し、虜にすると言う逆ハーレム作品だった。

私はその記憶を思い出し、絶対に婚約破棄されないように垢抜けを頑張ることにした。
「絶対リアに奪われないように垢抜け頑張るぞ～！」