5 / 61
第一章「タペストリーの中のプリンツ・オイゲン」
第4話「シドの決意」
しおりを挟む
丸々と太った半力さんのおかげで、僕は外出の度ごとに、ずいぶん憂鬱な気持にさせられた。だが、そうして付いて歩いていた頃は、まだ良かったのである。大きくなった半力さんは、いよいよ隠していた凶暴な本性を暴露してきた。
行きあう猫のすべてと、喧嘩して回るのである。半力さんは足も短く、若年でありながら、喧嘩はかなり強い。ここが、全力さんとは違うところだった。
小牛のような大型犬に飛びかかっていって、死にかけたこともある。あの時は、僕が蒼くなった。大型犬が、前足でころころ半力さんをおもちゃにして、本気でつきあってくれなかったので、半力さんも命が助かったのだ。
近所のニワトリ小屋に踏みこんで、あっという間に袋叩きにされて、ミャーミャー泣きながら帰ってきたこともある。まあ、雄のニワトリは意外と強いから当たり前なんだけど、「なんで半力さんは、わざわざあんな所にツッコミに行くんだ」と呆れたものだ。
どうやら半力さんは、勝つとか負けるとかじゃなくて、何か目の前に動いているものがあると、本能のまま飛びかかってしまうらしい。
だが、半力さんにも弱点はあった。虫の音である。この前はコオロギ相手にじりじりと退却していた。泣き声が悲鳴に近くなり、黒トラの半力さんの顔が、次第に蒼黒くなってくる。流石にその時は、僕も声をあげて笑った。全力さんでさえ、コオロギなら五分でやりあえるというのに、不思議な奴だ。
そういう訳で、半力さんは猫相手ならかなりやるのだが、異種格闘技戦となると、かなり分が悪いという感じであった。
いずれにせよ、僕は喧嘩というものを好まない。往来で野獣の組打ちを放置しているのは、文明国の恥辱だと信じている。かの耳をつんざくばかりの喧々囂々、シャーシャーいう猫の喚き声には、ドカンドカンと鉄砲を打ち込んでやりたいくらいの憤怒を感じているのだ(うそ、流石にそこまでは感じてない)
確かに僕は、半力さんを愛している。愛してはいるが、「このまま一緒に居ても先がないなあ……」とも思っている。半力さんはいつも僕に付いてきて、まるで僕を守ることが義務であるかの如く、相手が誰であろうと飛びかかってゆく。だが僕は、その喧嘩を見ながら気が気ではなかった。
なにしろ僕は、外ではシド・ヴィシャスの真似事をしているので、レザージャケットの下は裸同然なのである。喧嘩が始まった途端、タクシーを呼びとめて、一目散に逃げだしたい気持であった。猫同士の組打ちで終るならまだしも、相手が大型犬や、更に凶暴なケモノだったら、どうするというのだ? 主人の僕に飛びかかってくるようなことだって、ないとはいえまい。
そもそも猫という生き物は、コブラをも容易く屠る、トラやライオンの親戚である。気が狂ったら、一体何をしでかすか分かったものではない。僕はむごたらしく噛み裂かれ、三×七、二十一日間、病院に通わなければならないかもしれないのだ。
僕は機会あるごとに、半力さんにこう言い聞かせた。
「喧嘩をしてはいけないよ。喧嘩をするなら、僕から離れたところでやってもらいたい。僕は、争いごとに巻き込まれるのは嫌なんだ」
そう言われると、半力さんは多少しょげるのだ。全力さんと違い、人の言葉が、少し分かるらしいのである。いよいよ僕は、半力さんを薄気味悪くに思った。僕の忠告が効を奏したのか、あるいは、かの大型犬にぶざまな惨敗を喫したせいか、半力さんは、それからは眼に見えて、喧嘩を避けるようになった。
他の猫に喧嘩を売られると、「いや、こう見えて、僕はノーブルな生まれなんで」とでも言わんばかりに、上品ぶった顔でしっぽを立てるのである。そして相手の猫を、「仕方のない奴だね」と、さも憐れむような目で見つめるのだ。そうして半力さんは、僕の顔色を伺い、心なしか笑みを浮かべながら、尻尾を振って僕を先導するのである。
「一つも、いいところないじゃないでしょう? こいつはいつも、僕の顔色ばかり伺っていやがるんだ」
僕は電話口の赤瀬川さんに、そう言った。
「お前があんまり構うからだよ」
赤瀬川さんは、笑いながらそう答えた。彼は初めから、半力さんの話には無関心である。これが全力さんの話なら、相手が堅気だろうと容赦はしないのだろうが、所詮、他所の猫の事なんて知ったこっちゃないのだ。
「性格が破産してるんじゃねえ?」と、赤瀬川さんが追い打ちをかける。
「お世話係に似て来たという訳ですかね」
僕はいよいよ、苦々しく思った。
皆さんも既にご承知の事だとは思うが、赤瀬川さんは、「将門、将門」などと呼んで、全力さんを猫かわいがりするだけで、トイレの始末などは一切しない。それは、僕を始めとする舎弟たちの仕事である。
「そろそろ、物書きもお開きにして帰って来いよ。将門も寂しがってる」
僕が仙台を離れてもう五か月だ。全力さんは、ああ見えて色々気難しい猫だから、きっと、他のお世話係が音を上げだしているのだろう。寂しがっているというのも、まんざらウソではあるまい。
「そんなこといっても、半力さんの引き取り手を探さないと戻れませんよ」
「一緒に、連れて帰ってくりゃいいじゃねえか?」
赤瀬川さんは、やはり半力さんをあまり問題にしていない。どちらでもいいのである。
だが全力さんは、メンヘラが毛皮を着て歩いているような猫だ。半力さんと上手くやれるはずがない。ましてや半力さんは、同じ猫相手の喧嘩なら、ほぼ全勝の手練れなのだ。下手したら、全力さんの方がいじめられてしまうだろう。
このヤサの契約は、七月末までであった。この辺は周囲を緑に囲まれ、街中に水路が流れており、比較的涼しい。とはいえ、真夏をエアコンなしで過ごせるような寒冷な土地でもなかった。
ようやく一本作品を書き上げた僕は、ぼちぼち涼しい所に移動しようと思っていたのだが、問題はこの半力さんである。僕は赤瀬川さんのとの通話を終えた後、玄関の家内と、今後の事について相談した。
「僕はね、半力さんが可愛いから養っているんじゃないんだよ。あのまま放置してたら死んじゃいそうだったから、しかたなく一時的に保護しただけだ。わからんかね?」
「でも提督は、ちょっと半力さんが見えなくなると、『どこへ行ったろう、どこへ行ったろう』と大騒ぎじゃない?」
プリンツが呆れながらそう答える。
「いなくなると、いっそう薄気味が悪いからさ。アイツはああ見えて、ここらの猫に一目置かれてるんだ。僕に隠れて、何事か企んでいるかもしれない」
「まさか、そんなぁ……」
「いやいや、アイツは、僕に軽蔑されていることを知っているんだ。猫は復讐心が強いそうだからなあ……」
念のために申し上げれば、これも全部、僕の頭の中で繰り広げられている妄想である。僕は別に引きこもりではないが、妄想力が激しすぎて、誰かと会話している体でないと、自分の考えをまとめられない男なのだ。
このまま、半力さんを忘れたフリしてここへ置いていけば、半力さんも、仙台まで追いかけてくることはなかろう。いやきっと、川越街道すら超えられないに違いない。半力さんはああ見えて結構強いし、多少太り気味だが可愛いと言えなくもないし、ここらは地域猫も沢山いるから、飢えて死ぬ事は無いはずだ。
僕は半力さんを捨てるのではない。うっかり、連れてゆくことを忘れたのである。罪にはならない。また半力さんに恨まれる筋合もない。あの時僕が保護しなければ、断たれていた命だ。復讐されるいわれはない。
「大丈夫だよね? 置いていっても、飢え死するようなことはないよね?」
「もともと捨て猫だったんだし、喧嘩も強いから、大丈夫じゃない?」
「そうだよね。首輪はつけてるし、人間にも慣れてるから、保健所に連れていかれる事は無いだろう。あんな猫、仙台へ連れていったんじゃ、僕は赤瀬川さんに笑われちゃうよ。だいいち、胴が長すぎる。みっともない」
半力さんも、シド・ヴィシャスの真似事も、もう沢山だ。猫はもう当分見たくない。一旦仙台に戻り、赤瀬川さんへの義理を果たしたら、どこか涼しいところでしばらく休む。僕はそう決意した。
(続く)
行きあう猫のすべてと、喧嘩して回るのである。半力さんは足も短く、若年でありながら、喧嘩はかなり強い。ここが、全力さんとは違うところだった。
小牛のような大型犬に飛びかかっていって、死にかけたこともある。あの時は、僕が蒼くなった。大型犬が、前足でころころ半力さんをおもちゃにして、本気でつきあってくれなかったので、半力さんも命が助かったのだ。
近所のニワトリ小屋に踏みこんで、あっという間に袋叩きにされて、ミャーミャー泣きながら帰ってきたこともある。まあ、雄のニワトリは意外と強いから当たり前なんだけど、「なんで半力さんは、わざわざあんな所にツッコミに行くんだ」と呆れたものだ。
どうやら半力さんは、勝つとか負けるとかじゃなくて、何か目の前に動いているものがあると、本能のまま飛びかかってしまうらしい。
だが、半力さんにも弱点はあった。虫の音である。この前はコオロギ相手にじりじりと退却していた。泣き声が悲鳴に近くなり、黒トラの半力さんの顔が、次第に蒼黒くなってくる。流石にその時は、僕も声をあげて笑った。全力さんでさえ、コオロギなら五分でやりあえるというのに、不思議な奴だ。
そういう訳で、半力さんは猫相手ならかなりやるのだが、異種格闘技戦となると、かなり分が悪いという感じであった。
いずれにせよ、僕は喧嘩というものを好まない。往来で野獣の組打ちを放置しているのは、文明国の恥辱だと信じている。かの耳をつんざくばかりの喧々囂々、シャーシャーいう猫の喚き声には、ドカンドカンと鉄砲を打ち込んでやりたいくらいの憤怒を感じているのだ(うそ、流石にそこまでは感じてない)
確かに僕は、半力さんを愛している。愛してはいるが、「このまま一緒に居ても先がないなあ……」とも思っている。半力さんはいつも僕に付いてきて、まるで僕を守ることが義務であるかの如く、相手が誰であろうと飛びかかってゆく。だが僕は、その喧嘩を見ながら気が気ではなかった。
なにしろ僕は、外ではシド・ヴィシャスの真似事をしているので、レザージャケットの下は裸同然なのである。喧嘩が始まった途端、タクシーを呼びとめて、一目散に逃げだしたい気持であった。猫同士の組打ちで終るならまだしも、相手が大型犬や、更に凶暴なケモノだったら、どうするというのだ? 主人の僕に飛びかかってくるようなことだって、ないとはいえまい。
そもそも猫という生き物は、コブラをも容易く屠る、トラやライオンの親戚である。気が狂ったら、一体何をしでかすか分かったものではない。僕はむごたらしく噛み裂かれ、三×七、二十一日間、病院に通わなければならないかもしれないのだ。
僕は機会あるごとに、半力さんにこう言い聞かせた。
「喧嘩をしてはいけないよ。喧嘩をするなら、僕から離れたところでやってもらいたい。僕は、争いごとに巻き込まれるのは嫌なんだ」
そう言われると、半力さんは多少しょげるのだ。全力さんと違い、人の言葉が、少し分かるらしいのである。いよいよ僕は、半力さんを薄気味悪くに思った。僕の忠告が効を奏したのか、あるいは、かの大型犬にぶざまな惨敗を喫したせいか、半力さんは、それからは眼に見えて、喧嘩を避けるようになった。
他の猫に喧嘩を売られると、「いや、こう見えて、僕はノーブルな生まれなんで」とでも言わんばかりに、上品ぶった顔でしっぽを立てるのである。そして相手の猫を、「仕方のない奴だね」と、さも憐れむような目で見つめるのだ。そうして半力さんは、僕の顔色を伺い、心なしか笑みを浮かべながら、尻尾を振って僕を先導するのである。
「一つも、いいところないじゃないでしょう? こいつはいつも、僕の顔色ばかり伺っていやがるんだ」
僕は電話口の赤瀬川さんに、そう言った。
「お前があんまり構うからだよ」
赤瀬川さんは、笑いながらそう答えた。彼は初めから、半力さんの話には無関心である。これが全力さんの話なら、相手が堅気だろうと容赦はしないのだろうが、所詮、他所の猫の事なんて知ったこっちゃないのだ。
「性格が破産してるんじゃねえ?」と、赤瀬川さんが追い打ちをかける。
「お世話係に似て来たという訳ですかね」
僕はいよいよ、苦々しく思った。
皆さんも既にご承知の事だとは思うが、赤瀬川さんは、「将門、将門」などと呼んで、全力さんを猫かわいがりするだけで、トイレの始末などは一切しない。それは、僕を始めとする舎弟たちの仕事である。
「そろそろ、物書きもお開きにして帰って来いよ。将門も寂しがってる」
僕が仙台を離れてもう五か月だ。全力さんは、ああ見えて色々気難しい猫だから、きっと、他のお世話係が音を上げだしているのだろう。寂しがっているというのも、まんざらウソではあるまい。
「そんなこといっても、半力さんの引き取り手を探さないと戻れませんよ」
「一緒に、連れて帰ってくりゃいいじゃねえか?」
赤瀬川さんは、やはり半力さんをあまり問題にしていない。どちらでもいいのである。
だが全力さんは、メンヘラが毛皮を着て歩いているような猫だ。半力さんと上手くやれるはずがない。ましてや半力さんは、同じ猫相手の喧嘩なら、ほぼ全勝の手練れなのだ。下手したら、全力さんの方がいじめられてしまうだろう。
このヤサの契約は、七月末までであった。この辺は周囲を緑に囲まれ、街中に水路が流れており、比較的涼しい。とはいえ、真夏をエアコンなしで過ごせるような寒冷な土地でもなかった。
ようやく一本作品を書き上げた僕は、ぼちぼち涼しい所に移動しようと思っていたのだが、問題はこの半力さんである。僕は赤瀬川さんのとの通話を終えた後、玄関の家内と、今後の事について相談した。
「僕はね、半力さんが可愛いから養っているんじゃないんだよ。あのまま放置してたら死んじゃいそうだったから、しかたなく一時的に保護しただけだ。わからんかね?」
「でも提督は、ちょっと半力さんが見えなくなると、『どこへ行ったろう、どこへ行ったろう』と大騒ぎじゃない?」
プリンツが呆れながらそう答える。
「いなくなると、いっそう薄気味が悪いからさ。アイツはああ見えて、ここらの猫に一目置かれてるんだ。僕に隠れて、何事か企んでいるかもしれない」
「まさか、そんなぁ……」
「いやいや、アイツは、僕に軽蔑されていることを知っているんだ。猫は復讐心が強いそうだからなあ……」
念のために申し上げれば、これも全部、僕の頭の中で繰り広げられている妄想である。僕は別に引きこもりではないが、妄想力が激しすぎて、誰かと会話している体でないと、自分の考えをまとめられない男なのだ。
このまま、半力さんを忘れたフリしてここへ置いていけば、半力さんも、仙台まで追いかけてくることはなかろう。いやきっと、川越街道すら超えられないに違いない。半力さんはああ見えて結構強いし、多少太り気味だが可愛いと言えなくもないし、ここらは地域猫も沢山いるから、飢えて死ぬ事は無いはずだ。
僕は半力さんを捨てるのではない。うっかり、連れてゆくことを忘れたのである。罪にはならない。また半力さんに恨まれる筋合もない。あの時僕が保護しなければ、断たれていた命だ。復讐されるいわれはない。
「大丈夫だよね? 置いていっても、飢え死するようなことはないよね?」
「もともと捨て猫だったんだし、喧嘩も強いから、大丈夫じゃない?」
「そうだよね。首輪はつけてるし、人間にも慣れてるから、保健所に連れていかれる事は無いだろう。あんな猫、仙台へ連れていったんじゃ、僕は赤瀬川さんに笑われちゃうよ。だいいち、胴が長すぎる。みっともない」
半力さんも、シド・ヴィシャスの真似事も、もう沢山だ。猫はもう当分見たくない。一旦仙台に戻り、赤瀬川さんへの義理を果たしたら、どこか涼しいところでしばらく休む。僕はそう決意した。
(続く)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる