異世界戦国時代

ニッコーゴウ

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異世界 日の国

この世界

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俺たち3人はこの宴の中でお互いのことを語った。ここは「日の国」といって限りなく日本に近い異世界の国であること、今まさに歴史で習った戦国時代のような戦いの日々だということ。ここ、仁国は小国ながらも他国と和平を結び、少ない争いの中過ごしていること。

今回の戦は完全に仁国が狙われ、女を捕虜にされた。戦が終わった後は風国にそのまま大将首を持って女を解放してもらったそうだ。

流星「なんで風国は女を捕虜に?」

十兵衛「風国も大きい国ではない。子孫繁栄を狙ってのことだろう。」

まぁそりゃそうか。

クレナイ「他国のほとんどでは女は子供を産む道具のような扱いしか受けぬ。ここでは好きなものが好きなものと共に過ごす。十兵衛様はどのような和平にも女を使ったことはない。」

流星「なるほどねぇ。俺の飛ばされた場所が間違いではなくてよかったよ。」

十兵衛「他に聞きたいことはないかー?なければそろそろお主の話も、、」

流星「ちょっと待った!俺の世界では知らない生物とかの話も聞きたくてな!」

というかむしろ、そこが本題。

十兵衛「土人のことか?」

流星「あぁ。あとはドラゴンとか?」

十兵衛「ドラゴン?」

思わず自分の世界の言い方をしてしまった。

流星「わりぃ。元の世界で似たような幻の存在がいたもんで。あのクレナイが乗りこなしてた空を飛ぶ生き物のことだ。」

クレナイ「飛竜か。」

なるほど。ドラゴンの日本語ね。

十兵衛「我々が物心ついた時から人ともに過ごしていた。野生もおるがあの見た目の割には結構大人しいぞ。」

クレナイ「飛竜は優秀な兵力だ。他国でも訓練を受けた飛竜が存在する。中には数匹の飛竜を乗りこなす戦闘部隊も他国には存在する。」

流星「あんな強いイキモンが数匹で、、。強力だな、、。」

クレナイ「なに。俺の乗りこなしてる飛竜、スザクはどの飛竜にも負けん。」

十兵衛「流星。お主の世界では何がどこまで存在したのか知らんが、我々の世界では人間と共に共存し、時には戦にも共闘してくれる種族がたくさんおる。」

んまぁ要するにここは戦国時代とファンタジーが混ざりましたよ世界みたいな感覚でいいか。

流星「なぁ、この世界のことが詳しく書いた書物とかないか?」

十兵衛「あるぞ。ただ、何もなしに貸すわけにはいかんなぁ。」

流星「あ、、。」

確かに俺は何も知らない土地にやってきて、命拾いしてここにいるわけで、今回の戦で何か手柄を上げたわけでもない。
何普通に居座ろうとしてるんだ俺は。

十兵衛「どうだ?うちの軍に兵としてなってみるのは。」

クレナイ「!!」

流星「…そしたらどうなる?」

十兵衛「まずは寝床と、少しだが銭をやろう。戦で手柄を挙げればそれなりに報酬を与える。お主が我らの力になるのであれば、書物の貸し出しくらいは好きにしても構わん。」

ため息をつくクレナイ。

クレナイ「どこまでもお人好しな人だ。」

考えるまでもないことだな。

流星「ありがたい話だ。」

十兵衛「決まりだな!」

流星「だけど、、俺にはやらないといけないことがある。それまでの間というわけにはいかないだろうか?」

クレナイ「貴様、殿の好意を無駄にする覚悟の上か?」

流星「…元の世界に戻るためには、この世界の統一をしろと命じられた。相手は誰かもわからねぇけど、俺には信じる道がそこにしかねぇ。可能性がゼロじゃないなら、、、もう一度会いたい人がいるんだ。だから、、あんた達の言葉は嬉しいが、、」

十兵衛「いいじゃないか。」

!?!?
クレナイも驚きの表情だ。

十兵衛「統一か、、。小国の私は考えもしなかったが、、どうだ?この仁国をまず、日の国の全土を占める大国に築き上げ、やがて世界まで統一するというのは!!」

十兵衛のどんどんと大きくなるその声に、平次や周りの騒いでいた者達も皆、黙り込み視線を送った。

流星「…はは、、まじ?」

十兵衛「まじ?知らんが我は本気じゃ!ただの領土欲しさの他国とは違う我が政略は間違いじゃないのか?はっきりさせる時が来た!お主が我にその覚悟をもたらせた!!ならば次はお主がその覚悟を決める時じゃぁないか!?」

手を広げ大声で宣言した十兵衛は俺に顔を近づけて

十兵衛「違うか?」

と一言言うと大声で笑った。
するとまるで大歓声。騒いでいた者達も一層騒ぎ出した。

クレナイ「ふっ、貴様の話で我らまで忙しくなるぞ。落とし前をつけてもらわないとな。」

流星「はは、、つくづくありがてぇ話だ、、!その天下統一、俺にも手伝わせてくれ!!」

こうしてこの夜は、
俺には今までのことはわからないがいつもよりも一層大きな宴になったことだろう。

せっかくなら、、この国で統一を果たしたい。そう強く思えたそんな日だった。
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