#狂ってしまう程愛してる

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1章〜推し〜

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桜散る季節。とうとう私も高校生。
世では華のJKなんてものがあるが、私のような陰キャにはありえない事だ。
「本当厭になる…」
と一つ、ため息をついた
ここの高校は中高一貫の私立。私は高校受験でこの学校に入った為、友達はいない。
だから校門の前でガヤガヤしているJK共がとても不快だった。
(これが華のJKってやつか…)
華のJKなんてどうでもいい。私には推しがいるんだから。
そう思っても耐えきれなくて、溜息をついてしまった。


憂鬱な高校生。僕は学校が嫌いだ。
だからと言って家が好きな訳では無い。
クラス表を見て自分のクラスに行き席に着く__
開いた窓の隙間から桜の花弁が入ってくる
(つまらない。)
そんなことを考えてる内に、ガラガラ、と音を立ててクラスに入ってきている人がいた
(…綺麗だ)
黒髪を靡かせて教室に入る彼女はとても美しかった
そんな彼女は席に着くとスマホを見始めてしまった。
僕は…彼女に恋をしたようだった
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