【BL】黒髪のエルフ

創音

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Act.13 君を信じてる。

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 ――誰かの声が聞こえた。
 深い深い闇の中で、“彼”は目を開ける。
 あの声は、誰だっただろう。優しくて強い、おんなのこ。
 思い出は、きらきらと消えていく。

(……でも、それでも)

 横たえていた体を起こし、声の主を探す。
 体は鉛のように重く、足は茨が絡みついたように痛く動けない。
 だが、行かねばならない。彼女のもとへ。……仲間のもとへ。

『ユナ!』

 想い出を辿るように、ひたすらに歩く。
 ユナイアル・エルリス。それが、自分の名。

(【魔王】が作った、仮初の人格)

 リサ。リースト。……イオ。
 大切な仲間たちとの日々が、浮かんでは消える。

(騙してた。騙されていた。裏切られた。裏切った。
 ……それなのに、“大切な仲間”?)

 リーストとイオは、自身の立場を黙っていた。
 けれど、それは自分も同じなのだ。
 “無意識”のこと。……【魔王】のこと。
 彼らを責めることは、できない。

(なら、オレは……“オレたち”は、罪人として断罪されるべきだ。
 一緒に生きようなんて、無理に決まっている)

 心の中から響くその絶望こえに、ユナは立ち止まる。
 目の前には、暗い光を放つ塊があった。
 反射的に、それに触れる。
 黒い光に染まる視界。その、先で――


『いかに【創造神】の弟であれ、この者は【破壊神】……我らを殺すモノです!!
 そんな危険な存在を放置しておくなど――』

 手足を縛られた少年の頭上で、茶髪の男が何か喚いている。
 その異様な光景に後退ったユナだったが……少年の姿を見て、血の気が引いた。

(オレ……じゃない。“無意識”……!?)

 黒い髪と紅い瞳。自身によく似た顔立ちの彼は……“無意識”、もとい【魔王】ヘルだろう。

(じゃあ……これは、アイツの過去……?)

 目まぐるしく場面は変わる。
 他の神々から愛される姉と比較される日々。
 他の神々から虐げられる日々。
 繰り返される謂れ無き暴力に、ユナは自身の過去と重ねて蹲ってしまう。

(やめろ……やめて、くれ……!)

『コイツはオレたち【神】を殺すモノだって、父上が仰っていた』

 不意に聞こえた、甲高い子どもの声。
 腰に手を当てて【魔王】を見下ろす少年とその取り巻きたちに、ユナは「あ」と短く声を漏らす。
 ……そうだ。アズール・ローゼリアの話では……【魔王】は、【全能神】の子どもを……。

『だから……コイツを殺せば、オレたちは“英雄”だ!』

 無邪気な笑顔で振り下ろされる、凶刃。
 ひゅっと息を呑むユナ。重なる過去のワンシーン。

故郷エルフの里の子どもも、同じような理由で、オレを――)

 ――けれど。

『ひっ……!?』

 子どもの短い悲鳴。見れば、彼の持っていた短剣は粉々に“破壊”されていた。

「あ……」

『くそ……【破壊神】め!! や、やめ、やめろ、来るなぁ!!』

 悪態をつくも、すぐに引き攣ったような声を出した【全能神】の子。
 ……【魔王】……【破壊神】は、ゆらりと立ち上がり、その感情のない紅い瞳を彼らへと向けた。
 瞬間、体がぼろぼろと崩れるように“壊れて”いく子どもたち。
 悲鳴。罵声。絶叫。断末魔に変わるそれらに、ユナは呆然と立ち尽くしてしまう。
 そして【破壊神】は、魔力で編んだ剣を、子どもへと突き刺して……――

(ユ、ナ……)

 フラッシュバックする光景。手を伸ばすエルフの男。

(……“無意識”は……ヘルは、自分の過去とオレの危機を重ねて……見ていたのか……?)

 ヘルの記憶が途絶え、暗闇に戻った空間で、ユナは考える。

(……でも、そうだとしても……殺す、なんて……)

 目の前で蹲る、自身と同じ容姿の子どもへと視線を向ける。
 彼はその体勢のまま、ぽつぽつと言葉を吐き出した。

「なぜ、オレだけこんな目に……? 生まれ持った“性質”など、変えられないのに……。
 ただ、オレは、ただ……姉さんのように……愛して、認めてほしかった、だけなのに……――」

「――っ!!」

 息を呑む。その願いは、祈りは、“ユナ”が抱いているものと同一だった。

(……そうか、オレは……)

 そして、唐突に理解する。目の前のこの子は、自分なのだと。
 【魔王】が不要だと切り捨てた感情。弱さ。それから生まれたのが、自分なのだと――

「……認めてほしかった。ここにいることを」

 子どもの前に片膝をつく。

「愛して、ほしかった。……こんな、自分を」

 ユナの独白に、子どもはゆるゆると顔を上げる。
 涙に濡れたその黒い・・瞳は、ああ、確かに自分と同じで。

「でも」

 ユナは子どもに手を伸ばす。触れたぬくもりを、抱きしめる。

「見つけたよ。オレのことを、認めて、愛してくれる人たちを」

 微笑んで告げたその言葉に、子どもはうん、と小さく頷いた。
 仲間たちの姿を、順番に思い出す。
 共に過ごした日々を。……“生きて”いた、日々を。

(……例え、赦されなくとも)

「いきたい」

 その小さくも確かな願いは、光となる。
 闇を祓う、光に――


 +++


「“花焼空刃かしょうくうは”!!」

 炎を纏ったリーストの脚撃が、【魔王】を襲う。
 軽やかに避けた彼に、今度はリサの魔法とイオの弓が降り注ぐ。

「――“天満る星光よ、流れ落ちよ! 『メテオリーテ』”!!」

「――“光矢よ、悪しきを貫け! 『リヒトヴェロ』”!!」

 ……けれど。

「――“破壊。消滅。崩壊。否定。滞ることなく流れていけ……闇の果てへ。
 『ダークエンド』”!!」

 【魔王】がその詠唱と共に剣を一振りし……二人の魔法は、かき消されてしまった。

「っ“魔法無効化魔法”……!?」

 魔術に詳しいリサとイオは、“それ”が何かを瞬時に理解する。
 魔力で編まれた攻撃……即ち“魔法”を無効にする、闇属性の魔法。
 厳密には【魔王】の持つ“破壊”の性質で魔力を壊しているのだと、リサは近くにいたリーストに説明をした。

「無効化魔法か……厄介だね」

 リーストは眉を顰め、【魔王】を見やる。
 イオの弓矢も魔力で編まれたものであるため、実質リーストの格闘術しか通用しない、というわけだ。
 それでも、とリーストは前を向く。
 それでも、やるしかないのだ。ユナを、救い出すために。

「リサちゃん、補助魔法をお願い。イオくんは撹乱を」

「っ……わかった」

 言いたいことがあるのだろう、不安そうな色を浮かべた瞳で、それでも二人はリーストの指示に頷いてくれた。

「いくよ、【魔王】ヘル!!」

 気合を入れた掛け声と共に、リーストは駆け出す。そうして【魔王】まであと数歩、という距離で跳ね上がった。

「はあっ!!」

 落下時の重力を利用した足技は、けれど容易く【魔王】の剣に受け止められてしまう。
 そんなリーストを守るために、イオの魔法矢が【魔王】に降り注いだ。

「――“天空を満たせ、閃光よ! 射ち放て!! 『ブレイクアロー』”!!」

 しかし、光は【魔王】の前に霧散する。
 だが、その隙に地面に着地したリーストが体勢を立て直し、再度【魔王】へと殴りかかっていた。
 拳はまたしても剣で受け止められたが、そこを支点にリーストはぐるりと体を上空へとひねり、【魔王】の背後から蹴り技を入れた。
 それと同時に、リサの補助魔法を受けたイオの矢が、撹乱目的で絶え間なく放たれる。

「チッ!!」

 【魔王】は瞬時に魔術の矢を無効にし、リーストの蹴りも剣で受け止める。
 けれど、その反動で彼はバランスを崩してしまった。
 舌打ちをする【魔王】に、リーストは追撃を行う。

「ユナくんを、返せ――!!」

「――舐めるな、人間風情がッ!!」

 リーストの叫びに、【魔王】も剣を振るって応戦する。

「リーストっ!!」

 弾かれた拳と、衝撃で洞窟内の壁に叩きつけられたリースト。
 リサは悲鳴を上げながら彼に駆け寄り、即座に回復魔法をかける。

「……ユナ」

 そんな二人を守るように立ち塞がる、イオ。
 彼はすっと【魔王】を見つめた。

「……すまない、ユナ。お前の不安に、恐怖に気づいてやれなくて……」

「今更懺悔か? そんなもの、何の意味が……」

「意味ならあるさ」

 嘲る【魔王】に、イオは言葉を重ねる。
 そのまま彼は魔力で矢を編み、それを弓へと番えた。

「無駄だと言っている。魔力は、我の前では無と化す!」

「そんなもの」

 すっと矢を構える。
 体内を、光の魔力が駆け巡る。
 足元に魔法陣をえがく。
 深呼吸。術式を組み立て、呪文を唱える。

「やってみないと、わからない!
 ――“『ブレイクアロー』”!!」

 光の矢は真っ直ぐに、【魔王】へと飛ぶ。
 彼は忌々しげに舌打ちをし、剣を振るいそれを掻き消そうとした……けれど。

「――な……っ!?」

 魔法矢は“無効化こわ”されず、【魔王】の肩を射抜いた。

「無効化……されない……!?」

 立ち上がったリーストが、驚愕に目を瞠る。
 【魔王】は肩を抑え、イオを睨んだ。

「貴様……何をした……っ!?」

「何もしていないさ。だが……答えなら、お前が一番わかっているんじゃないか?」

 不敵に笑むイオに、【魔王】は何かに気がついたように顔を顰める。
 そうして胸元を握り締め……“その名・・・”を、叫んだ。

「――ユナイアル・エルリス……ッ!!」

 “彼”の名に、リーストとリサはハッと【魔王】を見る。
 ……正確には、【魔王】の中にいるであろう、ユナを。

「イオ……!」

「正直、どうなるかわからなかった。
 しかしまあ……これだけ名前を呼ばれれば、流石のあいつも気づくだろう」

 何よりユナは、“自身を殺せ”と言ったのだ。
 それを妨げる【魔王】のチカラくらい、抑えて貰わないと困る。
 事も無げにそう言ってのけたイオに、二人は顔を見合わせ……それから笑みを浮かべた。

「うん……うん、そうだよね!」

「ユナ、聞こえる!? そのまま【魔王】のチカラを抑えておきなさい!
 貴方へのお説教は……その後だわ!」

 希望を見つけたリーストとリサだが、【魔王】はそれをせせら笑う。

「お前たちの言葉など、存在など無力!
 あの者に我がチカラを抑えるなど、これ以上できるものか!」

「できるさ。現に今、してみせただろう。
 ……だから、ユナ」

 真っ直ぐなイオの視線に、【魔王】はビクリと体を揺らす。

「“死にたい”にしろ、“生きたい”にしろ……お前の望むままに動け!
 オレが……オレたちが、その望みを叶えてやる!」

 +++

 イオの声が聞こえた。
 先ほども、そう。彼の声が聞こえて、手を伸ばした。

(いたい)

 彼の矢に貫かれた肩が痛い。
 手を伸ばした瞬間、抱いていた小さな光が輝いて、辺りの暗闇を払ったのだ。
 けれど、それもほんの少しだけ。手を伸ばした距離だけだ。
 ユナは立ち上がる。痛む肩を押さえながら、涙を拭いながら。
 小さな光……自分の“願い”を抱え直し、前を見据えた。

「……オレの、望みは……願いは……」

 もう一度、手を伸ばす。闇を払うように……“仲間”へと、届くように。

 +++

「く……っ!!」

 イオの魔法矢が、再度【魔王】を貫く。
 彼は苦痛に顔を歪めながら、それでもイオへと剣を振るった。

「なぜだ……なぜ貴様らは!! なぜあの人格ユナイアルは!!
 諦めぬ!! 絶望せぬ!! なぜ……!!」

「理由なら、決まってるわ」

 リサが足元に魔法陣を描きながら、【魔王】を見やる。
 魔力の流れに気づいた【魔王】はそれを妨害しようと動くが、ユナが中で抵抗しているのかその動作は鈍く、なおかつイオの矢が邪魔をして進むこともままならない。

「私たち――ユナイアルを、信じているもの!
 ――“宵闇を晴らせ、暁光よ! 其は天よりの意志、天空ソラの祈りなり!
 黎明に響け、星々の唄! シルフィリサーナ・シルファ・ビーストウェアの名の下に!!
 『アウローラ・エストレア』”!!」

 それは“真名まな”を必要とする、魔術師の切り札……“最上級魔法”。
 空から降り注ぐ光の塊が、無力化魔法を封じられた【魔王】へと襲いかかる。

「ぐっ……!!」

 攻撃を受けた【魔王】が、短く悲鳴を上げる。
 後退る彼に、次いでリーストの蹴りが命中した。

「“花焼空刃かしょうくうは”!!」

 燃え盛る花を纏ったリーストの技に、ついに膝をつく【魔王】。
 人の王は、背後の部下へと振り返る。

「――イオくん!」

「ええ、わかっています」

 弓を【魔王】に向ける。自身を忌々しく見つめてくる赤い瞳を、睨み返す。
 足元に描いた魔法陣に、別の魔力が宿る。……すなわち。

「アズール様」

「お待たせ、イオ」

 ふわり、と現れた空色の髪の少女……【創造神】アズールは、宙に浮いたままイオの両肩に手を置いて微笑んだ。

「……私の魔力を、君の矢に込めるよ。
 これは破魔の矢。【魔王】だけを祓う、【神】のチカラ」

 すっと【魔王】を……弟を見やる女神。
 ヘルもまた、姉の姿に眉を顰めた。

「……姉さん」

「……ヘル。
 君を倒せば……世界中の魔物たちも、君という“破壊衝動かみ”を求めて暴走することもなくなる。
 ユナが、君という“恐怖かみ”に怯えなくて……済む」

 そう言った女神に、ヘルは吐き捨てるように言葉を放つ。

「……アレは我が創りし影。貴女が救い上げる価値などない。
 我を……オレを殺してまで、救う価値など……!」

「価値ならあるよ」

 地の底から響くような怨嗟の声に、アズールはゆるゆると首を振った。
 そうしてイオに弓を構えるよう指示すると、悲しげに笑んで告げたのだった。

「だって、あの子は……ユナは、君でしょう、ヘル。
 幼い頃の君。世界神々に絶望する前の、愛されたかった頃の……君だよ」

「――っ!!」

 息を飲むヘルとイオたち。
 【魔王】が切り捨てた感情人格がユナであると、女神は明かした。

「だから……終わりにしよう、ヘル。
 私が――終わらせてあげる」

 破魔の矢が、女神の光矢が、イオの弓へと番えられる。

「姉として……たった一人の家族として。私は君を否定する殺す。君の行いに、罪に、罰を……。
 ――イオ」

「はい。
 ――“其は蒼穹の祈り。漆黒の時に終わりを告げる、祝福の鐘”」

 光が強くなる。イオはその光の先にいるヘルを……“ユナ”から目を逸らさず、“最上級魔法”の最後の一文を唱えた。

「――“陽光よ、宵闇を晴らし世界を包め! イオルド・ライトの名の下に!!
 『ヴェロスカエレスティス』!!”」

 女神のチカラを宿したイオの魔法矢が、真っ直ぐに【魔王】へと向かう。

「……さよなら、ヘル」

 ――光が、【魔王】の体を貫いた。

 +++

 暗闇の中に現れた、一筋の光。
 それは女神のチカラであり……最愛の人イオの魔力でもあると、ユナは気づいていた。
 傷つけられた体のあちこちが痛い。それでも、仲間たちからの想いだと思えば耐えられた。
 現れた光へと手を伸ばす。抱えていた光が、それに共鳴して輝きを強くする。
 ユナはもう一度、願いを口にした。

「生きたい――!!」

 二つの光が瞬く。ユナの願いと、仲間たちの想い。
 世界が入れ替わる。自身の中から、何かが消えていく感覚に襲われる。
 ユナが振り向くと、【魔王】ヘルが光に包まれて消えようとしていた。

「……ヘル」

「……なぜ」

 光の傍らに立つ自分と、闇に消えゆくもう一人の自分。
 彼は何の感情も宿らない赤い瞳で、ユナをじっと見た。

「なぜ……我は存在を赦されず、造り物のお前は存在を望まれる……?
 我は……オレは……ただ、ただ……」

「愛されたかった。
 だけどそれすら与えられず、虐げられるだけだったお前は……オレたちは、“破壊”するしかなかった。そうしないと……心が、耐えられなかったから」

「……」

 ヘルの後を継いで告げたユナに、彼は押し黙る。
 そんな彼を見て、ユナは困ったように微笑んだ。

「……でも、オレは見つけた。オレのことを、愛してくれる人たちを。
 お前のしたことがなくなるわけじゃない。けど……全部、オレが背負っていくよ」

 そう言い切ったユナの顔を、ヘルは暫くじっと見て……半身によく似た困ったような笑顔で、「そうか」と呟いた。

「そんなお前だからこそ……皆、お前を想うのか」

 闇の中に沈んでいくヘル。
 半身の“死”を見届けたユナは、踵を返して光へと手を触れる。

「……お前のことは許せないけど。感謝もしてるよ、ヘル。
 ……オレを創ってくれて……ありがとう」

 ――光が、ユナの意識を包み込んだ。


 Act.13 Fin.
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