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訪問者A メイプル 6
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「さーてと、本当に赤字にならにように仕事しよー」
ひと伸びして、カーテンに手を掛けようとした時、叩き開けたような音が店のドアから響いた。
慌ててカウンターに出たケマルの目に、ドアの前で空気を揺るがせているような険しすぎる表情とオーラの巨大な美女が仁王立ちしている様子が飛び込んできた。
「ちょっっっとおおおおお!!! どおなってんのよっ!」
ハスキーな美しい怒声が本の重みでビクともしないはずの本棚と揺らし、割れそうなほど窓ガラスを震わせ、カツン! カツン! カツン! と刺さるような靴音をさせながら近づいてきた。
ショートンはその様に恐怖で慄いて、素早くケマルの後ろに隠れた。
「お前、倉庫行ってていいぞ」
ケマルが小声で囁くと、背中でプルプルと頭が震えた。
そんな一瞬の間に、狭い店内を渡り、カウンターに影が差した。
「本はどこ」
腹に響くようなドスの効いた静かな声が頭上から降ってきたが、ケマルは笑顔で対応した。
「どのような本をお探しですか?」
「どぉのぉだぁああああ!」
風圧を感じるほどの怒号を、ケマルは柳の様にしなやかにかわし、ショートンはその後ろで震えることさえできなく固まってしまった。
カウンターの幅さえ邪魔に思ったらしい女は、ケマルの真横まで詰め寄る。それでもケマルは一歩もそこを動かなかった。
「どのような本をお探しですか?」
同じ質問を返され、赤いピンヒールの大女は怒りが臨界点に達したらしく、ケマルの胸倉を掴み、彼の顔の真ん前で大きな手を顔面を鷲掴もとでもするように開いて見せた。
「お前など、この一瞬で頭を吹き飛ばすことができるのだぞ、その無能な頭をな!」
ケマルはもちろん、ショートンもその意味を正しく理解した。
この女が魔法を扱えること、それも攻撃的な魔術に特化し、複雑な術式もなくそれを発動させられるとなると黒魔導士と呼ばれるほどの実力の持ち主かもしれないことを、ケマルはその言葉の端々から、ショートンは肌で感じる魔力の強さで察知した。
その上で、ケマルは笑顔を変えることなく、首を僅かに横に傾け、目の前の手から顔だけ出すようにして女の怒りに血走る瞳を見た。
「お客様。こちらにいらっしゃるのは初めてだと思いますので、教えていただければ探すことも可能ですが、どうされますか?」
「初めて……」
にっこり微笑んで頷くケマル。
「あなたのような美しい方を忘れたりはできないですよ」
胸倉を掴んだまま、女は自分の服装を足から目で追う。それに習うようにショートンもケマルの後ろから顔だけを出して女の目線を追う。
真っ赤な膝上までのロングブーツ、タイトなミニスカート、体のラインがはっきりと出るキャミソールの上にシースルーのシャツを着ていた。
濃い桃色の緩やかなウェーブのかかった髪が一つに結ばれていた。その姿でやって来たのは初めてのことだった。だがこんな風に強気に本を探す人物で思い出されるのはもちろんあの老婆だ。
魔術師ならばその手の術を習得さえしていれば何かに化けることも不思議ではない。
ただし、ケマルにはどちらが本来の姿なのかは分からない。もしかすると、どちらも化けている可能性だってある。
ショートンにもそれは分からなかった。持ち前の鼻の良さで同一人物であることは分かったが、容姿についてはまったく判断ができない。
ケマルに至ってはただの勘で同じ相手だろうと思っているだけなので、それを顔に出したり口にしたりはしない。
どんな相手でも客ならば丁寧に相手するだけだ。時にそれは慇懃無礼だったりもするが、それは受け取る側の取りようくらいの範囲だ。
だから当然世辞も言う。
種族によって美醜の差があるせいで一般的に美人だとされる者はそうそういない。
その時、女とケマルの間に割って入る存在があった。
「ちょいと失礼、あんたそれくらいにしときなよ」
「フミさん!」
ショートンが和装の少女の登場に驚きに嬉しさを滲ませて大きな声を上げる。
肩より少し長いくらいの超ストレートヘア、よく見ると色はブラウンをしている。和装には黒髪を連想するケマルでも、違和感はないモダンな着物を着こなしている。
「いらっしゃいませ」
いつ来たのか気が付かなかったが、ケマルはいつも通りの挨拶をした。
常連の座敷童のフミは特にショートンと仲が良く、よく店に来てはショートンと何やら話に花を咲かせている。カウンター脇にどこからか持ってきた小さな椅子を二つ並べて、子供のような風貌な二人が楽し気に話し込んでいる姿は、他の客にも微笑ましく映るらしく、お菓子などを貰っていた。
実際の年齢はフミなど分かりもしないほど高齢なのだろうが、座敷童は結局『童』。根底は子供のような純粋さと無邪気さがあって、その上に知恵と経験が積み重なっている不可思議な存在だった。
ただ、ケマルはフミが本物の座敷童なのかは分からない。ショートンにそうだと聞いただけで、ホントかどうか確かめていないからだ。
確かめようとも思っていない。本を買ってくれる客は良い客だ、それだけの認識だった。
「あたしはこの店が気に入ってるんだ、余計な口出ししないでくれるか」
フミは自分の身長の二倍以上ありそうな女に、全く怯んだ様子もなく見上げて言う。
「そんな生ぬるいことを言える状況じゃないんだ、あんたこそ黙ってな。どうせあんたには何もできやしない」
フミがどんな存在か全く説明していなのに、女は正しく理解しているようで子供だからと油断したりはしなかった。それでも力の差も判ったのだろう、強気な態度は変えなかった。
「そうさねー、あたしに攻撃する術はない。でもあんたを正しく呪うことはできるさ」
フミは可愛い笑顔で怖いことを言う。
自称座敷童の呪いってのはどんなものなんだろうか。
ケマルにはよく分からなかったが、女には分かったらしく固まったまま息を大きく飲んだ。
「どうしてこんな店にそんな肩入れするんだ? あたしにはその価値が分からん」
そう言われ、フミは可愛くそして不敵に微笑んだ。
「あんたは本がそれほど好きじゃないんだろ、だからわからんだけだ」
それを横で聞いているケマルは自分も本好きだけど、フミとショートンのこの店に掛けるる想いは分からんぞと心の中だけで呟いた。
フミと女がにらみ合ってしばらく、女が何か思うところがあったのか、かすかに頷いた。
「本のことは分からないが、この店にいろいろと寄ってくるのは確かだ」
独りごとのように女が言うので、嫌な予感がしたケマル。
「お探しの本ならすぐ持ってきますから――」
言い終わる前に、聞きたくない言葉が女から発せられた。
「この店は見張ってないとダメだ、あたしはここにいることにした」
「はあ!?」
さっきも同じことを聞いた気がするとケマルが変な動揺をしているうちに、女は勝手にカーテンの奥へ入っていく。
「ちょっと! 勝手に!」
「それにね、あいつらも何故だかあんたのこと気にいったらしいし」
勝手に倉庫内を物色しながら意味の分からないことを言い、そこにある二階に続く階段を上りだす。
「どこに行くつもりだ!!」
流石に服を掴んで止めると、すごい勢いで振り返りその勢いでケマルを振り払う。それを見たショートンが、女にしがみ付いた。
「ちょっと! なに!?」
驚いたのは女だ。
「旦那の言うことを聞けないなら、出ていけ」
身長のわりに細い女のウエストを絶対に離さないとわかるほどに捕まえているショートンは、睨み付けるように女の顔を見上げて、聞いたことのない低い声で言った。
その姿がなのか、その声になのかはケマルのは分からなかったが、女はショートンの言うことを聞くようにわずかに上った階段を下りた。
それと同時にショートンも離れ、女はケマルの前に仁王立ちで話し出す。
「あたしは、ここに住みはしない。けど毎日通ってくるつもりでいる、移動が面倒だからここに門を開くわ」
「通ってくるな、見張りは必要ない」
ケマルの言葉は少しも女に通じない。
「これからここにはスディーン夫妻から毎日の様に荷物が届く。それをさばいてあげる」
ひと伸びして、カーテンに手を掛けようとした時、叩き開けたような音が店のドアから響いた。
慌ててカウンターに出たケマルの目に、ドアの前で空気を揺るがせているような険しすぎる表情とオーラの巨大な美女が仁王立ちしている様子が飛び込んできた。
「ちょっっっとおおおおお!!! どおなってんのよっ!」
ハスキーな美しい怒声が本の重みでビクともしないはずの本棚と揺らし、割れそうなほど窓ガラスを震わせ、カツン! カツン! カツン! と刺さるような靴音をさせながら近づいてきた。
ショートンはその様に恐怖で慄いて、素早くケマルの後ろに隠れた。
「お前、倉庫行ってていいぞ」
ケマルが小声で囁くと、背中でプルプルと頭が震えた。
そんな一瞬の間に、狭い店内を渡り、カウンターに影が差した。
「本はどこ」
腹に響くようなドスの効いた静かな声が頭上から降ってきたが、ケマルは笑顔で対応した。
「どのような本をお探しですか?」
「どぉのぉだぁああああ!」
風圧を感じるほどの怒号を、ケマルは柳の様にしなやかにかわし、ショートンはその後ろで震えることさえできなく固まってしまった。
カウンターの幅さえ邪魔に思ったらしい女は、ケマルの真横まで詰め寄る。それでもケマルは一歩もそこを動かなかった。
「どのような本をお探しですか?」
同じ質問を返され、赤いピンヒールの大女は怒りが臨界点に達したらしく、ケマルの胸倉を掴み、彼の顔の真ん前で大きな手を顔面を鷲掴もとでもするように開いて見せた。
「お前など、この一瞬で頭を吹き飛ばすことができるのだぞ、その無能な頭をな!」
ケマルはもちろん、ショートンもその意味を正しく理解した。
この女が魔法を扱えること、それも攻撃的な魔術に特化し、複雑な術式もなくそれを発動させられるとなると黒魔導士と呼ばれるほどの実力の持ち主かもしれないことを、ケマルはその言葉の端々から、ショートンは肌で感じる魔力の強さで察知した。
その上で、ケマルは笑顔を変えることなく、首を僅かに横に傾け、目の前の手から顔だけ出すようにして女の怒りに血走る瞳を見た。
「お客様。こちらにいらっしゃるのは初めてだと思いますので、教えていただければ探すことも可能ですが、どうされますか?」
「初めて……」
にっこり微笑んで頷くケマル。
「あなたのような美しい方を忘れたりはできないですよ」
胸倉を掴んだまま、女は自分の服装を足から目で追う。それに習うようにショートンもケマルの後ろから顔だけを出して女の目線を追う。
真っ赤な膝上までのロングブーツ、タイトなミニスカート、体のラインがはっきりと出るキャミソールの上にシースルーのシャツを着ていた。
濃い桃色の緩やかなウェーブのかかった髪が一つに結ばれていた。その姿でやって来たのは初めてのことだった。だがこんな風に強気に本を探す人物で思い出されるのはもちろんあの老婆だ。
魔術師ならばその手の術を習得さえしていれば何かに化けることも不思議ではない。
ただし、ケマルにはどちらが本来の姿なのかは分からない。もしかすると、どちらも化けている可能性だってある。
ショートンにもそれは分からなかった。持ち前の鼻の良さで同一人物であることは分かったが、容姿についてはまったく判断ができない。
ケマルに至ってはただの勘で同じ相手だろうと思っているだけなので、それを顔に出したり口にしたりはしない。
どんな相手でも客ならば丁寧に相手するだけだ。時にそれは慇懃無礼だったりもするが、それは受け取る側の取りようくらいの範囲だ。
だから当然世辞も言う。
種族によって美醜の差があるせいで一般的に美人だとされる者はそうそういない。
その時、女とケマルの間に割って入る存在があった。
「ちょいと失礼、あんたそれくらいにしときなよ」
「フミさん!」
ショートンが和装の少女の登場に驚きに嬉しさを滲ませて大きな声を上げる。
肩より少し長いくらいの超ストレートヘア、よく見ると色はブラウンをしている。和装には黒髪を連想するケマルでも、違和感はないモダンな着物を着こなしている。
「いらっしゃいませ」
いつ来たのか気が付かなかったが、ケマルはいつも通りの挨拶をした。
常連の座敷童のフミは特にショートンと仲が良く、よく店に来てはショートンと何やら話に花を咲かせている。カウンター脇にどこからか持ってきた小さな椅子を二つ並べて、子供のような風貌な二人が楽し気に話し込んでいる姿は、他の客にも微笑ましく映るらしく、お菓子などを貰っていた。
実際の年齢はフミなど分かりもしないほど高齢なのだろうが、座敷童は結局『童』。根底は子供のような純粋さと無邪気さがあって、その上に知恵と経験が積み重なっている不可思議な存在だった。
ただ、ケマルはフミが本物の座敷童なのかは分からない。ショートンにそうだと聞いただけで、ホントかどうか確かめていないからだ。
確かめようとも思っていない。本を買ってくれる客は良い客だ、それだけの認識だった。
「あたしはこの店が気に入ってるんだ、余計な口出ししないでくれるか」
フミは自分の身長の二倍以上ありそうな女に、全く怯んだ様子もなく見上げて言う。
「そんな生ぬるいことを言える状況じゃないんだ、あんたこそ黙ってな。どうせあんたには何もできやしない」
フミがどんな存在か全く説明していなのに、女は正しく理解しているようで子供だからと油断したりはしなかった。それでも力の差も判ったのだろう、強気な態度は変えなかった。
「そうさねー、あたしに攻撃する術はない。でもあんたを正しく呪うことはできるさ」
フミは可愛い笑顔で怖いことを言う。
自称座敷童の呪いってのはどんなものなんだろうか。
ケマルにはよく分からなかったが、女には分かったらしく固まったまま息を大きく飲んだ。
「どうしてこんな店にそんな肩入れするんだ? あたしにはその価値が分からん」
そう言われ、フミは可愛くそして不敵に微笑んだ。
「あんたは本がそれほど好きじゃないんだろ、だからわからんだけだ」
それを横で聞いているケマルは自分も本好きだけど、フミとショートンのこの店に掛けるる想いは分からんぞと心の中だけで呟いた。
フミと女がにらみ合ってしばらく、女が何か思うところがあったのか、かすかに頷いた。
「本のことは分からないが、この店にいろいろと寄ってくるのは確かだ」
独りごとのように女が言うので、嫌な予感がしたケマル。
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勝手に倉庫内を物色しながら意味の分からないことを言い、そこにある二階に続く階段を上りだす。
「どこに行くつもりだ!!」
流石に服を掴んで止めると、すごい勢いで振り返りその勢いでケマルを振り払う。それを見たショートンが、女にしがみ付いた。
「ちょっと! なに!?」
驚いたのは女だ。
「旦那の言うことを聞けないなら、出ていけ」
身長のわりに細い女のウエストを絶対に離さないとわかるほどに捕まえているショートンは、睨み付けるように女の顔を見上げて、聞いたことのない低い声で言った。
その姿がなのか、その声になのかはケマルのは分からなかったが、女はショートンの言うことを聞くようにわずかに上った階段を下りた。
それと同時にショートンも離れ、女はケマルの前に仁王立ちで話し出す。
「あたしは、ここに住みはしない。けど毎日通ってくるつもりでいる、移動が面倒だからここに門を開くわ」
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