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第零章 千年目の彼岸桜 後編
0-31 百鬼夜行の来襲
「買い物、付き合ってくれてありがとう。それに、簪も買って貰っちゃって……」
黎藤家に到着し、小百合は珀蓮に礼を言う。
「いえいえ、日頃のお礼ですから」
珀蓮は微笑みつつ、首を振る。
きっと嘘ではないのだろうが、小百合には心のつっかえが出来てしまって落ち着かない。
「では、また」
丁寧に一礼し、立ち去ろうとする珀蓮。
小百合に背中を向けると、垂らされた長い髪が美しく靡き、服の裾も風に踊った。
一連の動作は舞いを連想させ、彼がふらりふらりと何処かへ行ってしまうような気がした。
不安に駆られた小百合は、つい手を伸ばしてしまう。
「小百合さん?」
「っ! あ、あの……」
袖を掴まれた為、不思議そうに見つめてくる珀蓮に、小百合は口ごもってしまった。
引き留めたのは良いものの、何を言うべきかを全く考えていない。
「簪、大事にするよ」
頭を回転させ、出た言葉がこの一言だった。珀蓮は目をぱちくりと瞬かせたが、優しく微笑んだ。
「じゃ、じゃあ」
もう引き留める理由が無い。惜しみながら、そろりと滑るように離れる手。
珀蓮は軽く会釈すると、小屋の方へと戻っていってしまった。
「先生……」
小百合は漠然とした不安に襲われ、為す術もなく佇んでいた。
「どうしたの? そんな浮かない顔しちゃってさ?」
「っ!?」
刹那、小百合はその場から忽然と姿を消した。
突風が吹き、垂らされた珀蓮髪が狂ったように揺れ動く。
「……?」
彼は一度振り返るが、辺りは特に変わった様子はない。
怪訝そうな表情を見せると、また前を向いて歩き始めた。
***
蕾は膨らみ、もうじき薄紅色の綺麗な花を見せてくれるだろう。
珀蓮はうっとりしながら桜を眺める。明日か、明後日か、花が咲くのが待ち遠しい。
「あんたは相変わらず桜が好きだよなぁ」
背後から声が聞こえ、珀蓮は振り返る。
そして視界に入った人物を確認すると、柔らかく微笑んだ。
「おや、珍しいですね、汰助君。今日はどうしました?」
彼は珀蓮の教え子の汰助だ。
小百合とは同期にあたる。今は寺子屋を卒業し、家の仕事に従事している。
汰助は白い歯を見せて笑うと、珀蓮の隣に立った。
「そろそろ、こいつが咲いてるかなーっと思ってな」
彼は珀蓮と同じく、桜を見上げる。
「そうですか。残念ながら、もう少し先のようです」
「だな。ちと気が早すぎたかな?」
「いえ、良い線は行っていると思いますよ」
珀蓮はフフと笑い、目蓋を閉じた。
「それで、どうかなさいましたか?」
「……先生にはお見通しか」
汰助は『あーあ』と困ったように笑いながら頭を掻くと、珀蓮に視線を向けた。その目は真剣そのものだ。
「用っつーのは小百合のことなんだけどさ……」
「小百合さん、ですか」
珀蓮は僅かに目を細めた。汰助が次に言う言葉を予知しているかのように。
「単刀直入に言うけどさ、俺、小百合が好きなんだ」
汰助は珀蓮を真っ直ぐと見据え、心の内を語った。
「えぇ、存じております」
「えー……そういうこと言うのぉ……」
ケロッとした言い草の珀蓮に、汰助はしょんぼりとする。これもまた、先生にはお見通しだったのかと、顔を赤くして頭を抱えた。
「ふふ、先生は生徒をよく見ているものですよ」
「うっわー、先生そういうの疎いと思ってたのに」
悔しそうに口を尖らせる汰助に、珀蓮は『人は見かけによりませんから』と微笑む。
汰助が珀蓮の許に通っていた頃、よく小百合を見つめていたり、色々とちょっかいを出していた。
傍から見れば、わかりやすい態度であった。
「では、何故それを私に?」
今回のことは珀蓮に言う必要のない内容だ。
だが、それをわざわざ伝えるということは、何か魂胆があるということだ。
汰助は溜め息をつき、腰に手を当てる。
「生徒をよく見てた先生ならわかるだろ? 小百合はあんたに気があんだよ」
「は、はい」
昨晩、彼女に迫られたばかりであったため、若干顔が引きつる。
「それでな? 万が一、あんたも小百合に気があったら仕方ねえから、正々堂々と宣言することにしたんだよ。俺もあいつが好きだって」
「なるほど、実に男らしい選択ですね」
「あんたなぁ……」
感心したように頷く珀蓮の態度は、天然なのかわざとなのか判らない。
恐らく天然である為、嫌味と捉えて怒ることも出来ない。
「私は小百合さんを妹のように思っております。それ以上の感情はありませんよ」
「……そうかよ」
自分の考えが杞憂に終わったことに対し、汰助は恥ずかしそうにそっぽを向く。
同時に、余裕のある珀蓮に苛立ちを覚えた。
「汰助君なら、小百合さんを幸せに出来ますよ。応援しております」
「あんたがそれを言うのかよ」
今度こそ嫌味と捉え、不機嫌さが顔に出る。
「……申し訳ありません。彼女を任せられる人を探していたものですから」
「は? どうして——」
珀蓮の真意を探ろうとしたときだ、丘の下から大きな声が聞こえてきた。声音からして、ただならぬ様子だ。
「先生! 先生!」
「どうかなさいましたか?」
丘に登ってきたのは、珀蓮の生徒の一人だ。彼は膝に手を付き、息を切らせながら答える。
「里に……里に、妖怪が……!」
「何ですって……!?」
「妖怪? 今は昼間だぞ?」
汰助は怪訝そうに言うが、子供は頭を振ってそれを否定する。
「居る! 僕、こっちに来る途中、見て、逃げて来た!」
と必死に説明する生徒。言葉が上手くまとまらないようで、目には涙が滲んでいた。
その様子を見て、珀蓮は宥めるように生徒の肩に手を置く。
「それはそれは、怖かったでしょう。もう大丈夫ですよ、先生が何とかしますからね」
安心させるように、優しい口調で語り掛け、笑顔を見せる。生徒は『ほんと?』と珀蓮を見上げた。
「はい」
勿論です、と力強く頷く珀蓮に、汰助は眉を寄せる。
「大丈夫かよ先生。あんたが不思議な力を使えるのは知ってるけど……」
「えぇ。私はどちらかというと、こちらの方が専門ですから」
珀蓮は意味深な笑みを浮かべると、汰助に生徒を預けて背を向けた。
「小屋の中なら安全でしょう。その子を頼みましたよ」
「ちょっ、おい!」
汰助に有無を言わせず、珀蓮は走り去ってしまった。残されてしまった二人は、顔を見合わせる。
「小屋、入るか?」
「うん」
任されてしまった以上は仕方がない。汰助は生徒の手を引き、小屋へと入っていったのだった。
*
「狐珱!」
珀蓮は走りながら式の名を呼ぶ。
一瞬の間を置き、どこからともなく九尾の妖狐が姿を現した。
いつもの悪戯っぽい顔とは一転し、目をギラギラと光らせた好戦的な表情をしている。
「身体が鈍ってきたからのう、ちいと派手に暴れるかの?」
「ほどほどにお願いします」
珀蓮は狐珱が事情を把握していることを確認し、一言窘めた。
* * * * * * * *
市中では魑魅魍魎が跋扈していた。
建物をなぎ倒し、人を捕らえ、そして喰らう。人々は逃げ惑い、怒声や悲鳴、泣き声が混沌とした場に響いていた。
この騒動の中心となっている妖怪は、まだ壊されていない建物の屋根で胡座をかき、人々の慌てふためく姿を愉快そうに眺めていた。
絹のような純白の髪が穏やかに太陽光を反射し、場違いな暢気さを漂わせる。
「宝月。高みの見物?」
彼に軽い調子で話掛けるのは覚だ。宝月と呼ばれた妖怪は、覚の脇に視線をやり、指をさす。
「その娘は何だい? アンタの餌?」
「いいや。この子は違うよ。まぁ『餌』には変わりないけどね」
覚が脇に抱えているのは、気を失った小百合だった。宝月は『へぇ』と頬杖をつく。
「何か企むのが好きだねぇ」
「人間の持つ『心』っていうのは、掻き乱すほど面白い側面が見えるからね」
覚は悪い顔をして、くつくつと笑う。
「ほぉ……。で、その心を掻き乱したい相手ってのはどいつだい?」
「判ってるくせに」
「また心を読むか。悪趣味な奴だよ」
口では嫌味を言っているが、その表情は笑顔そのものだ。これから起こるであろう、愉快な事に期待しているようだ。
「悪趣味なのはお互い様だろ?」
「ふっ、違ぇねぇ」
宝月は口端を吊り上げ、市街地の外側から走ってくる人影を見据える。
「全てはただの余興だからね」
黎藤家に到着し、小百合は珀蓮に礼を言う。
「いえいえ、日頃のお礼ですから」
珀蓮は微笑みつつ、首を振る。
きっと嘘ではないのだろうが、小百合には心のつっかえが出来てしまって落ち着かない。
「では、また」
丁寧に一礼し、立ち去ろうとする珀蓮。
小百合に背中を向けると、垂らされた長い髪が美しく靡き、服の裾も風に踊った。
一連の動作は舞いを連想させ、彼がふらりふらりと何処かへ行ってしまうような気がした。
不安に駆られた小百合は、つい手を伸ばしてしまう。
「小百合さん?」
「っ! あ、あの……」
袖を掴まれた為、不思議そうに見つめてくる珀蓮に、小百合は口ごもってしまった。
引き留めたのは良いものの、何を言うべきかを全く考えていない。
「簪、大事にするよ」
頭を回転させ、出た言葉がこの一言だった。珀蓮は目をぱちくりと瞬かせたが、優しく微笑んだ。
「じゃ、じゃあ」
もう引き留める理由が無い。惜しみながら、そろりと滑るように離れる手。
珀蓮は軽く会釈すると、小屋の方へと戻っていってしまった。
「先生……」
小百合は漠然とした不安に襲われ、為す術もなく佇んでいた。
「どうしたの? そんな浮かない顔しちゃってさ?」
「っ!?」
刹那、小百合はその場から忽然と姿を消した。
突風が吹き、垂らされた珀蓮髪が狂ったように揺れ動く。
「……?」
彼は一度振り返るが、辺りは特に変わった様子はない。
怪訝そうな表情を見せると、また前を向いて歩き始めた。
***
蕾は膨らみ、もうじき薄紅色の綺麗な花を見せてくれるだろう。
珀蓮はうっとりしながら桜を眺める。明日か、明後日か、花が咲くのが待ち遠しい。
「あんたは相変わらず桜が好きだよなぁ」
背後から声が聞こえ、珀蓮は振り返る。
そして視界に入った人物を確認すると、柔らかく微笑んだ。
「おや、珍しいですね、汰助君。今日はどうしました?」
彼は珀蓮の教え子の汰助だ。
小百合とは同期にあたる。今は寺子屋を卒業し、家の仕事に従事している。
汰助は白い歯を見せて笑うと、珀蓮の隣に立った。
「そろそろ、こいつが咲いてるかなーっと思ってな」
彼は珀蓮と同じく、桜を見上げる。
「そうですか。残念ながら、もう少し先のようです」
「だな。ちと気が早すぎたかな?」
「いえ、良い線は行っていると思いますよ」
珀蓮はフフと笑い、目蓋を閉じた。
「それで、どうかなさいましたか?」
「……先生にはお見通しか」
汰助は『あーあ』と困ったように笑いながら頭を掻くと、珀蓮に視線を向けた。その目は真剣そのものだ。
「用っつーのは小百合のことなんだけどさ……」
「小百合さん、ですか」
珀蓮は僅かに目を細めた。汰助が次に言う言葉を予知しているかのように。
「単刀直入に言うけどさ、俺、小百合が好きなんだ」
汰助は珀蓮を真っ直ぐと見据え、心の内を語った。
「えぇ、存じております」
「えー……そういうこと言うのぉ……」
ケロッとした言い草の珀蓮に、汰助はしょんぼりとする。これもまた、先生にはお見通しだったのかと、顔を赤くして頭を抱えた。
「ふふ、先生は生徒をよく見ているものですよ」
「うっわー、先生そういうの疎いと思ってたのに」
悔しそうに口を尖らせる汰助に、珀蓮は『人は見かけによりませんから』と微笑む。
汰助が珀蓮の許に通っていた頃、よく小百合を見つめていたり、色々とちょっかいを出していた。
傍から見れば、わかりやすい態度であった。
「では、何故それを私に?」
今回のことは珀蓮に言う必要のない内容だ。
だが、それをわざわざ伝えるということは、何か魂胆があるということだ。
汰助は溜め息をつき、腰に手を当てる。
「生徒をよく見てた先生ならわかるだろ? 小百合はあんたに気があんだよ」
「は、はい」
昨晩、彼女に迫られたばかりであったため、若干顔が引きつる。
「それでな? 万が一、あんたも小百合に気があったら仕方ねえから、正々堂々と宣言することにしたんだよ。俺もあいつが好きだって」
「なるほど、実に男らしい選択ですね」
「あんたなぁ……」
感心したように頷く珀蓮の態度は、天然なのかわざとなのか判らない。
恐らく天然である為、嫌味と捉えて怒ることも出来ない。
「私は小百合さんを妹のように思っております。それ以上の感情はありませんよ」
「……そうかよ」
自分の考えが杞憂に終わったことに対し、汰助は恥ずかしそうにそっぽを向く。
同時に、余裕のある珀蓮に苛立ちを覚えた。
「汰助君なら、小百合さんを幸せに出来ますよ。応援しております」
「あんたがそれを言うのかよ」
今度こそ嫌味と捉え、不機嫌さが顔に出る。
「……申し訳ありません。彼女を任せられる人を探していたものですから」
「は? どうして——」
珀蓮の真意を探ろうとしたときだ、丘の下から大きな声が聞こえてきた。声音からして、ただならぬ様子だ。
「先生! 先生!」
「どうかなさいましたか?」
丘に登ってきたのは、珀蓮の生徒の一人だ。彼は膝に手を付き、息を切らせながら答える。
「里に……里に、妖怪が……!」
「何ですって……!?」
「妖怪? 今は昼間だぞ?」
汰助は怪訝そうに言うが、子供は頭を振ってそれを否定する。
「居る! 僕、こっちに来る途中、見て、逃げて来た!」
と必死に説明する生徒。言葉が上手くまとまらないようで、目には涙が滲んでいた。
その様子を見て、珀蓮は宥めるように生徒の肩に手を置く。
「それはそれは、怖かったでしょう。もう大丈夫ですよ、先生が何とかしますからね」
安心させるように、優しい口調で語り掛け、笑顔を見せる。生徒は『ほんと?』と珀蓮を見上げた。
「はい」
勿論です、と力強く頷く珀蓮に、汰助は眉を寄せる。
「大丈夫かよ先生。あんたが不思議な力を使えるのは知ってるけど……」
「えぇ。私はどちらかというと、こちらの方が専門ですから」
珀蓮は意味深な笑みを浮かべると、汰助に生徒を預けて背を向けた。
「小屋の中なら安全でしょう。その子を頼みましたよ」
「ちょっ、おい!」
汰助に有無を言わせず、珀蓮は走り去ってしまった。残されてしまった二人は、顔を見合わせる。
「小屋、入るか?」
「うん」
任されてしまった以上は仕方がない。汰助は生徒の手を引き、小屋へと入っていったのだった。
*
「狐珱!」
珀蓮は走りながら式の名を呼ぶ。
一瞬の間を置き、どこからともなく九尾の妖狐が姿を現した。
いつもの悪戯っぽい顔とは一転し、目をギラギラと光らせた好戦的な表情をしている。
「身体が鈍ってきたからのう、ちいと派手に暴れるかの?」
「ほどほどにお願いします」
珀蓮は狐珱が事情を把握していることを確認し、一言窘めた。
* * * * * * * *
市中では魑魅魍魎が跋扈していた。
建物をなぎ倒し、人を捕らえ、そして喰らう。人々は逃げ惑い、怒声や悲鳴、泣き声が混沌とした場に響いていた。
この騒動の中心となっている妖怪は、まだ壊されていない建物の屋根で胡座をかき、人々の慌てふためく姿を愉快そうに眺めていた。
絹のような純白の髪が穏やかに太陽光を反射し、場違いな暢気さを漂わせる。
「宝月。高みの見物?」
彼に軽い調子で話掛けるのは覚だ。宝月と呼ばれた妖怪は、覚の脇に視線をやり、指をさす。
「その娘は何だい? アンタの餌?」
「いいや。この子は違うよ。まぁ『餌』には変わりないけどね」
覚が脇に抱えているのは、気を失った小百合だった。宝月は『へぇ』と頬杖をつく。
「何か企むのが好きだねぇ」
「人間の持つ『心』っていうのは、掻き乱すほど面白い側面が見えるからね」
覚は悪い顔をして、くつくつと笑う。
「ほぉ……。で、その心を掻き乱したい相手ってのはどいつだい?」
「判ってるくせに」
「また心を読むか。悪趣味な奴だよ」
口では嫌味を言っているが、その表情は笑顔そのものだ。これから起こるであろう、愉快な事に期待しているようだ。
「悪趣味なのはお互い様だろ?」
「ふっ、違ぇねぇ」
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