惑星の止血〜私が、噴火を止めるんですか!?〜

仁川路朱鳥

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第七章 第二節 山の邪神の聖域にて

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 キトリとマイト……ふたりは、樹木のように長く生き続けた少女の死に立ち会った。本来であるならば、この時点で調査は終了され、物語は閉ざされ、子どもは眠るだろう。しかしこの文章が存在しているならば、物語は終わっていない。理由はある。本当に決着をつけなければならない相手は━━いまだに、存在しているのだから。

「これで終わりだと思ったか?」

 探すまでもない、それは足下にある山を管理する、『神』であった。マイトにとっては、短い人生を埋め尽くされた相手。それは自分の手で、楽しみ、悲しみ、怒りなどを絵の具として描くべき『人生』という題目の絵画を、勝手に快楽の白だけで塗りつぶされるような。好きな本の感想を書くとき、選ばれた言葉の中からしか書けないような。五線譜の彫りから勝手に音符が読み出されるような。そういう『自由への冒涜』に似ていた。
 しかし、マイトはようやく自由を取り戻した。虚ろな思想家の友達でさえ、いつの間にか消え失せて、後には『ミファース=キトリを守護する』という強い思いだけが、心の中で増え続けている。確かにキトリはいい体つきをしているが、それは全く関係がない。キトリの持つ女としての価値よりも、人間総体としての価値を探し当てたマイトは、手に入れた自由を噛み締めた。最後に残った自由は、恋だった。
 そしてその自由を穢そうとする、マイトにとって決着をつけなければならない相手は。脈動をやめた山頂の、惑星の血液が噴き出す予定だったくぼみから『生えて』きて、神としての神格を主張するように人間よりもはるかに巨大な、肉体を伴い現れた。

「一人殺せば殺人者、三人殺せば殺人鬼、十人殺せば狂人、五十人殺せば兵。百人殺せば勇者、一千人殺せば英雄……全員殺せば神様になる。数は行為を正当化する」
「何が言いたい……?」
「大好きだから、愛しているから、同じ地平に立ってほしいから。私はお前を……神様にしてやろうと思った。地上の人間どもから遠く匿って、私の手がなければ生きてゆけないようにすれば、逃げもしないし、ずっと私だけの世界で存在できたのにな」

 そう言いながら、マイトの反論もよそに、ナヤリフスは関節一つ一つが人間大にまで大きくなった指で、マイトの背中を撫でていた。少し力を入れれば容易に潰せそうな距離で、器用に撫でられ、恋人に向けるように、そっと。しかしマイトは気を緩ませず、逆に闘志を確かめるように大剣の柄を握り直し、踏ん張り、耐えていた。

「ふざけるな……今まで何百の人間が、群を形成するに至る人間が、お前のせいで絶たれたと思っているんだ」
「私だけの罪ではないだろう? マイトだって……お前が殺してきた命だって、どこかで罪を犯している……万人はすべからく罪人だからな。生まれてくる時点でだって、星の数もの生命を犠牲にしているのだから」

 ふと呟かれた、マイトの言葉への反応。教え。歯を割りそうなほど、マイトが噛み締めると、自然と大剣を持つ腕にも力が入る。今にも「殺す」と叫び、実行するかのように。それに対して、ナヤリフスは先ほどまでの余裕を崩さず、油断まみれの状況の中、微笑んでいた。行動も変わらず、指を背中にあてがって上下させ、ナヤリフスは心地良さそうにしている。
 その指は、愛おしい人を『見つめる』さまに似ていた。ゆるゆると撫でられるその触れ心地に、マイトは優しかったころの実の母親を『幻視』する。そしてマイトは、ナヤリフスの、思考の読めない笑みが『見える』と同時に、彼の背後には赤い月が登り、死の冷たい『光』が月本体を、地表を『照らし』、『輝き』に満ち溢れているところを『見た』。……この、わざわざ鍵かっこでくくった言葉の意味を考慮せよ。
 古来より、この星レッテンスパインでは、「赤い月が見えるならば、それが死ぬ時」と言われている。光量が少ないから、この星に生きる生命は全て盲目であり、そうでなければならない。これまで生きていく中で使用されてこなかった感覚が、一気に溢れ出るならば、死が近いという証明になるからだ。視覚を当たり前のように使う住人であるならば、想像できないであろうから、比喩を用いるとしよう。急に背中が燃え上がるように熱くなって、触ってみるが、特に燃えてもいないし、何の変哲もない体温だけがある。正体がわかったところで、背中の炎上は止まらず、「何事もありませんように」と願いながら、本などで熱の原因を探る。更年期障害だとか、遺伝性の身体障害の前触れだとか、探れば色々と出てくるだろう。どのような例であれ、新しい感覚は死の前兆である。急激に解放された感覚に、マイトは戸惑う。いずれ自分が死ぬと、死ななければならないと知っていたとしても、戸惑いは隠せない。死に場所は自分で決めたいだろうに、それが叶わないから人生は苦しい。
 初めて見た育ての親の顔は、著名な芸術家の作品よりも美しく、均整の取れた顔立ちをしていた。異界の神職を思わせる、外骨格でしかないその服装には、全てがレッテンスパイン中の神への冒涜を含んだ装飾がされており、その中でざわざわとうごめいている、粘土か触手のような何かで満ち溢れている。後頭部は透けた布で覆われ、その外形は海の怪物を思わせた。ナヤリフスの目は、瞳は、月に負けじと赤く輝き、まるで静かな海に釣り糸を垂らして大漁を期待するような、食糧になる魚が湧いているように祈るような、神妙かつ不思議な気持ちにさせた。そしてどうして、レッテンスパインの生命に視覚がないのか……光量だけではないもう一つの理由を、マイトは理解した。生物の中で上位を取れるほど重大で、強大なその感覚を捨ててまで、この惑星を選び、進化してきた。きっと、このような『人智を超えて美しく、悪意ある存在』を見ないようにするためだろう━━マイトは再び、大剣の柄を強く握りしめた。すんでのところでマイトは正気を取り戻し、目の前で嗤っているナヤリフスに対して、剣を突きつける。

「そんなに強く見つめられたら、照れてしまうじゃないか。私が好きだと言うのならば、お前の視界を私で埋め尽くしてやるぞ」
「好きだった時もあった、けど今は憎悪が上回ってる」

 上機嫌なナヤリフスに対し、マイトがそう檄を飛ばした。それから、ナヤリフスはまるで歌うがごとく嘲笑い始め、地響きが訪れる。どこもかしこも、この山はナヤリフスと同調してしまっている。これから戦う強大な敵の、規模の大きさをマイトは思い知った。
 音の波は空気を伝い、また大地を伝って惑星を刺激する。
 黒い風が波に巻き込まれて、行き先を失った。
 鳥たちは逃げ惑って、空を四方八方に、めちゃくちゃに飛んでいる。
 植物たちは不安がって、根を解放し土から離れようとしている。
 花はおしべで、めしべを噛んでいる。
 魚は陸に迷い込む。貝は溶岩へ突っ込む。海藻は自らの一部を水面に浮かべる。
 すべての生物が、図鑑にも遺伝子にも記録されていない行動をとっている。そのさなか、正気を保ち続けている者はマイト、それとキトリしかいない。誰も登ってはこないし、登る元気もないだろう。ここで勝たなければ、生命が終わる━━赤い月が輝いているこの山の頂上で、邪神ナヤリフスを討つ戦いの幕が上がった。

「ただの身体能力、判断力で私に勝てると思うか?」

 ただ近づいて斬るだけの、マイトの単純な動きはすぐに予測される。急所を狙ったはずなのに、そこは霧となって散らばり、剣先は宙を舞う。単純な体格差も相まって、今の状況はナヤリフスが優勢である。自分の身長がどれだけ積み重なれば、対等になれるか分からないほど大きくなられたら、いくら小回りが効いたとしても、踏み潰されて終わりだろう。しかしナヤリフスは、いつでもとどめを刺せる状態でいるのに、一向にマイトを潰さない。わざわざ機会を作っておいてくれるところに、彼の慈悲はあるのかもしれない。

(本当に、これでいいのか? 俺の決着は、旅の終わりは、これで本当にいいのか?)

 マイトは自分の剣に迷いが出た。本当にナヤリフスがそこにいて、そこにいたならば斬れて、斬れたなら殺せるか。これまでの旅路、経験から、当たり前の物事でさえ疑念を抱くようになってしまった。そこにいるのは母でなく、育ての親でもなく……しかし同時に、マイトにとっては育ての親だった。これまで殺せてきたからには、今回こそ完全に殺さなければならないのだが、どうしてもそれができない。まるでナヤリフスを殺す行為が、生きる証明であるように。

「どうして未だに迷っている? 私を人間の体で殺しても、殺したりないくらい憎いのだろう? 殺してみろ。殺したいぐらいに嫌いなんだろう? ならば殺せるだろう? それとも、私が好きで、殺せないのか?」
「迷ってなんかない! ただ、お前が避けるからだ!」
「おっと、私にはお前の方から、避けているように感じるが。この九年間を共に過ごした、殺戮の日々はどうした? 殺人という母胎で育っておいて、その剣の動きはなんだ?」

 ナヤリフスはマイトを思う存分なじっている。どうにかナヤリフスを捉え、突き刺せればいいのだが、どれだけマイトが必死になったところで、彼は軽々とかわし、精神攻撃をしてくるだろう。次第にマイトの余裕がなくなってきて、見境なくすべてを両断しようとする。少し物音がしただけで剣を向け、手応えがないとわかると次の物音を待つだけ。そしてナヤリフスの側だって、黙ってやられるわけにはいかないとでも言わんばかりに、抵抗を開始する。

「お前を愛しているよ。マイト。だがお前は、私の子になりたがらない。残念だ。私は暴力を使う必要がある。力ずくでも、お前をこの世から誘拐してやる……」

 先ほどの言葉が呼び水となったのか、マイトの周りに触手が生え、的確にマイトの関節を縛る。血液が圧迫されて通れないまででなく、ちょうどいいぐらいの力加減で締め付けられた。その様子は病院に患者を括り付けるような、もしくは乳母が乳児を抱くような、気性の荒い男児を諭すようにも見受けられる。子守唄でも、歌われてしまいそうなぐらいに。
 マイトは思い出す。この剣は女性の血……それも月経の血を吸っており、内部に溜め込んでいる。一般的に山の神は女性の月経を嫌う。穢れだとか言っておいて、実際は無理しないでほしいので神の中に埋め込んだ、というところが実情だが。しかしナヤリフスに対しては、少しわけが違う。かつて、キトリに対して執拗に『せいり』が来ていないかどうか聞かれた話を思い出す。生理あるいは月経もそうだが、ナヤリフスが恐れているのは、キトリではないだろうか……?
 彼が恐れているそれを、擬似的にはあるが再現できる。一か八かの確率にかけて、マイトは剣の柄を回した。
 見事にそれは命中した。しかしナヤリフスには効かず、ただ笑うだけであった。

「私が月経の血を苦手とするからって、こんなに集めてくるだなんて。しかも全部、生娘の血じゃあない。全部、経産婦の血じゃないか。こんな穢らわしい液体で私は倒せないぞ? あくまで『生娘』でないと、な」

 そう言いながら、ナヤリフスはかかった血をわざわざ自身の服装に塗り付け、『効かない』と見せつけてきた。ゆっくりと、恋人繋ぎのように触手が、マイトの手の関節にまで回り込み、すべての指を拘束した。今、縛られていないところは足の指ぐらいだが、それ単体でどうにかなるわけではない。そしてナヤリフスの弱点を突くためには、キトリを犠牲にしなくてはならない。事実上、マイトは負けたも同然である。

「俺なんか……神にしたところで……」
「自己否定はよくない。身体の隅々まで、組織の一片まで、運命の小糸まで愛されているというのに、まだ不満か? 私の愛を受け入れろ。村なら放っておいても滅ぶ。お前が私を受け入れようと、受け入れなかろうと、大局はさして変わらないだろう」
「俺、無理なんだよ……やってもいない罪を自分の手柄にしないといけなかったから。冷徹な処刑者として振る舞うのも、もう限界だし……だから、お前と決着がついたなら……」
「それ以上は言わないでくれないか!?」

『決着が付いたら自害する』まで言い切ろうとしたが、その前にナヤリフスが激昂して、話を聞いてくれるような状況でもなくなった。

「私はマイトのような人間が羨ましいし、可愛いと思っている。どんな苦境にもめげずに、ここまで来てくれたのだから。まだ愛し足りないんだ、受け入れてほしいんだ、可愛がらせてほしいんだ。願わくば、その柔らかな頬をもう一度触りたい。指でつついた時に、お前が恥ずかしそうにするところが好きだった。お前が欲しい。そのためなら、この世界をすべて台無しにしてやってもいい。だから、その先は言うな、その先は!」

 おそらくナヤリフスにとっては計算づくの揺さぶりであろうが、この時のマイトは軽く錯乱していたからか、本気でぐらつきかけていた。今のマイトには、ただ心の中でキトリを呼び、助けを求めるだけしかできない。もうそろそろ、心まで掌握されるところだろうが、それでもマイトは、キトリの名を反芻し続けた。その勢いは最終的に、物理的な声となって現れた。

「助けてくれ! キトリ……!」

 その頃キトリは、ただ物陰でマイトとナヤリフスの決着を待っていた。これは私が出る幕ではない。これは、親子のような関係性のふたりだからこそ、当人同士で解決しなければならないと、キトリは感じていた。しかし、一向に決着はつきようにもない。
 赤い月。その月光が照らすには、口すらも塞がれてナヤリフスの言葉を聞くしかできなくなってしまったマイトと、ナヤリフスがいた。キトリは動転もせず、弓の調子を確かめ、ナヤリフスに対してはっきりと射線を示し、矢をつがえる。

「『五人の命を取るか、一人の命を取るか』と聞く人がいたとします、誰しもがその二択からしか答えを選べないでしょう。私なら、その出題者を殺します。そのような問いかけをした時点で、出題者はまともな人間ではないから。人の命を天秤にかける人は、人ではないのだから」
「……知っているだろう?私は人間ではない。お前たちと同じ基準で計ってほしくない。本来ならばお前が言いくるめられている側だが?」
「だから、あなたを殺さなければならないのです」
「……ふふ」

 キトリは宣言するが、その志高い声は、ナヤリフスの笑い声でかき消された。声はまるで、『可愛い』と言いつつも、中には嘲りしか入っていないようだ。
 キトリはろくに弓の練習をできなかった、そして今ここに立っている。戦う訓練だって、心構えだって持っていない。それでも今、ここに立っている。迎え来る腹痛。自身の身が変化し、女性の体となる。今まさに、キトリは少女から女性へと変化しているところだ。初めての生理が、キトリにもたらされた。
ナヤリフスは自身の読みが外れたからか、驚いている。確かに、キトリには二度と生理は来ないだろうし、起こりもしないだろうと考えていた。しかし、キトリは思春期の少女であり、女性だ。たとえ栄養が足りなくて女性になれないとしても、これからもずっと女性に変化できない、という意味ではない。キトリは栄養を溜め、羽化したのだ。それを感じ取ったナヤリフスはただ、『キトリが貧血で倒れるように』呪うしかない。
 ほとんどの感覚器官を塞がれたマイトでも、今の空気の変わり具合は理解できた。そして自身が、どうしてナヤリフスがキトリを恐れているように感じたか、説明できる気がしてきた。彼は生娘と経産婦の血の違いを知っており、その上で『経産婦の血では倒せなかった』上、わざわざ生娘という言葉を引き合いに出して『生娘の血でしか倒せない』と言っていた。マイトはキトリに一切手を出していない。最も近くにいた異性でさえそれなのだから、キトリは生娘、つまり穢れのない乙女だ。
 そしてナヤリフスが、村長をもうろくさせて火山討伐の話からキトリを外させようとした、その真なる理由がわかった。他の女性でもそうしたかもしれないが、キトリの腹の中にある不確定性を恐れ、事前に抑えようとしていたのだろう。しかしナヤリフスにとっては、生理の来ていない少女や、乙女は『子ども』のうちに入る。これはマイトだからこそ知っている条件だが……ナヤリフスは、生きている子どもを殺せない。生まれるはずだった妹を殺せたのは、腹の中にいる状態では生死がはっきりしないからだろう。生きているキトリを野放しにしてしまった結果、このような事態になっている。マイトにとっては、思いもよらない追い風だ。
 山々の生命が、惑星中の生命が、歴史の瞬間に立ち会う。誰しもが心の中で『きょう、何かが変わる』と思っていた。風は止まり、鳥は歌をやめ、月は静かに光っている。静寂のゆりかごの中で、ただキトリだけが確固とした『意志』を持っていた。

 何を犠牲として、何を為すか。キトリの答えは、すでに決まっていた。
「私だけの力では、神になんて敵いもしないでしょう。ならば、そこに私の全てを……【私の存在証明、記録全て】を犠牲として、この邪神を神として、討ちます!」
「できるわけがない! 空想ごときにやられる私じゃないからな! 小娘が、ふもとの村に突き落としてやる!」

 ついにいつもの余裕を無くしたナヤリフスは、残忍な本性を表した。それに対してもキトリは怖気付かず、静かに弓を構え、かつてマイトに教えてもらった極意を、自身を励ますように呟いた。
━━あまり怖気付くな。殺意は一瞬だ、高まる時を狙え。力を入れるのは両腕と肩だけでいい。腹や足にまで込める必要はない。いいか? 研ぎ澄ませ。相手の鼓動を聴くような気持ちで。自分の心臓を把握しておけ。もう一度言う。怖がるな。いいか? 人間は、いつだって何かを殺しながら生きている。時には動物かもしれない。時には植物かもしれない。時には同族かもしれない。そして……自分かもしれない。そうだ。自分の死だけを恐れろ。それ以外を恐れるな。

「もう私はただの小娘じゃない! 村の一番だって、わかりやすい形じゃなくたっていい! 私はミファース=キトリ、この村で一番、カルライン=マイトを知って、寄り添った人間! 子が母を求めた時代は終わった、これからは恋と共に生きるべきだから!
これが私の、生きる欲動! 撃ち、放せ……!」

 その時、練習の時とは桁違いの衝撃波が走った。
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