美人図書司書と頭の悪いギャルの入れ替わり

ジャンタマオ

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入れ替わりの書架

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登場人物
牧村 翠(まきむら みどり):28歳。落ち着いた美人の図書館司書。黒髪ロングで眼鏡をかけ、知的で品のある雰囲気。独身で男性経験は少なく、静かな人生に満足していた。

星野 るな:19歳。金髪にネイル、ミニスカ&ルーズソックスの典型的ギャル。流行と恋愛と夜遊びにしか興味がなく、漢字もロクに読めない。図書館には「冷房効いてるから」来ただけ。

プロローグ:ある夏の日の図書館
図書館の奥、普段は誰も使わない階段下の倉庫。その隅で、不思議な古書を見つけた翠とるな。その本を同時に開いた瞬間――二人の意識が、まるで水の中で溶け合うように入れ替わった。

第1章:美人司書になったギャル
「……は?」

鏡の中にいるのは、知的な黒髪の美人。パリッとしたシャツと膝下スカート、眼鏡の奥の整った顔立ち。それが今の“自分”。

「え、うっそ……マジで、私、こっち? めっちゃイイ女じゃん……!」

最初はパニックになったるなだったが、数時間後にはスマホで自撮りを撮りまくり、司書の名刺を使ってオシャレなバーに出入りし始めていた。

「ちょっとダサい服ばっかだけど……まあ、顔とスタイルが神ってるから盛れるわ。しかも年齢バレねーし!」

夜は司書の持っていた高級バッグと服を駆使してクラブへ。男たちの視線が自分に集中する快感。媚びた笑顔も、上品な口調もすぐに真似できた。

「今までナンパ待ちだったけど、今の私は――“狩る側”だし?」

第2章:ギャルになった司書
「……この髪、色……短っ……? スカートも短い……ヒールも高すぎて、歩きづら……」

翠の中身になったるなは、違和感だらけの身体に震えながらも、徐々にギャルとしての日常を知ることになる。

部屋は化粧品と雑誌だらけ。スマホを開けば、誤字だらけのLINEと自撮り。ノートには“わかんない”とだけ書かれた勉強の跡。何もかもが、知性の空白。

だが、翠は決して諦めなかった。

「……こんな身体でも、知識は蓄えられるはず」

学校に通い、夜は図書館でこっそり勉強。ギャル仲間からは「なんか最近マジメじゃね?笑」と冷やかされても、負けなかった。

「るなさん……いえ、私は……星野るなとして、新しい道を歩みます」

第3章:戻らない運命
数週間後、不思議な本は跡形もなく消えていた。戻る手段はもう、どこにもない。

翠の姿で夜を遊び歩く“新しい翠”は、もう司書の仕事にも行っていなかった。代わりにSNSで男たちを引き寄せ、デートやブランド買いに明け暮れる。

「知識? まじ意味わかんないし~。でもこの顔とスタイルで、バカでも生きていけるっしょ?」

一方、ギャルの姿になった“新しいるな”は、地道に勉強し続け、ついに検定試験に合格。高校卒業後、通信大学にも入学した。

「中身が変われば、人生も変えられる……それを私は証明したい」
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