45歳独身女性と美女栽培園で栽培された女性の入れ替わり

45歳独身女性と美女栽培園で栽培された女性の入れ替わり

45歳、独身の奈緒美（なおみ）は人生に倦んでいた。仕事も恋も冴えず、友人たちは結婚して家庭を持ち、彼女だけが取り残されていく。
そんなある日、都会の片隅で「美女栽培園」という奇妙な看板を目にする。興味本位で入ってみると、そこには畑一面に若く美しい女性たちが、大根やレタスのように「育って」いた。

農園の管理人が言った。
「お好きな子をお選びください。最高の出来の娘と、入れ替わることができますよ。」

奈緒美の目に止まったのは、一際輝く笑顔を持つ美女。白い肌に艶やかな黒髪、モデルのようにバランスのとれた体つき。
「……この子。」
指差した瞬間、畑からその美女が引き抜かれるように立ち上がり、奈緒美の前に歩み寄った。

「それでは、入れ替えの儀を始めます。」
管理人が手を叩くと、奈緒美の身体は眩い光に包まれた。次の瞬間、彼女は驚きの声をあげる。
鏡に映るのは、しわもシミもない若い顔、長くしなやかな脚、豊かな胸、そして吸い込まれるような瞳――。
奈緒美は歓喜に震えた。

彼女はすぐに街へ繰り出した。すれ違う人々の視線が自分に集まり、男たちが振り返る。
「これが……美人の世界……。」
これまで誰にも注目されなかった奈緒美は、初めて羨望を一身に浴びる快感を知った。

やがて奈緒美はモデル事務所にスカウトされ、あれよあれよという間に撮影スタジオへ。スポットライトを浴びる中、カメラマンが声をかける。
「君、最高だ！そのまま視線を上げて、足を組んで……。」
奈緒美は美貌に酔いしれながら、完璧なモデルポーズを決めた。

眩しいフラッシュの中、彼女は確信する。
――もう二度と、あの退屈な「おばさん」には戻らない。