狗神と白児

青木

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番外編

産声を上げた狗

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 とある晩、雪月の下、遠吠えが響いた。
 それは喜びとは程遠い、嘆きの産声だった。

 闇と同じ黒い毛皮に、血のように赤い隈取りが施された一匹の狗が、白銀の世界にいた。
 躊躇いだらけの四つ足で、おずおずと前に進んでみるが、断崖によって早いうちに阻まれてしまう。崖下に広がる光景は、重くて冷たい雪の衣を纏って立ち尽くす、杉の木の群ればかり。呼吸しているはずの木々だが、あまりにも静けさの中に佇んでおり、まるで狗だけがこの世に取り残された生命であるかのような、掴み所の無い開放感が広がっている。
 狗は生まれたてで、何もかもが曖昧だった。だが、とにかく寂しかった。月は呼んでも応えてくれず、雑木林や草むらの中から窺う小さな生き物達は怯えて逃げ出す。
 狗は独りぼっちだった。そこいらの獣よりも立派な巨躯でありながら、頼りなく背と尾を丸め、とぼとぼと踵を返す。足跡を何気無く辿り、やがて始まりには一つの穴があった。ぼんやりと中を見下ろし、かつて自ら掘って潜って眠っていた場所であると気付く。しかし底は案外深く暗く、必死に這って出たことを思うと戻れる気がせず、それを後目にして、また歩き始めた。
 歩むと、視界に入る自分の左の前足に描かれている模様が気になり、時々気にするあまりに幹に頭をぶつけたりもした。嘲笑いの一つでもあれば怒りで誤魔化せられるだろうに、恐ろしい程に静かで美しい雪景色は、ただ独りぼっちの現実を教えてくれるだけだった。
 それから急に狗は走り出した。何かに呼ばれている気がして、居場所が欲しくて、無我夢中で走った。自分が何の力を用いたとも知らず、白黒の道を駆け抜けていた。
 先は別の雪景色へと繋がっていた。出た途端、雪が僅かに盛り上がった部分に、前足を引っかけて転んでしまった。そこから顔を覗かせたのは、寒さを耐え忍ぶ何かの幼木だったが、それよりも目を引くものがあった。
 明らかに周囲の自然から浮いている、一軒の粗末な家が建っていた。太い柱や土壁の具合は良さそうだが、如何せん雪の重みに負けた茅葺屋根かやぶきやねの損傷が酷く、破れ屋となってしまっている。
 そして、その壊れた屋根を見上げている、一人の女の後ろ姿。和王国由来の風格ある出で立ち――狩衣かりぎぬと近い構造の呪術師装束と呼ばれる出で立ちに、上品な意匠が凝らされた、分厚い上着を羽織っている。
「真冬の夜にお目覚めか」
 独り言のようでいて、狗の存在を確実に認めて放つ一言。ゆっくりと振り返ってあらわになる女の表情は、雪明かりに照らされているせいか、凛然として冷たい雰囲気があり、それでいて穏やかな笑みを湛えている。
 雪駄で踏まれて上がる雪の鳴き声を気にせず、女は狗の方へと歩み寄る。
「呼び寄せの呪詛に素直に従ってくれたのはありがたいが、随分と早い到着で驚かされたよ。恐らく無意識に〈門〉を開いたのだろうが。先んじて迎える段取りで動いていて良かった。……この日の私達の邂逅は、記録書に残る一大事となるやもしれないな」
 狗は、自ら近寄ろうとしなかった。女に対する警戒は然ることながら、女の周りに漂う気配の刺々しさが嫌だった。破れ屋の後ろや茂みの中にも女と同種の何かが複数おり、狗が不安や恐怖から警戒しているとすれば、向こうは怒気を含んで警戒しているようだった。
「だれ」
 狗から初めて漏れた言葉は、率直なものだった。
「申し遅れた。私の名は水上史乃みなかみふみの。お前の左手に刻まれる、水の勾玉の加護を受け継いだ者だ」
 史乃と名乗った女は整然と一礼をしてみせた。
「私はお前の敵ではない。無論控えの者達も――」
「ぼく、だれだ」
 再びの率直な物言いに、史乃の胸が震えた。
「そうか……。名が欲しいか。確かに、赤子の目覚めに立ち会った私が名付け親となってやるのも道理だな」
 史乃は深呼吸をした。それから、意を決して狗の眼前へと歩き出す。控えの者達は息を吞み、咄嗟に手を伸ばす何人かがいたが、留めるには距離が届かず、そればかりか、文乃自身が心配りを拒む気配を背中に漂わせた。
 細長い人差し指と中指を合わせ、〈呪術師〉の基本の型である〈刀印〉を作り、場と場を切り分けるように強く意識しながら、その腕を振る。雪鳴りすら排されたそこは、史乃と狗だけの空間、即ち〈守護結界〉の中と化した。
「鋭く研がれた良き牙は刃が如し。この世から隠れよ、その斬りつける先を二度と違えぬように。それを対価とするならば、お前に相応しき真名を授けよう。これより名乗れ――斬刃隠ノ上きばいぬのかみ、と」
「き、ば、いぬ……の……か、み」
 音の一つずつを噛み締めながら紡ぐ。そこに意味と価値を見出すには狗は幼く、それでも地に足がついていなかった心地が、音のなぞりと共に縛られていく気がして、快と不快の狭間のものを覚えた。
 史乃が再び〈刀印〉の腕を振ると、結界は解除された。
「冬の今宵、ついにお前は自我を持って生まれ落ちた。今や戦乱の世ではない。人間は現世で、妖怪は常世で、我々は異なる住人として壁を隔てて暮らす。それが現在選び取れる中での最適解の和平の道なのだと、我ら〈呪術師会〉は結論付けたのだ」
「はなし……わからない」
「今、全てを分かる必要など無いよ。嫌でも分かる、知っていく。赤子とはそういうものだ」
 史乃の眼差しに薄らと陰りが差した。が、その視線が破れ屋の方へと向けられると同時に、陰りは潜んだ。
「ここをお前の領地として与え、人の形に適した家を改めて贈ろう。お前の生き方に指図出来る立場ではないことは承知の上、それでも社会性を身に着けてほしいというのが我々の本音だ。そうなると、やはり人の真似事が手っ取り早い」
「ぼく、ひと、なのか」
 無垢な狗の反応に、史乃は思わず呆気に取られてしまった。それから苦笑し、首を横に振る。
「お前は人ではない、列記とした妖怪だよ。妖怪であれば、少し練習をすれば人に化ける術を扱えるという。妖怪が人に化けた姿を〈擬人〉と呼ぶのだが、これからの時代、お前はそれに慣れる方が良い。何より我々人間は臆病な生き物だ、自分と同じ形でなければ対等を装うことも出来ないのだから」
 狗は、その回り諄いくど言い方に言い回しに眉をひそめた。やはり、よく分からない。
 史乃は、気にせずに辺りを見渡しながら言葉を続ける。
「それにしても、いくら山深いとは言え、今年の積雪量は予想外でな。そのせいもあってこの様だ。屋根の脆さと来たら酷いし、井戸の工事も中途半端でいけない。しかし次の年の冬には家も完成するだろうから、その暁には必ず連絡しよう。私の〈式神〉をお前の元に遣わせてな。……おいで、影子かげこ
 史乃は、懐から一枚の紙を取り出した。それに白く温かな息を吹きかけ、振り翳すと、その場で、ぱあっと眩しく光った。
 突然の眩しさに狗は目を背けた。が、次に視線を戻すと、史乃の隣には、異様な一頭の馬がいた。どっしりとした胴体や、背筋に沿って生える豊かなたてがみは、和王国の野山で暮らす馬と変わらないものの、全てが青白く光っている。その存在感は、並の人間が目撃すれば、神の使いの顕現と捉えられてもおかしくない。しかしこの場に並の人間は一人もおらず、狗だけが反射的に小さく唸った。
 影子という名の馬の〈式神〉は、主人に寄り添い、頬擦りをする。対する史乃は、影子の首筋を撫でて愛情を示した。そのささやかな触れ合いだけで、史乃と影子の間に特別な結びつきがあることは見て取れる。一週間を用いた儀式の末、当人の性質を〈式神〉として具現化するのだから、〈呪術師〉の基本の型というだけでなく、互いに深い絆で結ばれているのも当然だった。
「それに、私にとっても、心身の調整として最低でも一年は欲しいところだ。実は今も頭痛に悩まされている最中でね」と、こめかみの辺りを指先で突いてみせる。
 首を傾げる狗に、史乃は力無く笑ってみせた。世間一般では、腹帯を用意するには、まだ早い段階なのだが、周囲の勧めにより、丈夫な生地で既に守られている部分に手を宛がい、溜め息混じりに言葉を続ける。
「女にのみ課せられた、命懸けのお務めのせいだよ。水上家の血を絶やしてはならぬと、幼い頃より父から言い聞かせられてきてな。母は私を産んで弱って死んだそうなのに、同じ役目を背負わせるとは大層な身の上だ。その父も去年病に罹って以来寝込んでいる。恐らく初孫の顔を見る前に逝ってしまうだろう。……つまるところ、私の腹には子が宿っている」
 合意の上だった。だが、義務でしかなかった。夫は水上家の傍系に連なる、幅広い意味での同業者であり、まだ形にもなっていない我が子は、既に行く末を定められている。それぞれに対して愛情の欠片など無いとまでは言い切れないが、自分が〈呪術師〉の家の生まれでなければ――せめて女でなければ――そう夢想するのも、また事実であった。
 不意に、何故か、狗は問うてみたくなった。
「なんで、ぼく、うまれた」
 言い表すには難しい――史乃の目付きが、手付きが、今の瞬間、自身の存在を示しているような気がしたのだ。
 史乃は哀れみの声で答えた。
「狗神、そしてかつての犬憑き。人が憎しみの末に望んだからだよ」
 史乃の返答を受けた狗は黙り込んだ。長い長い沈黙が続き、互いに頭や肩に雪が降り積もろうとも振り払う動作さえしなかった。
 やがて狗の方が俯き、細かく震え出した。心に生まれ持った何かがじわじわと沸き立ち、その何かは大きくて荒々しい激情へと形を変え、激情に呑まれた体は一気に火照り、最早冷たさなど感じない地面を強く蹴立てた。
 眼前の文乃は――憎たらしい人間は、一歩も引かない。
「言った傍から名の対価を忘れたのか」
 呆れと同時に、青白い光が史乃の前に立ちはだかり、牙を剥く既の所で狗の突進を受け止める。その衝撃で周りの雪が飛び散る合間、控えの者達はついに潜むのを止めて飛び出した。全員が史乃と同じような装束を纏っており、しかし史乃とは違い、字とも図ともつかない何かを記した雑面ぞうめんを被っている為、素顔は分からない。
 破れ屋の陰から現れたそのうちの一人が、史乃の肩を支えながら焦りの声で言った。
「会長、ひとまずお下がりになって下さい! これ以上のご無理はいけません! 今の不安定なお体に奴の穢れが移りでもすれば、お子にとっての障りにもなります! 言い伝えの通り、やはりこの荒ぶりこそが奴の本質なのではありませんか?」
「今の狗神には自我がある。話をすることは可能だ。ちゃんと己の頭で考え、分からないことは分からないと言い、問答が出来たくらいだ。今まで皆が見ていただろう」
「しかし、突然敵意を向けてきたのも事実です。話し合いだけでは済まないと判明したのですから戒めましょう!」
「……致し方ない」
 渋い顔でありながらも納得した史乃が、傍らの促しに従って三歩下がった。それから自身の胸元に垂れる勾玉を右手で握り締め、その拳の上に〈刀印〉の形の左手を置く。眉間に皺を寄せる程の力強さで、それでいて口内だけで篭る不思議な響きを始めた。
 史乃の詠唱に全員が続くうち、やがて狗は、耳障りの中心である史乃へと振り向こうとしたものの、一つ大きく喘いで雪面に倒れ込んだ。のたうち回るにつれて巨体が雪に塗れる。例えるなら荒縄できつく縛り上げられるような窮屈さが全身を苦しめ、特に左の前足からは激痛が走った。その刻印は、生きたミミズが這うように蠢いて浮かび上がり、暴れれば暴れる程、刃物で斬りつけられる勢いと等しく血を流した。
 周りの詠唱が続く中、史乃だけが歩み寄り、会話の為に口を開いた。
「お前の自我があやふやで、眠りに就くよりも昔、かつての〈呪術師〉達は、お前の身に余る呪力を無理矢理抑え込む為、戒めの刺青を施したそうだ。そして、我ら〈呪術師〉が戒めの呪詛を唱えれば、宿す呪力に相応しい痛みを味わう羽目になる。あまりにも粗相が目立てば、このように対処させてもらうしかない」
「それなら、ころせ! いっそのこと、ぼくを、ころせ! ころしてみろ!」
「駄目だ。私にはお前を殺す理由が無い。何より〈呪術師会〉は決めたのだ、戦乱の世を収めた功労者への、せめてもの償いを」
「なにがっ、なにがこうろうしゃだ、なにがつぐないだ、ふざけるなっ! ころせ! ぼくを! ぼく、ぼくはっ……たくさんっ……いのちを……ちからを……たべた……! なのにっ、なんでっ!」
 唾を吐いて喚き散らし、みっともなく雪面を掻きむしる。爪で抉ったそこは、雪の下の凍った土を掘り返し、激情で発熱する体温で辺りは溶け、血まで注がれて泥濘ぬかるみと化していく。
 史乃の言葉は、ほとんど難しかった。それなのに理解出来てしまった。曖昧な脳裏に混濁した記憶の荒波が押し寄せる。自身から込み上げ、そして他者から引き受けた殺意と怨念と憎悪で頭がいっぱいになる。過去の全てを覚えているわけではないが、それでも確かに実感があった。
 しばらくして、ひゅう、ひゅう、と浅い呼吸を繰り返す狗の、すっかり消沈した様子を悟った史乃は、詠唱を止めるようにと手振りで示した。萎びた垂れ耳の側にしゃがみ込み、ただ語りかける。
「私は家の為に産まれ、そして家の為に子を産む。お前も……死ぬにせよ、生きるにせよ、理由を求めるのであれば、お前自身が探し出すしかない。では、いずれ、また」
 それだけを言い残すと〈式神〉の背にまたがり、丸まって震えるばかりの狗を少し窺ったものの、静かに立ち去ることを選んだ。それに続いて控えの者達も姿を消した。
 残された狗は、刻印の傷が塞がってからも、しばらく起き上がる気になれなかった。いつしか玉雪が降り出し、まるで雪の掛け布団に包まれてしまった。だが、一睡も出来なかった。この世に生まれ落ちてしまった以上、一度覚えた空腹感を放っておけなかった。試しに自身の血で染まった雪を齧ってみたものの、胃に溜まるはずがなく、やけに虚しくなるだけだった。

 やがて、狗は様々なことを知った。
 狩って食べることを知った。
 雨風を凌げる家を知った。
 火の使い方を知った。
 文字の読み書きを知った。
 我が身から溢れ出る呪力の罪深さを知った。
 人の真似事が上手ければ上手い程、現世への干渉も見逃されることを知った。
 「血と闇の斑」という二つ名を知った。
 己の哀れさを知った。
 そして、これからも知っていく。



  完
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