異世界転生し最強の美青年となった俺の成り上がり人生!

咲原 玲人

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第2話 初めての魔物討伐戦

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 とりあえず森を抜ける道を探しつつ、本当に自分が強いのかどうか確かめるためにも魔物的なものと戦ってみたい。



 「そもそも魔物っているのかな……。」



 まあ魔法が存在するくらいだからいるんだろうな。

 そんなことを考えながら歩いていると、右の草むらからカサカサと音が聞こえた。



 「なっ、なんだ!」



 いざ魔物と遭遇するとなるとさすがに緊張する。

 自分の心臓の鼓動の早さが全身に伝わってくる。

 一体どんな魔物が出てくるんだろうか。

 緊張の中、ファイティングポーズをとり待ち構えていると……

 青いムニムニの物体が1つ草むらから現れた。



 「すっ、スッ、スライムッ!!」



 俺は思わずガッツポーズをしてしまった。



 「本当に異世界に来たんだ!!」



 ステータス画面を見ただけではあまり実感が湧いていなかったが、スライムを見たことで異世界に来たことを確信することができたのだ。

 俺にとってスライムは異世界の代名詞、スライム=異世界だったのだ。

 それに異世界に来てはじめての敵として最もふさわしい。弱そうだし。



 「それにしてもどうやって倒そう。」



 武器も無いし魔法の使い方もわからない。

 ならばもうこれしかないだろう。

 そう。



 「拳で!!!」



 俺はスライムの近くまで助走をつけ、軽くジャンプをし、腕を大きく振りかぶり拳を上から全力でスライムに叩きつけた。



 「しねーーー!!」



 俺はただスライムを倒そうとしただけだった……のだが。



 ゴッシャーンーーー!!!



 スライムを倒すどころか叩きつけた俺の拳はスライムを貫通し、大きな地響きとともに半径10メートルの地面を粉々に破壊し大きな穴をあけてしまった。

 と同時に、辺りの木に止まっていた鳥たちは大慌てで飛び去って行った。



 「えーーーーーーー!!!」



 自分の異常な力に驚き、思わず叫んでしまった。

 そういえば自分の異様に高いステータスのことをすっかり忘れてしまっていた。



 「まあ、物理攻撃力が1万もあればこうなるよな……。」



 自分の力が異常だというのはやはり間違っていなかったようだ。

 まあなんとか無事?スライムを倒すことができた。

 異世界に来て初めて魔物と出会い倒すことに成功した。たかがスライムとはいえ、なんだか達成感がすごかった。



 「そういえばさっきレベル1だったし今のでレベル上がってるかも。」



 と思いステータス画面を開いてみると……



 アヤト Lv.3

 HP:30000 MP:30000

 物理攻撃力:30000 物理防御力:30000

 魔法攻撃力:30000 魔法防御力:30000



 「へ……???」



 驚きのあまり声も出なかった。

 レベルが2上がっただけで各ステータス値が20000も増えている。



 「ってことはさっきの拳の攻撃も3倍に……。」



 自分で自分が恐ろしく感じる。

 でもこの力のおかげで自分に自信を持つことができた。

 この調子で成長していけば間違いなく世界最強になれるだろう。

 それにしてもスライム1匹倒しただけでレベルが2も上がるんだろうか。

 それはおかしい気がする。おそらく半径10メートル内にいた他のスライムの何匹かも一緒に倒してしまったんだろう。



 自分の力も知れたことだし、そろそろ街へ向かおう。

 とはいえ、どっちに向かえばいいんだろう。

 と考えていた時、ふとあることを思いついた。

 こんなステータスなら身体能力も半端ないだろうからジャンプすれば街が見えるんじゃないか?

 そう思い、俺は膝を曲げ思いっきり地面を蹴りジャンプした。

 その瞬間、



 ズドーーーーーーーーーーーーン!!



 ジャンプした勢いで地鳴りとともに地面は縦に大きな亀裂が入り、俺の体は空高く垂直にロケットの如く吹っ飛んだ。



 「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



 今まで味わったことのない重力を全身に感じ、叫ばずにはいられなかった。

 その勢いは凄まじくなかなか止まらなかった。

 ようやく上昇が止まり目をあけてみると、森を抜ける高さどころか雲を何個か突き抜けるほど飛んでいた。



 「たったけーーーーーよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」



 スカイダイビングどころか飛行機すら乗ったことのない俺は、あまりの高さに我を失い、慌てふためきながら高速で垂直に落下し、ジャンプ時にできた地面の亀裂にめり込んだ。

 俺は地面に突き刺さる瞬間、死を覚悟した。

 だが……



 「痛くない……。 あ、物理防御力3万ってこと忘れてた。」



 自分が桁外れの防御力だということをすっかり忘れてしまっていた。

 体には傷ひとつ付いていなかった。

 この瞬間、俺は恐怖心というものがなくなった気がした。

 あんな高さから垂直落下して地面にめりこんでも傷ひとつつかないんだったら、もう何があっても死ぬことはないだろう。

 ドラゴンの口から放たれる火を全身に浴びようが、魔王の必殺技を受けようが、勇者の会心の一撃をくらおうが死なない。なんとなくそんな気がする。今の俺はそんな自身に満ち溢れている。



 「あ、そういえば街を見つけるの忘れてた。」



 あまりの怖さにすっかりジャンプした目的を忘れていたのだ。



 そして今度は、さっきみたいにならないように、かなり加減をして軽くジャンプし、やや離れたところに大きな集落を見つけることができた。



 「うーん、もっと城壁で囲まれた大きな城のある街を期待してたんだけどなあ。」



 見つけたのは期待とは異なる木造の建物の集まった、街というより村だった。

 まあいきなり大きな街へ行くよりも1度集落を挟んだ方が気が楽か。

 そう自分を納得させ、俺はその村へと向かった。
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