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第8話 魔法少女レナ
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「だれ!?」
俺はこの世界に来て初めて人と遭遇したのでびっくりして少女の手を振り払ってしまった。
「うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
勢いよく手を振り払われたことにびっくりして少女は泣き出してしまった。
(えぇ·····泣いちゃったよ。てかこの子誰なんだ。いや、待てよ?)
「ごめんねー大丈夫?」
俺はその少女の頭を撫でながら優しく質問した。
「君さっき俺のことなんて呼んだ?」
「·····あるじ。」
「主あるじ·····か。君はどこから来たの?」
少女は黙って俺を指さした。
(やっぱり·····)
俺は最後に確認した。
「君は俺のスキルの力で生まれてきたってこと?」
「うん。」
少女はこっくり頷いた。
つまり·····成功したのか!人間の創造!
まさか本当に成功してしまうとは。
人間を創るなんていよいよ本当に神様にでもなったかのようだ。
それにしても少女は幼いとはいえ人形みたいな綺麗な顔立ちをしている。
「君名前はなんて言うの?」
「ないよ?あるじなまえつけてー」
「名前か。そうだな、じゃあ今日から君はレナだ!」
「れなー!れなー!」
レナは嬉しそうに付けてもらった名前を連呼した。
嬉しそうなレナを微笑みながら眺めていると、彼女の右上にステータス画面が浮かび上がった。
名前:レナ
スキル:魔術
レベル:1
スキル:魔術·····って、この子魔法が使えるのか!どんな魔法が使えるんだろう。本人に聞いてみた。
「レナは魔法が使えるのか?」
「使えるよ!見てて!」
そう言って彼女は人差し指を立て、木に向かって魔法を放った。
「えいっ!」
彼女の指先が眩しく光り、正面の木に向かって一直線に伸びた光線は太い木の幹を貫いた。
木が焼けた焦げ臭い匂いが漂ってくる。
「おおっ!凄いじゃないか!」
「えっへん!」
レナは腰に手を当てて随分誇らしげな様子だった。
レベル1でこの威力だと、レベルアップすればかなり強くなりそうだ。
癒し要員のつもりだったがこれはかなりの戦力になりそうだな。
「ちなみに、その魔法あと何回くらい使えそうだ?」
「うーん、あと2回使ったらしんどくなっちゃうかも!」
少ないな。まあレベル1だししょうがないか。
ならあと1回にしておいた方が良いな。
「よし。なら1撃で一気にレベルアップさせてやる!」
俺はそう言って以前創ったチェーンソーなどの道具で柵を作り、それを人一人が通れるくらいの幅になるように森に向かって一直線に並べ、通路を作った。
「レナ、お前はここでさっきの魔法を撃つ準備をして待ってろ。」
「わかた!」
俺は森へ入っていった。
ーーー数分後ーーー
「うぉおぉぉぁあぉぉぉ!」
俺は今十数体のゴブリンに追われている·····
だがこれは逃げているのではない。
そう。これこそが作戦なのだ。
ゴブリンをさっき作った通路に誘導し、一列に並べる。
そこでレナのさっきの魔法で一掃し、一気にレベルアップさせようという作戦だ。
俺は通路に逃げ込む。
ゴブリンたちも計画通り通路に走り込んできた。
自分たちが手のひらで転がされてるとも知らずに愚かな奴らだ。
「今だ!撃てぇぇぇ!」
俺はレナに合図して横に転がり回避した。
「ええぇぇい!」
レナは指先から魔法を放った。
俺はこの世界に来て初めて人と遭遇したのでびっくりして少女の手を振り払ってしまった。
「うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
勢いよく手を振り払われたことにびっくりして少女は泣き出してしまった。
(えぇ·····泣いちゃったよ。てかこの子誰なんだ。いや、待てよ?)
「ごめんねー大丈夫?」
俺はその少女の頭を撫でながら優しく質問した。
「君さっき俺のことなんて呼んだ?」
「·····あるじ。」
「主あるじ·····か。君はどこから来たの?」
少女は黙って俺を指さした。
(やっぱり·····)
俺は最後に確認した。
「君は俺のスキルの力で生まれてきたってこと?」
「うん。」
少女はこっくり頷いた。
つまり·····成功したのか!人間の創造!
まさか本当に成功してしまうとは。
人間を創るなんていよいよ本当に神様にでもなったかのようだ。
それにしても少女は幼いとはいえ人形みたいな綺麗な顔立ちをしている。
「君名前はなんて言うの?」
「ないよ?あるじなまえつけてー」
「名前か。そうだな、じゃあ今日から君はレナだ!」
「れなー!れなー!」
レナは嬉しそうに付けてもらった名前を連呼した。
嬉しそうなレナを微笑みながら眺めていると、彼女の右上にステータス画面が浮かび上がった。
名前:レナ
スキル:魔術
レベル:1
スキル:魔術·····って、この子魔法が使えるのか!どんな魔法が使えるんだろう。本人に聞いてみた。
「レナは魔法が使えるのか?」
「使えるよ!見てて!」
そう言って彼女は人差し指を立て、木に向かって魔法を放った。
「えいっ!」
彼女の指先が眩しく光り、正面の木に向かって一直線に伸びた光線は太い木の幹を貫いた。
木が焼けた焦げ臭い匂いが漂ってくる。
「おおっ!凄いじゃないか!」
「えっへん!」
レナは腰に手を当てて随分誇らしげな様子だった。
レベル1でこの威力だと、レベルアップすればかなり強くなりそうだ。
癒し要員のつもりだったがこれはかなりの戦力になりそうだな。
「ちなみに、その魔法あと何回くらい使えそうだ?」
「うーん、あと2回使ったらしんどくなっちゃうかも!」
少ないな。まあレベル1だししょうがないか。
ならあと1回にしておいた方が良いな。
「よし。なら1撃で一気にレベルアップさせてやる!」
俺はそう言って以前創ったチェーンソーなどの道具で柵を作り、それを人一人が通れるくらいの幅になるように森に向かって一直線に並べ、通路を作った。
「レナ、お前はここでさっきの魔法を撃つ準備をして待ってろ。」
「わかた!」
俺は森へ入っていった。
ーーー数分後ーーー
「うぉおぉぉぁあぉぉぉ!」
俺は今十数体のゴブリンに追われている·····
だがこれは逃げているのではない。
そう。これこそが作戦なのだ。
ゴブリンをさっき作った通路に誘導し、一列に並べる。
そこでレナのさっきの魔法で一掃し、一気にレベルアップさせようという作戦だ。
俺は通路に逃げ込む。
ゴブリンたちも計画通り通路に走り込んできた。
自分たちが手のひらで転がされてるとも知らずに愚かな奴らだ。
「今だ!撃てぇぇぇ!」
俺はレナに合図して横に転がり回避した。
「ええぇぇい!」
レナは指先から魔法を放った。
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