480 / 934
十四章
2
しおりを挟む
僕らを長野へ連れて行ってくれるAIバスは、部室から二十メートルも離れていない場所に停車していた。研究学校では全国大会に出発する場合のみ、部室のすぐそばまでバスが迎えに来ることになっていたのだ。三泊分の着替えに試合用の備品を加えると膨大な量になるため有難いのは確かなのだけど、「生徒の見送り不可」という副産物を生むこの措置へ、苦々しい想いを抱く生徒が一部いるのも事実だった。かくいう僕もその一人で、三日経った今もあの朝を思い出すたび、
「輝夜さんと昴をバスの間近で見送りたかったなあ」
と胸中愚痴をこぼしてしまうのだった。
三日前の、七月三十日。
時刻は、午前九時半。
輝夜さんと昴が、中学総合体育大会に出場すべく湖校を出発した。中学総体と高校総体の開催地区は同じでも、全中が先でインハイは後という伝統により、全中組はインハイ組より数日早く出発するのが常だったのである。仮に同じ日だったとしても、薙刀は石川開催で新忍道は長野開催だから、向こうで落ち合う事はできなかったんだけどね。
今年は北信越地方が夏の全国大会の開催地だった。北信越とは北陸三県と長野と新潟を指しており、ざっくり分けると、涼しい長野が屋外競技を、他の四県が屋内競技と水泳を担当していた。したがって、試合時間は短くとも屋外競技の新忍道は長野開催になり、屋内競技の薙刀は石川開催となったのである。薙刀全盛のこの時代、大勢の観客が詰めかける薙刀全国大会は、その地方の中核都市が担うことになっていた。輝夜さんと昴は金沢で過ごす半日の自由行動をとても楽しみにしていて、はしゃぎながらプランを練っていたから、開催地が違う事については心の折り合いを付けられていた。だが、新忍道の練習場からほど近い三年生体育館の前でバスに乗る二人を見送れなかったのは、非常に残念だった。見送れないと言ってもそれは部外生徒に限ったことであり同じ薙刀部員は該当しないため、百人以上の薙刀女子の上げる歓声を、僕はただ聞いているしかなかったのである。「せめて練習時間が午後だったら、校門前で待ち構えて手を振れたのになあ」との想いを、顔と動作に出さぬよう注意し、新忍道の練習に励んだのだった。
という三日前の出来事を思い出した僕は、三日前と同じくそれが顔と動作に出ぬよう注意してバスに足を踏み入れた。そしてその途端、僕は己の浅慮を恥じた。咲耶さんはたった十五人しかいない新忍道部に三十人乗りの大型バスを用意してくれただけでなく、内装にも配慮してくれていたのである。一目で高品質とわかる座席にトイレまで付いたその豪華な内装に、僕は心の中で咲耶さんへ感謝を述べずにはいられなかった。
しかしバスが走り出すや、感謝は謝罪へと変わった。道から10メートル離れた場所で、大勢の生徒が僕らに手を振ってくれていたのだ。量子AIの制御するAI自動車といえど、生徒達の活動する昼に学校の敷地内を走行するには、数々の条件を満たさなければならない。その一つが「バスの周囲に無秩序な群衆を作らない」であり、この条件のせいで部外生徒の見送り禁止という副産物が生まれていたのだけど、これは裏を返せば、バスの周囲でなければ見送り可能という事だった。とはいえ交通死亡者数ゼロの時代しか知らない僕らの世代が、「道から10メートル以上離れて見送るべし」という決まりへ文句をたれない訳がなく、かといって生徒の安全を最優先するこの決まりを教育AIが無視するなどあり得ないので、咲耶さんは生徒達の説得に毎年奔走しているはずなのだ。にもかかわらず「見送り制限なんて過保護だよ」と三日経ってもグチを零すなど、考え無しにも程があると言うもの。道から離れた場所で手を振る生徒達の中に、大勢の友人知人を認めた僕は、十二単のお姫様もそこにいるのだと思い定め、ありったけの感謝と笑顔で手を振り返したのだった。
在校生五千を誇る湖校には生徒用の道の他に、車両専用の通路と通用門がある。よってこのバスもそこを利用すると僕は考えていたのだけど、毎度毎度のことながら予想は外れて、三年生校舎の前を通過し三年生の校門を抜けてバスは一般道に入った。僕らはトラックに乗せられた荷物ではないのだから、生徒用の道を使わせてもらったのだろう。
だが一般道に入るや、僕は再び己の浅慮を恥じる事となった。校門前はもちろん歩道をゆく人々が、バスに声援を送ってくれていたのだ。湖校の隣接地域に住む、いわゆるご近所さん達にとって、この季節のこの時間に全国大会出場選手を乗せたバスがこの道を通るのは、日常の一部だったのである。「予選、見に行ったぞ!」「感動したよ!」「応援するからね!」との熱烈な声に心を揺さぶられた僕らは、背筋を目一杯伸ばして皆さんへ敬礼した。
幹線道に入りご近所さん達の声援がなくなっても、胸に残る先程の余韻が、僕らを座席に粛々と座らせていた。だがそれも、景色の変わらない高速道路を進むにつれ終わる。
「ども~、坊主とホースで~す」
「景気づけに、歌を歌いま~す」
坊主頭にお坊さんの被り物を乗せた加藤さんと、水道ホースを肩にかけた京馬が、近ごろ流行ったデュエット曲を面白おかしく歌い始めたのだ。因みにこのコンビの名付け親は、荒海さんだった。コンビ名が決まらず頭を抱えていた二人に「京馬の馬をホースにして、それを縁起のいい水道ホースにしたらどうだ」と、荒海さんがアドバイスしたのである。狼の眼光を持つ人が、水に係わる名前は芸人にとって縁起物だと知っていたことに瑞兆を感じた二人は、水道ホース案を即座に採用した。というやり取りに、荒海さんを名付け親に持つ嵐丸は、きっと仲間意識を覚えたのだろう。このコンビ名でコントが始まるや嵐丸が二人の元へ一目散に駆けつけるので、部員達は笑いを堪えきれなくなるのが常だった。負けじと北斗が参戦し、三人に引っ張られて僕も加わり、一年生トリオがこの日のために用意していた寸劇を披露しているうちに、湖校新忍道部の乗ったバスは休憩場所の、横川サービスエリアに着いたのだった。
北斗によると横川サービスエリアは、標高467メートルの場所にあると言う。東京スカイツリーの展望回廊より17メートル高いだけだし、旅館到着までたった一時間だから休憩を取るまでもない気が当初はしていたのだけど、
「気持ちいい~!」
「高原感パネ~!」
バスを降りた途端、そんな思いは消し飛んで行った。山々に囲まれた雄大な景色と涼やかな空気が、「高原リゾートに皆でやって来ました」という高揚を味わわせてくれたのである。座席に二時間近く拘束されていた反動もあり、僕らは広々とした駐車場を準備運動さながらに走り、そして飛び跳ねながら、建物の方へ向かって行った。
「輝夜さんと昴をバスの間近で見送りたかったなあ」
と胸中愚痴をこぼしてしまうのだった。
三日前の、七月三十日。
時刻は、午前九時半。
輝夜さんと昴が、中学総合体育大会に出場すべく湖校を出発した。中学総体と高校総体の開催地区は同じでも、全中が先でインハイは後という伝統により、全中組はインハイ組より数日早く出発するのが常だったのである。仮に同じ日だったとしても、薙刀は石川開催で新忍道は長野開催だから、向こうで落ち合う事はできなかったんだけどね。
今年は北信越地方が夏の全国大会の開催地だった。北信越とは北陸三県と長野と新潟を指しており、ざっくり分けると、涼しい長野が屋外競技を、他の四県が屋内競技と水泳を担当していた。したがって、試合時間は短くとも屋外競技の新忍道は長野開催になり、屋内競技の薙刀は石川開催となったのである。薙刀全盛のこの時代、大勢の観客が詰めかける薙刀全国大会は、その地方の中核都市が担うことになっていた。輝夜さんと昴は金沢で過ごす半日の自由行動をとても楽しみにしていて、はしゃぎながらプランを練っていたから、開催地が違う事については心の折り合いを付けられていた。だが、新忍道の練習場からほど近い三年生体育館の前でバスに乗る二人を見送れなかったのは、非常に残念だった。見送れないと言ってもそれは部外生徒に限ったことであり同じ薙刀部員は該当しないため、百人以上の薙刀女子の上げる歓声を、僕はただ聞いているしかなかったのである。「せめて練習時間が午後だったら、校門前で待ち構えて手を振れたのになあ」との想いを、顔と動作に出さぬよう注意し、新忍道の練習に励んだのだった。
という三日前の出来事を思い出した僕は、三日前と同じくそれが顔と動作に出ぬよう注意してバスに足を踏み入れた。そしてその途端、僕は己の浅慮を恥じた。咲耶さんはたった十五人しかいない新忍道部に三十人乗りの大型バスを用意してくれただけでなく、内装にも配慮してくれていたのである。一目で高品質とわかる座席にトイレまで付いたその豪華な内装に、僕は心の中で咲耶さんへ感謝を述べずにはいられなかった。
しかしバスが走り出すや、感謝は謝罪へと変わった。道から10メートル離れた場所で、大勢の生徒が僕らに手を振ってくれていたのだ。量子AIの制御するAI自動車といえど、生徒達の活動する昼に学校の敷地内を走行するには、数々の条件を満たさなければならない。その一つが「バスの周囲に無秩序な群衆を作らない」であり、この条件のせいで部外生徒の見送り禁止という副産物が生まれていたのだけど、これは裏を返せば、バスの周囲でなければ見送り可能という事だった。とはいえ交通死亡者数ゼロの時代しか知らない僕らの世代が、「道から10メートル以上離れて見送るべし」という決まりへ文句をたれない訳がなく、かといって生徒の安全を最優先するこの決まりを教育AIが無視するなどあり得ないので、咲耶さんは生徒達の説得に毎年奔走しているはずなのだ。にもかかわらず「見送り制限なんて過保護だよ」と三日経ってもグチを零すなど、考え無しにも程があると言うもの。道から離れた場所で手を振る生徒達の中に、大勢の友人知人を認めた僕は、十二単のお姫様もそこにいるのだと思い定め、ありったけの感謝と笑顔で手を振り返したのだった。
在校生五千を誇る湖校には生徒用の道の他に、車両専用の通路と通用門がある。よってこのバスもそこを利用すると僕は考えていたのだけど、毎度毎度のことながら予想は外れて、三年生校舎の前を通過し三年生の校門を抜けてバスは一般道に入った。僕らはトラックに乗せられた荷物ではないのだから、生徒用の道を使わせてもらったのだろう。
だが一般道に入るや、僕は再び己の浅慮を恥じる事となった。校門前はもちろん歩道をゆく人々が、バスに声援を送ってくれていたのだ。湖校の隣接地域に住む、いわゆるご近所さん達にとって、この季節のこの時間に全国大会出場選手を乗せたバスがこの道を通るのは、日常の一部だったのである。「予選、見に行ったぞ!」「感動したよ!」「応援するからね!」との熱烈な声に心を揺さぶられた僕らは、背筋を目一杯伸ばして皆さんへ敬礼した。
幹線道に入りご近所さん達の声援がなくなっても、胸に残る先程の余韻が、僕らを座席に粛々と座らせていた。だがそれも、景色の変わらない高速道路を進むにつれ終わる。
「ども~、坊主とホースで~す」
「景気づけに、歌を歌いま~す」
坊主頭にお坊さんの被り物を乗せた加藤さんと、水道ホースを肩にかけた京馬が、近ごろ流行ったデュエット曲を面白おかしく歌い始めたのだ。因みにこのコンビの名付け親は、荒海さんだった。コンビ名が決まらず頭を抱えていた二人に「京馬の馬をホースにして、それを縁起のいい水道ホースにしたらどうだ」と、荒海さんがアドバイスしたのである。狼の眼光を持つ人が、水に係わる名前は芸人にとって縁起物だと知っていたことに瑞兆を感じた二人は、水道ホース案を即座に採用した。というやり取りに、荒海さんを名付け親に持つ嵐丸は、きっと仲間意識を覚えたのだろう。このコンビ名でコントが始まるや嵐丸が二人の元へ一目散に駆けつけるので、部員達は笑いを堪えきれなくなるのが常だった。負けじと北斗が参戦し、三人に引っ張られて僕も加わり、一年生トリオがこの日のために用意していた寸劇を披露しているうちに、湖校新忍道部の乗ったバスは休憩場所の、横川サービスエリアに着いたのだった。
北斗によると横川サービスエリアは、標高467メートルの場所にあると言う。東京スカイツリーの展望回廊より17メートル高いだけだし、旅館到着までたった一時間だから休憩を取るまでもない気が当初はしていたのだけど、
「気持ちいい~!」
「高原感パネ~!」
バスを降りた途端、そんな思いは消し飛んで行った。山々に囲まれた雄大な景色と涼やかな空気が、「高原リゾートに皆でやって来ました」という高揚を味わわせてくれたのである。座席に二時間近く拘束されていた反動もあり、僕らは広々とした駐車場を準備運動さながらに走り、そして飛び跳ねながら、建物の方へ向かって行った。
0
あなたにおすすめの小説
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
【悲報】現代ダンジョン時代、俺の職業がLv.1チンピラ【詰み】
道雪ちゃん
ファンタジー
2024年の年末、世界中に突如ダンジョンが出現した。
大学生・三上ひよりも探索者になることを決意するが、与えられた職業は――世界で一人しかいないユニーク職「Lv.1チンピラ」。
周囲からは笑われ、初期スキルもほとんど役に立たない。
それでも、生き残るためにはダンジョンに挑むしかない。
これは、ネット住民と世界におもちゃにされながらも、真面目に生き抜く青年の物語。
※基本的にスレッド形式がメインです
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の守護霊さん
Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。
彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。
これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる