VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第一章 レアスナタの世界へ!

第六話 後説 少し進歩したお知らせ

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 縁はロビーへと戻ってきたようだ。

「んー! 疲れた疲れた! 他のみんなは別のイベントやシナリオに参加してるのか?」

 縁はメールを確認すると参加者や運営からメールが着ていた。
 確認するとほとんどの内容がお疲れ様で返事を書いていると。

「こんばんは縁君……って、おお! その姿は!?」
「ん? ああスファーリアさんこんばんは」

 縁は右手を上げて挨拶をしてスファーリアは血だらけ神様フォームをキラキラした目で見ている。

「あ、姿変えるの忘れてた」
「待って、元に戻る前にスクショとらせて!」
「ん? 別に良いけど……こんなんでいいのか?」
「馬鹿野郎! その姿は絆ちゃんを守る為に人と戦った結果でしょ!? レアな縁君激写だ!」

 スファーリアの頭上にカメラのマークが現れる、これはスクショを『撮っている』というアイコンだ。

「テンション高いね、どうしたの?」
「レアな姿見れてテンション高いだけ」
「ん? いや何時でも見せれるよ? 衣装変えてるだけだし」
「そう言う夢の無い事言っては駄目だよ? 子供の前でマスク取るヒーローショーは無いでしょ?」
「なるほど、それは失礼した」
「縁君は終わり? 私も終わった所」

 スファーリアの頭上のカメラマークは消えた、どうやら撮り終えたらしい。

「俺も終わったから今日は帰ろうかなと」
「おお、じゃあ反省会しない?」
「また飲むのか?」
「いや今日は筋トレしたからお酒は無し」
「……ノンアルコール飲みそう」
「正解」
「で、待ち合わせ場所はどうする?」
「縁君は何時ものゲート?」
「ああ」
「それならこの間言った居酒屋覚えている? そこの店の前で待ち合わせしよう」
「了解」
「後でね」

 スファーリアはその場から消えた。

「んじゃ、俺も」

 縁はメニューを開いてログアウトを選択した。
 ゴーグルから見えるのは薄暗いプレイルームだ。
 縁ではなく長谷川に戻るのだ。

『長時間のプレイお疲れ様でした、無理をなさらずに余裕を持ってご帰宅ください』

 スピーカーから音声か流れる。
 
「心踊っているって事はそういう事なんだろうなぁ……」

 長谷川は荷物をささっとまとめて目的地に急いぎ『居酒屋奏』の前へとやっきた。
 荒野原と合流して店内へ、おかみさんに茶々入れられながらもまた2人で使うには広い簡易個室へと案内をされた。
 早速注文をして、飲み物とお通しが来て乾杯する。

「今日は長谷川君はどんなシナリオをしていたの?」
「一言で言えば友達の国が宣戦布告されたから戦争? いや漠然としすぎか、うーむ」
「あの血だらけ最終フォームってそれなりの事がないとならないんでしょ?」
「血だらけ最終フォーム!? いやそんな名前では」
「ん? 名前とかあるの?」
「いや、本気の姿とか本来の姿とかで名前は無い」
「ほほう、その姿になったという事は縁君をブチギレさせたって事でいい?」
「うむ、迷惑な神は居なくなった方がいいと言われてな」
「ああ~絆ちゃんを守ってた縁君にその言葉は禁止だねぇ~」
「荒野原さんはどんなシナリオしてたの?」
「私?」

 荒野原はノンアルコールを一気に飲んだ!

「けふぅ……リアル弟と遊んでいた」
「姉弟仲がいいんだな」
「そしてスファーリアの生徒の一人なのだよ」
「おお、その弟さんのキャラクター名は?」
「『一本槍いっぽんやり陸奥むつ』っていうの、真面目が服を着たようなキャラクター、てか素の本人に近い」
「真面目な弟さんか」
「ある意味で縁君の脅威な存在かも」
「ほう?」
「『心身共に強くなる』っていう絶対的な信念があるから」
「うむ、縁の弱点は純粋な心だ、言わば人の意識や想い」
「今度会ってみる?」
「面白そうだ」
「失礼します」

 店員が注文の品を持って来たようだ、トレーからテーブルへと移す。

「申し訳ない、このノンアルコールをもう一杯!」
「あ、おかみさんからの差し入れでピッチャーでそのノンアルコールをとおつまみを持ってきますね」
「ピッチャーとおつまみ!? おかみさんありがとうございます!」
「ふむ」

 店員が席を離れた後で長谷川はおもむろにメニューを開いた。
 戻ってきた店員はピッチャーとおつまみテーブルに置く。 

「すみません、この期間限定松坂牛尽くしと旬の刺身盛り合わせをお願いします、荒野原さんも食べる?」
「うむ、私はまだまだ食えるぞい」
「じゃあこれを2つづつで、刺身の方はひとまとめでお願いできますか?」
「はい、できますよ」
「お願いします」
「松坂牛と刺身盛り合わせの2人前ですね、お待ちください」

 店員は軽く会釈して去り、荒野原は少しニヤニヤと笑っている。

「長谷川もやるね~この店で一番高い物を頼むとは」
「ま、世の中タダは無いって事と、松坂牛と刺身が美味そうだった」
「すらっと出来るのはカッコイイね~」

 荒野原はピッチャーに入っているノンアルコールを自分のコップへと注ぐ。

「そいや今日友達に茶化されたんだけども」
「何を?」
「最近トライアングル持っている音楽の先生と何時も一緒に居るらしいじゃないかってさ」
「ああ~もしかしたらキャラ名が色鳥って人から言われた?」
「そうそう」
「彼の奥さんと私は親友なのだよ」
「それは色鳥から聞いた」
「でも一緒に居るって言われただけなら茶化しになるかな?」
「その後に『お前が女性と飲み会とか興味を持つなんて!』とか言われた、失礼な話だ」
「それなら私も親友に『ほう!? お前が男性と二人っきりで出かけてるとな? 明日は槍でも降るか』とか言われた、失礼だよね」
「類は友を呼ぶって奴か」
「私は楽しいから一緒に居るのに失礼な話っすよ」
「……ああ、俺も楽しいから失礼な話だよな」

 長谷川は自分なりの勇気を少しだした、その言葉が荒野原に届かなかったとしても場のノリだとしてもこのタイミングは逃してはならないと思ったのだ。

「おお! 長谷川君も楽しいか! よし! っていつの間にかグラス開いてんじゃん? ノンアルコール飲む?」
「ああ、頂こうか」
「牛と刺身が待ってるからまだまだ飲むぞ!」
「身体は壊さないようにな?」

 2人の反省会は今日もまだまだ始まったばかりでまだまだ続くのだった。
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