VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

文字の大きさ
56 / 346
第一章 レアスナタの世界へ!

第七話 幕開き 報酬の話

しおりを挟む
 縁はグリオードが住んでいる大きな宮殿の目の前にワープしてきた。

「縁様、お待ちしておりました、皆様は応接室にてお待ちになっています、こちらへ」

 着いたとほぼ同時に執事のジンが声をかけてきて、案内をしてもらい応接室の扉の前までやってきた。

「グリオード様、縁様がいらっしゃいました」
「ああ、入ってくれ」

 応接室の扉をノックすると中からグリオードの声が聞こえた、扉を開き縁はジンに軽く会釈をして中に入る。

「よく来たな縁」
「こんにちは縁様」
「お、やっと来たか」
「おやおや縁さんではありませんか」

 応接室にはグリオード、麗華、色鳥、いずみが居た。

「いずみが居るのは珍しいな」 
「さっきまで会議してまして」
「会議? なんのだ?」
「縁様、お茶を用意しますので座って下さいませ」
「ああ、失礼」

 縁は近くの椅子に座った。
 麗華はお茶とお菓子の準備を始める。

「ジャスティスジャッジメントに対しての会議ですね」
「内容は?」
「各々が戦うであろう敵戦力を予め教えておきました」
「お前なら結果も見えてるだろうに」
「はい、ですが必要以上に説明と解説をすると色々と面倒くさい事になるんですよ」
「グリオードに説明したのか?」
「ええ、加護を持っている皆さんと絆さんにも説明しておきました」
「俺にも何かあるか?」
「ええ、近々『はた迷惑な神に縁さんがとどめを刺す』ですね」
「それだけ聞ければ何が起こるか想像できるな」
「はい、縁さんに弓を引くとはおバカさんですよ」
「縁様、失礼いたします」

 麗華が縁の目の前に紅茶と小さなお皿に雪だるまやかまくら等、雪景色をモチーフにしたお菓子とフォークが置かれた。

「麗華さんありがとうございます」
「私の自信作ですのでご賞味下さいませ」

 一礼すると麗華はグリオードの隣に移動した。

「縁、報酬の話がまだだったね」
「報酬? いらないって訳にはいかないんだろうな」
「うん、僕の顔を立ててほしいな」
「……あ! なら溶けない氷像が欲しいかな」
「氷像かい?」
「ああ、久しぶりに俺と絆の神社で祭をやろうかなって今思った」
「祭かいいね、麗華、お願い出来るかい?」
「もちろんです、神社に奉納するからにはこの麗華、本気で創作いたします」
「っても祭やるにしても今のゴタゴタ片付けてからだろうけどな」

 縁はため息をした後に出されたお菓子に手を付けた。

「冷た! しかしこれは美味い、雪のようにスッと溶けていった」
「お口に合って何よりです、紅茶もご賞味下さい」
「では失礼して……ほう、いいぬるさというか常温の紅茶だ、これはお菓子が進む」

 あれよあれよとお菓子と紅茶は無くなった。

「やっぱりうまいよなそれ、お土産に持って帰りたかったがダメらしい」
「そうなの?」
「はい、氷点下でないと形を維持出来ないお菓子でございます」
「なるほど、麗華さんが居るから食べられると、これは価値のあるモノを頂いてしまった、ごちそうさまでした」
「ありがとうございます」
「そいや色鳥、お前の報酬は何にしたんだ?」
「この国で雪合戦大会をやってもらうことにした」
「……ん?」
「いや、聞けばこの国で雪合戦やった事ないっていうからよ、子供たちは達に雪遊びの楽しさを伝えたいのよ」
「……雪を用意するのは私ですがね」
「遊びに全力とはお前らしいよ色鳥」

 その時ドアをノックする音が響いた。

「グリオード様、縁様の友人と仰るスファーリア様という方が来ました、何やらお急ぎの様子です」
「ん? スファーリアさんが何でここに? てかよく分かったな、グリオード、俺の知り合いだから通してやってくれ」
「ジン、ここに案内してやってくれ」
「承知いたしました」

 しばらくしてドアが開き、少し切羽詰まった顔をしているスファーリアが応接室へと入ってきて色鳥に駆け寄った!

「色鳥君、桜野学園が襲われて椰重ちゃんが怪我をした、病院に居る」
「なんだって!?」

 色鳥は険しい顔をして立ち上がった!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...