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第二章 ジャスティスジャッジメントの正義
第四話 演目 斬銀の昔話
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「ほい到着!」
風月と縁は手を繋いだ状態で空中に現れ、地面へと着地した。
「……俺も少しは身体を鍛えた方がいいんだろうか」
縁の呼吸は少し乱れている。
「鍛えるなら自分に合った鍛え方しないと駄目だぜ?」
「おうよ」
「んじゃ受付行って面会手続きだね」
風月は縁から手を離した。
「それはもう済ませてある」
「お? そうなの? なら病室直行でいいのね?」
「ああ、問題無い」
縁を先頭に病院へと入っていく、静かな病院内を歩いて行く2人。
「ここだ」
「真寺……? ほう? 斬銀の名字は真寺なんだ」
風月は病室の扉近くのプレートを見た。
「おーい斬銀さーん、お見舞いに来たぜー」
縁は扉を軽くノックする。
「縁か、入っていいぞ」
中から斬銀の声が聞こえた、2人は扉を開けて病室へと入った。
斬銀は病衣を身にまといベットで寝ている。
「こんちゃー斬銀、傷の具合はどう?」
「よう風月、外傷は治ったが内臓がまだな」
斬銀はゆっくりと体を起こし、縁に蹴られた場所をさすっている。
「縁、俺は嬉しいぞ、心身共に強くなったな」
成長を喜ぶような父親の顔をした斬銀。
「どうした斬銀さん、藪から棒に」
「てか斬銀、あの時本気出してた? 『隠してる力』あるよね?」
「心が負けを認めたんだ」
「それ程縁の成長が嬉しかったの?」
風月は病室内にあった椅子2つ斬銀の近くに置き座り、縁も座る。
「聞くか? 何故俺が嬉しいのか、長くなるが」
「お、聞こうじゃないの、斬銀さんのお話、じっくりと聞いたことがないし~」
「まず俺は今は亡き親友と共に、昔から傭兵をしていたんだが、ある大規模な戦争中親友は死んでな……敵を恨み、自分の力の無さを悔んで鍛える方法を探し、ある巻物を見つけた」
「どんな力なの?」
「単純に安全性度外視な、身体を一時的に強化する方法だ、特に名前が無かったから俺は『赤鬼』って呼んでるけどな」
「界牙流みたく……破滅的に体を強化する方法かな?」
「ああ……俺は早く死にたかったんだろうな、その力を使って逆恨みしまくったよ」
斬銀は自分の右手を見た。
「でも生きてるじゃん」
「死んだ親友が化けて出て来やがった」
「幽霊って事?」
「ああ……『お前は何をしてるんだ?』って言われたよ、最初は偽物と疑ったが、俺達しかしらない事をべらべらと話始めてな」
斬銀は窓の方を向き外を見る。
「話している内に俺は自分が恥ずかしくなってきたんだ、大小問わず悪人を無差別に殺しまくった、悪人だからいいだろってな」
その言葉を語る斬銀の顔は自分を嘲笑うようだった。
「都合がいいけどよ……幽霊でも親友と話してると心が救われたんだ」
俯いた斬銀は寂しそうに笑う。
「そこから心機一転したのね?」
「そうだ、親友と色々と話し合った俺は、自分と同じような奴を救ってやりたいと決意した矢先……縁と出会った」
「ああ……その頃の話は耳が痛いし、どっかに隠れたい」
「まあ、それからは友として一緒に居てな」
「ははーん、一言で言えば『ちょっと痛かった奴が、胸張って誰かを守れる位になった』のが嬉しいのね?」
「ああ、昔から知ってる縁がな? 『俺の大切な人傷付けてベラベラ喋ってんじゃねぇ』って言った時に嬉しくてしょうがなかったんだよ」
先ほどとは変わり、また嬉しくてしょうがなく同じ話をする父親の顔をしている。
「ちょっと違うね、愛を叫んだ時の言葉は『最愛の人に手をかけて平然としてるんじゃねーぞ! 人間! てめぇを極上に幸せにしてやる!』んで、斬銀を蹴りぬいた時が『人を好きになる覚悟が中途半端な訳ねぇだろうが! この筋肉やろぅがああぁぁぁ!』だよ」
風月は小声で叫ぶ縁のモノマネをした。
「一語一句覚えてるのか? よく覚えてるな」
「当り前でしょ、私にとって特別な言葉だからね? まあ、風月としてはまだ何も聞いてないけども~」
「……」
縁は恥ずかしさからか座りながら蹲っている。
「別に恥ずかしがる事はねーのに、この俺を負かした気持ちだぞ?」
「んだぞ? あの言葉だったから私は心を動かされたんだ、自信持て」
茶化すように笑っている斬銀と風月、縁はフッと笑い立ち上がった。
「そうだな……ありがとう斬銀さん」
縁は深々とお辞儀をする。
「ど、どうした急に」
「家族以外で本気で叱ってくれたのは斬銀さんだけだった、怒られてなかったら……多分今も調子に乗っていてさ、もっと酷くなってたかもしれない」
「家族じゃなく友達、親友や恋人だから響く言葉ってあるよね~」
「まあそのなんだ、お前も誰かに道を示せればいいな」
斬銀は照れ臭いのか頭をかきながら目線が泳いでいる。
「おお、道を示すとは違うけどこの後縁はね、私の生徒と手合せすねんだよ」
「ほう……お前が誰かに稽古付けるって珍しいな、どんな生徒なんだ?」
「見てて気持ちいい程真っ直ぐで、努力する生徒だ」
縁は会えるのを楽しみにしている笑い方をした。
「いつか俺も会ってみたいものだ」
「斬銀なら歓迎するよ」
風月はウィンクしながら立ち上がった。
「んじゃそろそろ行こうか、学園までダッシュね」
「また走るのか……了解」
縁は溜め息をしながら立ち上がる。
「またね~斬銀」
「お邪魔しました」
「おう、またな」
縁と風月は軽く手を振り病室からでていき、斬銀はそれを見送った。
しばらく病室の扉を見た後、斬銀はベットに横たわる。
「……本当に強くなったな」
満足したように笑い目を閉じる斬銀だった。
風月と縁は手を繋いだ状態で空中に現れ、地面へと着地した。
「……俺も少しは身体を鍛えた方がいいんだろうか」
縁の呼吸は少し乱れている。
「鍛えるなら自分に合った鍛え方しないと駄目だぜ?」
「おうよ」
「んじゃ受付行って面会手続きだね」
風月は縁から手を離した。
「それはもう済ませてある」
「お? そうなの? なら病室直行でいいのね?」
「ああ、問題無い」
縁を先頭に病院へと入っていく、静かな病院内を歩いて行く2人。
「ここだ」
「真寺……? ほう? 斬銀の名字は真寺なんだ」
風月は病室の扉近くのプレートを見た。
「おーい斬銀さーん、お見舞いに来たぜー」
縁は扉を軽くノックする。
「縁か、入っていいぞ」
中から斬銀の声が聞こえた、2人は扉を開けて病室へと入った。
斬銀は病衣を身にまといベットで寝ている。
「こんちゃー斬銀、傷の具合はどう?」
「よう風月、外傷は治ったが内臓がまだな」
斬銀はゆっくりと体を起こし、縁に蹴られた場所をさすっている。
「縁、俺は嬉しいぞ、心身共に強くなったな」
成長を喜ぶような父親の顔をした斬銀。
「どうした斬銀さん、藪から棒に」
「てか斬銀、あの時本気出してた? 『隠してる力』あるよね?」
「心が負けを認めたんだ」
「それ程縁の成長が嬉しかったの?」
風月は病室内にあった椅子2つ斬銀の近くに置き座り、縁も座る。
「聞くか? 何故俺が嬉しいのか、長くなるが」
「お、聞こうじゃないの、斬銀さんのお話、じっくりと聞いたことがないし~」
「まず俺は今は亡き親友と共に、昔から傭兵をしていたんだが、ある大規模な戦争中親友は死んでな……敵を恨み、自分の力の無さを悔んで鍛える方法を探し、ある巻物を見つけた」
「どんな力なの?」
「単純に安全性度外視な、身体を一時的に強化する方法だ、特に名前が無かったから俺は『赤鬼』って呼んでるけどな」
「界牙流みたく……破滅的に体を強化する方法かな?」
「ああ……俺は早く死にたかったんだろうな、その力を使って逆恨みしまくったよ」
斬銀は自分の右手を見た。
「でも生きてるじゃん」
「死んだ親友が化けて出て来やがった」
「幽霊って事?」
「ああ……『お前は何をしてるんだ?』って言われたよ、最初は偽物と疑ったが、俺達しかしらない事をべらべらと話始めてな」
斬銀は窓の方を向き外を見る。
「話している内に俺は自分が恥ずかしくなってきたんだ、大小問わず悪人を無差別に殺しまくった、悪人だからいいだろってな」
その言葉を語る斬銀の顔は自分を嘲笑うようだった。
「都合がいいけどよ……幽霊でも親友と話してると心が救われたんだ」
俯いた斬銀は寂しそうに笑う。
「そこから心機一転したのね?」
「そうだ、親友と色々と話し合った俺は、自分と同じような奴を救ってやりたいと決意した矢先……縁と出会った」
「ああ……その頃の話は耳が痛いし、どっかに隠れたい」
「まあ、それからは友として一緒に居てな」
「ははーん、一言で言えば『ちょっと痛かった奴が、胸張って誰かを守れる位になった』のが嬉しいのね?」
「ああ、昔から知ってる縁がな? 『俺の大切な人傷付けてベラベラ喋ってんじゃねぇ』って言った時に嬉しくてしょうがなかったんだよ」
先ほどとは変わり、また嬉しくてしょうがなく同じ話をする父親の顔をしている。
「ちょっと違うね、愛を叫んだ時の言葉は『最愛の人に手をかけて平然としてるんじゃねーぞ! 人間! てめぇを極上に幸せにしてやる!』んで、斬銀を蹴りぬいた時が『人を好きになる覚悟が中途半端な訳ねぇだろうが! この筋肉やろぅがああぁぁぁ!』だよ」
風月は小声で叫ぶ縁のモノマネをした。
「一語一句覚えてるのか? よく覚えてるな」
「当り前でしょ、私にとって特別な言葉だからね? まあ、風月としてはまだ何も聞いてないけども~」
「……」
縁は恥ずかしさからか座りながら蹲っている。
「別に恥ずかしがる事はねーのに、この俺を負かした気持ちだぞ?」
「んだぞ? あの言葉だったから私は心を動かされたんだ、自信持て」
茶化すように笑っている斬銀と風月、縁はフッと笑い立ち上がった。
「そうだな……ありがとう斬銀さん」
縁は深々とお辞儀をする。
「ど、どうした急に」
「家族以外で本気で叱ってくれたのは斬銀さんだけだった、怒られてなかったら……多分今も調子に乗っていてさ、もっと酷くなってたかもしれない」
「家族じゃなく友達、親友や恋人だから響く言葉ってあるよね~」
「まあそのなんだ、お前も誰かに道を示せればいいな」
斬銀は照れ臭いのか頭をかきながら目線が泳いでいる。
「おお、道を示すとは違うけどこの後縁はね、私の生徒と手合せすねんだよ」
「ほう……お前が誰かに稽古付けるって珍しいな、どんな生徒なんだ?」
「見てて気持ちいい程真っ直ぐで、努力する生徒だ」
縁は会えるのを楽しみにしている笑い方をした。
「いつか俺も会ってみたいものだ」
「斬銀なら歓迎するよ」
風月はウィンクしながら立ち上がった。
「んじゃそろそろ行こうか、学園までダッシュね」
「また走るのか……了解」
縁は溜め息をしながら立ち上がる。
「またね~斬銀」
「お邪魔しました」
「おう、またな」
縁と風月は軽く手を振り病室からでていき、斬銀はそれを見送った。
しばらく病室の扉を見た後、斬銀はベットに横たわる。
「……本当に強くなったな」
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