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第三章 桜野学園編
第一話 演目 久しぶり手合わせは一撃だけ
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「その黒ジャージも懐かしいな? で、神に喧嘩を売るとどうなるんだ?」
「世の中には、愚かしい奴らが沢山居る、代表的なものをあげると」
縁は冷たい目をして語り出した。
「先人達が死者を出しながせも封印した神を、好奇心で封印を解いたり、神の存在を勝手に解釈したり、言われ無き誹謗中傷されたりな?」
そしてウサミミカチューシャに手を掛けた。
「百聞は一見に如かずだな、こうなるんだよ」
何時もの神様モードなのだが、全身血だらけだ。
赤く染まった着物、全身から血が流れている様にもみえる。
それを見て、アポロニアが一番最初に声を上げた。
「な!? やはり尋常じゃない負の信仰心! 縁殿! 何故平然としていられるのですか!?」
「ああ、昔はこの気持ちに従って暴れまわってたな? 怖いか?」
「理解が追いつきませぬ!」
「アポロニア君、神は人知を超えた存在だ、理解しなくていい」
「縁先生、こいつ太陽神の家系だけど、人間なんだわ、サンディ先生が言ってただろ? 訳あり集めたってよ」
「そうか、話を戻すが……俺は昔、妹が誹謗中傷を受けてな、最初は人の社会のルールに従って、裁こうと親が動いたが」
人類に失望した顔をして言い放った。
「そんなもん役に立たなかった、だったら殺すしかねーじゃん? 家族殺されかけて黙ってられるか? この姿は安易に神の怒りに触れた……愚か者達を制裁し続けた姿だ」
「縁先生、その姿って昔の全盛期?」
「そうだダエワ君」
「正直、実力は大した事が無いけど、絶対人を許さないって気持ちが強すぎてやべぇ、よく正気を保ってたな」
「家族、友人、恩師、色んな人が……俺の理解者が居たからだ、皆に何度も言うぞ? 安易に神の怒りに触れる行為をするな、人知を超えているんだ」
「てかそれって人でも変わらない? 勝手な誹謗中傷はキレる」
「あーしも妹がそうなったら許せないってカンジ?」
「お姉ちゃん、ウチもやで」
天津姉妹はキャッキャウフフしている。
縁はその様子を見てフフッと笑った。
「縁、その姿で手合わせするのか? 今の私なら瞬殺だぞ?」
「もう一つ皆に伝える事が有る」
「あん? 何をだ?」
「こんな半端な神でも、俺を大切にしてくれる異性が居るって事だ」
今度は何時も着ている、白いジャージを鞄から取り出した。
「手が血に汚れても、他者から恨みを受けようとも、俺を愛してくれる人が居る、これは異性に限らず、皆には他人との縁を大切にしてほしい」
白い光に包まれて、今度こそ何時もの見慣れた神様モードになった。
血の様な部分が格段に減り、白い着物の模様かアクセント程度になる。
アポロニアとダエワが信じられない、と言った顔をしていた。
「んん!? いやいや縁先生! ちょっと待てや! その姿は、あの数の恨みを弾いててるのか!?」
「いや? 違うぞダエワ君、俺を愛してくれる人の心が、呪いより強いだけだ」
「ええ!? いやいやいや……ああ、縁先生は縁結びの神様なのか……いや、それにしたって」
「ふふん、私の愛がそこら辺の、たかが恨みに負けない」
スファーリアはどうだ、私の愛は!
自慢するようにえっへんとしていた。
「なあ縁、どんな仕組みなんだ?」
「仕組み?」
「たった一人の愛で恨みって弾けれるのか?」
「嘘の言葉より、真実の言葉の方が強いだろ?」
「なるほど、確かにそうだが……つまり、恨みのほとんどが逆恨みって事か?」
「ああ」
「んじゃ、そろそろ始めようか」
「今更だが、強化合宿の話し合いだよな?」
「ならお互いに一撃だけにしようや」
「ああ、だが待て、生徒達を避難させろ」
「はい、生徒達は私に付いて来て」
スファーリアが生徒達と共に、縁達から離れた。
「んじゃ、始め――」
「界牙流、神殺しの風」
室内なのに、どこからか風が吹いて来た。
縁は多少なりと驚いている。
「界牙流まで真似出来るのか?」
「猿真似だがな」
「お前の真似事は質が高いんだよ」
「喋ってていいのか? 昔のお前なら間違いなく先手で殺しに来るが」
「確かにそうだが、懐かしいな、お前とはお互いの技を仕掛けた時に、手を止めて文句言いあったな」
「なら言うが……この風でお前はなんも出来んぞ?」
「界牙流の神殺しの風、文字通りこの風の中では、神を封じる事が出来る」
「理屈や理論を考える暇があるか? 寝首を搔かれるぜ?」
「この程度で俺の全てを封じたつもりか? 一撃で終わらせてやる」
「はっ、言ってろ? お――」
縁は一瞬でサンディの顔の左を、蹴り抜くが如く右足を寸止めしていた。
その一瞬で風月が移動する時に出す、そよ風が辺りに吹いている。
「界牙流は心の流派、言葉を口にする事で体に無理をさせて、威力を上げる、ならば心で言えばいい」
「……お前、何で負荷無しで界牙流を使えているんだ?」
「俺は、俺と縁を持つ者の力を借りる事が出来る」
「私の上位互換か? てかそんなの出来る様になったのか」
「ただ、威力は縁の強さに依存する」
「なんだなんだ、結局惚気か?」
「何事の困難も、縁で解決する……生徒達も覚えておいてくれ」
「負けだ負け、降参だ、話し合いに戻るか」
「また時間があったら手合わせしようぜ」
「ああ、近いうちにな」
スファーリアは、実習教室の壁に置いてあったホワイトボードを持ってきながら、生徒達と戻って来た。
「世の中には、愚かしい奴らが沢山居る、代表的なものをあげると」
縁は冷たい目をして語り出した。
「先人達が死者を出しながせも封印した神を、好奇心で封印を解いたり、神の存在を勝手に解釈したり、言われ無き誹謗中傷されたりな?」
そしてウサミミカチューシャに手を掛けた。
「百聞は一見に如かずだな、こうなるんだよ」
何時もの神様モードなのだが、全身血だらけだ。
赤く染まった着物、全身から血が流れている様にもみえる。
それを見て、アポロニアが一番最初に声を上げた。
「な!? やはり尋常じゃない負の信仰心! 縁殿! 何故平然としていられるのですか!?」
「ああ、昔はこの気持ちに従って暴れまわってたな? 怖いか?」
「理解が追いつきませぬ!」
「アポロニア君、神は人知を超えた存在だ、理解しなくていい」
「縁先生、こいつ太陽神の家系だけど、人間なんだわ、サンディ先生が言ってただろ? 訳あり集めたってよ」
「そうか、話を戻すが……俺は昔、妹が誹謗中傷を受けてな、最初は人の社会のルールに従って、裁こうと親が動いたが」
人類に失望した顔をして言い放った。
「そんなもん役に立たなかった、だったら殺すしかねーじゃん? 家族殺されかけて黙ってられるか? この姿は安易に神の怒りに触れた……愚か者達を制裁し続けた姿だ」
「縁先生、その姿って昔の全盛期?」
「そうだダエワ君」
「正直、実力は大した事が無いけど、絶対人を許さないって気持ちが強すぎてやべぇ、よく正気を保ってたな」
「家族、友人、恩師、色んな人が……俺の理解者が居たからだ、皆に何度も言うぞ? 安易に神の怒りに触れる行為をするな、人知を超えているんだ」
「てかそれって人でも変わらない? 勝手な誹謗中傷はキレる」
「あーしも妹がそうなったら許せないってカンジ?」
「お姉ちゃん、ウチもやで」
天津姉妹はキャッキャウフフしている。
縁はその様子を見てフフッと笑った。
「縁、その姿で手合わせするのか? 今の私なら瞬殺だぞ?」
「もう一つ皆に伝える事が有る」
「あん? 何をだ?」
「こんな半端な神でも、俺を大切にしてくれる異性が居るって事だ」
今度は何時も着ている、白いジャージを鞄から取り出した。
「手が血に汚れても、他者から恨みを受けようとも、俺を愛してくれる人が居る、これは異性に限らず、皆には他人との縁を大切にしてほしい」
白い光に包まれて、今度こそ何時もの見慣れた神様モードになった。
血の様な部分が格段に減り、白い着物の模様かアクセント程度になる。
アポロニアとダエワが信じられない、と言った顔をしていた。
「んん!? いやいや縁先生! ちょっと待てや! その姿は、あの数の恨みを弾いててるのか!?」
「いや? 違うぞダエワ君、俺を愛してくれる人の心が、呪いより強いだけだ」
「ええ!? いやいやいや……ああ、縁先生は縁結びの神様なのか……いや、それにしたって」
「ふふん、私の愛がそこら辺の、たかが恨みに負けない」
スファーリアはどうだ、私の愛は!
自慢するようにえっへんとしていた。
「なあ縁、どんな仕組みなんだ?」
「仕組み?」
「たった一人の愛で恨みって弾けれるのか?」
「嘘の言葉より、真実の言葉の方が強いだろ?」
「なるほど、確かにそうだが……つまり、恨みのほとんどが逆恨みって事か?」
「ああ」
「んじゃ、そろそろ始めようか」
「今更だが、強化合宿の話し合いだよな?」
「ならお互いに一撃だけにしようや」
「ああ、だが待て、生徒達を避難させろ」
「はい、生徒達は私に付いて来て」
スファーリアが生徒達と共に、縁達から離れた。
「んじゃ、始め――」
「界牙流、神殺しの風」
室内なのに、どこからか風が吹いて来た。
縁は多少なりと驚いている。
「界牙流まで真似出来るのか?」
「猿真似だがな」
「お前の真似事は質が高いんだよ」
「喋ってていいのか? 昔のお前なら間違いなく先手で殺しに来るが」
「確かにそうだが、懐かしいな、お前とはお互いの技を仕掛けた時に、手を止めて文句言いあったな」
「なら言うが……この風でお前はなんも出来んぞ?」
「界牙流の神殺しの風、文字通りこの風の中では、神を封じる事が出来る」
「理屈や理論を考える暇があるか? 寝首を搔かれるぜ?」
「この程度で俺の全てを封じたつもりか? 一撃で終わらせてやる」
「はっ、言ってろ? お――」
縁は一瞬でサンディの顔の左を、蹴り抜くが如く右足を寸止めしていた。
その一瞬で風月が移動する時に出す、そよ風が辺りに吹いている。
「界牙流は心の流派、言葉を口にする事で体に無理をさせて、威力を上げる、ならば心で言えばいい」
「……お前、何で負荷無しで界牙流を使えているんだ?」
「俺は、俺と縁を持つ者の力を借りる事が出来る」
「私の上位互換か? てかそんなの出来る様になったのか」
「ただ、威力は縁の強さに依存する」
「なんだなんだ、結局惚気か?」
「何事の困難も、縁で解決する……生徒達も覚えておいてくれ」
「負けだ負け、降参だ、話し合いに戻るか」
「また時間があったら手合わせしようぜ」
「ああ、近いうちにな」
スファーリアは、実習教室の壁に置いてあったホワイトボードを持ってきながら、生徒達と戻って来た。
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