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第四章 縁と結びで縁結び
第一話 演目 何よりも強い力
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「こりゃ酷いね~」
縁と風月が着いたのは何かの建物。
周りには木々と道しかなく、誰かの私有地なのだろう。
2人の目の前には立派……だった建物が半壊していた。
そしてチラホラと死体がある、マリナは暴れ回った証拠だろう。
「……可哀想だな、中途半端な権力を持ったから」
「と言うと?」
「組織に入れば末端だろうが、組織の看板ってのを背負えるだろ?」
「あ~自分が強くなってないのに、強くなった錯覚がする奴ね?」
「ああ」
「ま、その程度の考えと人生だったという事で」
「自分で言っといて何だが……この組織? どれぐらいの規模だったんだ?」
「ああルティ曰く……『一般社会から見たら厄介な組織』だってさ」
「本当に可哀想だな、どういった経緯で俺に喧嘩を売って来たかは知らんが」
「神様に喧嘩売るにはレベルが低いね~」
「そう言えばいずみが言ってたな」
「何て?」
「悪い子になってはいけないのは、もっと上の悪い奴らの餌食になる」
「あ~……ねえ、今度いずみちゃんに授業頼んでみていい?」
「説明したがりなあいつが授業なんて出来るかね」
その時大きな音と共に、半壊した建物から勢いよく出で来た。
マリナと司祭っぽい男が宙に浮いている。
「あらあらあら? 人間にしては凄い強いわね」
「愚かな吸血鬼め! 神の力を思い知るがいい!」
「あら縁じゃない?」
マリナは自慢の羽を大きく広げ、縁に向かって手を優雅に振っている。
「よそ見か! 吸血鬼!」
「……よそ見出来る程、お前と私の差はあるが?」
司祭の攻撃を難無く受け止めたマリナは笑っていた。
そして問答無用で司祭の首を握りつぶす様に掴む。
「縁が言う通り弱すぎるわ? あなた方ってやる気あって悪い事している? 私位の悪党になると『ちゃんと頭を使う』のよ」
「ぐっ!」
「今回私が暴れていられる理由を簡単に言うと……『はた迷惑で手を付けれない一般人』が『各所で暴れて、場所によっては戦争』までに発展している、とね?」
「ぐごごご!」
「もちろん、この依頼も私より悪ーい人達が後腐れない様にしてくれてるわ」
「ぐっぎぎぎ」
「あら、長かったかしら? 一言で言うとね?」
「ぐご!」
「悪い事って底なしなのよ」
とても良い笑顔で首を握りつぶして殺した。
司祭の死体が落ちる、そしてマリナは縁達に近寄る。
「でもマリナって悪って感じがしないね~」
「それは私が母親だからね」
「え?」
「子供が居たら考えは少し変わるわよ?」
マリナは左手で指を鳴らすと、周囲の血が集まり出した。
血は集まりきると、グミの様な弾力な物になった。
大きさは両手て持つ位のダンボールサイズになった。
それにかぶりつくマリナ、だが少々渋い顔をした。
「おお、血がグミみたくなった」
「小悪党の血ってそんな美味くないんだけど、食べ物は粗末に出来ないわ、もぐもぐ」
「ほ~」
「食べる?」
「いやいや、流石に人の血は」
「冗談よ」
「それにしても本当に弱いわね、何で?」
「狂ってる人達の考えはわかりませんよ」
「確かにそう――」
突然マリナの胸に風穴が空いた!
魔法か何かだろうか、縁達は辺りを見回して敵を探す。
だが当の本人はあっけらかんと血を食べている。
「あら、風穴開いちゃった」
「ええ……いや、マリナ痛がらないの?」
「ふふん、私が痛むのは旦那や娘に見向きされなくなったら」
「それは心が痛いんじゃ、って縁、何か治療するもん出して」
「あらあらいいのよ」
「見てくれが痛々しいの」
「風月、鞄あさって治してくれ」
縁は風月に鞄を投げ反対側を向く。
そこには御大層な服装に身を包んだ男が居た。
「私の名は田中国政」
「現人神か、人の身で神とあがめられているか」
「貴方も似たようなものでしょ、人と神のハーフではありませんか」
「一緒にするな、それでお前は何がしたいんだ?」
「私は人を生贄し、私の仕えてる人に捧げています、博識いずみでも私や主の事はわかりませんよ?」
「あ~よだれ垂らして、キラキラした目でお前達を見るな……まあいいや」
縁はウサミミカチューシャを外して、何時もの神様モードになる。
「お前達は俺と結びさんの幸せを邪魔する……と、考えていいな?」
「結果的にそうなりますね」
「……そうか、では死ね」
「私も神です、死にはしませんよ? 信仰封じ!」
国政は魔法陣を展開した、縁の姿が元に戻ってしまう。
「貴方の信仰心は、この魔法陣にいる限り封じました」
「おお、人間にしてはやるな、いいぞ」
「随分と余裕ですね」
「この程度で驚いていたら、神の威厳が無いだろう」
「その余裕、腹が立ちますね」
「ふむ、神としての格はお前の方が上かもしれんが、こっちは血みどろの歴史だ」
「禍津封じ!」
更に国政は魔法陣を展開させた、一瞬縁の姿が血みどろの姿になったが元に戻る。
「負の信仰心も無駄だ」
「なら俺に残されたのは結びさんとの愛……縁だけだ」
縁の姿が再び神様モードになった。
それを見て国政は驚きを隠せない様だ。
「何!? この信仰心は!? 馬鹿な! 何故信仰心が!」
「は? まさか理解出来ない何て言うなよ? 愛だよ愛」
「これは……一人の女の想いでだと!? 一人の人間の想いが私を超えるだと!?」
「いや、俺も結びさんを愛してるから、2人分だ」
「くっ!」
「理解出来ない事を出来て、初めて『神様』なんだよ、人間」
今ここに説明出来ない神と、説明出来てしまうだろう神の戦いが始まった。
縁と風月が着いたのは何かの建物。
周りには木々と道しかなく、誰かの私有地なのだろう。
2人の目の前には立派……だった建物が半壊していた。
そしてチラホラと死体がある、マリナは暴れ回った証拠だろう。
「……可哀想だな、中途半端な権力を持ったから」
「と言うと?」
「組織に入れば末端だろうが、組織の看板ってのを背負えるだろ?」
「あ~自分が強くなってないのに、強くなった錯覚がする奴ね?」
「ああ」
「ま、その程度の考えと人生だったという事で」
「自分で言っといて何だが……この組織? どれぐらいの規模だったんだ?」
「ああルティ曰く……『一般社会から見たら厄介な組織』だってさ」
「本当に可哀想だな、どういった経緯で俺に喧嘩を売って来たかは知らんが」
「神様に喧嘩売るにはレベルが低いね~」
「そう言えばいずみが言ってたな」
「何て?」
「悪い子になってはいけないのは、もっと上の悪い奴らの餌食になる」
「あ~……ねえ、今度いずみちゃんに授業頼んでみていい?」
「説明したがりなあいつが授業なんて出来るかね」
その時大きな音と共に、半壊した建物から勢いよく出で来た。
マリナと司祭っぽい男が宙に浮いている。
「あらあらあら? 人間にしては凄い強いわね」
「愚かな吸血鬼め! 神の力を思い知るがいい!」
「あら縁じゃない?」
マリナは自慢の羽を大きく広げ、縁に向かって手を優雅に振っている。
「よそ見か! 吸血鬼!」
「……よそ見出来る程、お前と私の差はあるが?」
司祭の攻撃を難無く受け止めたマリナは笑っていた。
そして問答無用で司祭の首を握りつぶす様に掴む。
「縁が言う通り弱すぎるわ? あなた方ってやる気あって悪い事している? 私位の悪党になると『ちゃんと頭を使う』のよ」
「ぐっ!」
「今回私が暴れていられる理由を簡単に言うと……『はた迷惑で手を付けれない一般人』が『各所で暴れて、場所によっては戦争』までに発展している、とね?」
「ぐごごご!」
「もちろん、この依頼も私より悪ーい人達が後腐れない様にしてくれてるわ」
「ぐっぎぎぎ」
「あら、長かったかしら? 一言で言うとね?」
「ぐご!」
「悪い事って底なしなのよ」
とても良い笑顔で首を握りつぶして殺した。
司祭の死体が落ちる、そしてマリナは縁達に近寄る。
「でもマリナって悪って感じがしないね~」
「それは私が母親だからね」
「え?」
「子供が居たら考えは少し変わるわよ?」
マリナは左手で指を鳴らすと、周囲の血が集まり出した。
血は集まりきると、グミの様な弾力な物になった。
大きさは両手て持つ位のダンボールサイズになった。
それにかぶりつくマリナ、だが少々渋い顔をした。
「おお、血がグミみたくなった」
「小悪党の血ってそんな美味くないんだけど、食べ物は粗末に出来ないわ、もぐもぐ」
「ほ~」
「食べる?」
「いやいや、流石に人の血は」
「冗談よ」
「それにしても本当に弱いわね、何で?」
「狂ってる人達の考えはわかりませんよ」
「確かにそう――」
突然マリナの胸に風穴が空いた!
魔法か何かだろうか、縁達は辺りを見回して敵を探す。
だが当の本人はあっけらかんと血を食べている。
「あら、風穴開いちゃった」
「ええ……いや、マリナ痛がらないの?」
「ふふん、私が痛むのは旦那や娘に見向きされなくなったら」
「それは心が痛いんじゃ、って縁、何か治療するもん出して」
「あらあらいいのよ」
「見てくれが痛々しいの」
「風月、鞄あさって治してくれ」
縁は風月に鞄を投げ反対側を向く。
そこには御大層な服装に身を包んだ男が居た。
「私の名は田中国政」
「現人神か、人の身で神とあがめられているか」
「貴方も似たようなものでしょ、人と神のハーフではありませんか」
「一緒にするな、それでお前は何がしたいんだ?」
「私は人を生贄し、私の仕えてる人に捧げています、博識いずみでも私や主の事はわかりませんよ?」
「あ~よだれ垂らして、キラキラした目でお前達を見るな……まあいいや」
縁はウサミミカチューシャを外して、何時もの神様モードになる。
「お前達は俺と結びさんの幸せを邪魔する……と、考えていいな?」
「結果的にそうなりますね」
「……そうか、では死ね」
「私も神です、死にはしませんよ? 信仰封じ!」
国政は魔法陣を展開した、縁の姿が元に戻ってしまう。
「貴方の信仰心は、この魔法陣にいる限り封じました」
「おお、人間にしてはやるな、いいぞ」
「随分と余裕ですね」
「この程度で驚いていたら、神の威厳が無いだろう」
「その余裕、腹が立ちますね」
「ふむ、神としての格はお前の方が上かもしれんが、こっちは血みどろの歴史だ」
「禍津封じ!」
更に国政は魔法陣を展開させた、一瞬縁の姿が血みどろの姿になったが元に戻る。
「負の信仰心も無駄だ」
「なら俺に残されたのは結びさんとの愛……縁だけだ」
縁の姿が再び神様モードになった。
それを見て国政は驚きを隠せない様だ。
「何!? この信仰心は!? 馬鹿な! 何故信仰心が!」
「は? まさか理解出来ない何て言うなよ? 愛だよ愛」
「これは……一人の女の想いでだと!? 一人の人間の想いが私を超えるだと!?」
「いや、俺も結びさんを愛してるから、2人分だ」
「くっ!」
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