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第41話 迷宮探索
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怪物が竜馬の屋敷に現れた翌日、軍隊が屋敷に押しかけて来た。迷宮を調査するためだ。
「清水と和也も今回は同行してくれ」
竜馬はそう言うと兵隊10人と清水を隊長に洞窟の中に入っていった。
「丁寧に順路と地図が張ってあるんですね」
和也は洞窟を歩きながら案内図を張ってある洞窟が地下鉄や電車の駅に思えてしまった。
「罠じゃないですかね」
兵士は心配そうにそう言った。
「だったら穴は塞がれているだろう。まだ怪物を退治したことがばれていない証拠だと思うぞ」
清水は冷静に言い放つ。
それからしばらく歩くと怪物達が歩いてくる気配を感じた。気配からミノタウロスだと言う。
「隠れてください。ミノタウロスが来ます」
和也はそう言うと兵士の歩みを止めた。そしてミノタウロスが近付いて来たのを見計らって金縛りで動きを封じる。
「生け捕りにしますか?」
和也は清水に問いかける。
「いや、ここで始末しよう」
そう言うと清水は怪物の胸に手を当てて魔力を流し込むと心臓を破裂させた。するとミノタウロスは吐血して倒れる。そして塵となって消えていった。
「防具は入り口に置いておきます」
和也はそう言うと念動力(ポルターガイスト)で防具を入り口まで移動させる。
「それでは進みましょう」
和也はそう言うと先頭を歩きながら周りの気配に気を配る。そこいら中で怪物の瘴気を感じるが、まばらの為に避けて進むことは困難な事ではなかった。
数時間後、和也たちは広い空間に出る。そこは駅になっていて怪物たちが電車から乗り降りしていた。
「通勤みたいな光景ですね…」
和也はそう言うと兵士たちも頷く。
「これで暗黒大陸から移動してくるのか…」
清水は険しい表情を浮かべる。
「あれ?他にも大きな空洞の気配がある…」
「どこにだ?」
「多分…この下からです」
そう言いながら和也は元の道を引き返し入り口付近の壁を探る。すると壁が開き電気が付く。そして目の前にはエスカレーターが現れる。
「下に行ってみましょう」
和也の言葉に皆が同意する。そして永遠と続くエスカレーターに乗り地下深くへ下って行った。そして最下層へ降り立つ。
「…何かある」
和也はそう言うと身構える。清水と兵士も身構えた。
そこには全裸の男性エルフや男性の獣人が一物を反り返らせながら向かってきたのだ。
「これって…」
和也は思わずニヤついてしまった。しかしエルフたちは人工的に作られた人形だと気が付いた。どうやらこの場所を守る防衛装置らしかった。
「迎撃システムか」
清水が呟く。
「おい、弱点が解らないから全力で止めるぞ」
清水はそう言うと身構える。続いて兵士たちも臨戦態勢だ。
「ここは僕がやりますよ」
和也は嬉しそうにそう言うと皆の前へ進み出た。
「清水と和也も今回は同行してくれ」
竜馬はそう言うと兵隊10人と清水を隊長に洞窟の中に入っていった。
「丁寧に順路と地図が張ってあるんですね」
和也は洞窟を歩きながら案内図を張ってある洞窟が地下鉄や電車の駅に思えてしまった。
「罠じゃないですかね」
兵士は心配そうにそう言った。
「だったら穴は塞がれているだろう。まだ怪物を退治したことがばれていない証拠だと思うぞ」
清水は冷静に言い放つ。
それからしばらく歩くと怪物達が歩いてくる気配を感じた。気配からミノタウロスだと言う。
「隠れてください。ミノタウロスが来ます」
和也はそう言うと兵士の歩みを止めた。そしてミノタウロスが近付いて来たのを見計らって金縛りで動きを封じる。
「生け捕りにしますか?」
和也は清水に問いかける。
「いや、ここで始末しよう」
そう言うと清水は怪物の胸に手を当てて魔力を流し込むと心臓を破裂させた。するとミノタウロスは吐血して倒れる。そして塵となって消えていった。
「防具は入り口に置いておきます」
和也はそう言うと念動力(ポルターガイスト)で防具を入り口まで移動させる。
「それでは進みましょう」
和也はそう言うと先頭を歩きながら周りの気配に気を配る。そこいら中で怪物の瘴気を感じるが、まばらの為に避けて進むことは困難な事ではなかった。
数時間後、和也たちは広い空間に出る。そこは駅になっていて怪物たちが電車から乗り降りしていた。
「通勤みたいな光景ですね…」
和也はそう言うと兵士たちも頷く。
「これで暗黒大陸から移動してくるのか…」
清水は険しい表情を浮かべる。
「あれ?他にも大きな空洞の気配がある…」
「どこにだ?」
「多分…この下からです」
そう言いながら和也は元の道を引き返し入り口付近の壁を探る。すると壁が開き電気が付く。そして目の前にはエスカレーターが現れる。
「下に行ってみましょう」
和也の言葉に皆が同意する。そして永遠と続くエスカレーターに乗り地下深くへ下って行った。そして最下層へ降り立つ。
「…何かある」
和也はそう言うと身構える。清水と兵士も身構えた。
そこには全裸の男性エルフや男性の獣人が一物を反り返らせながら向かってきたのだ。
「これって…」
和也は思わずニヤついてしまった。しかしエルフたちは人工的に作られた人形だと気が付いた。どうやらこの場所を守る防衛装置らしかった。
「迎撃システムか」
清水が呟く。
「おい、弱点が解らないから全力で止めるぞ」
清水はそう言うと身構える。続いて兵士たちも臨戦態勢だ。
「ここは僕がやりますよ」
和也は嬉しそうにそう言うと皆の前へ進み出た。
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