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第25話 ラゾク国の終焉

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神殿で毎日凌辱される第三皇女と第四皇女、巫女は完全に心が壊れていた。そして信仰と称して彼女たちに辱めを与えた天使と男達を憎む。

「悪魔よ…我が魂と引き換えに大天使と天使を消滅させてください」

そう悪魔に願う。すると1人の大悪魔が現れる。

「魂ではダメだ。お主らの体と神を憎む心で手を打とう。ただし、其方らは人間でいられなくなる。それで良いなら望みを叶えよう」

大悪魔はそう言いながら皇女たちに決断を促す。

「良いでしょう。私たちの事は好きにしてください」

「それでは大悪魔ルシファーの名において其方らを魔物としよう」

そして大悪魔ルシファーは3人の女性を悪魔に変える。上半身が女性、下半身がヘビの姿に。彼女らはラミアになったのだ。

「それから魔剣を渡そう。其方らは剣技と毒を武器に天使を葬れるであろう。ただし、大天使はそなた等では無理だ。それは我が行おう」

そう言うと大悪魔は神殿を吹き飛ばす。


「何者だ!」

神殿が吹き飛ばされてから数分で天使の集団がやってくる。

「貴様らを消しに来たのだよ」

そう言いながらニヤリと笑う大悪魔。

「お前は…三大悪魔のルシファーか!」

大天使はそう言いながら恐怖の表情を浮かべる。

「そうだ。そんな事より天使たちを見てやったらどうだ?」

大天使が天使たちを見るとイーゲとモーホ以外の天使はラミアによってバラバラにされている。

「我らを凌辱した罪は重い。万死をもって償うが良いわ」

3人のラミアは天使を切り刻みながら狂気の笑顔を浮かべる。

「第三皇女、第四皇女よ…何という姿に…」

ラゾク王は変わり果てた娘の姿に驚愕の表情を浮かべる。

「あら、お父様。貴方のおかげで私たちは地獄へ落されましたわ。毎日、下賤な男に凌辱される地獄へ。今度は貴方たちが地獄へ落ちる番です」

そう言いながら3人は貴族と王を切り刻む。そして凌辱されていた王子と女性達を集めると選択を迫った。

「奴隷として生きるか死かを選びなさい」

「させないよ」

そう言いながら大天使とイーゲ、モーホは男達と第一皇女、第二皇女と巫女を連れて逃げ出した。

「この国を守れない天使如き、全て根絶やしにしてやる!」

3人のラミアはそう言いながら王都の住民を殺害していく。そして兵士たちを隷属するとイケメンを連れて来させた。

「これから其方らは私たちの奴隷よ」

そう言うとイケメンとイケメン騎士だけを残し他は虐殺する。

「天子に凌辱された娘たちよ。其方らは何を望む?」

大悪魔は女性達に尋ねる。

「私たちも魔物にしてください」

その言葉に大悪魔は10人の女性を魔剣士にする。その姿は黒い翼に羊の角を生やした姿だ。そして彼女たちに魔剣を渡していく。闇魔法を付与された魔剣はかすっただけでも体を闇の力で蝕む。


そして翌日からラゾク国王都はラミアと魔剣士の女性に支配される。そして男性たちは互いに掘り合いながら彼女らを愉しませる存在になった。

「そなた等にも永遠の若さを授けよう」

元第三皇女のラミアはそう言うと四肢と翼を切断された天使を連れてくる。そして全ての兵士を天使に掘らせるとそのまま天使を拷問する。そして数時間後、天使は苦痛と絶望の中で息絶えるのであった。

「これよりこの国は悪魔国の属国になる。名は百合大国です」

第三皇女の言葉でラゾク国は終焉を迎えるのであった。
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