バイト先に男子更衣室がないので、女子更衣室を使う事になりました

あかせ2

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第11話 梓さんをチャラくする?

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 奈々さんが俺の手を掴み、自身の胸に押し付けた。それを見た梓さんは怒るが『服の上からなら、中学生でもやってるでしょ』と反論した。

そんなやり取りの数分後、鈴さんが来店してきて…。


 「リンリン、ちょうど良いところに来た」

「何かあったの?」

「さっき翔ちゃんに、服の上からおっぱい触ってもらったんだよ。そうしたらあずっちゃんがキレてさ~」

「それだけでキレるの? 梓お姉ちゃんは短気だな~」

「だって、胸を触るのはどう考えてもダメじゃない」

「奈々はOKしたんでしょ? 翔お兄ちゃんが勝手に触るとは思えないし」

それはって言ってるんだよな? 悔しいが、事実だから反論できない。

「姉さんはどう思う?」

「奈々ちゃんは空松君の手を握って触らせたから問題ないわ」

「私が気にし過ぎなのかしら…」

「梓お姉ちゃんは真面目過ぎ! ウチ堅苦しいの嫌だな~」

「あずっちゃんをチャラくしようよ~。ねぇ、めぐっさん?」

「少しぐらいなら良いと思うわ。度が過ぎたら、わたしが軌道修正するから」

その軌道修正を信じよう。というか、俺に出来る事はなさそうだ。

「という訳で、あずっちゃんをチャラくする計画の始まり~!」

「待ってました~♪」

奈々さんと鈴さんはノリノリだ。何をする気なのか…。


 「最初だから簡単なのにしようか。――『ハグ』はどう?」

「外国人が良くやってるイメージだね。奈々にしては良いの選ぶじゃん」

「“しては”は余計。いきなりエロくしたらあずっちゃんに拒否られるからさ~。こういうのは段階を踏まないとね」

「それ、私の前で言ったら意味ないと思いますが…」

「甘いねあずっちゃん、頭でわかっていても体は正直なんだよ。だからネタバレしても大丈夫」

「はぁ…」

「そんな事より、あたしにハグしてよ」

「わかりました…」

梓さんは奈々さんに少しずつ近付いてから軽いハグをする。

「表情が硬い!」

「そう言われても、普段こんな事しませんから…」

「あとおっぱいの押し付けが弱い!」

「それはする必要ないでしょ?」

「ハグでおっぱいを押し付けて、相手をドキッとさせる。これぐらいできてもらわないと」

もし真面目な梓さんがそれをやったら、一皮むけた事になる…と思う。

「姉さん、軌道修正しないの?」

「ハグは変な事じゃないから、止める必要はないわ」

「ウチも変だと思わないよ~」

味方がいないと悟った梓さんはハグを強める。

「良い感じでおっぱい当たってるね~。今度はそれを翔ちゃんにやってもらおうか」

「空松くんに? 絶対無理!」

「ウチはできるよ~。翔お兄ちゃん、ハグしよ~♪」

鈴さんは言葉通り、俺にハグしてきた。わずかに感じる胸の感触が心地良い。

「今度はあたし」

…胸の感触が大きくなった。柔らかくて良い気分だ。

「わたしもやろうかしら♪」

なんと恵さんも参戦してきた。――やはり、さっき感じた背中の感触は胸で間違いないようだ。(9話参照)

「みんな凄いわね…」

「ここで一皮むけるかは、あずっちゃん次第。どうする?」

奈々さんの挑発なんて無視するだろ。

「――やります。空松くん、良いわよね?」

やるの? もしかしたら、梓さんは変わるきっかけが欲しかったかもしれない。それだったら協力しないとな!

「良いよ」

梓さんはゆっくり俺と距離を詰める。そして…、ついにハグをする。彼女の胸の感触はこういう感じなのか。って、変な事考えるな俺!

「真面目なあずっちゃんが、翔ちゃんにハグするなんてね~。静が知ったらビックリするんじゃない?」

――顔が赤くなり始めた梓さんはハグを止める。

「梓お姉ちゃん、ハグはどうだった?」

「凄く緊張したわ…」

「次のネタを考えておくから、楽しみに待っててね♪」

ニヤニヤする奈々さんを見ると不安なんだが…。そんな事を思った矢先にお客さんが来店したので、研修を再開させる。
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