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第15話 エロい小説書きなよ♪
1限の現代文が終わって休憩時間になった。俺はすぐ席を立ち、自席にいる梓さんの元に向かう。
男女のペアが協力して小説を書かないといけないんだ。彼女以外でペアになってくれそうな女子はいない。何が何でもOKしてもらわないと!
「梓さん!」
「どうしたの空松くん? なんか切羽詰まってるように見えるけど…」
「さっきの小説の課題だが、俺とペア組んでくれないか? 頼む!」
頭を下げてお願いする。
「なんだその事か。もちろん良いよ」
「――本当か?」
思ったよりアッサリしてるな…。
「嘘付く訳ないじゃない。私もすぐ空松くんの席に行こうと思ってたところよ」
「そうか…。本当にありがとう!」
とりあえず危機は去ったぞ!
「やるからには、先生の目に留まるような小説にしましょうね」
「もちろんだ」
加点があるんだし、手抜きするつもりはない。
「そのために、奈々先輩と静先輩にコツを訊かないと。去年経験してるはずだから」
「そうだな、昼に訊こうか。――それじゃまた後で」
用件が済んだので、俺は席に戻る。これ以上会話のネタがないし、長居すると梓さんの友達を邪魔しかねない。さっさと退散するに限る。
昼休みになり、俺と梓さんは一緒に教室を出て食堂に向かう。昨日みたいに奈々さん達が来ると困るから、現地集合する流れになった。(8話参照)
――食堂に着いたものの、奈々さんと静さんはまだ来てないようだ。
「今の内に席を確保したほうが良いわね」
「そうだな」
確保してから数分後、2人はやって来た。これで弁当を食べられるぞ。
「空君。昨日は色々あったみたいだね」
静さんの言う通りだが、あの場に彼女はいなかったぞ…。
「それは奈々さんから聞いたんですか? それとも鈴さん?」
「どっちも。奈々から連絡あったし、鈴からも直接聞いたよ」
この2人、グループじゃなくても連絡を取り合うのか。タイプが合うようには見えないのに…。
「めぐっさんの方針でね、ちょっとした事も情報共有する事になってるんだよ。静だけ知らないと仲間外れになるじゃん?」
「確かにそうですね」
恵さんの気遣いはありがたい。
「それでも秘密にしたい事はあると思うから、そういう時は『しつこく念を押す』んだよ。わかった? 翔ちゃん?」
「わかりました」
シンプルな方法で助かる。
「奈々先輩・静先輩。相談したい事があるんです」
梓さんが話を切り出す。
「あずっちゃんが相談なんて珍しいじゃん。H系?」
「違います! 現代文で男女ペアで協力して小説を書く課題を出されまして…。先輩達は去年やったと思うので、アドバイスが欲しいんです」
「何それ? そんなの去年やってないよ? ねぇ静?」
「うん、絶対やってない」
「そうなんですか? 課題は担任次第ですね…」
奈々さんだけならともかく、静さんも言うんだから間違いなくやってないな。アドバイスがないと厳しくないか?
「そんな難しく考えなくても、エロい小説書けば良いんじゃない? 気楽にやりなよ」
「奈々先輩、ふざけないでもらえます?」
「ふざけてないって! 翔ちゃん、その担任って男?」
「そうです」
「わざわざ男女ペアで小説書かせるんだから、ある程度のエロは大丈夫。というか、エロがないと減点されるね」
「そんな訳ないでしょ…」
担任は加点の事は言っていたが、減点には触れていない。だからといって安心できないぞ…。
「静だって、堅苦しい小説よりエロい小説読みたいよね?」
「まぁ、そのエロがどれぐらいかによるね。ハードだったりマニアックだったらちょっとキツイかな…」
「それぐらいの分別は、翔ちゃんとあずっちゃんならできるでしょ」
その感覚は俺より梓さんの方が頼りになるはずだ。俺だけだとエロ多めになると思う。
「空松くん、どうする?」
「そうだな…。奈々さんの言うように、多少のエロはストーリーに必要だと思うし、担任の目に留まりやすくなるんじゃないか?」
少年漫画であろうとエロはある。無意味だったら入れないよな?
「――それはあるかもしれないから、少しだけ入れようか」
「ねぇねぇ。目に留まるってどういう事?」
2人にその説明をしてなかったな。
「担任の目に留まった小説を書いたペアは、たくさん加点してもらえるんです」
「ふ~ん、男の目に留まるのはやっぱエロだって。少しどころかほぼ全部で良くない?」
「良い訳ないでしょ…」
そんな風に話してる内に昼休みが終わりそうなので、俺達は解散する。今日は奈々さんのシフトだが、静さんと梓さんも『恵』に来てくれるようだ。
研修は調理メインだったっけ…。みんなの足を引っ張らないように頑張るぞ!
男女のペアが協力して小説を書かないといけないんだ。彼女以外でペアになってくれそうな女子はいない。何が何でもOKしてもらわないと!
「梓さん!」
「どうしたの空松くん? なんか切羽詰まってるように見えるけど…」
「さっきの小説の課題だが、俺とペア組んでくれないか? 頼む!」
頭を下げてお願いする。
「なんだその事か。もちろん良いよ」
「――本当か?」
思ったよりアッサリしてるな…。
「嘘付く訳ないじゃない。私もすぐ空松くんの席に行こうと思ってたところよ」
「そうか…。本当にありがとう!」
とりあえず危機は去ったぞ!
「やるからには、先生の目に留まるような小説にしましょうね」
「もちろんだ」
加点があるんだし、手抜きするつもりはない。
「そのために、奈々先輩と静先輩にコツを訊かないと。去年経験してるはずだから」
「そうだな、昼に訊こうか。――それじゃまた後で」
用件が済んだので、俺は席に戻る。これ以上会話のネタがないし、長居すると梓さんの友達を邪魔しかねない。さっさと退散するに限る。
昼休みになり、俺と梓さんは一緒に教室を出て食堂に向かう。昨日みたいに奈々さん達が来ると困るから、現地集合する流れになった。(8話参照)
――食堂に着いたものの、奈々さんと静さんはまだ来てないようだ。
「今の内に席を確保したほうが良いわね」
「そうだな」
確保してから数分後、2人はやって来た。これで弁当を食べられるぞ。
「空君。昨日は色々あったみたいだね」
静さんの言う通りだが、あの場に彼女はいなかったぞ…。
「それは奈々さんから聞いたんですか? それとも鈴さん?」
「どっちも。奈々から連絡あったし、鈴からも直接聞いたよ」
この2人、グループじゃなくても連絡を取り合うのか。タイプが合うようには見えないのに…。
「めぐっさんの方針でね、ちょっとした事も情報共有する事になってるんだよ。静だけ知らないと仲間外れになるじゃん?」
「確かにそうですね」
恵さんの気遣いはありがたい。
「それでも秘密にしたい事はあると思うから、そういう時は『しつこく念を押す』んだよ。わかった? 翔ちゃん?」
「わかりました」
シンプルな方法で助かる。
「奈々先輩・静先輩。相談したい事があるんです」
梓さんが話を切り出す。
「あずっちゃんが相談なんて珍しいじゃん。H系?」
「違います! 現代文で男女ペアで協力して小説を書く課題を出されまして…。先輩達は去年やったと思うので、アドバイスが欲しいんです」
「何それ? そんなの去年やってないよ? ねぇ静?」
「うん、絶対やってない」
「そうなんですか? 課題は担任次第ですね…」
奈々さんだけならともかく、静さんも言うんだから間違いなくやってないな。アドバイスがないと厳しくないか?
「そんな難しく考えなくても、エロい小説書けば良いんじゃない? 気楽にやりなよ」
「奈々先輩、ふざけないでもらえます?」
「ふざけてないって! 翔ちゃん、その担任って男?」
「そうです」
「わざわざ男女ペアで小説書かせるんだから、ある程度のエロは大丈夫。というか、エロがないと減点されるね」
「そんな訳ないでしょ…」
担任は加点の事は言っていたが、減点には触れていない。だからといって安心できないぞ…。
「静だって、堅苦しい小説よりエロい小説読みたいよね?」
「まぁ、そのエロがどれぐらいかによるね。ハードだったりマニアックだったらちょっとキツイかな…」
「それぐらいの分別は、翔ちゃんとあずっちゃんならできるでしょ」
その感覚は俺より梓さんの方が頼りになるはずだ。俺だけだとエロ多めになると思う。
「空松くん、どうする?」
「そうだな…。奈々さんの言うように、多少のエロはストーリーに必要だと思うし、担任の目に留まりやすくなるんじゃないか?」
少年漫画であろうとエロはある。無意味だったら入れないよな?
「――それはあるかもしれないから、少しだけ入れようか」
「ねぇねぇ。目に留まるってどういう事?」
2人にその説明をしてなかったな。
「担任の目に留まった小説を書いたペアは、たくさん加点してもらえるんです」
「ふ~ん、男の目に留まるのはやっぱエロだって。少しどころかほぼ全部で良くない?」
「良い訳ないでしょ…」
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