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第16話 初めて一緒に着替える
放課後になり、俺は梓さんと共に『恵』に向かう。今日のシフトは奈々さんだけだが、調理の研修をするから梓さんがいてくれるのはありがたい。
「あの小説の課題、先輩達はやってないなんてね…」
「ああ、予想外だよ…」
ノーヒントで1から考えないといけない。結構大変だぞ。
「悩むのはストーリーよね。空松くんは何かアイディアある?」
「今のところはないな」
「私もよ。この課題、難しすぎるわ…」
これを考えていたら、研修が手に付かない。気持ちを切り替える必要がありそうだ。
『恵』の前に着いたので、俺達は一緒に入る。
「いらっしゃいませ~」
恵さんに挨拶される。
――今いるお客さんは、テーブル席でおしゃべりしているおばさん3人組だけか。
「空松君、今朝茶色のエプロンが届いたわ。今日から着替えてもらうけど大丈夫よね?」
「はい、ちゃんと持ってきてます」
昨日の夜に連絡があったからな。
「姉さん。奈々先輩は来てる?」
「まだ来てないわ」
「空松くん、今の内に着替えて」
「そうだな」
俺と奈々さんのロッカーは隣同士だから、着替えるタイミングはずらさないと。
「待って。奈々ちゃんのリクエストでね、一緒に着替えたいって」
「…どういう事? 姉さん?」
「昨日奈々ちゃんから聞いたけど『見ないように着替えるのも限界があるから、見ても気にしない状態にしたほうが良い』って言ったらしいわね?」(13話参照)
「間違いなく言ったわ」
「わたしはその考えは正しいと思ってるの。どんな状況でも理解して歩み寄る事は大切だから。それは接客にも活かせるはずよ」
「それはそうかもしれないけど…」
「奈々ちゃんはそのきっかけを作りたいのよ。もちろん空松君が嫌なら無理強いしないわ。どうする?」
今の状態だと俺がシフトの日は全員何かしら気を遣う事になるが、俺は当然それは望んでいない。なら答えは1つだ!
「わかりました。そういう事なら、奈々さんを待ちます」
「……」
梓さんはどう見ても納得してなさそうだ。
「梓は今日シフト入ってないし、2人が着替える様子を見れば良いわ。もし空松君が奈々ちゃんの着替えをジロジロ見たり手を出したら、その時はまた考えるから」
「…わかった、それで良い」
この話が終わって数分後に、奈々さんと静さんが来た。それに近いタイミングでおばさん3人組は会計を済ませて店を出た。
「翔ちゃん、めぐっさんから話聞いたよね?」
「はい、さっき聞きました」
「あたしと一緒に着替えてくれる?」
「良いですよ。そのために待ってましたから」
「それじゃ行こっか♪」
「奈々先輩、私も監視として一緒に行きます」
「ワタシも気になるから行く」
俺・梓さん・奈々さん・静さんの4人は更衣室に入る。俺と奈々さんはロッカーの前に立ち、梓さんと静さんは後ろで待機するようだ。
「学校よりバイトの方が楽しいし、お金稼げて良いよね~」
奈々さんは本当に躊躇なく制服を脱ぎ出している。俺も意識しないで着替えないと。
「あずっちゃん。監視は良いけど、翔ちゃんをジロジロ見過ぎるのもアウトだよ?」
「それぐらいわかってます! 下着はなるべく見ないようにしますから!」
何で静さんには言わないんだろう? まぁ良いや、着替えを続けよう。
「――翔ちゃんはトランクス派なのか~」
「別にこだわりはありませんよ…」
今見えてる奈々さんの下着は“~派”なんだろう? よくわからない…。
「奈々先輩こそジロジロ見てるじゃないですか!」
「目に入ったから話題にしただけ。あずっちゃんは余裕なさすぎ」
「……」
「あたしがHした男子基準だと、一番多かったのはボクサーパンツだね。次にトランクスで、ブリーフは誰もいなかったな~」
「そうなんですか…」
俺もボクサーパンツにしようかな?
「一緒に着替えるからこそ、わかる事もあるよね」
「そうですね…」
下着がわかってメリットあるのかな?
俺と奈々さんは無事着替え終えた。さすがに彼女に手を出す気にはならないが、終始緊張しっぱなしだ。慣れる時は来るのか?
「あずっちゃん・静、こういう感じならイケるでしょ?」
「ワタシはイケる気がしてきた」
「私は…、何とも言えないですね」
「2人はエロ小説書いて互いを知ってからでも遅くないと思うよ。焦らずにやりなって」
「エロ小説なんて書きません! ちょっぴりHな小説です!」
「同じようなもんでしょ。――翔ちゃん、行こうか」
「はい」
先に更衣室を出た奈々さんに続き、俺も更衣室を出る。
「あの小説の課題、先輩達はやってないなんてね…」
「ああ、予想外だよ…」
ノーヒントで1から考えないといけない。結構大変だぞ。
「悩むのはストーリーよね。空松くんは何かアイディアある?」
「今のところはないな」
「私もよ。この課題、難しすぎるわ…」
これを考えていたら、研修が手に付かない。気持ちを切り替える必要がありそうだ。
『恵』の前に着いたので、俺達は一緒に入る。
「いらっしゃいませ~」
恵さんに挨拶される。
――今いるお客さんは、テーブル席でおしゃべりしているおばさん3人組だけか。
「空松君、今朝茶色のエプロンが届いたわ。今日から着替えてもらうけど大丈夫よね?」
「はい、ちゃんと持ってきてます」
昨日の夜に連絡があったからな。
「姉さん。奈々先輩は来てる?」
「まだ来てないわ」
「空松くん、今の内に着替えて」
「そうだな」
俺と奈々さんのロッカーは隣同士だから、着替えるタイミングはずらさないと。
「待って。奈々ちゃんのリクエストでね、一緒に着替えたいって」
「…どういう事? 姉さん?」
「昨日奈々ちゃんから聞いたけど『見ないように着替えるのも限界があるから、見ても気にしない状態にしたほうが良い』って言ったらしいわね?」(13話参照)
「間違いなく言ったわ」
「わたしはその考えは正しいと思ってるの。どんな状況でも理解して歩み寄る事は大切だから。それは接客にも活かせるはずよ」
「それはそうかもしれないけど…」
「奈々ちゃんはそのきっかけを作りたいのよ。もちろん空松君が嫌なら無理強いしないわ。どうする?」
今の状態だと俺がシフトの日は全員何かしら気を遣う事になるが、俺は当然それは望んでいない。なら答えは1つだ!
「わかりました。そういう事なら、奈々さんを待ちます」
「……」
梓さんはどう見ても納得してなさそうだ。
「梓は今日シフト入ってないし、2人が着替える様子を見れば良いわ。もし空松君が奈々ちゃんの着替えをジロジロ見たり手を出したら、その時はまた考えるから」
「…わかった、それで良い」
この話が終わって数分後に、奈々さんと静さんが来た。それに近いタイミングでおばさん3人組は会計を済ませて店を出た。
「翔ちゃん、めぐっさんから話聞いたよね?」
「はい、さっき聞きました」
「あたしと一緒に着替えてくれる?」
「良いですよ。そのために待ってましたから」
「それじゃ行こっか♪」
「奈々先輩、私も監視として一緒に行きます」
「ワタシも気になるから行く」
俺・梓さん・奈々さん・静さんの4人は更衣室に入る。俺と奈々さんはロッカーの前に立ち、梓さんと静さんは後ろで待機するようだ。
「学校よりバイトの方が楽しいし、お金稼げて良いよね~」
奈々さんは本当に躊躇なく制服を脱ぎ出している。俺も意識しないで着替えないと。
「あずっちゃん。監視は良いけど、翔ちゃんをジロジロ見過ぎるのもアウトだよ?」
「それぐらいわかってます! 下着はなるべく見ないようにしますから!」
何で静さんには言わないんだろう? まぁ良いや、着替えを続けよう。
「――翔ちゃんはトランクス派なのか~」
「別にこだわりはありませんよ…」
今見えてる奈々さんの下着は“~派”なんだろう? よくわからない…。
「奈々先輩こそジロジロ見てるじゃないですか!」
「目に入ったから話題にしただけ。あずっちゃんは余裕なさすぎ」
「……」
「あたしがHした男子基準だと、一番多かったのはボクサーパンツだね。次にトランクスで、ブリーフは誰もいなかったな~」
「そうなんですか…」
俺もボクサーパンツにしようかな?
「一緒に着替えるからこそ、わかる事もあるよね」
「そうですね…」
下着がわかってメリットあるのかな?
俺と奈々さんは無事着替え終えた。さすがに彼女に手を出す気にはならないが、終始緊張しっぱなしだ。慣れる時は来るのか?
「あずっちゃん・静、こういう感じならイケるでしょ?」
「ワタシはイケる気がしてきた」
「私は…、何とも言えないですね」
「2人はエロ小説書いて互いを知ってからでも遅くないと思うよ。焦らずにやりなって」
「エロ小説なんて書きません! ちょっぴりHな小説です!」
「同じようなもんでしょ。――翔ちゃん、行こうか」
「はい」
先に更衣室を出た奈々さんに続き、俺も更衣室を出る。
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