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17話 クラムの丘
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コーデリアの視線を向けた先には小さいが賑わっている様子の花屋があった。
生花だけではなく雑貨類も売っているような店だったので、何かお土産になるものはないかと二人で店内へ入ったときだった。デビーが店の奥で花を模したピンを選んでいるのを後ろからコーデリアは眺めていた。
「あ!?」
甲高い叫び声に視線を向けると通りの中心で小さな子供が転ぶのが見えた。よく見ればそれは教会学校に通っているフランクではないか。しかもここは馬車や馬も頻繁に通る場所だ。
「大変……!」
慌ててコーデリアは店を飛び出した。
花屋の前の道も人通りが多い。一瞬見えたフランクを見失わないように人をかき分けて行く。
フランクの元にたどり着いたコーデリアは彼を連れて馬車や馬を避けて道の端に寄った。
「フランク、大丈夫?」
「コーデリア先生!?」
大きなアーモンド色の瞳をぱちりと瞬いたフランクが元気よく顔を上げた。傷が無いのを確認してほっとコーデリアは息を吐いた。
「あんなところにいたら危ないわ。一体何をしていたの?」
「ごめんなさい。露店で買ってもらったボールを落としちゃって……」
フランクはそっと手を開いて小さなボールを見せてくれた。これが良く跳ねて遊ぶと楽しいのだという。フランクも母親と一緒に花祭りに遊びに来ていたようだった。
「お母様は?」
「んと、あっちのアクセサリー屋さんにいる」
「じゃあそこまで送っていくわね」
おそらく母親がアクセサリーを選んでいる間に退屈して出てきてしまったのだろう。
コーデリアはフランクと手を繋いで店まで彼を送って行った。ちょうど慌てた様子で店から飛び出してきた母親にフランクを引き渡してふとコーデリアは顔を上げた。
「あら? えっと……ここは」
どこだろう?
周囲を見渡しても人だらけ、そして路地や曲がり角が多い。初めて来た街で、手を繋いでいたフランクのことばかり気にして周囲をあまり確認せずに歩いてきてしまった。
あの花屋はどこにも見えない。
(……どうしましょう。迷ってしまったみたいだわ)
賑やかな人混みの中、コーデリアは一人ぽつんと立ち尽くしていた。
(困ったわ。……あの花屋さんの場所もみつからない)
フランクを助け、彼を母親のいるアクセサリー屋に送ったまでは良かったがコーデリアはすっかり慣れない街の中で迷子になってしまっていた。デビーと入った花屋に戻ろうと思ったのだが、アンカーソン村と違って同じような高い建物が多く見通しも悪い。記憶を頼りに歩いていたらまったく違う道に出てしまったようでコーデリアは途方にくれていた。
そもそもコーデリアは貴族の令嬢なので一人で屋外を歩くという経験がアンカーソン村に来るまでほとんど無かったのだ。アンカーソン村はのどかで道も人も覚えるのにそれほど苦労はしなかったのだが。
(どうしましょう。頭がぐるぐるしてきたわ)
今日は花祭りのため周辺の地域からも人がやってきているらしい。余りの人の多さに人酔いしそうだ。ふらふらとコーデリアは近くにあったベンチで一休みする。
きっと今頃デビーは真っ青になって心配していることだろう。
「私……何をやっているのかしら」
「わあー、お父さん見て! 綺麗!」
己の情けなさにぽつりと呟いた時、近くから可愛らしい声が聞こえてきた。顔を上げると小さな女の子が父親の手を引いて歩いている。二人はどこかへ向かっているようだった。よく見ると周囲の他の人々もそちらへ向かっている。
何かあるのだろうかとそちらに視線を向けてコーデリアは目を見開いた。
街中でそこだけ建物ひとつなく開けた場所があった。広々とした大きな公園のようで、そこにはクラムの丘という看板が立っている。たしかに公園の奥に花々の咲く大きな丘が見えた。
コーデリアも人々の流れに乗って引き寄せられるようにその場所へ近づいていく。
「ここが、クラムの丘……」
なんて綺麗なのだろうとコーデリアはその丘を見つめた。
様々な花が植えられ一面に咲き誇っている。丘にはいくつか歩道があり人々も昇って楽しんでいるようだ。そしてやはり場所柄なのか恋人同士が多いようだった。
仲睦まじそうに通り過ぎていく恋人達を眺めてコーデリアはぼんやりと丘に咲く花々を眺めた。
(私もここにアルフレッド様と……)
コーデリアにホロル湖の星空を一緒に見たかったと言ったアルフレッド。コーデリアもまた美しい景色を彼と共有したいと自然と思っていた。
そこで我に返ったコーデリアは首を横に振った。
(馬鹿ね。私ったら何を考えているのかしら)
「ねえねえそこのお嬢さん。なんでこんなところに一人で来てるの?」
「え?」
ため息をついて引き返そうとした時、急に見知らぬ若い男に話しかけられた。やはりここに一人で来る人間は珍しいようだ。男は妙に気安い態度でコーデリアへ近づいてくる。コーデリアは驚いて男を見上げた。
「へえ、すごい可愛いじゃん! 一人なんだろ? 一緒にお茶でも」
「あ、あああの」
一体何なのだろうこの人は、とコーデリアは戸惑いっぱなしだ。
令嬢のコーデリアはナンパなど初めてだったのだ。とはいえ怪しい人間なのはなんとなく感じ取れる。どう断ろうかと困っていると、相手の男はコーデリアの手を掴もうとしてきた。
すると、その前にコーデリアは肩を後ろから引き寄せられた。
「悪いが彼女は俺の恋人なんだ。待たせたな、コーデリア」
「アルフレッド様……!」
「ちっ! なんだよ彼氏持ちかよ!」
コーデリアの肩を掴んで引き寄せたのはアルフレッドだった。彼の姿を見てぎょっとした様子の若い男は急につまらなそうな顔になって踵を返していった。
男が人混みの中に消えていくのをぽかんとした顔で眺めていたコーデリアはそこで我に返った。
「あ、アルフレッド様。どうしてここに……!」
「それはこっちの台詞だぞ。君を捜してたんだ。デビーが真っ青な顔して市庁舎に駆けこんできたんだ」
はあ、とほっとしたように息を吐くアルフレッドにコーデリアは慌てて頭を下げた。
「申し訳ありませんアルフレッド様。私、道に迷ってしまって……」
「……無事で良かったよ」
「助けていただきありがとうございます。あの、さっきの方は」
「君は深く考えなくていい」
コーデリアが顔を上げるとふっとアルフレッドが微笑んだ。その瞳にどきりとしてコーデリアはまた俯いてしまう。まったく伯爵令嬢ともあろう者が迷子だなんて情けない。それも年下の侍女に心配されるなんて、と恥ずかしくなる。デビーにはあとでちゃんと謝ってお詫びをしないといけない。
「クラムの丘か……」
「……はい。歩いていたら偶然ここにたどり着いたんです」
ふと顔を上げるとアルフレッドもクラムの丘を眺めていた。丘一面に咲く花の景色を見ていると胸がいっぱいになる。
「あ」
「どうした?」
「……願いが叶いました」
この景色を一緒に眺めたかったことを思い出したのだ。
こんなこと考えるのは馬鹿だと思っていたけれど。
「アルフレッド様とこの丘の景色を見たかったのです」
二人でクラムの丘の景色を見ることができただけで幸せだ。これで十分だと思っていたのだけれど。
(仮面の令嬢だなんて呼ばれている私にはもったいないくらい)
一瞬コバルトブルーの瞳を見開いたアルフレッドがそっと手を差し出してきた。
「アルフレッド様?」
「行こう」
アルフレッドはコーデリアの手を取るとクラムの丘へと歩き出した。
生花だけではなく雑貨類も売っているような店だったので、何かお土産になるものはないかと二人で店内へ入ったときだった。デビーが店の奥で花を模したピンを選んでいるのを後ろからコーデリアは眺めていた。
「あ!?」
甲高い叫び声に視線を向けると通りの中心で小さな子供が転ぶのが見えた。よく見ればそれは教会学校に通っているフランクではないか。しかもここは馬車や馬も頻繁に通る場所だ。
「大変……!」
慌ててコーデリアは店を飛び出した。
花屋の前の道も人通りが多い。一瞬見えたフランクを見失わないように人をかき分けて行く。
フランクの元にたどり着いたコーデリアは彼を連れて馬車や馬を避けて道の端に寄った。
「フランク、大丈夫?」
「コーデリア先生!?」
大きなアーモンド色の瞳をぱちりと瞬いたフランクが元気よく顔を上げた。傷が無いのを確認してほっとコーデリアは息を吐いた。
「あんなところにいたら危ないわ。一体何をしていたの?」
「ごめんなさい。露店で買ってもらったボールを落としちゃって……」
フランクはそっと手を開いて小さなボールを見せてくれた。これが良く跳ねて遊ぶと楽しいのだという。フランクも母親と一緒に花祭りに遊びに来ていたようだった。
「お母様は?」
「んと、あっちのアクセサリー屋さんにいる」
「じゃあそこまで送っていくわね」
おそらく母親がアクセサリーを選んでいる間に退屈して出てきてしまったのだろう。
コーデリアはフランクと手を繋いで店まで彼を送って行った。ちょうど慌てた様子で店から飛び出してきた母親にフランクを引き渡してふとコーデリアは顔を上げた。
「あら? えっと……ここは」
どこだろう?
周囲を見渡しても人だらけ、そして路地や曲がり角が多い。初めて来た街で、手を繋いでいたフランクのことばかり気にして周囲をあまり確認せずに歩いてきてしまった。
あの花屋はどこにも見えない。
(……どうしましょう。迷ってしまったみたいだわ)
賑やかな人混みの中、コーデリアは一人ぽつんと立ち尽くしていた。
(困ったわ。……あの花屋さんの場所もみつからない)
フランクを助け、彼を母親のいるアクセサリー屋に送ったまでは良かったがコーデリアはすっかり慣れない街の中で迷子になってしまっていた。デビーと入った花屋に戻ろうと思ったのだが、アンカーソン村と違って同じような高い建物が多く見通しも悪い。記憶を頼りに歩いていたらまったく違う道に出てしまったようでコーデリアは途方にくれていた。
そもそもコーデリアは貴族の令嬢なので一人で屋外を歩くという経験がアンカーソン村に来るまでほとんど無かったのだ。アンカーソン村はのどかで道も人も覚えるのにそれほど苦労はしなかったのだが。
(どうしましょう。頭がぐるぐるしてきたわ)
今日は花祭りのため周辺の地域からも人がやってきているらしい。余りの人の多さに人酔いしそうだ。ふらふらとコーデリアは近くにあったベンチで一休みする。
きっと今頃デビーは真っ青になって心配していることだろう。
「私……何をやっているのかしら」
「わあー、お父さん見て! 綺麗!」
己の情けなさにぽつりと呟いた時、近くから可愛らしい声が聞こえてきた。顔を上げると小さな女の子が父親の手を引いて歩いている。二人はどこかへ向かっているようだった。よく見ると周囲の他の人々もそちらへ向かっている。
何かあるのだろうかとそちらに視線を向けてコーデリアは目を見開いた。
街中でそこだけ建物ひとつなく開けた場所があった。広々とした大きな公園のようで、そこにはクラムの丘という看板が立っている。たしかに公園の奥に花々の咲く大きな丘が見えた。
コーデリアも人々の流れに乗って引き寄せられるようにその場所へ近づいていく。
「ここが、クラムの丘……」
なんて綺麗なのだろうとコーデリアはその丘を見つめた。
様々な花が植えられ一面に咲き誇っている。丘にはいくつか歩道があり人々も昇って楽しんでいるようだ。そしてやはり場所柄なのか恋人同士が多いようだった。
仲睦まじそうに通り過ぎていく恋人達を眺めてコーデリアはぼんやりと丘に咲く花々を眺めた。
(私もここにアルフレッド様と……)
コーデリアにホロル湖の星空を一緒に見たかったと言ったアルフレッド。コーデリアもまた美しい景色を彼と共有したいと自然と思っていた。
そこで我に返ったコーデリアは首を横に振った。
(馬鹿ね。私ったら何を考えているのかしら)
「ねえねえそこのお嬢さん。なんでこんなところに一人で来てるの?」
「え?」
ため息をついて引き返そうとした時、急に見知らぬ若い男に話しかけられた。やはりここに一人で来る人間は珍しいようだ。男は妙に気安い態度でコーデリアへ近づいてくる。コーデリアは驚いて男を見上げた。
「へえ、すごい可愛いじゃん! 一人なんだろ? 一緒にお茶でも」
「あ、あああの」
一体何なのだろうこの人は、とコーデリアは戸惑いっぱなしだ。
令嬢のコーデリアはナンパなど初めてだったのだ。とはいえ怪しい人間なのはなんとなく感じ取れる。どう断ろうかと困っていると、相手の男はコーデリアの手を掴もうとしてきた。
すると、その前にコーデリアは肩を後ろから引き寄せられた。
「悪いが彼女は俺の恋人なんだ。待たせたな、コーデリア」
「アルフレッド様……!」
「ちっ! なんだよ彼氏持ちかよ!」
コーデリアの肩を掴んで引き寄せたのはアルフレッドだった。彼の姿を見てぎょっとした様子の若い男は急につまらなそうな顔になって踵を返していった。
男が人混みの中に消えていくのをぽかんとした顔で眺めていたコーデリアはそこで我に返った。
「あ、アルフレッド様。どうしてここに……!」
「それはこっちの台詞だぞ。君を捜してたんだ。デビーが真っ青な顔して市庁舎に駆けこんできたんだ」
はあ、とほっとしたように息を吐くアルフレッドにコーデリアは慌てて頭を下げた。
「申し訳ありませんアルフレッド様。私、道に迷ってしまって……」
「……無事で良かったよ」
「助けていただきありがとうございます。あの、さっきの方は」
「君は深く考えなくていい」
コーデリアが顔を上げるとふっとアルフレッドが微笑んだ。その瞳にどきりとしてコーデリアはまた俯いてしまう。まったく伯爵令嬢ともあろう者が迷子だなんて情けない。それも年下の侍女に心配されるなんて、と恥ずかしくなる。デビーにはあとでちゃんと謝ってお詫びをしないといけない。
「クラムの丘か……」
「……はい。歩いていたら偶然ここにたどり着いたんです」
ふと顔を上げるとアルフレッドもクラムの丘を眺めていた。丘一面に咲く花の景色を見ていると胸がいっぱいになる。
「あ」
「どうした?」
「……願いが叶いました」
この景色を一緒に眺めたかったことを思い出したのだ。
こんなこと考えるのは馬鹿だと思っていたけれど。
「アルフレッド様とこの丘の景色を見たかったのです」
二人でクラムの丘の景色を見ることができただけで幸せだ。これで十分だと思っていたのだけれど。
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