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2.転生先は…
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よくある展開で頭を打ったとか
病気で生死を彷徨って前世を思い出して
転生したとか本で読んだ事あるけど。
私の場合そんな怪我も病気もなく大好きなお茶、
大好きなお菓子を食べてる瞬間に思い出した。
ここは私が好きだった小説の世界だって。
---ここはカムバーディナル国---
活気ある人々に華やかな街並み。
私はその街並みから少し外れに住む
ダンパーネ伯爵の令嬢だ。
街付近に住んでいる貴族達とは少し違い、
そこそこ田舎に属するゆっくり時間が進むような感覚の、ほのぼのしたダンパーネ領に住んでいる。
私の家族もおっとりした性格の人達が多い。
人見知りという事も相まって、自然が沢山あるこの田舎で私は動物や魔獣達が私の友達と言っても過言ではない。もっぱら人付き合いをするよりも彼らと触れ合って遊んでいる事が多い。
魔獣は周りから恐れられているが魔力の暴走等よっぽどの事が無い限り凶暴化しない。私は動物と同じ感覚で接している。
そんなある日、前触れもなく私は前世で大好きだった小説の世界に転生したのだと思い出してしまった。
思い出したきっかけは、小説の世界でしか見たことのないキラキラと金色に輝く綿飴のような、ふわふわしたこの『キリア』というお菓子だった。
でも…ダンパーネ領なんて聞いた事ない。
ましてやスレイ・ダンパーネという私の名前なんて、あの前世で大ヒットした『最恐王太子の溺愛が止まらない』の話に一切出てこなかった。
カムバーディナル国の名前は出てきたからここは『最恐王子』の世界で間違いない…。
と言うことは…
私はモブ中のモブ!?!?!?
え、それってめちゃくちゃラッキーじゃない!
ヒロインと王子のキュンを外野で見られるってことよね??
しかもあの小説の挿絵、画力が良過ぎてイケメンと美少女ばかりだったから実写で見られるなんて目の保養になるじゃない!
私はヒロインみたいに紆余曲折ある人生より
穏やかに過ごすのが1番合ってるし今回最高の人生を送れる気しかしない。
今は13歳だから1年後には私も王都にある学園に入学する事になる。
という事は1年後にあの物語が始まるのね!?
まぁ…!!楽しみが増えたわ!!
と1人でキラキラした目で『キリア』を食べながら1人妄想をしていた。
「スー…何を1人でニヤニヤしながらキリア食べているんだい?どうせ変な妄想してるんだろ?」
と呆れた声を出しながら近寄ってくる1人の男性。
「カイお兄様、遅いです!カイお兄様とお茶するの楽しみに待っていたんですから!」
「ごめんごめん。ちょっと色々あってね…。でもこれから可愛い大好きなスーとの時間を沢山過ごせるのが嬉しいんだ。機嫌直してくれ。」
と優しい声を掛けてくれるこの方は
ダンパーネ家の次男、カイルお兄様。
カイお兄様は私より3つ歳上の15歳。
綺麗なシルバーの髪に宝石の様な緑の瞳に中性的な顔立ち。頭がとても良く、街を歩けば誰もが振り向くイケメン!の自慢のお兄様。
美形に産まれるなんて羨ましい!!!
そんなカイお兄様と一緒に居られるこの穏やかな時間が大好きで今日のお茶は特に楽しみにしていた。
「カイお兄様、もう学園はお休みでしたよね?暫くは家にいられます?」
「そうだね。暫くは家にいるよ。毎日スーと楽しくお喋りしたり出掛けたりしたい所なんだが…今日はスーに紹介したい人がいるんだ。」
カイお兄様は私に少し言いづらそうに伝えた。
「もしかして…カイお兄様の婚約者でも決まったの?どんな方?!詳しく教えて下さる??」
我が家は兄が2人に私の3人兄妹なのでお義姉が出来るのはとても嬉しい。
キラキラした目でカイお兄様を見る。
「スー…生憎と婚約者はまだ決まっていないよ。
スーの様に可愛くて愛おしいと思える女性が居ればいいんだが、僕はスーしか目に入らな…いやそうじゃなくて、今回僕の友達がダンパーネ領に一緒に来ているんだ。だからお義姉様じゃなくて…お兄様?が1人増えるのかな。学校が休みの間は僕たちの家に住むことになったから紹介しておこうと思ってね。スー、僕の友達と仲良くしてくれるかい?」
カイお兄様は私にニコッと優しい笑みを向けてまだ話し続けている。
うわぁ…
イケメンの笑顔の破壊力凄まじい…笑顔が眩しいってまさにこの事ね。
カイお兄様の笑顔は色気も少しあるから世の女性を籠絡させてしまうのでは…と思わんばかり。
もうキラキラが…目に刺激的だわ。
「スー…聞いていたか?」
「あ…ごめんなさい。お兄様の笑顔が
とても素敵で見惚れてしまってたわ。
お兄様?をご紹介して下さるのですね。
とても楽しみですわ。」
「スーも相変わらずとても可愛いよ。
結婚なんてせずにスーと一緒に居たいくらいだ。」
でた…シスコン発言…。
ふふ、と愛想笑いでスルーする事にした。
話を広げると妹愛が止まらなくなるのがカイお兄様の難点…。ここは笑顔でスルーが1番。
お兄様と他愛もない話をしていたら少し遠くから男の子がやってきた。
茶髪に茶色の瞳、一見普通の外見のようだけど
とても綺麗な顔立ちで歩く姿もとても綺麗な歩き方だった。
これが私のモブ人生を大きく狂わす出会いだった。
病気で生死を彷徨って前世を思い出して
転生したとか本で読んだ事あるけど。
私の場合そんな怪我も病気もなく大好きなお茶、
大好きなお菓子を食べてる瞬間に思い出した。
ここは私が好きだった小説の世界だって。
---ここはカムバーディナル国---
活気ある人々に華やかな街並み。
私はその街並みから少し外れに住む
ダンパーネ伯爵の令嬢だ。
街付近に住んでいる貴族達とは少し違い、
そこそこ田舎に属するゆっくり時間が進むような感覚の、ほのぼのしたダンパーネ領に住んでいる。
私の家族もおっとりした性格の人達が多い。
人見知りという事も相まって、自然が沢山あるこの田舎で私は動物や魔獣達が私の友達と言っても過言ではない。もっぱら人付き合いをするよりも彼らと触れ合って遊んでいる事が多い。
魔獣は周りから恐れられているが魔力の暴走等よっぽどの事が無い限り凶暴化しない。私は動物と同じ感覚で接している。
そんなある日、前触れもなく私は前世で大好きだった小説の世界に転生したのだと思い出してしまった。
思い出したきっかけは、小説の世界でしか見たことのないキラキラと金色に輝く綿飴のような、ふわふわしたこの『キリア』というお菓子だった。
でも…ダンパーネ領なんて聞いた事ない。
ましてやスレイ・ダンパーネという私の名前なんて、あの前世で大ヒットした『最恐王太子の溺愛が止まらない』の話に一切出てこなかった。
カムバーディナル国の名前は出てきたからここは『最恐王子』の世界で間違いない…。
と言うことは…
私はモブ中のモブ!?!?!?
え、それってめちゃくちゃラッキーじゃない!
ヒロインと王子のキュンを外野で見られるってことよね??
しかもあの小説の挿絵、画力が良過ぎてイケメンと美少女ばかりだったから実写で見られるなんて目の保養になるじゃない!
私はヒロインみたいに紆余曲折ある人生より
穏やかに過ごすのが1番合ってるし今回最高の人生を送れる気しかしない。
今は13歳だから1年後には私も王都にある学園に入学する事になる。
という事は1年後にあの物語が始まるのね!?
まぁ…!!楽しみが増えたわ!!
と1人でキラキラした目で『キリア』を食べながら1人妄想をしていた。
「スー…何を1人でニヤニヤしながらキリア食べているんだい?どうせ変な妄想してるんだろ?」
と呆れた声を出しながら近寄ってくる1人の男性。
「カイお兄様、遅いです!カイお兄様とお茶するの楽しみに待っていたんですから!」
「ごめんごめん。ちょっと色々あってね…。でもこれから可愛い大好きなスーとの時間を沢山過ごせるのが嬉しいんだ。機嫌直してくれ。」
と優しい声を掛けてくれるこの方は
ダンパーネ家の次男、カイルお兄様。
カイお兄様は私より3つ歳上の15歳。
綺麗なシルバーの髪に宝石の様な緑の瞳に中性的な顔立ち。頭がとても良く、街を歩けば誰もが振り向くイケメン!の自慢のお兄様。
美形に産まれるなんて羨ましい!!!
そんなカイお兄様と一緒に居られるこの穏やかな時間が大好きで今日のお茶は特に楽しみにしていた。
「カイお兄様、もう学園はお休みでしたよね?暫くは家にいられます?」
「そうだね。暫くは家にいるよ。毎日スーと楽しくお喋りしたり出掛けたりしたい所なんだが…今日はスーに紹介したい人がいるんだ。」
カイお兄様は私に少し言いづらそうに伝えた。
「もしかして…カイお兄様の婚約者でも決まったの?どんな方?!詳しく教えて下さる??」
我が家は兄が2人に私の3人兄妹なのでお義姉が出来るのはとても嬉しい。
キラキラした目でカイお兄様を見る。
「スー…生憎と婚約者はまだ決まっていないよ。
スーの様に可愛くて愛おしいと思える女性が居ればいいんだが、僕はスーしか目に入らな…いやそうじゃなくて、今回僕の友達がダンパーネ領に一緒に来ているんだ。だからお義姉様じゃなくて…お兄様?が1人増えるのかな。学校が休みの間は僕たちの家に住むことになったから紹介しておこうと思ってね。スー、僕の友達と仲良くしてくれるかい?」
カイお兄様は私にニコッと優しい笑みを向けてまだ話し続けている。
うわぁ…
イケメンの笑顔の破壊力凄まじい…笑顔が眩しいってまさにこの事ね。
カイお兄様の笑顔は色気も少しあるから世の女性を籠絡させてしまうのでは…と思わんばかり。
もうキラキラが…目に刺激的だわ。
「スー…聞いていたか?」
「あ…ごめんなさい。お兄様の笑顔が
とても素敵で見惚れてしまってたわ。
お兄様?をご紹介して下さるのですね。
とても楽しみですわ。」
「スーも相変わらずとても可愛いよ。
結婚なんてせずにスーと一緒に居たいくらいだ。」
でた…シスコン発言…。
ふふ、と愛想笑いでスルーする事にした。
話を広げると妹愛が止まらなくなるのがカイお兄様の難点…。ここは笑顔でスルーが1番。
お兄様と他愛もない話をしていたら少し遠くから男の子がやってきた。
茶髪に茶色の瞳、一見普通の外見のようだけど
とても綺麗な顔立ちで歩く姿もとても綺麗な歩き方だった。
これが私のモブ人生を大きく狂わす出会いだった。
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