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52.アロイスの裏切り(1)
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アロイス様と目が合いニヤッと笑うシリウス様。
アロイス様は少し迷っているようにも見えた。
何とかしないと小説通りに物語が進んでしまう。
そうなると、ここでルル様は亡くなってしまう事になる…。何がなんでも阻止したい…!目の前で人の裏切りを見る事も耐えられない。
私の心臓がドクンドクンと大きく鳴る。
シリウス様は火を出し、ルル様に向けて攻撃する。
「シリウス王子!もうやめろ!」
カイお兄様とドウェイン様はシリウス様の所に向かって走った。
2人はシリウス様を止めるつもりなんだわ。
でも…アロイス様は…
アロイス様に視線を送ると少し手が震えていたが意を決したようで、その震えている手をのばし魔法を出そうとしていた。
アロイス様が手を伸ばした先には、シリウス様の火魔法がルル様に向かっている。
ルル様はその火を消そうと氷魔法を発動しようとしていた。
だめだわ…!アロイス様の風魔法でルル様が発動させた氷の位置をずらすつもりだわ!
ルル様に直接火を当てるつもりかもしれない…!
もう考えている時間はない。
お願い間に合って…!!
私は急いで走りアロイス様の目の前まで行った。
「アロイス様!駄目!!」
アロイス様の魔法を発動させようとしている手を押さえて止めるつもりが間に合わず、既に手から出ている風魔法の攻撃を私はお腹にもろに喰らってしまった。
「ゔぁ…あああ…」
私は痛みを我慢したが思いの外、風の威力が強すぎて弾き飛ばされてしまう。
「え…」
アロイス様は顔面が真っ青になっていた。
シリウスがアロイスの状況を見るために目線を送った。そこには想像もしていない光景が見える。
「は…?おい何やってんだ!?」
シリウスはスレイが魔法を喰らって空中に弾き飛ばされた方向へ走り出す。
「スレイちゃん!!」
その言葉に皆が反応して振り返る。
スレイが飛ばされる先に大きな木があった。
「スー!!危ない!」
カイルが叫び、走ってスレイを助けに行こうとする。
ルルドも走ってスレイの場所に向かう。
カイルとルルドが飛ばされたスレイをしっかりと抱き止めた。
ドサッと3人で木の前で倒れる。
「…っぶな…」
「ルル、助かった…。スー?スー!大丈夫か?」
「う…ん…カイお兄様…ルル様は…?」
私は一瞬気を失っていたがすぐに目覚めた。
「スー…何やってるんだ。危ないから下がっていなさいと言っただろ?」
「ご、ごめんなさい…ルル様は無事ですか!?」
「俺は何ともない。スーは怪我していないのか?大丈夫か?」
その時お腹に痛みを伴う。
「痛っ…」
お腹が蹴られた感覚と似た衝撃を受けたからきっと打撲になっているだろう。
「スー!どこか痛いのか?」
「いえ…大丈夫です。それより、ルル様が無事で良かった。」
「スー、こういう時に自分の心配より俺の心配なんかして…」
ここはルル様が亡くなるシーンだったからそりゃ心配になるわよ!
一応フラグ折り成功したのよね…?
アロイス様の攻撃を回避出来て良かった。
「スー、歩けるか?無理なら兄さんが…」
「いえ、カイお兄様本当に大丈夫です。心配してくれてありがとう」
カイお兄様はアロイス様を見た。顔色が悪く手が震えている事に気付く。
「アロイス…お前何をしようとしたんだ…!」
「い、いや…違っ…」
カイお兄様はアロイス様を睨みながら怒鳴っている。
どうしよう、アロイス様には何か事情があるのかもしれない。仲違いさせてしまったらそれこそ思う壺かも…!
「待ってお兄様!ごめんなさい。私が悪いの…ル・ル・様・の・援・護・を・し・よ・う・と・し・た・ア・ロ・イ・ス・様・の前に勝手に私が出てしまっていたから…本当にごめんなさい。」
アロイス様はきょとんとした顔で私を見た。
「…スー。危ないからもうこんな事しないでくれ…。」
「ごめんなさい…」
「怪我がないかだけ確認するから一緒に救護室へ行こう。皆、僕はちょっと失礼するよ。それまでに君たちの喧嘩終わらせてくれるよね?」
カイお兄様は怒りを隠して笑っていた。
「スー、君には説教しないとだね?」
「う…はい。」
私はカイお兄様にお姫様抱っこをされながら救護室へ向かった。
アロイス様は少し迷っているようにも見えた。
何とかしないと小説通りに物語が進んでしまう。
そうなると、ここでルル様は亡くなってしまう事になる…。何がなんでも阻止したい…!目の前で人の裏切りを見る事も耐えられない。
私の心臓がドクンドクンと大きく鳴る。
シリウス様は火を出し、ルル様に向けて攻撃する。
「シリウス王子!もうやめろ!」
カイお兄様とドウェイン様はシリウス様の所に向かって走った。
2人はシリウス様を止めるつもりなんだわ。
でも…アロイス様は…
アロイス様に視線を送ると少し手が震えていたが意を決したようで、その震えている手をのばし魔法を出そうとしていた。
アロイス様が手を伸ばした先には、シリウス様の火魔法がルル様に向かっている。
ルル様はその火を消そうと氷魔法を発動しようとしていた。
だめだわ…!アロイス様の風魔法でルル様が発動させた氷の位置をずらすつもりだわ!
ルル様に直接火を当てるつもりかもしれない…!
もう考えている時間はない。
お願い間に合って…!!
私は急いで走りアロイス様の目の前まで行った。
「アロイス様!駄目!!」
アロイス様の魔法を発動させようとしている手を押さえて止めるつもりが間に合わず、既に手から出ている風魔法の攻撃を私はお腹にもろに喰らってしまった。
「ゔぁ…あああ…」
私は痛みを我慢したが思いの外、風の威力が強すぎて弾き飛ばされてしまう。
「え…」
アロイス様は顔面が真っ青になっていた。
シリウスがアロイスの状況を見るために目線を送った。そこには想像もしていない光景が見える。
「は…?おい何やってんだ!?」
シリウスはスレイが魔法を喰らって空中に弾き飛ばされた方向へ走り出す。
「スレイちゃん!!」
その言葉に皆が反応して振り返る。
スレイが飛ばされる先に大きな木があった。
「スー!!危ない!」
カイルが叫び、走ってスレイを助けに行こうとする。
ルルドも走ってスレイの場所に向かう。
カイルとルルドが飛ばされたスレイをしっかりと抱き止めた。
ドサッと3人で木の前で倒れる。
「…っぶな…」
「ルル、助かった…。スー?スー!大丈夫か?」
「う…ん…カイお兄様…ルル様は…?」
私は一瞬気を失っていたがすぐに目覚めた。
「スー…何やってるんだ。危ないから下がっていなさいと言っただろ?」
「ご、ごめんなさい…ルル様は無事ですか!?」
「俺は何ともない。スーは怪我していないのか?大丈夫か?」
その時お腹に痛みを伴う。
「痛っ…」
お腹が蹴られた感覚と似た衝撃を受けたからきっと打撲になっているだろう。
「スー!どこか痛いのか?」
「いえ…大丈夫です。それより、ルル様が無事で良かった。」
「スー、こういう時に自分の心配より俺の心配なんかして…」
ここはルル様が亡くなるシーンだったからそりゃ心配になるわよ!
一応フラグ折り成功したのよね…?
アロイス様の攻撃を回避出来て良かった。
「スー、歩けるか?無理なら兄さんが…」
「いえ、カイお兄様本当に大丈夫です。心配してくれてありがとう」
カイお兄様はアロイス様を見た。顔色が悪く手が震えている事に気付く。
「アロイス…お前何をしようとしたんだ…!」
「い、いや…違っ…」
カイお兄様はアロイス様を睨みながら怒鳴っている。
どうしよう、アロイス様には何か事情があるのかもしれない。仲違いさせてしまったらそれこそ思う壺かも…!
「待ってお兄様!ごめんなさい。私が悪いの…ル・ル・様・の・援・護・を・し・よ・う・と・し・た・ア・ロ・イ・ス・様・の前に勝手に私が出てしまっていたから…本当にごめんなさい。」
アロイス様はきょとんとした顔で私を見た。
「…スー。危ないからもうこんな事しないでくれ…。」
「ごめんなさい…」
「怪我がないかだけ確認するから一緒に救護室へ行こう。皆、僕はちょっと失礼するよ。それまでに君たちの喧嘩終わらせてくれるよね?」
カイお兄様は怒りを隠して笑っていた。
「スー、君には説教しないとだね?」
「う…はい。」
私はカイお兄様にお姫様抱っこをされながら救護室へ向かった。
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