転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀

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109.王宮からの手紙(1)

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「そういう事で、お父様、お母様。私は仮の婚約者候補としてルル様のお側に暫くはいる事になりました。」
「まぁ…!スレイちゃん大丈夫なの??王妃様がそんな人だったなんて…」
「人を人として扱わず、自分本意な考え方な人だ。許せないな…。」

お父様もお母様も私の心配をしてくれていた。

「ルルは本当に強いから大丈夫だよ母さん。実力は陛下よりもあるんじゃないかと言われてるみたいだよ。」
「まぁ!そんなにお強いの?頼りになりますわね、スレイちゃん。」
「ええ、そうね。カイお兄様もシリウス様もいらっしゃるし心強いですわ。でも、ルル様と陛下の仲があまり宜しくないみたいなので心配です。ルル様が蔑ろにされないかと…。」


カイお兄様が私の肩をポンと叩いた。

「大丈夫だよ。もし何かあったときは俺もドウェインもアロイスもいるし、今はシリウス殿下もいるだろ?」
「そうですね。」
「後何日かすると兄さんも帰ってくるし。また皆で話し合おうか。」
「そうしますわ。お父様、お母様。また話がまとまりましたらお伝えしますわ。」
「ああ。行き詰まる事があったら直ぐに父さんに言いなさい。父さんだって子供たちの味方なんだからな。」
「ありがとうございます。」

(うちの両親は本当に優しいし、強い。この家族の元に生まれて良かった…。)









5日間程経った頃、1通の手紙が王宮から届いた。

私はお父様に呼ばれ、執務室に来た。
コンコンとノックをする。

「お父様、スレイです。」
「ああ、入りなさい。」
「お父様、どうされましたか?」

いつもは食事の時や休憩中などちょこちょこと両親とは顔を合わす事が多いのに。
今日は執務室に呼ばれるなんてよっぽどの事がない限りこんな事はしない筈。

「お父様、何か急ぎで伝えたい事があるのでしょうか?」
「ああ。実はな、さっき王宮から手紙が届いたんだ。」
「王宮から…?それはルル様との婚約の話のことでしょうか?」
「いや、違う…」

お父様の表情が曇っていた。

「まさか…王妃様…でしょうか?」

お父様はコクンと頷く。

「手紙には是非とも王妃の元で侍女として最側近になって欲しいと書かれていた。」

(やっぱり…ルル様やシリウス様の話通りになっているわ。でもまだ…)

「ルルド王太子殿下からはまだ連絡が来ないんだ…。」

嘘!?このままだとルル様がくる前にこの手紙のお返事を返さなきゃいけなくなる…!!

「どうしたら…」

私もお父様もどうすればいいのか考え込んでいた。


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