1 / 110
第四章その1 ~大ピンチ!?~ 無敵の魔王と堕ちた聖者編
四国からの増援
しおりを挟む
その日この国の人々は、初めて邪神と相対した。
琵琶湖に立ち上がる黒い巨体を目にした時、彼らは瞬時に理解したのだ。
生きとし生ける全ての者のはるか頭上に君臨する、恐怖の邪神の実力を。
いかな抵抗も灰燼に帰せしめる、絶対的破壊者の再来を。
かつて須佐之男の知略で首を落とされ、魂を8つに砕かれた魔王が今、再び肉の体を得て復活した。
あれを止められる生物は、この地上に存在しない。
『魔王ディアヌス弱体化、琵琶湖にてほぼ孤立状態』
第2・第4船団から発せられたその誤情報は、不気味とも思える速度で日本全土を駆け巡った。
各地を統べる船団政府は、先に結ばれた『対ディアヌス軍事協定』の取り決めに従い、急ぎ戦力を送ったのだ。
だがほどなくして、人々は『先遣隊壊走』の報せを聞く事になる。
「どないなってんねん。敵の大将、弱ってたんやなかったんか……!?」
栗色の髪をショートカットにした少女・難波は、身を乗り出して呟いた。
ディアヌス討伐のために急行中の、航空輸送機の中である。
簡素な搭乗者控え室には幾つかの椅子が据えられ、難波達はそこに腰掛けてモニターを見ていたのだ。
次々画面に舞い込む損害報告に面食らう難波を、傍らの少女・カノンがたしなめる。
「……どうもそうじゃないみたいね。このみ、ちょっと落ち着きなさいよ」
「せやかてカノっち」
カノンは静かに首を振った。緩やかにウェーブを描く長い髪から、甘い香りが漂ってくる。
彼女の名は望月カノン。大人びた風貌に違わず、冷静な判断力を持つ親友だ。
難波の所属する隊の副官たる人物なのだが、当の隊長はよその船団に遠征中で、しかも琵琶湖で魔王と交戦した可能性が高いという。
「う~ん、落ち着けて言われてもなあ……」
難波は頭を掻きながら、不安を抑えきれずに歩き回った。
「だから座ってろって。座禅しろとまで言わんが、慌てたってどうなるもんでもないだろう」
座席に座る巨大な毛玉……もとい、もっさりした頭髪に全身を覆われた少年がそう言った。
彼は毛の合間から手を伸ばし、剃刀で髪をそり落としていく。
数瞬後、スキンヘッドになった少年は、やはり難波と同じ隊に属する香川だ。
あの鎧姿のお姫様・鶴姫の魔法により、頭髪が異常な速さで伸びるようになった彼は、日に何度も毛玉に姿を変えるのである。
「ああすっきりした。落ち武者ヘアーじゃなくなったのはいいが、伸びるの早過ぎるからなあ」
箒で髪を片付ける香川に、もう一人の少年が言う。
「けどよぉ香川、これが落ち着いていられるかよ。敵の魔王が暴れてんだろ?」
少し小柄だが、短髪でいかにも活発そうな彼は宮島。
今は頭の後ろで手を組んで、逸る気持ちを抑え切れないように、足の踵を小刻みに上下させている。
「ああ、早く助けに行きてえよ。状況もよく分かんねえし、隊長どうしてんのかなあ」
「……生きてるわよ絶対。殺しても死なないんだから、あのバカ……!」
カノンは少し怒ったように答える。ぎゅっと胸元で手を握り、まるで祈るような仕草だった。
(うわあ……いつもやけど、ごっつ絵になるやんカノっち……)
こんな状況ではあったが、難波は思わず見とれてしまった。
人並み外れた容貌と、スレンダーなのに出るところがしっかり出た肢体。
難波も女性的な魅力には自信がある方だったが、このカノンという副官には、どうも美の女神がえこ贔屓しているのではないかと勘ぐってしまう。
どこか日本人離れしたスタイルの良さとでもというのか……まるで幼い頃に憧れた、西洋童話のお姫様だ。
見た目よりかなり力も強いし、どこで身につけたのか、熟練の医師にも劣らない医療技術まで持っているのだ。
(こういうのが生まれながらの『反則級才能』持ちなんやな)
と難波は思うが、そこでふとカノンの首筋辺りに、模様のようなものが浮かんだ。
「えっ……?」
難波が目を凝らすと、模様は既に消えている。
たぶん見間違いだろう。我ながら相当追い込まれているようだ。
難波は気持ちを入れ替るべく、ぶんぶん首を左右に振った。
「鳴っち、うちらが行くまで無茶せんでや……!」
難波が遠い隊長に言い聞かせるように呟いた時、不意にモニターにノイズが走った。
不規則に滅茶苦茶な映像が入り乱れると、小さな生き物達が画面に映る。
子犬ぐらいの大きさの彼らは、それぞれキツネ、猿、狛犬、牛……龍と鹿だけは他より大きいが、要するにこの連中は、八百万の神に仕える神使なのだ。
「あれっ、なんや、神使のみんなか?」
難波が驚くと、神使達はてんで勝手に飛び跳ねながら訴えかけてきた。
牛は『モウ大変です』とプラカードを掲げているし、龍はダンベルでお手玉を、鹿は煙管で猿の菅笠をばんばん叩いて叫んでいる。
「そ、そないいっぺんに喋られても分からんで……」
難波が閉口していると、牛が一同を代表して語りかけた。
「慌ててもウシわけありません、本当に一大事です! とにかくここに! 出来るだけ早く来て下さい!」
狛犬とキツネが掲げる地図の一点を指し示し、牛は手足を振り回して叫んだ。
「姫様と黒鷹殿もおられますが、とにかく大ピンチで! 早くしないと、黒鷹殿は亡者になります!」
「よ、よっしゃ、任せとき!」
難波は頷くと、壁の通信端末で操縦席に連絡を取る。
航空班は即座に応答、当初の目的地である琵琶湖方面から、やや東寄りに進路を変えた。
難波はわざと強気を装い、パイロットスーツの胸を叩いた。あの鎧姿のお姫様が、いつもしていた仕草をまねてだ。
「よっしゃ、うちらが行くなら安心やで! 亡者だかモジャモジャだか知らんけど、こっちには元祖モジャモジャ・香川がおるしな!」
「そっそうだ、よく分からんが任せとけ!」
急に話をふられ、香川も慌ててこくこく頷く。
興奮してぐっと拳を握ったせいか、ズボッと髪の毛が伸びて逆立ったが、今そんな事はどうでもいいのだ。
琵琶湖に立ち上がる黒い巨体を目にした時、彼らは瞬時に理解したのだ。
生きとし生ける全ての者のはるか頭上に君臨する、恐怖の邪神の実力を。
いかな抵抗も灰燼に帰せしめる、絶対的破壊者の再来を。
かつて須佐之男の知略で首を落とされ、魂を8つに砕かれた魔王が今、再び肉の体を得て復活した。
あれを止められる生物は、この地上に存在しない。
『魔王ディアヌス弱体化、琵琶湖にてほぼ孤立状態』
第2・第4船団から発せられたその誤情報は、不気味とも思える速度で日本全土を駆け巡った。
各地を統べる船団政府は、先に結ばれた『対ディアヌス軍事協定』の取り決めに従い、急ぎ戦力を送ったのだ。
だがほどなくして、人々は『先遣隊壊走』の報せを聞く事になる。
「どないなってんねん。敵の大将、弱ってたんやなかったんか……!?」
栗色の髪をショートカットにした少女・難波は、身を乗り出して呟いた。
ディアヌス討伐のために急行中の、航空輸送機の中である。
簡素な搭乗者控え室には幾つかの椅子が据えられ、難波達はそこに腰掛けてモニターを見ていたのだ。
次々画面に舞い込む損害報告に面食らう難波を、傍らの少女・カノンがたしなめる。
「……どうもそうじゃないみたいね。このみ、ちょっと落ち着きなさいよ」
「せやかてカノっち」
カノンは静かに首を振った。緩やかにウェーブを描く長い髪から、甘い香りが漂ってくる。
彼女の名は望月カノン。大人びた風貌に違わず、冷静な判断力を持つ親友だ。
難波の所属する隊の副官たる人物なのだが、当の隊長はよその船団に遠征中で、しかも琵琶湖で魔王と交戦した可能性が高いという。
「う~ん、落ち着けて言われてもなあ……」
難波は頭を掻きながら、不安を抑えきれずに歩き回った。
「だから座ってろって。座禅しろとまで言わんが、慌てたってどうなるもんでもないだろう」
座席に座る巨大な毛玉……もとい、もっさりした頭髪に全身を覆われた少年がそう言った。
彼は毛の合間から手を伸ばし、剃刀で髪をそり落としていく。
数瞬後、スキンヘッドになった少年は、やはり難波と同じ隊に属する香川だ。
あの鎧姿のお姫様・鶴姫の魔法により、頭髪が異常な速さで伸びるようになった彼は、日に何度も毛玉に姿を変えるのである。
「ああすっきりした。落ち武者ヘアーじゃなくなったのはいいが、伸びるの早過ぎるからなあ」
箒で髪を片付ける香川に、もう一人の少年が言う。
「けどよぉ香川、これが落ち着いていられるかよ。敵の魔王が暴れてんだろ?」
少し小柄だが、短髪でいかにも活発そうな彼は宮島。
今は頭の後ろで手を組んで、逸る気持ちを抑え切れないように、足の踵を小刻みに上下させている。
「ああ、早く助けに行きてえよ。状況もよく分かんねえし、隊長どうしてんのかなあ」
「……生きてるわよ絶対。殺しても死なないんだから、あのバカ……!」
カノンは少し怒ったように答える。ぎゅっと胸元で手を握り、まるで祈るような仕草だった。
(うわあ……いつもやけど、ごっつ絵になるやんカノっち……)
こんな状況ではあったが、難波は思わず見とれてしまった。
人並み外れた容貌と、スレンダーなのに出るところがしっかり出た肢体。
難波も女性的な魅力には自信がある方だったが、このカノンという副官には、どうも美の女神がえこ贔屓しているのではないかと勘ぐってしまう。
どこか日本人離れしたスタイルの良さとでもというのか……まるで幼い頃に憧れた、西洋童話のお姫様だ。
見た目よりかなり力も強いし、どこで身につけたのか、熟練の医師にも劣らない医療技術まで持っているのだ。
(こういうのが生まれながらの『反則級才能』持ちなんやな)
と難波は思うが、そこでふとカノンの首筋辺りに、模様のようなものが浮かんだ。
「えっ……?」
難波が目を凝らすと、模様は既に消えている。
たぶん見間違いだろう。我ながら相当追い込まれているようだ。
難波は気持ちを入れ替るべく、ぶんぶん首を左右に振った。
「鳴っち、うちらが行くまで無茶せんでや……!」
難波が遠い隊長に言い聞かせるように呟いた時、不意にモニターにノイズが走った。
不規則に滅茶苦茶な映像が入り乱れると、小さな生き物達が画面に映る。
子犬ぐらいの大きさの彼らは、それぞれキツネ、猿、狛犬、牛……龍と鹿だけは他より大きいが、要するにこの連中は、八百万の神に仕える神使なのだ。
「あれっ、なんや、神使のみんなか?」
難波が驚くと、神使達はてんで勝手に飛び跳ねながら訴えかけてきた。
牛は『モウ大変です』とプラカードを掲げているし、龍はダンベルでお手玉を、鹿は煙管で猿の菅笠をばんばん叩いて叫んでいる。
「そ、そないいっぺんに喋られても分からんで……」
難波が閉口していると、牛が一同を代表して語りかけた。
「慌ててもウシわけありません、本当に一大事です! とにかくここに! 出来るだけ早く来て下さい!」
狛犬とキツネが掲げる地図の一点を指し示し、牛は手足を振り回して叫んだ。
「姫様と黒鷹殿もおられますが、とにかく大ピンチで! 早くしないと、黒鷹殿は亡者になります!」
「よ、よっしゃ、任せとき!」
難波は頷くと、壁の通信端末で操縦席に連絡を取る。
航空班は即座に応答、当初の目的地である琵琶湖方面から、やや東寄りに進路を変えた。
難波はわざと強気を装い、パイロットスーツの胸を叩いた。あの鎧姿のお姫様が、いつもしていた仕草をまねてだ。
「よっしゃ、うちらが行くなら安心やで! 亡者だかモジャモジャだか知らんけど、こっちには元祖モジャモジャ・香川がおるしな!」
「そっそうだ、よく分からんが任せとけ!」
急に話をふられ、香川も慌ててこくこく頷く。
興奮してぐっと拳を握ったせいか、ズボッと髪の毛が伸びて逆立ったが、今そんな事はどうでもいいのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる