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第四章その9 ~攻撃用意!~ 山上からの砲撃編
負傷した砲撃部隊を守れ
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負傷した部隊に迫る敵軍に、味方が必死に抗戦していた。あの第3船団のエース達も同様である。まだ完全に補修出来ていない機体だったが、彼らは懸命に戦い続ける。
「頑張ってベイシティ、もうちょっとだからっ!」
海老名の重機が火力で敵を薙ぎ払うと、翔馬・ひかるの機体が突進する。
「気張りなよ翔馬、あんなん食らったら火達磨だしっ!」
「うるせえっ、燃えたって起き上がったらあっ!」
奮戦する2人に横から襲いかかる餓霊に、弥太郎の機体が体当たりして動きを止めた。倒れる敵を踏み台にしてジャンプすると、空中から瞬時に複数の敵を射撃していく。
「おお~、これは隊長さん、ナイス活躍だねえ!」
ひかるが珍しく称えるが、海老名が怒鳴った。
「動作が派手っ、いつもより隙が多いわよ! 特徴無いの気にしてるわけっ!?」
「お前らが煽りまくるから……じゃなくてっ、こうでもしなきゃ追いつかないだろ!」
弥太郎はツッコミを入れつつ、周囲の敵を片付けていく。
ペースを無視した全力戦闘ではあるが、今は1体でも多く味方に迫る相手を倒すのだ。
同様に、小牧隊と志布志隊も奮闘していた。
巨体の重機を操り、大口径のキャノンで敵を薙ぎ払いながら、こころは勇ましい表情を見せる。
「む~っ、富士山があると元気出るもんね! そうでしょ玄太!」
「あ、お、おうっ、そうだな……!」
玄太は顔を赤らめ、どぎまぎしながら答えたが、そこでぶんぶん首を振った。
「ええい、考えてもわからんっ! 今はこっちだ!」
「その意気だ玄太! しっかり踏ん張りなよっ!」
近づく無数の餓霊を槍で切り裂き、小牧は背後の救護班を守った。
そんな小牧の機体の傍を、壮太の機体が駆け抜けていく。
「くそったれっ、魔王がなんだってんだっ!」
壮太は機体を高々と躍らせると、刀を構えて矢のように降下。巨大な餓霊を見事に一刀両断していた。
「いよっしゃあっ、薩摩隼人をなめんなよっ!」
拳を握って気合いを入れる壮太に、画面上で晶が笑みを浮かべた。
「魔王の前でも変わらんか。馬鹿も突き抜ければ最高だな」
「んだとお!?」
「褒めてるんだよ、偉大な隊長さん!」
晶はそう言いながら、壮太に迫る敵を撃ち抜く。
「ったく、素直じゃないわねえっ!」
「晶くんにしては、素直な方だと思いますっ!」
湯香里と八千穂も、ツッコミを入れつつ彼らのフォローに回った。
それでも救護班に襲い掛かる餓霊に、ヘンダーソンの機体がタックルしていた。
「うおおおおっ、ジーザス!」
かなり大型の餓霊だったが、重心とタイミングの揃った鋭い体当たりに耐え切れず転がる。
ヘンダーソンは回転しつつ体勢を整え、間髪入れずに上からナイフを叩きつけた。
「タッチダウンだ! こんな見せ場を貰った以上、活躍しなきゃダディに申し訳ないからなっ」
「そーデスね。日本を取り戻す戦いだけど、主役とっちゃうかもデスよ!」
キャシーは敵前を横切るように突進し、直前でブレーキをかけて進行方向を変える。まるでバスケの回転方向転換である。
多数の敵が攻撃を空ぶって面食らったが、そこを振り返りつつ射撃して、3体まとめて撃ち抜いてしまった。
「イエス、早撃ちスリーポイントデスね!」
キャシーは風船ガムを膨らませながら、ウインクして親指を立てた。
もちろん奮戦しているのは、人型重機班だけではない。
砲撃班も歩兵も、全ての部隊が勇気を振り絞っていたが、そこで事態は動き出した。そそり立つ魔王の巨体が、再び歩みを進めたのだ。
「頑張ってベイシティ、もうちょっとだからっ!」
海老名の重機が火力で敵を薙ぎ払うと、翔馬・ひかるの機体が突進する。
「気張りなよ翔馬、あんなん食らったら火達磨だしっ!」
「うるせえっ、燃えたって起き上がったらあっ!」
奮戦する2人に横から襲いかかる餓霊に、弥太郎の機体が体当たりして動きを止めた。倒れる敵を踏み台にしてジャンプすると、空中から瞬時に複数の敵を射撃していく。
「おお~、これは隊長さん、ナイス活躍だねえ!」
ひかるが珍しく称えるが、海老名が怒鳴った。
「動作が派手っ、いつもより隙が多いわよ! 特徴無いの気にしてるわけっ!?」
「お前らが煽りまくるから……じゃなくてっ、こうでもしなきゃ追いつかないだろ!」
弥太郎はツッコミを入れつつ、周囲の敵を片付けていく。
ペースを無視した全力戦闘ではあるが、今は1体でも多く味方に迫る相手を倒すのだ。
同様に、小牧隊と志布志隊も奮闘していた。
巨体の重機を操り、大口径のキャノンで敵を薙ぎ払いながら、こころは勇ましい表情を見せる。
「む~っ、富士山があると元気出るもんね! そうでしょ玄太!」
「あ、お、おうっ、そうだな……!」
玄太は顔を赤らめ、どぎまぎしながら答えたが、そこでぶんぶん首を振った。
「ええい、考えてもわからんっ! 今はこっちだ!」
「その意気だ玄太! しっかり踏ん張りなよっ!」
近づく無数の餓霊を槍で切り裂き、小牧は背後の救護班を守った。
そんな小牧の機体の傍を、壮太の機体が駆け抜けていく。
「くそったれっ、魔王がなんだってんだっ!」
壮太は機体を高々と躍らせると、刀を構えて矢のように降下。巨大な餓霊を見事に一刀両断していた。
「いよっしゃあっ、薩摩隼人をなめんなよっ!」
拳を握って気合いを入れる壮太に、画面上で晶が笑みを浮かべた。
「魔王の前でも変わらんか。馬鹿も突き抜ければ最高だな」
「んだとお!?」
「褒めてるんだよ、偉大な隊長さん!」
晶はそう言いながら、壮太に迫る敵を撃ち抜く。
「ったく、素直じゃないわねえっ!」
「晶くんにしては、素直な方だと思いますっ!」
湯香里と八千穂も、ツッコミを入れつつ彼らのフォローに回った。
それでも救護班に襲い掛かる餓霊に、ヘンダーソンの機体がタックルしていた。
「うおおおおっ、ジーザス!」
かなり大型の餓霊だったが、重心とタイミングの揃った鋭い体当たりに耐え切れず転がる。
ヘンダーソンは回転しつつ体勢を整え、間髪入れずに上からナイフを叩きつけた。
「タッチダウンだ! こんな見せ場を貰った以上、活躍しなきゃダディに申し訳ないからなっ」
「そーデスね。日本を取り戻す戦いだけど、主役とっちゃうかもデスよ!」
キャシーは敵前を横切るように突進し、直前でブレーキをかけて進行方向を変える。まるでバスケの回転方向転換である。
多数の敵が攻撃を空ぶって面食らったが、そこを振り返りつつ射撃して、3体まとめて撃ち抜いてしまった。
「イエス、早撃ちスリーポイントデスね!」
キャシーは風船ガムを膨らませながら、ウインクして親指を立てた。
もちろん奮戦しているのは、人型重機班だけではない。
砲撃班も歩兵も、全ての部隊が勇気を振り絞っていたが、そこで事態は動き出した。そそり立つ魔王の巨体が、再び歩みを進めたのだ。
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