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サマーバケーション勧誘編
夏休み⑥
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次の日、俺は新之助達に桜川や前橋も参加することを伝えた。
「結構な大所帯になるな! 多いに越したことはねぇ」
「ただそうすると移動手段はやっぱり電車になるわよね。ニノの家の車だけじゃ入りきらないもの」
八幡がニノを見ながら言った。
「そうだねー。牧村さんはオッケーしてくれたんだけどね」
「安心しろ愚民共。そこについては既に解決済みだ」
「おい修斗が独裁者みたいなこと言い始めたぞ。誰か暗殺してくれ」
「すぐに殺そうとするな」
ちょっとぐらいは浸らせてくれたっていいだろうに。
「それで解決済みってどういうことだよ」
「実はな───」
「私の家で働いてくれてる大学生の人がいるんだけど、なんと車を出してくれるんだって」
俺が話そうとした内容を先に梨音に言われた。
俺の開いた口が塞がらないよ。
「なんだよ修斗がえばれる事じゃねーじゃん。
「何を言う。交渉できたのは俺のおかげだぞ」
「提案してくれたのは向こうからなんだけどね」
「梨音さんちょっと黙っててもらってもいいですか」
確かに俺がやったことといえば交換条件にOK出しただけなんだが、もう少し遊ばせてくれてもいいじゃない。
俺の立つ瀬が無くなる。
「でも知らない人も来るのかぁ……。僕はちょっと嫌だなぁ」
ニノの人見知りスキルが発動したようだ。
だが今回ばかりはそれをニノに対してどうこう言うわけにもいくまい。
友達同士で遊びに行こうという話の中に、知らない人が混ざってくるというのは人によって嫌だと思う人もいる。
もしも反対多数であればこの案は無かったことにしよう。
それはそれとしてキックターゲットは参加させてもらうが。
「確かに俺も了解しかねるな。あんまり乗り気じゃないぜ」
珍しく新之助が否定派に回った。
「そう? 私は別に構わないけど。桜川さんという人だって私は直接的な面識はないしね。高坂の追っかけっていう前知識はあるけど」
「だってよぉ、大学生だぜ? 高校生の中に混ざろうなんて大学生は遊び回ってるチャラ男に決まってんじゃねぇか。そんなやつと一緒に海行くなんて嫌だぜ俺」
ああなるほど。
新之助は勘違いしてるだけか。
なら簡単に説き伏せられるわ。
「新之助」
「あん?」
「女子大生だぞ」
「よし、交通手段については解決したな。次は何時集合にする?」
「変わり身はやっ!!」
「サガー君は清々しいまでに分かりやすいね……」
アッサリと意見を変える新之助に3人は呆れつつも、あまりのブレなさに笑っていた。
たぶん新之助は生物学上が雌ならなんでもいいのではないだろうか。
「ちなみによ、ちなみになんだが修斗、その女子大生っていうのは…………可愛いか?」
新之助が梨音達には聞こえないようにコッソリと聞いてきた。
「強いて言えば………………身長と胸がデカい」
「お前はやれば出来る奴だと10年前から分かっていたぜ」
「よせやい。お前と10年前から知り合いだなんて勘弁してくれ」
「そっちの意味でのよせかよ」
「うーん、サガー君が良しとするなら僕もまぁ……」
女性と分かったこの場合のニノは、知らない人というよりも知らない女性に対する接し方の不安があるのだろう。
鈴華さんというメイドが家にいるというのに全く慣れないみたいだな。
「ここから目的地までどれぐらいかかるんだっけ?」
梨音が聞いた。
「俺は前に行ったことがあるが1時間半ぐらいだったな車で」
「じゃあ朝の8時集合とか? ちょっと遅いかな」
「いいんじゃない。そしたらニノの家か梨音の家に集まるかで別れないとダメよね」
要は誰がどちらの車に乗っていくかってことだな。
「ニノと若元はそれぞれの車に乗るだろ? あと修斗も大学生と顔見知りなんだからそっちでいいだろ」
「そうだな。運転もそんなに慣れてないっていうから、たぶんレンタカーはそんなに大きくないやつだと思うぞ」
「じゃあ僕のところが4、そっちが3かな」
「こっちのあと一人は…………」
「前橋なにがしでいいんじゃねーか? 一番仲良いの、生徒会で一緒のお前らだろ?」
新之助の言葉になるほどと思った。
前橋もニノと固い握手を交わすくらいには人見知りが激しい。
一応、勉強会でここにいる全員は知ってるし、桜川とも友達と表現するくらいには付き合いはある。
だけど俺や梨音がいないところで新之助達と仲良くしているかと言えば微妙だ。
どうせなら気兼ねなく遊びに来てほしい。
「そうだな……そうするか」
「いよーし! これで大体は決まったな! 来週が楽しみだぜ!」
「その前に、新之助は通知表見て落ち込むというイベントが控えてるだろ」
「なんで成績が悪い前提なんだよ!」
新之助のオーバーなリアクションに皆が笑った。
「結構な大所帯になるな! 多いに越したことはねぇ」
「ただそうすると移動手段はやっぱり電車になるわよね。ニノの家の車だけじゃ入りきらないもの」
八幡がニノを見ながら言った。
「そうだねー。牧村さんはオッケーしてくれたんだけどね」
「安心しろ愚民共。そこについては既に解決済みだ」
「おい修斗が独裁者みたいなこと言い始めたぞ。誰か暗殺してくれ」
「すぐに殺そうとするな」
ちょっとぐらいは浸らせてくれたっていいだろうに。
「それで解決済みってどういうことだよ」
「実はな───」
「私の家で働いてくれてる大学生の人がいるんだけど、なんと車を出してくれるんだって」
俺が話そうとした内容を先に梨音に言われた。
俺の開いた口が塞がらないよ。
「なんだよ修斗がえばれる事じゃねーじゃん。
「何を言う。交渉できたのは俺のおかげだぞ」
「提案してくれたのは向こうからなんだけどね」
「梨音さんちょっと黙っててもらってもいいですか」
確かに俺がやったことといえば交換条件にOK出しただけなんだが、もう少し遊ばせてくれてもいいじゃない。
俺の立つ瀬が無くなる。
「でも知らない人も来るのかぁ……。僕はちょっと嫌だなぁ」
ニノの人見知りスキルが発動したようだ。
だが今回ばかりはそれをニノに対してどうこう言うわけにもいくまい。
友達同士で遊びに行こうという話の中に、知らない人が混ざってくるというのは人によって嫌だと思う人もいる。
もしも反対多数であればこの案は無かったことにしよう。
それはそれとしてキックターゲットは参加させてもらうが。
「確かに俺も了解しかねるな。あんまり乗り気じゃないぜ」
珍しく新之助が否定派に回った。
「そう? 私は別に構わないけど。桜川さんという人だって私は直接的な面識はないしね。高坂の追っかけっていう前知識はあるけど」
「だってよぉ、大学生だぜ? 高校生の中に混ざろうなんて大学生は遊び回ってるチャラ男に決まってんじゃねぇか。そんなやつと一緒に海行くなんて嫌だぜ俺」
ああなるほど。
新之助は勘違いしてるだけか。
なら簡単に説き伏せられるわ。
「新之助」
「あん?」
「女子大生だぞ」
「よし、交通手段については解決したな。次は何時集合にする?」
「変わり身はやっ!!」
「サガー君は清々しいまでに分かりやすいね……」
アッサリと意見を変える新之助に3人は呆れつつも、あまりのブレなさに笑っていた。
たぶん新之助は生物学上が雌ならなんでもいいのではないだろうか。
「ちなみによ、ちなみになんだが修斗、その女子大生っていうのは…………可愛いか?」
新之助が梨音達には聞こえないようにコッソリと聞いてきた。
「強いて言えば………………身長と胸がデカい」
「お前はやれば出来る奴だと10年前から分かっていたぜ」
「よせやい。お前と10年前から知り合いだなんて勘弁してくれ」
「そっちの意味でのよせかよ」
「うーん、サガー君が良しとするなら僕もまぁ……」
女性と分かったこの場合のニノは、知らない人というよりも知らない女性に対する接し方の不安があるのだろう。
鈴華さんというメイドが家にいるというのに全く慣れないみたいだな。
「ここから目的地までどれぐらいかかるんだっけ?」
梨音が聞いた。
「俺は前に行ったことがあるが1時間半ぐらいだったな車で」
「じゃあ朝の8時集合とか? ちょっと遅いかな」
「いいんじゃない。そしたらニノの家か梨音の家に集まるかで別れないとダメよね」
要は誰がどちらの車に乗っていくかってことだな。
「ニノと若元はそれぞれの車に乗るだろ? あと修斗も大学生と顔見知りなんだからそっちでいいだろ」
「そうだな。運転もそんなに慣れてないっていうから、たぶんレンタカーはそんなに大きくないやつだと思うぞ」
「じゃあ僕のところが4、そっちが3かな」
「こっちのあと一人は…………」
「前橋なにがしでいいんじゃねーか? 一番仲良いの、生徒会で一緒のお前らだろ?」
新之助の言葉になるほどと思った。
前橋もニノと固い握手を交わすくらいには人見知りが激しい。
一応、勉強会でここにいる全員は知ってるし、桜川とも友達と表現するくらいには付き合いはある。
だけど俺や梨音がいないところで新之助達と仲良くしているかと言えば微妙だ。
どうせなら気兼ねなく遊びに来てほしい。
「そうだな……そうするか」
「いよーし! これで大体は決まったな! 来週が楽しみだぜ!」
「その前に、新之助は通知表見て落ち込むというイベントが控えてるだろ」
「なんで成績が悪い前提なんだよ!」
新之助のオーバーなリアクションに皆が笑った。
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