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文化祭勧誘編
田舎出身①
それから一週間、ことあるごとに他クラスのやつから動画のことについて茶化されたりもしたが、人の噂も七十五日、流石に触れてくるものも少なくなってきた。
そして本日は久しぶりに生徒会に集合の日だった。
「お疲れ様ですー」
「高坂、若元。来てくれたか」
「いらっしゃ~い」
放課後、梨音と共に生徒会室へ向かうと既に副会長の大鳥先輩と書記の新波先輩がいた。
梨音はともかく、俺は生徒会参加にある程度の融通を利かせてもらっているため久しぶりの参加になる。
「神奈月先輩は?」
「会長ならもう間も無くだろう。前橋もまだみたいだ」
しばらくすると前橋も生徒会室に入ってきて、遅れるようにして神奈月先輩もやってきた。
これで全員集合となる。
「やぁ! 待たせたね諸君!」
ツーサイドアップの綺麗な黒髪を靡かせながら相変わらずハツラツとしてらっしゃる。
今年受験生だというのに、憂鬱だったりとの片鱗を全く見せないその姿勢は尊敬したくなる。
「今回集まってもらったのは他でもない。我が瑞都高校3大行事の一つが控えてることについてだ!」
「3大行事?」
「おやシュート、生徒会役員なのに3大行事を知らないとは。時代が違えば打首斬首だよ」
「そんな大罪なことですか!?」
「はい、大鳥君。答えを」
「体育祭、文化祭、合唱コンですね」
「大正解! 伊達に瑞都高校の副会長張ってないね」
「番長張ってるみたいな言い方せんでください」
そうか文化祭か。
ついこの前、文化祭実行委員を決めてた気がする。
俺は生徒会役員なので最初からハブかれてたので気にしていなかったが。
中学の時にもあったような気がするが、発表会みたいな、なんともお堅い出し物ばかりだった。
いわゆる高校でやるような飲食店や文化部の出し物みたいなものはなかった。
高校では自由度が増す文化祭ができるみたいだし楽しみだな。
「我が校では10月中旬に文化祭が行われる。つまりあと1ヶ月弱しかないのさ。明日にも先生方から出し物を何にするか話があるはずだ」
「私達は何をすればいいんですか?」
梨音が聞いた。
「体育祭で注目を浴びるのが体育会系の部活だとするならば、文化祭で注目を浴びるのは文化系の部活さ。軽音楽部や吹奏楽部、ダンス部や茶道部といった彼らが日頃の成果を発表できる場を設けてあげるのが私達の役目だよ。と言っても、文化祭の中心になるのは文化祭実行委員の人達だ。私達はそれをサポートする立場になるけどね」
「文化部にも部費は支給されてる。むしろ、賞を取ってないところはこういうところで発表しないとダメ」
前橋の言葉に神奈月先輩も頷く。
クラスの出し物と部活の出し物。
これらのタイムスケジュールや場所取りを考えなければならない、ということだろうか。
「それを踏まえて後日、文化祭実行委員の人達と打ち合わせがあるから各自、忘れないように」
「分かりました」
「ああ、そうそう忘れるところだった。シュート」
「なんですか?」
神奈月先輩に手招きされ、近づいた。
するといきなりガッと首に手を回され、囁くように耳打ちされた。
「君に大切な話があるからアポを取って欲しいと、2年生の大石さんから言伝を頼まれてたんだ」
「大石さん? 誰ですか」
「面識ないのかい? ちょっと待ちたまえ、今連絡を取ろう」
そう言って携帯を取り出し、何やらメッセージを送り始めた。
2年生の知り合いと言えば、俺は大鳥先輩と新波先輩しかいない。
わざわざ俺を名指しで用とは一体何事だろうか。
というか内緒話するようなものでもないと思うんだけど。
「まだ学校にいるみたいだ。これからここに来るそうだよ」
「厄介事じゃないでしょうね」
「あははは。厄介事の方が面白い気はするけど、今回私はノータッチだからね、要件までは分からないよ」
しばらくすると生徒会室がノックされた。
神奈月先輩が許可を出すと、ドアを開けて入ってきたのは赤縁のメガネをかけた茶髪のおさげの女子だった。
てっきり男だと思ってたんだが。
「あの~、会長にお願いしてた大石柚葉です」
「ゆ~ちゃんだ。どうしたの~?」
「そういえば翼もおったんだすけな。わざわざ会長にお願いしてしまったべ」
「ニーナは知り合いだったのか」
「1年の頃、同じクラスだったんですよ~。どうしたの~?」
「えーっと…………」
大石先輩がキョロキョロと誰かを探すように見回し、俺と目が合った。
「彼が高坂修斗だよ。シュート、先ほど説明した通りだ、大石さんが君に話があるらしい」
「初めまして。1年7組の高坂修斗です」
俺が挨拶と一緒に会釈をすると、向こうも慌ててお辞儀をした。
「ああ、こちらこそ初めましてぇ。2年3組の大石柚葉だべ」
だべって、これまた方言らしい方言を使う人だな。
どこ出身の人なんだろう。
「用って何ですか?」
「えっと……ここじゃ少し話しづらいすけ、外で話してもいいかぁ?」
「え、ええ。大丈夫ですよ」
そう言って俺は大石先輩に付いて生徒会室を後にした。
そして本日は久しぶりに生徒会に集合の日だった。
「お疲れ様ですー」
「高坂、若元。来てくれたか」
「いらっしゃ~い」
放課後、梨音と共に生徒会室へ向かうと既に副会長の大鳥先輩と書記の新波先輩がいた。
梨音はともかく、俺は生徒会参加にある程度の融通を利かせてもらっているため久しぶりの参加になる。
「神奈月先輩は?」
「会長ならもう間も無くだろう。前橋もまだみたいだ」
しばらくすると前橋も生徒会室に入ってきて、遅れるようにして神奈月先輩もやってきた。
これで全員集合となる。
「やぁ! 待たせたね諸君!」
ツーサイドアップの綺麗な黒髪を靡かせながら相変わらずハツラツとしてらっしゃる。
今年受験生だというのに、憂鬱だったりとの片鱗を全く見せないその姿勢は尊敬したくなる。
「今回集まってもらったのは他でもない。我が瑞都高校3大行事の一つが控えてることについてだ!」
「3大行事?」
「おやシュート、生徒会役員なのに3大行事を知らないとは。時代が違えば打首斬首だよ」
「そんな大罪なことですか!?」
「はい、大鳥君。答えを」
「体育祭、文化祭、合唱コンですね」
「大正解! 伊達に瑞都高校の副会長張ってないね」
「番長張ってるみたいな言い方せんでください」
そうか文化祭か。
ついこの前、文化祭実行委員を決めてた気がする。
俺は生徒会役員なので最初からハブかれてたので気にしていなかったが。
中学の時にもあったような気がするが、発表会みたいな、なんともお堅い出し物ばかりだった。
いわゆる高校でやるような飲食店や文化部の出し物みたいなものはなかった。
高校では自由度が増す文化祭ができるみたいだし楽しみだな。
「我が校では10月中旬に文化祭が行われる。つまりあと1ヶ月弱しかないのさ。明日にも先生方から出し物を何にするか話があるはずだ」
「私達は何をすればいいんですか?」
梨音が聞いた。
「体育祭で注目を浴びるのが体育会系の部活だとするならば、文化祭で注目を浴びるのは文化系の部活さ。軽音楽部や吹奏楽部、ダンス部や茶道部といった彼らが日頃の成果を発表できる場を設けてあげるのが私達の役目だよ。と言っても、文化祭の中心になるのは文化祭実行委員の人達だ。私達はそれをサポートする立場になるけどね」
「文化部にも部費は支給されてる。むしろ、賞を取ってないところはこういうところで発表しないとダメ」
前橋の言葉に神奈月先輩も頷く。
クラスの出し物と部活の出し物。
これらのタイムスケジュールや場所取りを考えなければならない、ということだろうか。
「それを踏まえて後日、文化祭実行委員の人達と打ち合わせがあるから各自、忘れないように」
「分かりました」
「ああ、そうそう忘れるところだった。シュート」
「なんですか?」
神奈月先輩に手招きされ、近づいた。
するといきなりガッと首に手を回され、囁くように耳打ちされた。
「君に大切な話があるからアポを取って欲しいと、2年生の大石さんから言伝を頼まれてたんだ」
「大石さん? 誰ですか」
「面識ないのかい? ちょっと待ちたまえ、今連絡を取ろう」
そう言って携帯を取り出し、何やらメッセージを送り始めた。
2年生の知り合いと言えば、俺は大鳥先輩と新波先輩しかいない。
わざわざ俺を名指しで用とは一体何事だろうか。
というか内緒話するようなものでもないと思うんだけど。
「まだ学校にいるみたいだ。これからここに来るそうだよ」
「厄介事じゃないでしょうね」
「あははは。厄介事の方が面白い気はするけど、今回私はノータッチだからね、要件までは分からないよ」
しばらくすると生徒会室がノックされた。
神奈月先輩が許可を出すと、ドアを開けて入ってきたのは赤縁のメガネをかけた茶髪のおさげの女子だった。
てっきり男だと思ってたんだが。
「あの~、会長にお願いしてた大石柚葉です」
「ゆ~ちゃんだ。どうしたの~?」
「そういえば翼もおったんだすけな。わざわざ会長にお願いしてしまったべ」
「ニーナは知り合いだったのか」
「1年の頃、同じクラスだったんですよ~。どうしたの~?」
「えーっと…………」
大石先輩がキョロキョロと誰かを探すように見回し、俺と目が合った。
「彼が高坂修斗だよ。シュート、先ほど説明した通りだ、大石さんが君に話があるらしい」
「初めまして。1年7組の高坂修斗です」
俺が挨拶と一緒に会釈をすると、向こうも慌ててお辞儀をした。
「ああ、こちらこそ初めましてぇ。2年3組の大石柚葉だべ」
だべって、これまた方言らしい方言を使う人だな。
どこ出身の人なんだろう。
「用って何ですか?」
「えっと……ここじゃ少し話しづらいすけ、外で話してもいいかぁ?」
「え、ええ。大丈夫ですよ」
そう言って俺は大石先輩に付いて生徒会室を後にした。
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