双子と龍の冒険

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第一章 エルネア王国からの旅立ち

小さな龍1

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とある日、メルとエル姉妹は学校に行く準備をして

いるところであった。

「エル~!早くしないと遅れるよぉ~!」

時計は7時40分だ。

「ままま待って~!!」

エルがあわてて追いかける。

  しばらく歩いていると道の真ん中に、小さな生物

がこちらを見上げている。見た事もない生き物だ。

するとその生物がしゃべり出した。

「僕は伝説の六つの龍の子孫だよ!」

信じられないというエルは、

「えっえっなんてっ?」

と、聞き返した。

「だーかーらー、僕は伝説の六つの龍の子孫だって

ば~!」

エルはもっとわけがわからなくなり、しっかり者の

メルでさえも半信半疑であった。

そんな中、小龍はさらに変なことを言い出した。

「僕の国は、君たちの国と違って今、紛争が起こっ

ているんだ。そこで君たちに頼みたいことがあって

ここまで来たんだ。」

すると2人は、

「頼みたいことって何??」

「僕と契約して龍使いになって欲しいんだ。」

「リュウツカイ??」

「そ。龍使いは簡単に説明すると、僕たち龍を、

この国でいうペットとして扱い、技や魔法を命令

して、戦ったり、回復したりするんだ。けど…。」

そう説明すると、小龍は顔を曇らせ、何かを言おう

としていた。

「へぇ~!龍使いって面白そう~私やるやる~契約

するぅ~!!」

エルがなんの迷いもなくそういった。

「あっそういえば、なんで今日来たの?別に今日じ

ゃなくてもいいよね?」

すると小龍は、

「実は、僕の国の龍使いの王女様が敵軍に囚われて

しまって、しかもそんな時に軍隊長が瀕死の状態

に陥ってしまったんだ。」

そう言うと、また顔を曇らせてしまった。

「ねぇメル、これ尚更かわいそうだよ~グスン」

と、横からエルが涙を流していた。

「エルってば泣きすぎ。でもーここまで言われたら

従わざるを得ないかもね。うーん、わかった。

私も龍使いになったげる。」

仕方ないなあというようにメルも納得したようだ。

「あっ!ていうか、学校どうなったっけ!」

と、メルが言った。時計を見ると、なんと

もう7時59分!

「えーーっ!ちっこくちこく~!!」

エルも驚いたようにあわてる。

「私たち学校行かないといけないからまた後でね」

そう言うとそそくさとその場を後にした。






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