コーヒー飲みましょうよ

ゆな

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ノミがいやなのよ!

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「ねえ洋平さん、洋平さんったらあ」
「はいはいなにかね」
「なるべく猫を家から出さないでね。今日動物病院行ったら注意されたの。ほら、外には悪い顔した野良猫がいるじゃない。うちのチャッピーが変な菌移されたらもう我慢できないから」
「はあ?動物は外に出んと病気するぞ。そのお陰でチャッピーは15才でもすごく元気じゃないか」
「15年生きたらそろそろ隠居ささないとねえ!」
もう、洋平さんはわかってくれない!ノミがつくじゃないのよ!
イライラしながらルームウエアに着替えた。
チャッピーが慕ってるのは私だからノミが足を噛んで私の足は15年間ボロボロなのに!
洋平さんのウスロ馬鹿が!
そう心に思いながらケースからでたばかりのチャッピーをつかむと2階の自分の部屋へ入っていった。
基礎体温の違いで夫婦別々の部屋を持っていた末子はこの部屋を気にいっていた。旦那の部屋はおもいっきり和風だが末子の部屋はロココ調だった。そういえば旦那は懐石料理が大好きで俳句仲間としょっちゅう島根や京都の方にいっていた。末子はピンクの軽自動車でデパート大型スーパーしまむらなど地域を制していた。ま、私ってちょっと違うけど本で知ったマイルドヤンキーみたいなものね、ヤンキーになったことないけどね。あ!いっけなーい!ちふれの化粧水の詰め替え買うの忘れてたわあ。ま!いいや。夫の使ってるハトムギ化粧水をかーりよっと!そう思ってたらオンラインレッスンのイラストの時間がきたわあ!
深く人生とやらを考える時もとらず時間だけが過ぎていったなと末子は自分を分析していた。
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