やっぱり青春したかった

その後

京子はしかたなく働き始めた。最初の動機は学費を稼ぐためだった。
本屋に就職した。
周りはほとんど高卒だった。
そして話したら漫画目当てに就職してる子ばかりだった。
物覚えの悪くなった京子を先輩は辛抱強く教えてくれた。初任給は128000円だった。
京子はこんな大金目にしたことがなかった。
そして真っ先に浮かんだのは仮想通貨だった。
自宅に療養している間経済界のニュースやyoutubeばかり見ていた京子はビットコインがもうじき上がる事を知っていた。ゆうちょ銀行に給料を入れていたのでそのままビットコインを買った。
何しに働くんだろう。主任は給料をもう使い果たしたと言っていたっけ。
私は19歳で投資家になったなあておもった。
働く目的を失った京子は次第に仕事がつらくなった。
私、体壊してるんだよ。
勉強の教材を見てたらなんでこんな所で何してんだろうて思った。
すきあらば世界史の参考書を目の前に涙が出た。
あんたらみたいに遊んで高卒になったんじゃないわよ！
でもそれもむなしい想いだった。
ビットコインが3倍に膨れ上がったと同時に本屋をやめた。
数十万になった金を見て大学よりも資格を取ろうと思った。
前からファンだったパクヒョンシク君がきっかけでハングルに興味を持ちNHKラジオ講座を買った。
そしてハングル検定準2級を取りハングルのネット講師になった。