30DT異世界でのんびり、そして大魔導師になる

ちょこぼーる

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こんにちは my sweet home

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段々と異世界感が出て来たのと同時に、なんか怖くなって来た。
これは何かの罠で、ここに居たら、厳つい男達からボコボコにされるんじゃなかろうか、もしかして殺されるんじゃ……
そんな事を考え始めると
(ここは一旦、様子見た方がいい)
俺は、この家を出ると近くの草むらの中に身を隠した。
外はいつの間にか夜になってたが、月明かりで良く見える。

そして、家の様子を窺っていると……
誰も来ない。
家に灯りは点かない。
(誰も来ない所を見ると、やっぱり俺の家なのか?あ~、腹減った~、そー言えば、あの家に調味料は有ったけど、食材は見当たんなかったな。マジか!詰んでんじゃん。そもそも、あの家がおかしいよ。)
そう思い、ログハウスを凝視する。
(あんな、6人程度でキャンプする程度のログハウスなのに、中があんなに広い訳ないだろ!やっぱり、俺、狐か狸に騙されてるんだわ、新手のドッキリか?)
そんな事を考えながら様子を見ていたが、昼間の転移に絡む精神的な疲れから、つい寝入ってしまった。
朝、日の出の眩しさで目を覚ました俺は、慌ててログハウスを注視する。
昨夜と変わった所は無いようだ。
意を決してログハウスに近づくと、そっとドアノブに手を掛ける。
なんの抵抗も無くドアが開く。
奥に進むと、昨日と変わらずリビングが見える。何ら異常は無かった。
俺は大きなため息を吐くと
(やっぱり俺の家?)
昨日からの疲れから、ソファーに座り込むと、目の前のローテーブルの上に目が行く、そこには1枚の紙が。
[ 榊君、この家は君の為に用意した家じゃ、住みやすい様に、なるだけ君の世界の様にしたぞい。遠慮無く使ってくれ。当面の生活に必要性な物は、それぞれの場所に置いておる。それと、この家は君や、君が許可した者じゃ無いと入れんからの では、またの! ]
『はぁ~?なんだよも~!』
思わず声が出た。結局、独りでビビって独りで慌ててただけだった。情けない。
(でも、良かったぁ~、
で?生活に必要な物はどこにあるんだろ)
とりあえず食料だろ。また、台所を探してみる。すると昨日、空っぽだった冷蔵庫が商品で溢れている。その中になんと、缶ビールがある。
早速、1本!
『ぷふぁ~』
昨日からの苦労が報われた気がした。
朝の清々しさの中で飲むビールの美味さよ。
とりあえず、1本の缶ビールを空にすると、思い出した。
(何処だ!何処に居るんだ!俺の教育係兼護衛は、こう言う場合、ラノベなんかだと、大抵は美女が出て来るのがデフォだけど?あれか?盗賊か魔物から救ったら仲間になるパターン?)
そんな事を考えながら、冷蔵庫の事が有った為、昨日見て空っぽだった、空き部屋を見てみる事にした。
もしかして、何か増えてるかもだし。
でも、何も無かった。
(ん?何だろ?)
空き部屋の隅に、小さな箱が……
良く見ると、見た事無い文字?で
[ アルティメット・スライム ]と書かれている。
(あれ?なんで読めるんだ?)
俺はその小箱をリビングに持って行く、ソファーでは無く、6人掛のテーブルの方に座ると、その小箱を開けた。
中には、箱に書かれて有った様に[ これぞスライム ]って感じのグニョグニョが入っていて蠢いてる。
その透明感のある黒いスライムに、危険を感じ無かったので、指で突っついてみたりしてると、ゆっくり指に絡んでくる。
(うへ、ヒンヤリして気持ちいい)
その時、指先にチクリと痛みがあった。思わず指を引くと、スライムが白く光り出した。光ったのは一瞬の事だった。その後、スライムが箱から這い出して来た。
(おいおい!なんだよこれ~)
俺は、腰を上げて後退りしようとすると、
《お待ち下さいご主人様》
直接、頭に入って来る声。これはあれだ、最初の頃の神様モドキとの会話と一緒だ。ただ、この声の主は、目の前のスライムだと分かる。何故か分かる。
『スライム、お前だよな?この声は』
《ハッ!お初にお目にかかります。私、ご主人様のしもべとして覚醒致しました。以後、お側に付き従います。》
(あっ、あ~、これがしもべなの?美女じゃなかったの?ラノベの嘘つき!)
こうして家を手に入れ、しもべと面会したのだった。
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