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第9章:愚かなる奪還と最強の盾
9-3:逆賊の刃
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「事実だと? 笑わせるな!」
王都の騎士隊長は、カイラスの静かな挑発に、完全に理性を失った。彼の顔は、もはや恐怖よりも、王太子への忠誠と自らの功名心という名の、熱病に浮かされていた。
彼の任務は、ただ一つ。王太子ジェラルドの命令通り、ルシルを「奪還」すること。王太子は、ルシルが「国の生命線」であるという事実(第8章)を知り、恐慌に陥っていた。だが、その失策を認めることは、彼のプライドが許さない。
故に、この騎士団に与えられた命令は「辺境伯に保護されている『偽聖女』を、王太子の慈悲によって、強制的に連れ戻す」という、矛盾に満ちたものだった。
彼らは、ルシルが「必要」だから連れ戻しに来た。だが、彼らの口が発する言葉は、ルシルへの「侮辱」でしかなかった。
「辺境伯! 貴様が、その魔力過多症の病で、どれほど弱っているかは知らんが、王太子殿下(・・・)の権威に逆らうというのなら、もはや貴様も反逆者と見なす!」
隊長は、カイラスがまだ不治の病に苦しんでいると、完全に思い込んでいた。彼の頭の中では、カイラスは「過去の最強」であり、今は病に蝕まれ、この森の毒婦に騙されている、哀れな存在でしかなかった。
(ここで辺境伯を無力化し、女を連れ帰れば、ジェラルド殿下からの覚えもめでたい! 騎士団長の病も、あの女が連れ戻されれば一気に解決する!)
隊長の瞳に、浅ましい功名心と、王都の崩壊を防ぐという歪んだ使命感の色が浮かぶ。
「カイラス様、わたくしのせいで」
ルシルは、カイラスの背後で、彼の服を掴む手に力を込めた。自分のせいで、彼が「反逆者」と呼ばれる。その事実に、彼女は耐えられなかった。
王都の騎士団は、王国の精鋭だ。カイラスがどれほど強くとも、この人数を相手に、しかも病み上がりの体(とルシルもまだわずかに心配していた)で、無事で済むはずがない。ルシルの呼吸は、乱れ、全身の魔力が、彼女の制御を超えて過剰な鎮静魔力となって周囲に漏れ出し始めていた。
(いけない。わたくしの魔力が、この場を鎮静させてしまう。騎士団の魔力を弱めてしまう)
ルシルは慌てて自分の魔力を抑え込もうとするが、極度の緊張状態ではそれは不可能だった。彼女は、自分の力の性質が、この戦闘の場では致命的な弱点となることを知っていた。
「案ずるな、と言ったはずだ」
カイラスは、ルシルの不安を、再び、静かに打ち消した。その声は、彼女の耳にだけ届く、静かな確信に満ちている。
彼は、ルシルを振り返らない。その視線は、眼前の愚かな騎士たちに、冷たく注がれたままだった。
「ルシル。わたくしが病み上がりだと、まだ思っているのか」
「え?」
ルシルの心臓が、大きく脈打った。彼の声には、嘲りではなく、絶対的な自信が満ちている。
「わたくしは、貴女の薬で『完治』した。その意味を、今、彼らに教えてやる」
カイラスの蒼い瞳の奥に、青白い魔力の奔流が、静かに、しかし凄まじい熱量を持って収束していくのが見えた。
「総員、かかれ!」
隊長が、カイラスの言葉の真意を理解する前に、号令を発した。
「辺境伯に傷を負わせるな! 女だけを拘束しろ! 病み上がりの魔術師など、ただの的だ!」
十数名の騎士たちが、一斉に剣を抜き放ち、ルシルのいる小屋へと殺到する。彼らの鎧が、森の光を反射し、ルシルの目には、まるで過去の断罪者たちの幻影のように映った。
彼らの剣先は、カイラスを威嚇しつつも、その背後にいるルシルへと狙いを定めていた。
(だめ! あの剣が、カイラス様の背中に)
ルシルは、思わず目を閉じ、彼を庇おうと一歩前に踏み出そうとした。
だが、その瞬間。
世界から「音」が消えた。
騎士たちの怒声も、鎧の金属音も、森の風の音さえも、全てが、まるで分厚い氷の壁に吸い込まれたかのように、途絶えた。
ルシルが、恐る恐る目を開けた時、彼女は信じられない光景を目撃した。
カイラスは、一歩も動いていなかった。
ただ、静かに、そこに立っているだけ。
だが、彼を中心として、凄まじい「冷気」が、魔力の波動となって放たれていた。
それは、あの嵐の夜に、彼が苦痛の中で漏らしていた「暴走」する魔力ではない。
主級魔獣を討伐した時よりも、さらに「純粋」で、「高密度」で、そして「完璧に制御された」、絶対零度の魔力だった。その魔力は、ルシルの小屋の周囲にまで達し、森の空気中の水分を、一瞬で微細な氷の粒子に変え、幻想的な光の霧を立ち昇らせていた。
「な」
殺到していた騎士たちが、その場で、まるで凍りついたかのように動きを止めた。
いや、実際に、凍りついていた。
彼らの足元から、白い霜が、生き物のように這い上がり、その膝までを瞬時に覆っていた。
「あ、足が、動かん!」
「魔力が、凍る!」
騎士たちの顔が、恐怖に引き攣る。彼らの瞳に映るのは、もはや病に苦しむ辺境伯ではない。完全なる支配者の姿だった。
「王命を振りかざし、わたくしの領地で、わたくしの庇護する者に、剣を抜いた」
カイラスの声だけが、その絶対零度の静寂の中で、地を這うように響いた。
彼の発する声の振動すら、冷気のせいで鋭い氷の粒となってルシルの耳に届くようだった。
「その罪の重さを、その身で知るがいい」
カイラスは、ルシルを庇ったまま、ゆっくりと、片手を騎士たちへと差し向けた。その手には、ハーブティーの温もりはもうない。ただ、世界を停止させる力だけが宿っていた。
王都の騎士隊長は、カイラスの静かな挑発に、完全に理性を失った。彼の顔は、もはや恐怖よりも、王太子への忠誠と自らの功名心という名の、熱病に浮かされていた。
彼の任務は、ただ一つ。王太子ジェラルドの命令通り、ルシルを「奪還」すること。王太子は、ルシルが「国の生命線」であるという事実(第8章)を知り、恐慌に陥っていた。だが、その失策を認めることは、彼のプライドが許さない。
故に、この騎士団に与えられた命令は「辺境伯に保護されている『偽聖女』を、王太子の慈悲によって、強制的に連れ戻す」という、矛盾に満ちたものだった。
彼らは、ルシルが「必要」だから連れ戻しに来た。だが、彼らの口が発する言葉は、ルシルへの「侮辱」でしかなかった。
「辺境伯! 貴様が、その魔力過多症の病で、どれほど弱っているかは知らんが、王太子殿下(・・・)の権威に逆らうというのなら、もはや貴様も反逆者と見なす!」
隊長は、カイラスがまだ不治の病に苦しんでいると、完全に思い込んでいた。彼の頭の中では、カイラスは「過去の最強」であり、今は病に蝕まれ、この森の毒婦に騙されている、哀れな存在でしかなかった。
(ここで辺境伯を無力化し、女を連れ帰れば、ジェラルド殿下からの覚えもめでたい! 騎士団長の病も、あの女が連れ戻されれば一気に解決する!)
隊長の瞳に、浅ましい功名心と、王都の崩壊を防ぐという歪んだ使命感の色が浮かぶ。
「カイラス様、わたくしのせいで」
ルシルは、カイラスの背後で、彼の服を掴む手に力を込めた。自分のせいで、彼が「反逆者」と呼ばれる。その事実に、彼女は耐えられなかった。
王都の騎士団は、王国の精鋭だ。カイラスがどれほど強くとも、この人数を相手に、しかも病み上がりの体(とルシルもまだわずかに心配していた)で、無事で済むはずがない。ルシルの呼吸は、乱れ、全身の魔力が、彼女の制御を超えて過剰な鎮静魔力となって周囲に漏れ出し始めていた。
(いけない。わたくしの魔力が、この場を鎮静させてしまう。騎士団の魔力を弱めてしまう)
ルシルは慌てて自分の魔力を抑え込もうとするが、極度の緊張状態ではそれは不可能だった。彼女は、自分の力の性質が、この戦闘の場では致命的な弱点となることを知っていた。
「案ずるな、と言ったはずだ」
カイラスは、ルシルの不安を、再び、静かに打ち消した。その声は、彼女の耳にだけ届く、静かな確信に満ちている。
彼は、ルシルを振り返らない。その視線は、眼前の愚かな騎士たちに、冷たく注がれたままだった。
「ルシル。わたくしが病み上がりだと、まだ思っているのか」
「え?」
ルシルの心臓が、大きく脈打った。彼の声には、嘲りではなく、絶対的な自信が満ちている。
「わたくしは、貴女の薬で『完治』した。その意味を、今、彼らに教えてやる」
カイラスの蒼い瞳の奥に、青白い魔力の奔流が、静かに、しかし凄まじい熱量を持って収束していくのが見えた。
「総員、かかれ!」
隊長が、カイラスの言葉の真意を理解する前に、号令を発した。
「辺境伯に傷を負わせるな! 女だけを拘束しろ! 病み上がりの魔術師など、ただの的だ!」
十数名の騎士たちが、一斉に剣を抜き放ち、ルシルのいる小屋へと殺到する。彼らの鎧が、森の光を反射し、ルシルの目には、まるで過去の断罪者たちの幻影のように映った。
彼らの剣先は、カイラスを威嚇しつつも、その背後にいるルシルへと狙いを定めていた。
(だめ! あの剣が、カイラス様の背中に)
ルシルは、思わず目を閉じ、彼を庇おうと一歩前に踏み出そうとした。
だが、その瞬間。
世界から「音」が消えた。
騎士たちの怒声も、鎧の金属音も、森の風の音さえも、全てが、まるで分厚い氷の壁に吸い込まれたかのように、途絶えた。
ルシルが、恐る恐る目を開けた時、彼女は信じられない光景を目撃した。
カイラスは、一歩も動いていなかった。
ただ、静かに、そこに立っているだけ。
だが、彼を中心として、凄まじい「冷気」が、魔力の波動となって放たれていた。
それは、あの嵐の夜に、彼が苦痛の中で漏らしていた「暴走」する魔力ではない。
主級魔獣を討伐した時よりも、さらに「純粋」で、「高密度」で、そして「完璧に制御された」、絶対零度の魔力だった。その魔力は、ルシルの小屋の周囲にまで達し、森の空気中の水分を、一瞬で微細な氷の粒子に変え、幻想的な光の霧を立ち昇らせていた。
「な」
殺到していた騎士たちが、その場で、まるで凍りついたかのように動きを止めた。
いや、実際に、凍りついていた。
彼らの足元から、白い霜が、生き物のように這い上がり、その膝までを瞬時に覆っていた。
「あ、足が、動かん!」
「魔力が、凍る!」
騎士たちの顔が、恐怖に引き攣る。彼らの瞳に映るのは、もはや病に苦しむ辺境伯ではない。完全なる支配者の姿だった。
「王命を振りかざし、わたくしの領地で、わたくしの庇護する者に、剣を抜いた」
カイラスの声だけが、その絶対零度の静寂の中で、地を這うように響いた。
彼の発する声の振動すら、冷気のせいで鋭い氷の粒となってルシルの耳に届くようだった。
「その罪の重さを、その身で知るがいい」
カイラスは、ルシルを庇ったまま、ゆっくりと、片手を騎士たちへと差し向けた。その手には、ハーブティーの温もりはもうない。ただ、世界を停止させる力だけが宿っていた。
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