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第二章 激動
【第86話:ゲルド皇国の戦い その13】
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ワイバーンが城壁の上で弓を放っていた兵士数人を薙ぎ払い、また新たな犠牲者を生み出す。
「ライトニングーーーショットーーーー!!」
グレスが放ったその一撃は雷となってワイバーンを穿つ。
ズドンッ!!
先ほどのブレイズショットよりも数倍早い速度で放たれたその一撃はワイバーンを一撃で仕留める。
その光景に一瞬周りから歓声があがるが、グレスにはもうここが限界に近いと感じ始めていた。
「まずいっちよ……。最強の俺っちをもってしてもピンチっちよ」
思わず出たその愚痴に近い呟きをサルジ皇子が気付いて話しかけてくる。
「グレス……。ちょっと良いか?」
戦闘中に近寄ってきたサルジ皇子をみつけて周りを警戒しながら慌てて自分から駆け寄る。
「良くないっちよ!なんでこんな危ないとこ出てきてるっちか!」
「まぁそういうな。もうここも長くはもたん。それはお前もわかってるんだろ?」
そしてさっき自分でピンチって言ってただろ?と追い打ちをかけてくる。
「く!?相変わらず地獄耳ですね……」
「そういう権能だからな」
【権能:静寂の目】
『眼で確認できる範囲なら意識した場所の音を聞き取る事ができる力』
この力を使ってグレスの呟きを聞き取ったのだ。
しかしこの力の本領は戦場の情報収集能力と、その情報を活かした指揮能力の高さだ。
この国の次の皇帝であるサルジ皇子がこのような戦場に身を置く理由だった。
「グレス。お前は少し余力を残しておけ。そしていよいよ危なくなったらここから逃げろ」
正確に戦況を分析するサルジ皇子の口からでたその言葉は重かった。
「!? 諦めたらダメっちよ!俺っちが何とかしてみせる!!」
サルジ皇子は、そう言ったグレスにゆっくりと首を左右に振ると城壁の外に向かって指をさす。
「あの砂ぼこりが見えるか?こちらが疲弊した所でとうとう主戦力を投入してきたようだ」
しかし、グレスにはまだ遠すぎてそこまでの戦力なのかどうか判断がつかなかった。
「あれはいったいどういう敵っちか?」
と、聞くグレスにサルジ皇子はゆっくりと深呼吸してから
「話すだけで嫌になるのだが、魔人と思われる者が少なくとも数十人。オーガやワイバーン、ヘルハウンドなど上位の魔物が数千。極めつけは地竜まで何匹か混じっている」
「な!?……」
絶句するグレス。
過去に国が滅ぼされた話などに書かれているようなまさに闇の眷属の大軍勢だった。
さすがにここまでの戦力はグレスの予想の遥か上をいっていた。
「く!?もうダメなのか!俺っちとサルジ皇子の力を合わせても何とかならないっちか!!」
悔し涙をこぼしながら下を向いて歯を食いしばるグレス。
しかし、そのグレスの視線の先。足元にあるものがいた。
ちいさなちいさなハウンドのような魔物。
その三白眼と目が合い唖然としていると、
「ばぅわぅ!!」
と吠えられた。
「のわっ!」
驚いて飛び上がるグレス。
この鳴き声はこの世界に一匹しかいないだろう。
そこにいたのは紛れもなくあのパズだった。
「な!?何!?この変なちっこいハウンドは何ものっちか!?」
と、叫びながら後ずさるグレス。
グレスは会話しながらも常に周りを警戒していた。
それなのに自分の警戒網をかいぐくって足元まで近寄ってきて、目が合うまで気付かなかったのだ。
しかし、驚いていたのはグレスだけではなかった。
内心では権能をもすり抜けてきた事にサルジ皇子の方が驚いていたのだが、そこは一国を担う皇子だけあって何事にも冷静だった。
「この首に巻いているのは……従魔のようだが……」
その小さな魔物が従魔だという事にすぐに気づいていた。
そして背中に何か封書のようなものが括り付けられているのを見つける。
「ばぅ」
パズは「そうそう。これこれ」とでも言いたげに取りやすいように背中に括りつけられた封書を見せる。
「これを読めという事か」
「だ、大丈夫っちか?」
こういう時はサルジ皇子の方が肝が据わっていて行動も早かった。
パズは封書を渡すと何かを催促する。
「ん?封書に何か入っているな?あぁ~そういう事か」
と言ってサルジ皇子は笑みを浮かべながら封書に入っていた干し肉をご褒美とばかりにパズにあげるのだった。
そしてパズはここが戦場だというのに呑気に尻尾を振りながら干し肉にかぶりつく。
「ばふばふ♪」
何かその光景に警戒していた自分が恥ずかしくなるグレスだったが、本当はその警戒が正解だったのだと知るのはもう少し後の事だった。
~
「な!なんと!パタ王国の第一騎士団と魔法兵団70騎がすぐ側まで来ているらしい!」
そう一瞬喜んだサルジ王子だったが、その行為は嬉しかったものの逆に犠牲者を増やすだけだと落ち込んでしまう。
「せっかく敵国である我らの要請にこたえて来てくれたというのに、私は義理に応えるどころか無駄死にさせてしまう事になりそうだ……」
うな垂れているサルジ皇子に、俺にも手紙の内容を教えてくれとグレスが手紙を覗き込む。
「きた……ほんとにきたっちよ……サルジ皇子!!本当にきたっちよ!!」
「え?あ、あぁ。確かにパタ王国から救援をよこしてくれたのだが「違うっちよ!!」」
グレスはサルジ皇子が言い終わる前にかぶせて否定してくる。
そして、
「文面最後まで読むっちよ!!加護を受けたものだけで構成されるパーティー『暁の刻』も一緒にって書いてるっちよ!!」
と、興奮して話してくるグレスにまだどういう事か飲み込めないサルジ皇子。
「どういう事だ?確かに加護持ちばかりのパーティーは凄い戦力にはなるだろうが、いくら何でもあの戦力をひっくり返す事は無理ではないか」
加護持ちの人間は普通の人間と比べれば何かの能力に秀でていて強い。
ゴールドランクやプラチナランクの冒険者になっているものもおり頼りになる存在ではあるのだが、どちらかといえば権能を持っている人間の方が規格外だった。
しかしサルジ皇子は最後まで文面を読み進めていくと徐々に自分の認識が間違いである事を知らされる。
「す、既に二つの街を解放しただと……。しかもほぼ『暁の刻』だけで奪還…五千を超える軍勢を…」
しかし理解が追い付かないサルジ皇子は、この封書はいったい何なのだ?自分はからかわれているのか?などの疑念がわいてくる。
「サルジ皇子。今まで隠してたんだけど俺っちも実は加護持ちなんよ」
「!? 本当なのか?」
「あぁ。本当っちよ。そして俺っちの加護をつけてくれた『古の神:アテネス』様からお告げみたいなのがあったっちよ『暁の刻というパーティーの助けが来るまで頑張れば何とかなる』って」
そう言った時だった。
2匹のワイバーンが急降下でこちらに突っ込んでくる。
「あぶない!!」
そう叫んでサルジ皇子をかばおうとしたグレスの目の前に巨大な氷柱が数えるのも馬鹿らしくなるほど現れる。
「「な!?」」
驚きで絶句する中、
「ばぅぅぅん!」
という声が聞こえたかと思うと、氷柱は一斉に放たれて今まさに急降下してきていたワイバーンはおろか、近くにいた全ての空飛ぶ魔物が撃ち落とされるのだった。
二人はパタ王国からの救援に、お告げのあったパーティーの登場と嬉しい事が書かれていて最後までしっかり手紙を読めていなかった。
その手紙の最後にはこう書かれていたのだ。
「最後に。我らの最高戦力、チワワの『パズ』をお貸しします。同封の干し肉あげたら行動し始めると思うので、あとはその従魔に任せてゆっくり休んでください」
と。
「ライトニングーーーショットーーーー!!」
グレスが放ったその一撃は雷となってワイバーンを穿つ。
ズドンッ!!
先ほどのブレイズショットよりも数倍早い速度で放たれたその一撃はワイバーンを一撃で仕留める。
その光景に一瞬周りから歓声があがるが、グレスにはもうここが限界に近いと感じ始めていた。
「まずいっちよ……。最強の俺っちをもってしてもピンチっちよ」
思わず出たその愚痴に近い呟きをサルジ皇子が気付いて話しかけてくる。
「グレス……。ちょっと良いか?」
戦闘中に近寄ってきたサルジ皇子をみつけて周りを警戒しながら慌てて自分から駆け寄る。
「良くないっちよ!なんでこんな危ないとこ出てきてるっちか!」
「まぁそういうな。もうここも長くはもたん。それはお前もわかってるんだろ?」
そしてさっき自分でピンチって言ってただろ?と追い打ちをかけてくる。
「く!?相変わらず地獄耳ですね……」
「そういう権能だからな」
【権能:静寂の目】
『眼で確認できる範囲なら意識した場所の音を聞き取る事ができる力』
この力を使ってグレスの呟きを聞き取ったのだ。
しかしこの力の本領は戦場の情報収集能力と、その情報を活かした指揮能力の高さだ。
この国の次の皇帝であるサルジ皇子がこのような戦場に身を置く理由だった。
「グレス。お前は少し余力を残しておけ。そしていよいよ危なくなったらここから逃げろ」
正確に戦況を分析するサルジ皇子の口からでたその言葉は重かった。
「!? 諦めたらダメっちよ!俺っちが何とかしてみせる!!」
サルジ皇子は、そう言ったグレスにゆっくりと首を左右に振ると城壁の外に向かって指をさす。
「あの砂ぼこりが見えるか?こちらが疲弊した所でとうとう主戦力を投入してきたようだ」
しかし、グレスにはまだ遠すぎてそこまでの戦力なのかどうか判断がつかなかった。
「あれはいったいどういう敵っちか?」
と、聞くグレスにサルジ皇子はゆっくりと深呼吸してから
「話すだけで嫌になるのだが、魔人と思われる者が少なくとも数十人。オーガやワイバーン、ヘルハウンドなど上位の魔物が数千。極めつけは地竜まで何匹か混じっている」
「な!?……」
絶句するグレス。
過去に国が滅ぼされた話などに書かれているようなまさに闇の眷属の大軍勢だった。
さすがにここまでの戦力はグレスの予想の遥か上をいっていた。
「く!?もうダメなのか!俺っちとサルジ皇子の力を合わせても何とかならないっちか!!」
悔し涙をこぼしながら下を向いて歯を食いしばるグレス。
しかし、そのグレスの視線の先。足元にあるものがいた。
ちいさなちいさなハウンドのような魔物。
その三白眼と目が合い唖然としていると、
「ばぅわぅ!!」
と吠えられた。
「のわっ!」
驚いて飛び上がるグレス。
この鳴き声はこの世界に一匹しかいないだろう。
そこにいたのは紛れもなくあのパズだった。
「な!?何!?この変なちっこいハウンドは何ものっちか!?」
と、叫びながら後ずさるグレス。
グレスは会話しながらも常に周りを警戒していた。
それなのに自分の警戒網をかいぐくって足元まで近寄ってきて、目が合うまで気付かなかったのだ。
しかし、驚いていたのはグレスだけではなかった。
内心では権能をもすり抜けてきた事にサルジ皇子の方が驚いていたのだが、そこは一国を担う皇子だけあって何事にも冷静だった。
「この首に巻いているのは……従魔のようだが……」
その小さな魔物が従魔だという事にすぐに気づいていた。
そして背中に何か封書のようなものが括り付けられているのを見つける。
「ばぅ」
パズは「そうそう。これこれ」とでも言いたげに取りやすいように背中に括りつけられた封書を見せる。
「これを読めという事か」
「だ、大丈夫っちか?」
こういう時はサルジ皇子の方が肝が据わっていて行動も早かった。
パズは封書を渡すと何かを催促する。
「ん?封書に何か入っているな?あぁ~そういう事か」
と言ってサルジ皇子は笑みを浮かべながら封書に入っていた干し肉をご褒美とばかりにパズにあげるのだった。
そしてパズはここが戦場だというのに呑気に尻尾を振りながら干し肉にかぶりつく。
「ばふばふ♪」
何かその光景に警戒していた自分が恥ずかしくなるグレスだったが、本当はその警戒が正解だったのだと知るのはもう少し後の事だった。
~
「な!なんと!パタ王国の第一騎士団と魔法兵団70騎がすぐ側まで来ているらしい!」
そう一瞬喜んだサルジ王子だったが、その行為は嬉しかったものの逆に犠牲者を増やすだけだと落ち込んでしまう。
「せっかく敵国である我らの要請にこたえて来てくれたというのに、私は義理に応えるどころか無駄死にさせてしまう事になりそうだ……」
うな垂れているサルジ皇子に、俺にも手紙の内容を教えてくれとグレスが手紙を覗き込む。
「きた……ほんとにきたっちよ……サルジ皇子!!本当にきたっちよ!!」
「え?あ、あぁ。確かにパタ王国から救援をよこしてくれたのだが「違うっちよ!!」」
グレスはサルジ皇子が言い終わる前にかぶせて否定してくる。
そして、
「文面最後まで読むっちよ!!加護を受けたものだけで構成されるパーティー『暁の刻』も一緒にって書いてるっちよ!!」
と、興奮して話してくるグレスにまだどういう事か飲み込めないサルジ皇子。
「どういう事だ?確かに加護持ちばかりのパーティーは凄い戦力にはなるだろうが、いくら何でもあの戦力をひっくり返す事は無理ではないか」
加護持ちの人間は普通の人間と比べれば何かの能力に秀でていて強い。
ゴールドランクやプラチナランクの冒険者になっているものもおり頼りになる存在ではあるのだが、どちらかといえば権能を持っている人間の方が規格外だった。
しかしサルジ皇子は最後まで文面を読み進めていくと徐々に自分の認識が間違いである事を知らされる。
「す、既に二つの街を解放しただと……。しかもほぼ『暁の刻』だけで奪還…五千を超える軍勢を…」
しかし理解が追い付かないサルジ皇子は、この封書はいったい何なのだ?自分はからかわれているのか?などの疑念がわいてくる。
「サルジ皇子。今まで隠してたんだけど俺っちも実は加護持ちなんよ」
「!? 本当なのか?」
「あぁ。本当っちよ。そして俺っちの加護をつけてくれた『古の神:アテネス』様からお告げみたいなのがあったっちよ『暁の刻というパーティーの助けが来るまで頑張れば何とかなる』って」
そう言った時だった。
2匹のワイバーンが急降下でこちらに突っ込んでくる。
「あぶない!!」
そう叫んでサルジ皇子をかばおうとしたグレスの目の前に巨大な氷柱が数えるのも馬鹿らしくなるほど現れる。
「「な!?」」
驚きで絶句する中、
「ばぅぅぅん!」
という声が聞こえたかと思うと、氷柱は一斉に放たれて今まさに急降下してきていたワイバーンはおろか、近くにいた全ての空飛ぶ魔物が撃ち落とされるのだった。
二人はパタ王国からの救援に、お告げのあったパーティーの登場と嬉しい事が書かれていて最後までしっかり手紙を読めていなかった。
その手紙の最後にはこう書かれていたのだ。
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