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序
1
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「お待ちしておりました、『救世主』様。」
突如聞こえた澄み渡る声に意識が現実に固定される。
最初に感じたことは、何故自分が立っているのかという疑問。今しがた五感を取り戻したというのに、体は倒れ伏しているわけでもなく、しっかりと□を地に着けているのはどういうことか。
……何か違和感がある。何に対して?
その正体を突き止めようと思考しようとするも、それはあえなく断たれる。
先程の声の主であると思われる人物が自分に向かって話しかけてきたからだ。
「『救世主』様?どうかされましたか?」
「……どうかしたも何も、全てが理解できないことだ。
ここはどこだ。君は誰だ。何故ここに君はいる。そして自分は何故ここにいる。」
冷静でいようとする頭とは正反対に、心は焦燥で埋め尽くされている。そのせいで、初対面の相手に対して随分な物言いをしてしまった。
しかし、彼女は一切不快な感情を見せる様子はなく、それどころかどこか親しみを感じさせる声色で答えを返してきた。
「ここは『真の安息』と呼ばれる場所。
私達がやるべき行いーーー任務、とでも仮称致しましょうか。その為に必ず足を踏み入れる空間です。
私の名前は……、そうですね、『支援者』とでも。
『救世主』様である貴方をサポートすることが、私の任務です。そして、『救世主』様は全てを呑み込んだ厄災ーーー『罪咎災』の討伐をしていただきます。
世界の命運は貴方にかかっています。どうか共に未来を救ってください。」
頭を下げられている状況に驚きを隠せないが、取り敢えず止めてもらう。そんなことをされてもあまり理解出来ていない自分には遠い出来事だと感じたからだ。
そもそも『救世主』等と呼ばれても、生憎とそんな立派な人間では、な……。
……人間?
その単語に反応して、咄嗟に自分の□を見る。そこには□□の□がある。
先程の停止した思考が動き出す。あの時抱いた違和感。その正体。
「…ひとつ、聞きたいことがある。」
「なんでしょうか。」
「君に自分はどう見えている。」
「質問の意図が理解出来かねますが…。そうですね、私には■に見えています。」
聞こえない。…というよりは自分の耳が、脳がそれを認識していない。することができないのか?
ーーー自分は、自分が「何」か分からない。
どんな姿をしているんだ。どんな声をしているんだ。どんな存在なんだ。
男なのか。女なのか。それともそのどちらでもないのか。
そもそも人間なのか。意思疎通は出来ているが、果たしてそれは人間だという証明になるのか。
分からない。分からない。分からない!
どれほど考えても辿り着けない「自分」のことに心が埋まる。
恐怖。疑念。困惑。悲哀。
自分がどのような存在か判明しないだけで、こんなにも錯乱してしまう。
怖い、怖い。怖い!いや、だれ、何、分からない分からない!
目の前に彼女がいることさえ忘れて、ひたすら自分の証明をしようとする。恐怖を無くそうとする。
それでもそれが消えることはなくて、こびりついて決して離れない粘着質なモノとなる。
彼女からすれば不可解な質問をしたまま無言になってしまった自分は、意味が分からないだろう。
「……すまない。少し、取り乱してしまった。」
「いえ…もう大丈夫なのですか?」
「ああ。ある程度は自分の中で折り合いをつけることに成功した。……先程の君の話だが、もう少し具体的に聞いてもいいだろうか。」
「はい。なんなりと。」
「『罪咎災』の討伐、それが自分の任務であると認識は合っているか?」
「そうです。『罪咎災』がどのような存在かは知っていますか?」
「いや、全く分からない。自分の記憶に若干の抜けがあるようで、その知識は持ち合わせていない。」
「そうなのですね……。先程の質問もそれに関係しているのでしょうか?」
「ああ。……それよりも、説明を頼む。」
『支援者』は淡々と様々なことを話し始めた。
まず、『罪咎災』とは何か。
彼女が住んでいる世界の歴史で、何度も現れては厄災を齎す存在。元は人間だった様で、何故厄災に変貌したのかは解明されていないそう。現れることが突然であれば、消え去るのもそのようで、被害だけを与えては朧のように消えてしまう
過去に一度だけ、討伐に成功したらしい。その時に判明したことだが『罪咎災』には『罪駒』と呼ばれる、恐らく心臓の代わりだろうと推測されている機能があるようだ。これを体内から取り出したところ、跡形もなく消滅したそうだ。一応『罪駒』の詳細な外見を聞いておくと、掌に収まるサイズで、形状は球体と逆三角を繋ぎ合わせ、その境目を横切る直線が引かれているもの、と言われた。
「思っていたよりも随分と小さめなんだな。」
「当初、その偉業を成し遂げた人物も同じ感想を述べていました。『莫大な力を持ち、重要な機関であることに違いないのに、あまりにも小さすぎる』と。
…話を続けますね。
『罪咎災』は生まれた順から『壱咎』『弐咎』『参咎』『肆咎』『伍咎』『陸咎』と呼んでいます。合計で六体、今まで確認されています。また、それぞれが司る罪というものがありまして、先程の順番に合わせると『暴虐』『欺瞞』『嫉妬』『抑圧』『簒奪』『忘却』となります。」
「…その罪は一体どうやって知ったんだ?」
「我が国では神の御声を微かにですが、聞き取ることが出来る役職があります。その役持ちの方々が口を揃えてそう告げたので、罪を知ることが出来たのです。」
「成程。大体は理解した。
では、早速任務をこなすとしよう。」
ぐるり、と改めて辺りを見渡すと、そこにはいくつかの扉が浮遊していた。その中の一つに近寄って目を凝らして見ると、扉には『肆』と滑らかな字体で書かれている。
自分が今から行うことは云わば歴史の改修だ。それなら、より古い過去から手をつけるべきだろう。
目の前のドアノブには触らず、目的の数字を探す。不規則に並んでいるからか、中々見つからず、やや時間を費やしてしまったが、最終的には『壱』を視野に収めた。かろうじて字だと認識できる程度の、ぐにゃぐにゃとした線だったことも時間がかかった理由の一つかもしれない。
会った時から変わらない薄い笑みを浮かべた『支援者』が音も無く自分の隣に並ぶ。…正直、彼女を含めたこの状況に関して思うことはあるが、今は言う通りにするとしよう。
静かに待ちわびている『壱』を開く。
「■さんは、酷いことしないよね?」
突如聞こえた澄み渡る声に意識が現実に固定される。
最初に感じたことは、何故自分が立っているのかという疑問。今しがた五感を取り戻したというのに、体は倒れ伏しているわけでもなく、しっかりと□を地に着けているのはどういうことか。
……何か違和感がある。何に対して?
その正体を突き止めようと思考しようとするも、それはあえなく断たれる。
先程の声の主であると思われる人物が自分に向かって話しかけてきたからだ。
「『救世主』様?どうかされましたか?」
「……どうかしたも何も、全てが理解できないことだ。
ここはどこだ。君は誰だ。何故ここに君はいる。そして自分は何故ここにいる。」
冷静でいようとする頭とは正反対に、心は焦燥で埋め尽くされている。そのせいで、初対面の相手に対して随分な物言いをしてしまった。
しかし、彼女は一切不快な感情を見せる様子はなく、それどころかどこか親しみを感じさせる声色で答えを返してきた。
「ここは『真の安息』と呼ばれる場所。
私達がやるべき行いーーー任務、とでも仮称致しましょうか。その為に必ず足を踏み入れる空間です。
私の名前は……、そうですね、『支援者』とでも。
『救世主』様である貴方をサポートすることが、私の任務です。そして、『救世主』様は全てを呑み込んだ厄災ーーー『罪咎災』の討伐をしていただきます。
世界の命運は貴方にかかっています。どうか共に未来を救ってください。」
頭を下げられている状況に驚きを隠せないが、取り敢えず止めてもらう。そんなことをされてもあまり理解出来ていない自分には遠い出来事だと感じたからだ。
そもそも『救世主』等と呼ばれても、生憎とそんな立派な人間では、な……。
……人間?
その単語に反応して、咄嗟に自分の□を見る。そこには□□の□がある。
先程の停止した思考が動き出す。あの時抱いた違和感。その正体。
「…ひとつ、聞きたいことがある。」
「なんでしょうか。」
「君に自分はどう見えている。」
「質問の意図が理解出来かねますが…。そうですね、私には■に見えています。」
聞こえない。…というよりは自分の耳が、脳がそれを認識していない。することができないのか?
ーーー自分は、自分が「何」か分からない。
どんな姿をしているんだ。どんな声をしているんだ。どんな存在なんだ。
男なのか。女なのか。それともそのどちらでもないのか。
そもそも人間なのか。意思疎通は出来ているが、果たしてそれは人間だという証明になるのか。
分からない。分からない。分からない!
どれほど考えても辿り着けない「自分」のことに心が埋まる。
恐怖。疑念。困惑。悲哀。
自分がどのような存在か判明しないだけで、こんなにも錯乱してしまう。
怖い、怖い。怖い!いや、だれ、何、分からない分からない!
目の前に彼女がいることさえ忘れて、ひたすら自分の証明をしようとする。恐怖を無くそうとする。
それでもそれが消えることはなくて、こびりついて決して離れない粘着質なモノとなる。
彼女からすれば不可解な質問をしたまま無言になってしまった自分は、意味が分からないだろう。
「……すまない。少し、取り乱してしまった。」
「いえ…もう大丈夫なのですか?」
「ああ。ある程度は自分の中で折り合いをつけることに成功した。……先程の君の話だが、もう少し具体的に聞いてもいいだろうか。」
「はい。なんなりと。」
「『罪咎災』の討伐、それが自分の任務であると認識は合っているか?」
「そうです。『罪咎災』がどのような存在かは知っていますか?」
「いや、全く分からない。自分の記憶に若干の抜けがあるようで、その知識は持ち合わせていない。」
「そうなのですね……。先程の質問もそれに関係しているのでしょうか?」
「ああ。……それよりも、説明を頼む。」
『支援者』は淡々と様々なことを話し始めた。
まず、『罪咎災』とは何か。
彼女が住んでいる世界の歴史で、何度も現れては厄災を齎す存在。元は人間だった様で、何故厄災に変貌したのかは解明されていないそう。現れることが突然であれば、消え去るのもそのようで、被害だけを与えては朧のように消えてしまう
過去に一度だけ、討伐に成功したらしい。その時に判明したことだが『罪咎災』には『罪駒』と呼ばれる、恐らく心臓の代わりだろうと推測されている機能があるようだ。これを体内から取り出したところ、跡形もなく消滅したそうだ。一応『罪駒』の詳細な外見を聞いておくと、掌に収まるサイズで、形状は球体と逆三角を繋ぎ合わせ、その境目を横切る直線が引かれているもの、と言われた。
「思っていたよりも随分と小さめなんだな。」
「当初、その偉業を成し遂げた人物も同じ感想を述べていました。『莫大な力を持ち、重要な機関であることに違いないのに、あまりにも小さすぎる』と。
…話を続けますね。
『罪咎災』は生まれた順から『壱咎』『弐咎』『参咎』『肆咎』『伍咎』『陸咎』と呼んでいます。合計で六体、今まで確認されています。また、それぞれが司る罪というものがありまして、先程の順番に合わせると『暴虐』『欺瞞』『嫉妬』『抑圧』『簒奪』『忘却』となります。」
「…その罪は一体どうやって知ったんだ?」
「我が国では神の御声を微かにですが、聞き取ることが出来る役職があります。その役持ちの方々が口を揃えてそう告げたので、罪を知ることが出来たのです。」
「成程。大体は理解した。
では、早速任務をこなすとしよう。」
ぐるり、と改めて辺りを見渡すと、そこにはいくつかの扉が浮遊していた。その中の一つに近寄って目を凝らして見ると、扉には『肆』と滑らかな字体で書かれている。
自分が今から行うことは云わば歴史の改修だ。それなら、より古い過去から手をつけるべきだろう。
目の前のドアノブには触らず、目的の数字を探す。不規則に並んでいるからか、中々見つからず、やや時間を費やしてしまったが、最終的には『壱』を視野に収めた。かろうじて字だと認識できる程度の、ぐにゃぐにゃとした線だったことも時間がかかった理由の一つかもしれない。
会った時から変わらない薄い笑みを浮かべた『支援者』が音も無く自分の隣に並ぶ。…正直、彼女を含めたこの状況に関して思うことはあるが、今は言う通りにするとしよう。
静かに待ちわびている『壱』を開く。
「■さんは、酷いことしないよね?」
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