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onetsuraita

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王都の結界が無くなり、魔物が来た。従属を使い魔物退治。

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ランド(男)10才 獣人(金狼族) 職業=仮冒険者ランクH、状態=良 LV2        HP=90/90 MP=10205/10205        精神P=530/530    力=45   魔力=393    精神力=372   敏捷=39   知力=112   防御力=26     運=71
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、夜目、
 臭い感知、威嚇、聞き耳、体術LV1、剣術LV1、盾術LV1、槍術LV1、弓術LV1、投錨術LV1、幽体離脱、回復、念力、言語理解、(白、光、聖神、時空、黒、付与)魔法、身体強化魔法、炎魔法LV3炎海地獄、剣技高速剣、剣技抜刀飛斬剣、アイテムボックス(収納無限、時間停止)、呪詛魔法無効、即死魔法無効、精神魔法無効、物理攻撃無効、光魔法耐性、黒魔法耐性、恐怖耐性、毒耐性、物理攻撃耐性、炎耐性
固有スキル=神眼(鑑定、神光、能力封印)、       死霊術(憑依、支配、ネクロマンサー····)、獣術、鑑定妨害、ステータス操作
エクストラスキル=魔法倉庫、不死、獣変化
となっていて、炎魔法と剣技2つ炎耐性が写っていたが、自分にない適性魔法の内、火魔法の上位の炎魔法が有るのはおかしいし、剣術LV1の自分が剣技を持っているのもおかしい為、ステータス操作で隠すことにする。
ランド(男)10才 獣人(オオカミ族) 職業=仮冒険者ランクH 状態=良  LV2       HP=90/90 MP=20/20    精神P=50/50    力=18    魔力=12    精神力=12   敏捷=18   知力=9   防御力=15     運=12
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、夜目、
 臭い感知、威嚇、聞き耳、体術LV1、剣術LV1、盾術LV1、槍術LV1、弓術LV1、投錨術LV1、(白、黒)魔法、身体強化魔法、として当たり障りのないステータスにして、隠したのである。
セリアのステータスは次の様にした。
セリア(女)4才 獣人(キツネ族) 職業=仮冒険者ランクH    状態=良 LV0      HP=20/20      MP=10/10    精神P=20/20   力=7    魔力=5    精神力=10   敏捷=12   知力=5   防御力=5 運=3
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、噛みつき、引っ掻き、夜目
として、獣人で固有スキルやエクストラスキルを持っている人がいなかったので、ランドとセリアも隠して持ってないことにした。
スキルの少ないセリアを今後1人前にすべく、教育に力を入れる事にする。
「セリア、セリアを1人前の冒険者にしたいから、これからは、兄ちゃんと一緒にトレーニングするぞいいな、」
「うん、分かったエヘヘへへ」楽しそうに明るく返事をするのだった。
「いいか、朝は早く起きて、体力作り、朝ごはんを食べたあと、読み書きの勉強、それから冒険者ギルドに行って依頼の仕事をこなして、晩ごはんを食べたあと、冒険者ギルドの訓練場で剣術や盾術、槍術、弓術、投錨術、体術、魔法を教えるから頑張るんだぞ、兄ちゃんが分かることは全部教えるからな、」
「うん、お兄ちゃんと一緒なら頑張る」
セリアのお腹が”グゥグウ~“となったので、昼ごはんを朝日亭の1F食堂で食べ、ギルドには、どんな依頼があり、自分等でも受けられる依頼があるのかを確認しにギルドへ向かうと、中が騒然としている。
「聞いたか、さっきスラム街の酒場で火事があり、中にいた悪党の集団とギルドの受け付けの人族のバーバラが焼け死んだらしいぞ。」
「あの悪党の集まっていた酒場だろ。何だってバーバラがいたんだ。アソコには人殺しや強盗、盗み、人さらい、奴隷商人の溜まり場になっていて、国も目を付けて悪事を見張ってると言われてたぞ」
「それが、バーバラは悪党の一員だったみたいだ、付き合いがあり、国の兵士や騎士が隠れて見張っているのを、皆知ってるだろ。」
「ああ、だから皆トバッチリが嫌で、なるべく関わらないように受付を利用しなかったものな。そういやアイツは特に獣人を毛嫌いしていたな。」
「獣人の依頼の精算や買取代金をチョロマカシたり、嘘付いてネコババしたり、人さらいに情報を流したりと、ギルドも動く所だったらしい。」
「じゃ、死んで当然だったてか。」
「大変だ大変だ聞いたか、王都全体の結界が、無くなっていて、ギルドマスターが国に確認をしに行ったら、城の中は、戒厳令が敷かれていて、中の人は一歩も外へは出られないらしい。」
「そうなんだよ、王都の地下のダンジョンに張った結界も消えていて中に封じた魔族のラミアが消えたらしい、そのダンジョンから魔物が溢れて中の兵士が討伐しているらしいが、何でも武器が盗まれて訓練用の武器で戦っているらしい。」
「ちらっと聞いたんだが、金や食糧、宝物、結界の魔道具や武器や防具軒並み盗まれたらしく犯人探しに躍起になっているらしいぞ。一人じゃないな、それだけのことをやるには窃盗団かもな。」
「ギルドマスターに王都外の魔物の討伐をするように、国から依頼を受けたらしい。」
「大変だよ、今年は魔物の”ブーン“(蚊の魔物魔物討伐ランクH)が大量発生して100万匹が王都に向かっているらしい。今までは結界があったから、防げたがやばいな」
「緊急用の伝達魔道具が修理に出されていたのが戻り、辺境の都市や、農業都市に緊急要請を出し、食糧や武器等の輸送を依頼して7日後に届くらしい。」
「商業ギルドに緊急の食糧調達、買付を頼んだらしい。」
「全冒険者に魔物の討伐依頼が強制で出されるらしい。それを断ると冒険者資格をはく奪されるとかしないとか、言われているな」
(魔物のブーンと言うのは蚊の魔物で30Cm程の大きさで、魔物討伐ランクは最低のHでスライムと同じ強さとされている。ブーンは動きが遅く、10m以上先から羽音の”ブ~ン“という音で近くにいるのが分かる。夜行性で人の息に反応して近付いてくる。新人冒険者には、倒しやすいと人気の魔物であるが、冒険者がキャンプをしていて、見張り役が怠けて寝てたりすると、血を吸う。その際に、麻痺毒と眠り毒を打ち込むのである。
キャンプをしていた新人冒険者グループが全滅することもあるという。
2、3匹に刺されるのなら、2時間程で毒が中和され、自然に消えるのだが、10匹以上に刺されると血液不足で命に関わるし、魔の森で2時間以上眠り込むことは他の魔物のエサとなり死を意味する。討伐部位は頭で一匹銅貨1枚、羽根が素材として売れるし、栄養満点な体は飼育動物の餌に最適とされ、売れないが人気があるらしいのだ。)
冒険者ギルドの受付のミミーさんの所へ行き、「今聞いたのだけど、全冒険者に魔物の討伐依頼が出されて、参加しないと冒険者を除名されると聞いたんだが」
「そう何だけど、仮冒険者は対象外よ、安心して」
「魔物のブーンと言うのはいつ頃ここへ来るんだ。それを俺等が倒しても依頼達成になるのか?」
「ブーンは今夜にも王都に来るみたいなの。ブーンは夜行性だから、それを倒す必要はないの、自然に死んだものを集めても討伐したことになるし、素材の買い取りも行うから、一般の人や、スラムの人や子供も死んでいるのを集めて、小遣い稼ぎをしているわ。だから仮冒険者は、夜は普通に寝て、起きてから死んでいるのを集めて、ギルドに持ってきてもいいのよ」
「分かった、そうするよ。王都の外に薬草採取の依頼を受けたいんだが、大丈夫か?と言うのも、依頼が貼ってある看板に依頼用紙がないんだが」
「今は緊急事態だから、依頼は提示してないの、だけど薬草はいつでも使えるから、採取はokよ、薬草採取は門の目の前の草原に生えているから王都の外に出るなら、今は日が落ちる前に帰ることね。ブーンを食べるために他の魔物、アタビチャーというカエルの魔物や色んな強い魔物が追いかけて来るから気を付けてね。ブーンよりは、強いからね」確認をしてありがとうと礼を言ってから門の方へ向かう。
念波で死霊倉庫のレイマに声を掛ける。
「レイマ日が落ちてからお願いしたいことがある。王城が今どうなっているのか、部下を連れて調べに行ってくれ。」
「相分かり申した。主様大船に乗ったつもりで安心してお任せあれ」
何かすごく調子が良さそうなので
死霊倉庫の居心地を聞くと
「快適ですぞ、力が有り余って皆で訓練に励んでいます。ガハハハハ。いくら怪我をしてもすぐ回復しますし、いくらMP、HPがゼロになろうと暫くしたら元通りですから、強いて言えば、ドワーフからは鍛冶に使う素材や魔物の素材が欲しいとか、皆からは食料となる魔物のオーク等を討伐したら少し肉を分けて欲しい。酒が欲しい、宴会を開きたいとかわがままを言う奴らがいるくらいです。」
「分かりました。オークを倒せるくらいになったら持っていきます。酒は城から窃取したのがあるので、その時に一緒に持っていきます。•••しかし、ゾンビの者や骨しかないスケルトンの者も飲み食いできるのですか。」
「主様有り難いことです。その点は大丈夫です。我々幽霊もゾンビもスケルトンも胃袋は普通にあり、飲み食い出来ますので楽しみに待っています。」
「それと、冒険者をしていた者に薬草採取について聞きたいので詳しい者に変わってもらえますか。」薬草採取のために、傷薬になるヒール草、毒消しなるキュア草、麻痺消し草等を教えてもらい夕方まで採取してギルドへ精算をしに行くと、更に沢山の冒険者が集まっており、出入り口まで溢れている。
何とか人の間をすり抜けて受付のミミーの所まで行き精算を済ませると2mはある筋骨隆々の50才位のてっぺんハゲの人族のギルドマスターが台の上に立ち「ギルドマスターのバルドーだ。今夜低級の魔物ブーンとそれを追って食べるために他の魔物が集まって来る。スタンビートみたいなものだ。
全冒険者は、これらを倒す討伐の依頼を強制で受けてもらう。もちろん金は払う。参加者全員に金貨1枚と討伐した魔物の討伐証明部位の代金一匹1銅貨及び、倒した魔物の素材の代金を払う。てめぇ等の住む街や家族や友達を全員で守っていこう」
「「「オオォー、やるぞーオオオ」」」
「全員、名前の記帳と金貨1枚を取って事にアタレ、」金貨1枚と聞いて受付に並びランドとセリアの名前を記帳し、金貨を2枚もらう所をミミーに見られたが、苦笑いされたが特に何も言わないので助かった。
暗くなりかけた帰りは、街を歩く人は1人も見えず、各家は戸締まりをしっかり締め切ってブーン対策は万全の様だ。
宿に帰り、晩ごはんを食べてからごった返しているギルドへは行かず部屋で読み書きをセリアに教えてから軽く汗を流し早めにベットに入ったが、外が騒がしくなった為、早めにセリアを寝かすことにする。
もらった金の分はキッチリ働くためだ。
セリアが寝息をたてるのを確認してから、死霊倉庫にいる従属の内、空を飛べるハイゴーストのレイマに指示を出す。
「レイマ、城の偵察隊数人と魔物のブーン討伐隊を分けて当たってくれ」
「ハイ分かりました。主様お任せください。皆やる気がみなぎっています。」
「出来ましたら、討伐証明の頭と素材の羽根も集めていただくと助かります」
「ハッ、討伐の方の指揮は元勇者の賢者ミサキにやってもらおうと思います。ミサキなら、アイテムボックス持ちなので魔物の回収もやりやすいと思います。」
「任せましたよ」
「ハッ、今ミサキに話ししました所、ミサキのアイテムボックスから、主様のアイテムボックスへの輸送許可が欲しいそうです。後、城の地下の勇者のカズマの所に暫くは、監視を付けることを許可が欲しいそうです。それと他の魔物を討伐したら素材とある程度肉が欲しいので許可が欲しいそうです。」
「分かりました全部許可します。それと、出たあと直ぐに死霊倉庫に入れるようにオープンにしておきますので、勝手に出入りすることを今回は許可します。」そう言ってから窓を開けて死霊倉庫を開けて、飛べるゴーストの従属を出すがそれがものすごい数でゴーストの獣人や元冒険者等も出撃する。ゾンビやスケルトンも出ようとするため、慌てて止める。
「お前らが出たら街中がパニックになるから駄目だ。戻って欲しい」と注意したら渋々戻るのだった。
憑依しているランドの身体を休ませる為とランドの中にいると、私自身眠くなってきたのでそのまま朝まで眠ることにする。
ー ー ー ー ー ー ー
久々の夢を見た。ランドの記憶だろうか?ランドの親の記憶かも知れないランドはまだ生まれてもいない様だから、
獣人の国にいて、人族に国が侵略されている夢だ。獣人が人族に蹂躙され皆が逃げ惑っていた。「ガンド、王とお妃様を連れて今は逃げるんだ。必ず我が国を取り戻し、再興するんだ•••」
場面が変わって
「ランド、セリア姫を頼んだぞ。私の命もあとわずか。ランドすまんが、セリア姫を守り抜け、セリア姫の力が覚醒したときは誰も叶うやつがいなくなる。魔王すら、敵わぬであろう。獣人の国を再興出来るのはもはや、セリア姫しかいない。頼んだぞ••」
「父上ー、死なないで下さい。ウワーアァ
セリア姫は俺が命をかけて守る。約束するから死なないでウウワァーゥ~」
ー ー ー ー ー ー ー
”チュンチュン“と鳥のサエズリで目を覚ますと久々の目覚めが最悪であった。
側にはまだ寝ているセリアがいた。
起き上がり窓を開けると、陽の光が眩しい。
窓から街の様子を見るが街にはブーンが来た様子はなく魔物が見えない。静かなものである。従属達も死霊倉庫に戻っているようなので、念波を使い昨夜の様子を聞く。
「レイマ城の偵察と昨夜の魔物討伐ご苦労様でした。報告をお願いします。」
「ハッ、城の方は地下ダンジョンから出てくる魔物に苦戦しているようですが、出て来る魔物は低級なので武器を持った召喚勇者にことを当たらせています。城の中は皆、監禁状態で食べるものもなく空腹状態で取り調べを行ってます。それとミサキがブーンと他の魔物の討伐証明部位と魔石を主様のアイテムボックスに入れましたと報告がありましたので、確認願います。後宴会用の肉も現地調達したようです。」そう言うのでアイテムボックスを見るとブーン討伐証明部位頭52万3、639匹素材の羽根数千万枚、アタビチャーというカエルの魔物討伐証明部位の舌456匹分魔石225個、ブラックバード討伐証明部位右脚19匹分魔石19個、オークの討伐部位の尻尾95匹魔石95個、ゴブリン討伐証明部位右耳540匹魔石230個とあり、
あまりの多さに一瞬固まってしまう。
アタビチャーとブラックバード、オークの肉は死霊倉庫に運び宴会のツマミに運んだようなので、城から窃取したお酒千樽の内、3樽出したのだった。もっと出せるが酔って何をするか分からない為、少量にした。
従属を使って討伐したからか、ランドのステータスが2上がっていた。
外にはブーンの死体が1つも無いので、
「レイマ、ブーンの死体は燃やしたのですか?1つも見えないですが」
「何をおっしゃいます、ブーンは栄養化が高く、ゾンビの方やスケルトンの方達から欲しい、食べたいというので、主様から特に言われてない為、あげましたが。」
「分かりました、それで良いです。」
朝ごはんをセリアと楽しく食べた後、体力作りで腹筋50回、腕立て伏せ50回、ヒンズースクワット50回と読み書きをやってからギルドに向かう。
ギルド内では、冒険者がボソボソ話をしている。聞き耳を立てると(疲れた、拍子抜けだ、ブーンの魔物が少なすぎる、落ちているブーンの魔物もいない、それを追ってきた魔物すらいないどういうことだ。)とボソボソと話し声がする。
受付のミミーさんのところへ行き魔物の買い取りをお願いすると、
「今回は運が良いのか、悪いのか余り魔物が来なかったですね。」
来るときに買った俺が持つ大きな麻袋2つとセリアが持っている小さめの麻袋1つに目一杯ブーンの討伐証明部位の頭を23万匹分が入っている。
あまり沢山出すと目立つから従属の賢者ミサキ相談したら、「この位は普通に出してましたよ」と言われたので、分けて出したのだが、カウンターに置くとミミーが中を見て、ミミーの耳がビクンビクンとなり、顔が引きつっている。
「ウソーこれ全部ブーンなの、少々お待ち下さい。」そう言って慌てて、後ろのドアに入って行く。
それを見聞きしていた冒険者共が騒ぎ出す。
「あの獣人の子供が大量のブーンの討伐証明を持って来たらしい。」
「嘘だろ、あの袋3つ分となるとブーン数十万の数になるぞ。どのグループの奴らだ。」
「そうだよな、あの2人はきっと買い取りを命令されたんだな」
やらかした感があるがここはとぼける作戦といく。冒険者には命に関わる事は暗黙のルールで秘密にしても問題にならないのだ。
「ランドさん、セリアさんギルドマスターのバルドーさんが呼んでますので、来てくれますか。」
そう言われミミーに連れられて、セリアと2人で2階の通路奥の部屋まで来てミミーがノックをする。
「入ってくれ」と中から声がして入ると、中は質素だが、ガッシリとしたソファーとテーブルが中央にあり、奥のガッシリとした机で書類整理をするギルドマスターバルドーがいた。こちらを見て、
「そこのソファに座って待ってくれ」
ミミーがどうぞと言うので座るとすごく柔らかく、高そうな感じがする。
ギルドマスターのバルドーさんは冒険者ランクSまで行った強者のようだ。
バルドーさんが書類を持ち、対面のソファに座りながら、目で威圧を掛けてきてセリアが怖がり、俺に抱きついてきたので、
「威圧を掛けるのは止めてもらおう。」そう言ってランドのスキルの威嚇を歯をむき出しにしてすると、
「イヤイヤ、すまんなそんなつもりじゃなかったんだ。話を聞きたかっただけだ。魔物のブーンの事だが、どのようにしてあんなに大量のブーンを討伐出来たのかね。君のグループは何人居るのかね。他の冒険者達の話では、そういう人を見てないらしいし、争う音も聞いてないという。」
「俺らの命に関わる事なので、言えません。プライベートには、立入らないという暗黙のルールを守って欲しい」
「それは分かっている。聞いてみただけだ。話はブーンの素材の事だ。羽根は今回買い取りに出してないようだが持っているかね」
「ああ、明日持ってくる予定だ」
「それを聞いて安心した。ブーンの素材を水に浸して頭に貼ると毛生え薬になるんだ。シミやアザ、ホクロには酒に付けて貼ると消える薬になるから、需要が多いんじゃ。ふむある程度の力はあるようだから、下水道の魔物退治もやってみるかね。」
「それは、どんなに魔物だ」
「そんなに警戒しなくてもいいぞ、魔物討伐ランクはGとHで低級なんだが冒険者ランクG以上は臭くて汚い下水道に入るのを嫌がっているんだよ。出る魔物はスライムやゴッキーやブラックバット、牙ネズミ等が入ってきているらしんだ」
「分かりました。やらせて頂きます」つまり、下水道はある程度力があるやつが必要とされていて、見習い冒険者ランクHでは、命に関わり、冒険者ランクGは臭い汚い所には入りたくないと言っているようなので、自分らのやりたい放題で討伐出来るようだ。
「魔物の精算は確認するのにほぼ1日は掛かりそうだから、お金は明日取りに来てほしい。それ迄には用意させる。」
受付のミミーに合図を送ると部屋の外に出て何かを持って入って来る。
「下水道の鍵と下水道の魔物退治に行くならこれを使って下さい。」
薄いタオルと見たことがある葉っぱだ。
「これは、トイレでよく見る草だけど、どういうふうにして使うんだ。」
「この葉っぱは無臭草といって、トイレなどに置くと臭いを取ってくれるの。この布にこの葉っぱを入れて鼻と口を覆うと若干臭さがマシになるの。」
「ありがとう、遠慮なく使わせてもらいます。」
「時間は無制限出入りは自由ですので、好きなときに好きなだけ入っても構いません。近くの小屋に管理人さんが居るはずですので出入りの際の声掛けだけは、やって下さい。討伐報酬や魔石、素材の買い取りはギルドで行います。」
礼を言ってから、まだ時間が昼ご飯までは早いのでギルドの訓練場に行き、セリアに弓の訓練をする。
「いいかセリア、兄ちゃんが魔物と直接戦うが、セリアは弓矢で援護をしてほしいんだ。セリアに兄ちゃんの背中を任せるからな」
「うん、分かったセリアがんばる」
兵士や騎士が訓練で教えていたように、真似てセリアに教える。結構筋がよく負けん気が強い為、ほんの2時間程で10m離れた的に5本のうち1本が当たるようになった。これならもう少しで、本当に後ろを任せられると思った。セリアのお腹が”グウゥー“と鳴くので屋台で1本1鉄貨(約100円)の串焼きを5本買って二人で食べたが肉が大きく柔らかく、とても美味しくそれだけで腹いっぱいになり、下水道を軽く様子を見に行く。出入り口は王城の壁近くにあり、側の小屋に居る管理人さんに
「冒険者ギルドから、討伐依頼を受けました。今日は様子を見て、明日から本格的に入ります。」
「ああ、助かるよ誰も魔物討伐をやりたがらないから困っていたんだ。中の注意事項として、火の魔法は使わない事、爆裂系と初級以上の魔法は禁止、ガスが溜まっているから危ないんじゃよ。なるべくは武器での討伐をお願いするよ。私は日中はここに居るがそれ以外は家に帰っている。居ないときは勝手に入って構わないから」
「分かりました。」
「外に無臭草がたくさん植えてあるから、好きに使って構わんよ。夕方になったら私は居ないから勝手に帰って構わないから」気さくな優しそうな人のいい爺さんだ。白髪で腰がかなり曲がっている。
早速下水道に鍵を開け入ると、中は薄暗く物凄く臭い、鼻が捻じれ、頭がガンガンしてくる。鼻をつまんだセリアが
「おにーぢゃん、グザィ、」とナミダを溜め顔をしかめている。獣人は人族よりも、遥かに鼻がいいから臭さも数倍感じるのである。
まさか、こんなに臭いとは思っていなかったので直ぐにセリアと自分に無臭草を入れた布を鼻と口を覆うがあまり効果がない。
仕方無しに白魔法のクリーンと浄化を手当たり次第に放つと臭いが少しはマシになってきた。すると、壁から黒いものが2つ3つポタリ、ポタリと落ちる。
すると、壁だと思っていた黒い部分が動く為何だろうと光魔法のライトで周囲を明るくすると壁一面、50Cm程のゴキブリの魔物ゴッキーが”ガサゴソ“と音を立てて暗がりに素早く逃げて行く、ものすごい数だ。
「ギャァァァ、」周り中、ゴッキーだらけだ、思わず炎魔法炎海地獄の呪文
「地獄の業火よ我が敵を焼き尽くせ••••」を唱えていたがフッと我に返り、やめるのだった。
ヤバかった。セリアまでも焼き殺すところだった。
少しでもセリアのLVを上げようと考え、黒魔法の拘束魔法バインドを逃げるゴッキーに打ち動けなくしてからセリアに弓矢で倒してもらう。ゴッキー1匹に7本の矢を使いやっと1匹倒すのだった。矢を何度も回収して、ゴッキーを5匹倒したところでセリアのLVが0上がり1になった。更に9匹倒したところでLVが2になり、その頃には弓矢1•2本で魔物1匹倒せるようになっていた。弓術LV1が付いたので、
今度はアイテムボックスから槍を出し、槍を持たせて基本動作を教える。槍の持ち方から握り方、突き方、叩き方を教えてゴッキーを動けなくしてから倒してもらう。するとセリアは
「たぁー、やぁー、はぁー」と声を出しながら槍を突いたり、叩いたりする。1匹のゴッキーを倒すのに10回程攻撃を仕掛けている。
「セリア、脇を固めて、当たる瞬間に握りを強くするんだ。腰の回転を使え、体重を載せて攻撃しろ、突きは一点に集中しろ、なるべく武器を振るときは声を出さないようにな、弱い魔物は良いが、強い魔物が側にいたら呼び寄せちゃうからな」
「うん、分かった声を出さない」
ゴッキーを倒していくとセリアは、攻撃を1•2度で倒せるようになり、槍術LV1が付きセリア自身もLV3になったのだった。セリアも疲れたのか“ハァハァハァ“と肩で息をしているのできりが良いのでここで今日は終了する。
ゴッキーの魔物討伐証明部位は牙なので、2人してナイフを使い回収する25匹分を麻袋に入れて外に出ると日が落ち暗くなっていたので、宿に帰り晩ごはんを食べていたらセリアが疲れたのか、ウツラウツラしてきたので、軽く濡れタオルで体を拭き、今日はそのままベットに入り寝たのであった。
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